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第252話 バレるの早すぎ中国からのお客さん


「えっと、僕とシュアンさん達が模擬戦するって事ですか?」


「いえ、模擬戦をするのは、私だけです」×シュアン


「ん~ どしよっかな・・・」


「フフ、SSランクに成ったのは三日月様だと思われますが、なにも強さでランクが決まる訳ではありませんし。


クレセントでは三日月様が一番強いとお聞きしましたが、やはりお連れの女性達の方が、実力は上なのではないですか?


それでしたら、模擬戦はパーティ戦にしても結構ですよ?」


「んふふ、流石に中国を代表するSランクだけあって、強さに自信がありそうね?」×アヤメ


「それ程ではないですが模擬戦では、私達に分があるかもしれませんね」


「どうするヨウ君? やり辛いなら私がやっても良いけど?」


「やり辛いって事は無いんですけど、ちょっと不公平かなって思っちゃって?」


「不公平ですか? 確かに模擬戦では私達が有利かもしれませんが・・・」


「フフ、逆ですよ♪ 貴女達はヨウ様の事を知らなさすぎるので」×リラ


「そちらも、私達の実力は分からないでしょう?」


「まあね、ここまで言ってるんだから、気にしなくても良いんじゃない。ヨウ君?」×ナギサ


「ん~ そですね。では模擬戦しちゃいましょうか」


「フフ、ありがとうございます♪」


「えっと、魔法使いますか?」


「・・・模擬戦ですので、魔法無しでも結構ですよ?」


「不得意なんですか?」


「むっ! そこまで言われるのでしたら、魔法有りに致しましょう」


「じゃ、ダンジョンの中にしましょうか」


「望むところです♪」



 僕達は適当にダンジョンで空いてるところを選び、模擬戦をすることにした。


 シュアンさん達は、少し離れた所で作戦会議をしている、出来るだけ聞かない様にしないとね。



「どうソンイ? 三日月陽のステータスは変わってない?」×シュアン


「ええ、変わってないわ・・・」×ソンイ


「何か気になる事でもあるのか?」×ソヒョン


「ねえ、少年みたいな見た目だけど、SSランクなのよ? ステータスは兎も角、スキルが少な過ぎると思わない?」×ソンイ


「三日月陽がSSランクじゃないってこと?」×フィ


「あの女性達も<鑑定>してみたんでしょ?」×ギュリ


「もちろんよ、でも三日月陽と大差ないの・・・」×ソンイ


「これなら、どう考えても、シドニーの高ランク冒険者の方が強いわ」


「でも、ツドイと言う女性がシドニーの高ランク者を、圧倒的な強さで倒してるわよ?」×テユン


「・・・ステータスやスキルに頼らない強さがある可能性もあるわね」×シュアン


「ええ、どう考えてもおかしいわ・・・だってシドニーでの映像を見る限り、あのステータスであんな動きが出来る訳無いもの」×ソンイ


「それに、私達の実力は分からない筈なのに、慌てるどころか余裕すら感じるな」×ソヒョン


「<鑑定>スキルは習得してないんでしょ?」×フィ


「ええ、習得してないみたいだけど、それもおかしいのよ・・・」×ソンイ


「習得しないで、ギルドに卸したからSSランクに成れたんじゃないの?」×ギュリ


「<鑑定>スキルオーブだけで、SSランクには成れないわ。


私達が信じられないぐらい、大量のスキルオーブを納品している筈よ?」


「それなら、習得しているスキルが少ないのは変だな?」×ソヒョン


「とりあえずシュアン、注意して。絶対に何か隠してるとしか思えないわ」×ソンイ


「分かったわ。任せて♪」×シュアン



 シュアンさん達は、作戦会議が終わったのか、準備が整ったようだ。



「さあ、何時でも良いわよ?」×シュアン


「了解です」


「あれ、他の皆さんは?」


「ちゃんと、邪魔にならない様に下がってますが?」


「えっ? 本当にシュアンさん1人で、模擬戦するつもりですか?」


「・・・まさか、三日月さん1人で、私達のパーティ全員と模擬戦する気だったのですか?」


「あ~ 長いこと1対1はやってなかったから・・・まっいっか、そっちの皆さんも参戦して良いですからね~」


「フフ、私達も舐められたものですね・・・」


「さあ、早く武器を出して下さい。始めますよ?」


「もう出してますよ? 口紅ソードって言うんです! 格好良いでしょ?」


「フフ、あはは、私達を相手に口紅ですか?」


「安心して下さいね。いきなり使ったりしませんから?」


 ピクピク!・・・「そ、それは、ありがとうございます」



 シュアンさんは、挨拶代わりだったのか、素早い踏み込みから斬りつけてきた。


 なるほど。流石中国のSランクだけあり、中々のスピードだ。


 僕は必要最小限の動きで、シュアンさんの攻撃を避け続けた。



「そ、そんな、まさか」


「あ、当たらない・・・くっ」



 シュバババババババババババッ!



