第247話 たまには派遣冒険者も良いかもです 藤崎綾萌編
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ガチャ!
「皆様大変お待たせ致しました。こちらが回復職希望の藤崎綾萌さんです」×受付嬢
「初めまして。藤崎綾萌と申します。皆さん宜しくお願い致します」
「「「「「はっ?」」」」」
「嬢ちゃん、来るとこ間違ってねえか?」
「間違って無いわ、ここってパリコレでしょ?」
「「「「「うぉい?」」」」」
「んふふ、冗談だって♪ ミラノのファッションショーって言っても良かったんだけど、パリコレの方が分かりやすいでしょ?
心配しなくても、ちゃんと冒険者だからさ、叔父様達♪」
「わはは、叔父様ときたか」
「お前が嬢ちゃんなんて、言うからだろうが?」
「別嬪さんの方が良かったか?」
「しかし、こんな綺麗な女性が冒険者だってのか?」
「時代は変わってんだよ、最近は若いやつも多いだろ?」
「ダンジョンが出来始めた頃は、俺達みたいな格闘家が多かったんだけどな?」
「んふふ、叔父様達は如何にも冒険者って感じね? 私のリーダーが好きそうだわ」
「リーダーさんは別嬪さんなのか?」
「残念ながら男よ?」
「男に好かれてもな・・・」
「んふふ、楽しそうなパーティで良かったわ。改めて宜しくね、叔父様達?」
「「「「「おう!」」」」」
「念のために聞いとくが、ちゃんと<ヒール>は出来るんだよな?」
「怪我してくれたら試して上げるけど?」
「・・・ちょっと腕貸してくれよ?」
「馬鹿野郎! 自分の腕にしやがれ」
「ギルドの斡旋なんだ、間違いって事はねえだろ?」
「気持ちは分かりますが。間違いなく回復職ですよ?」×受付嬢
「ほらみろ?」
「念には念をだろ?」
「てめえの腕の方が疑わしいぜ?」
「なんだと?」
「おいおい、止めろよな折角来てくれた嬢ちゃんが無駄になるだろ?」
「全くだ! 久しぶりに回復職が来てくれたんだからよ」
「しかも別嬪さんだぜ? 何時もより稼げて美人を拝めるんだから最高だろ?」
「「「「わはは! ちがいねえ♪」」」」
「私は見世物じゃないのよ? チラ見10万円にしよっかな?」
「「「「「うぉい!」」」」」
「んふふ、冗談よ?」
「しかし、10万か・・・」
「こらこら、そこ考えないの?」
「わはは、嬢ちゃんならチラ見10万の価値はあるかもな?」
「そんな価値、あるわけないでしょー」
「なんだ、思ったより自信がねえんだな?」
「1万円ぐらいの価値ならあるかな?」
「「「「「高えよ?」」」」」
「んふふ、でも、こんな所でのんびりと喋ってて良いの?」
「狩場ならちゃんと調べてるんだが、もう良いとこは取られてんだよな」
「しゃーねー、地下12階にしとくか」
「げっ! あそこかよ・・・」
「他は取れてたんだから、しょーがねえだろ?」
「俺達みたいな、いい年こいたおっさんがよ、ケツ巻くって逃げ回るのも情けねえんだが?」
「文句があるなら魔法でも覚えろよ?」
「魔法中年ってか?」
「「「「「わはははは♪」」」」」
「私にも説明してくんないかな?」
「ああ、わりいな、実はよ。良い狩場が全部取られててよ、やっかいなとこしか残ってねえんだわ。
メインの魔物はサイクロプスなんだが、たまに物理無効のスライムが出やがんのよ。
これがまた厄介でな、俺達は倒せねえから逃げ回るしかねえのよ?
って、訳でスライムが出たら、ケツ巻くって逃げるがそこでも良いか?」
「んふふ、なるほどね~ 私は別に良いわよ? 叔父様達が必死で逃げるとこ見るのも面白そうだしね♪」
「くそう。倒してやるって言いてえとこだが、絶対勝てないからな・・・」
「ほら、さっさと行くぞ。嬢ちゃんがいてくれたら十分稼げるさ」
「まあな、ここでグダグダ言ってても、金になんねえし行くか」
「「「「おう!」」」」
「ヤー♪」
「「「「「軍人かよ?」」」」」
「良く知ってるじゃない?」
たまには、こんな馬鹿な話をするのも楽しいわね♪
叔父様って言っても30代ってところかしら?
皆、太い腕してるから頼もしいわ♪
「嬢ちゃん、どっから来たんだ?」
「なんで、余所者って分かるのかな?」
「俺の知る限り嬢ちゃんみたいなのは、北海道には生息してねえ!」
「ちょ? 人を希少生物みたいに言わないでくれる?」
「地球産だよな?」
「スーパーのパックみたいに書いてないけどさ、こんな可愛い宇宙人が居ると思う?」
「俺の知る限り、地球には嬢ちゃん程の超絶美人は生息してねえな?」
「・・・なんか、コメントし難いわね?」
「あっ! ひょっとして、大