 ゴクッ! 「や、やっぱり変よ? シュアンの猛攻が掠りもしないなんて」×ソンイ


「おい、私達も行くぞ!」×ソヒョン


「えっ! 全員で?」×フィ


「どうやら、舐めてたのは私達みたいだな、全員で全力だ!」×ソヒョン


「・・・それしか無いわね」×ギュリ


「行きますかー♪」×テユン


「おい、参戦するぞ?」×ソヒョン


「くっ! ええ、分かったわ」×シュアン


「貰った~ えっ! 消えた?」×フィ


「こっちですよー」


「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」


「は、速い・・・なんてスピードなの?」×シュアン


「さて、全員揃ったことだし、そろそろ僕も攻撃しますねー」


「皆、全力で行くわよ」


「「「「「ええ」」」」」



 シュアンさん達は、連携の取れた波状攻撃に魔法を織り交ぜてきた。


 今度は逆に全く動かず、全ての攻撃を受け流していく。


 もちろん、魔法攻撃も両手に無属性魔法をエンチャントし、後方へ弾いていった。



「なっ! 魔法を素手で受け流すなんて・・・」


「駄目、力を入れれば入れるほど、簡単に受け流される」



 次の瞬間シュアンさん達が装備していた防具が、次々と地面へ落下していく。


 ガチャガチャと音を立て、全ての防具が地面へ落ちる頃、シュアン達は茫然としていた。



 ゾクッ! 「「「「「「そ、そんな」」」」」」


「防具だけを斬られた・・・いえ、外されたの?」×シュアン


「ば、馬鹿な! 6人全員の防具を一瞬で外しただと?」×ソヒョン


「人間業じゃないわ・・・」×ギュリ


「えっ? 皆ルージュ・・・わ、私にも・・・」×フィ


「あはは、信じられない♪ 皆綺麗にルージュが塗られてるわ」×テユン


「フゥ~ どうやら、私達の負けのようですね?」×シュアン


「ど、どれだけ実力差があったら、こんな真似が出来るんだよ?」×ソヒョン


「流石にSSランクは、伊達じゃないって事ですね」×フィ


「あれっ? 諦めが早いですね?」


「フフ、次はアイシャドウでも引いてくれるのかしら?」×テユン


「マッサージでもして上げようかな、って思ってました」


「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」


「参ったわ完敗よ。貴方に痴漢されたら訴える事も出来そうにないわ」×シュアン


「ブッ!? そんな事しませんよー」


「うふふ、冗談よ♪」


「いくら何でも、ヨウ君にハンデ無しで挑もうなんて、無謀も良いとこなのが分かった?」×アヤメ


「ええ、貴女達が笑ってた理由が、ようやく分かったわ」


「んふふ、私達と模擬戦するときは、両手両足しばってから目隠しして貰うかんね~」×ナギサ


「「「「「「はあ?」」」」」」


「それでも、僕達の攻撃が掠ったことも無いんだけどね」×ツドイ


「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」


「大体、その程度の実力じゃ、私達相手にも勝てないわよ?」×ノノ


「フフ、残念でしたね。もう少し頑張れば至高とも言えるマッサージを受けれましたのに♪」×リラ


「有り得ない・・・何故そんなに強いの?」×ソンイ


「んふふ、ソンイさんは<鑑定>スキルに頼り過ぎよ?」×アヤメ


「・・・私が<鑑定>スキルを習得しているのが、何故分かるのです? 貴女は<鑑定>スキルを習得していないのに?」


「<鑑定>スキルで見えるものが全てでは無いって事よ」


「・・・理解出来ませんが、私達と格が違うのが分かりました。寒気がするほどの桁違いの強さですね」


「ではでは、賭けは僕の勝ちですよね?」


「あっ・・・し、仕方ありませんね、何でも仰ってください」×シュアン


「じゃ、この色紙にサイン貰えますか? 出来たら1人1枚と1枚に全員書いてくれたら嬉しいです♪」


「そ、そんな事で良いのですか?」


「是非、欲しかったんですよね~」


「ヨウ君、ヨウ君」×ツドイ


「はいはい?」


「彼女達きっと体張ってたと思うから、抱いて上げないと失礼だよ?」


「ブッ!? まさか・・・えっと、そうなんですか?」


 ブンブンブン! 「「「「「「ち、違います!」」」」」」


「あれっ! 何でもって言ってたんだけどな~♪」×ナギサ


「も、もちろん、そういう事を望まれるのでしたら、こ、断れませんけど」×シュアン


「シュ、シュアン?」×ソンイ


「し、仕方ないでしょ? まさか、負けるとは思わなかったんだから・・・」


「良いんじゃないか? 日本じゃ旅の恥は搔き捨てって言うんだろ?」×ソヒョン


「ちょっと、ソヒョン?」×フィ


「どうせ、皆男なんていないんだから、問題ないだろ?」


「それに、こんな圧倒的な強さを見せてくれたんだ、皆も少しぐらい興味あんだろ?」


「まっ! 確かにね」×ギュリ


「あの~ 私そういった、経験ないんだけど?」×テユン


「私もだけど、なんとかなるんじゃね?」×ソヒョン


「フフ、では皆さん、クレセントメンバーになって貰いますね?」×リラ


「「「「「「えっ?」」」」」」


「す、すみません。それはちょっと困るんですけど?」×シュアン


「何か問題でもあるのかな?」×ノノ


「大有りです・・・国の為に来ているのに裏切る形になりますから」


「別に裏切るって訳じゃ無いんじゃない?」×アヤメ


「ん~ ヨウ君が望むなら、一夜限りでも良いんじゃない?」×ナギサ


「ま、待ってください。そもそもそんな事を賭けの対象にしちゃ駄目ですからね?


本当にサインだけで結構ですから」


「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」


「あ~ ヨウ君がそんな事言うから、落ち込んじゃったよ?」×ツドイ


「な、なんでそうなるんですか?」


「もうヨウ君、女心が分からないの?」×アヤメ


「・・・それなりに自信はあったのですが、やはり魅力が足りませんか?」×シュアン


「まあ、とんでもない美人揃いだしな・・・」×ソヒョン


「実際、断られるとキツイわね・・・」×ソンイ


「あ、あれ、何か泣けてきちゃった・・・」×フィ


「止めてよ、情けない気持ちになるでしょ・・・」×ギュリ


「み、皆泣かないで、これから綺麗になる努力しようよ」×テユン


「あ、あの、待ってください。皆さんとっても綺麗で魅力的ですからね?」


「慰めは結構ですから・・・」×シュアン


「だ~ 本当に本当に綺麗ですから! 僕の好みのタイプど真ん中ですし」


「で、では何故?」


「いくら魅力的な女性でも、賭けなんかで、そんな事決めたら駄目でしょ?」


「にしし、ならさ、しばらく私達と一緒に行動したら?」×ナギサ


「宜しいのですか?」


「もちろん守秘義務は、守って貰うけどね~」


「今から知り得た事は、一切口外禁止って事でどうかな?」


「・・・分かりました。願ってもない条件です」


「言っとくけど、そんなに軽くないよ? もし口外したらキッチリ始末しに行くからね?」


 ゴクッ! 「「「「「「分かりました」」」」」」


「今からお客さん扱いで、どうかなヨウ君?」


「はい、もちろん歓迎しますよ♪」


「やっぱり、気に入ってるんじゃない」


「そりゃ、僕にとっては有名人さんですからね? 他意はありませんよ?」


「・・・言っておきますが、私達からも情報が取れると思わないで下さいね?」×シュアン


「フフ~ 何か勘違いしてるみたいだけど、シュアンさんが知らない様な北京ギルドの情報を教えて上げましょうか?」×ノノ


「「「「「「なっ!」」」」」」


「じょ、冗談ですよね?」


「フフ、冗談と思いますか?」×リラ



 シュアンさん達は恐怖を感じているのか、額に汗を掻いている。



「駄目ですよリラさん。あまり怖がらせるような事を言っちゃ」


「申し訳ありません、ヨウ様」


「今日、日本へ着いたばかりなんですよね? 少しダンジョン探索をしてから観光でもどうですか?」


「あ、ありがとうございます」



 それからは、中級ダンジョンでスキルオーブ集めに精を出した。


 当然シュアンさん達には8つもドロップするスキルオーブや、赤色SPオーブなんて見せれる筈も無く、隠しながら進むことにした。



「「「「「「・・・・・・・」」」」」


「な、なによアレ?」×ソンイ


「・・・どうやら、私達は完全に三日月さん達を侮っていたようですね」×シュアン


「あ、あの女性達も、化物なんて可愛いもんじゃないぞ?」×ソヒョン


「レベルが違い過ぎるわ・・・」×ギュリ


「一体どれぐらいのステータスなら、あんな動きが出来るの?」×フィ


「どうやら、完全にステータスの上限を突破してるみたいね」×テユン


「しかも、それが<鑑定>スキルでも分からないなんて・・・」×ソンイ


「フゥ~ 参ったわね。例えその秘密が分かったとしても、とてもギルドへは報告出来ないわ」×シュアン


「ええ、そんな事したら、間違いなく私達は終わりだわ」×ソンイ


「私達だけなら良いんだけど、どこまで被害を受けるか見当も付かないわよ?」×フィ


「あのアヤメさんの魔法だけでも、北京ギルド本部なんて簡単に壊滅出来るよな・・・」×ソヒョン


「氷属性魔法に雷属性魔法まで使ってるんだけど、笑うしかないわね?」×ギュリ


「ねーねー、何であんな凄い人達が、私達にこんなにサービスしてくれるの?


三日月さん達にメリットなんて無いと思うんだけど?」×テユン


「・・・それを考えると怖いんだけど?」×ソンイ


「どういうことだ?」×ソヒョン


「逆に考えるとさ、私達って三日月さん達から逃げれるのかな?」


「・・・実力行使に出られたら不可能ね」×シュアン


「おいおい、それってどんな理不尽な要求されても、断れないって事だぜ?」×ソヒョン


「現状では、そういうことね、私達に出来ることは友好的に・・・友達になるしかないって事」


「あんな凄い人達と友達になれるなら歓迎だけどさ、怒らせたら殺されるって怖い友達だよね?」×テユン


「縁起でもない事言わないでよ、大体そんな感じなんだからさ」×フィ


「深く考え過ぎよ? 三日月さん達を裏切らない限り大丈夫って事でしょ?」×ギュリ


「そう考えたら、そうか」×ソヒョン


「とりあえず、秘密厳守は絶対よ? 知り得たことは誰にも喋っちゃ駄目。家族にもよ?」×シュアン


「「「「「了解!」」」」」


「あっ! 今気付いたんだけどさ、私達何度か中国語で話してるけどさ、なんで三日月さん達は会話出来てるの?」×テユン


「「「「「あっ・・・」」」」」


「<言語理解>スキルか~ <鑑定>で表示されないからウッカリしてたわ、一体いくつスキルを習得してるんだろ」×ソンイ


「ちょっとだけ聞いてみる?」×フィ


「聞いた瞬間から、逃げれなくなったりして?」×テユン


「大体あってるわね♪」×アヤメ


「「「「「「キャアアアアアア!!!!!!」」」」」」


「「「「「「あはは♪」」」」」」




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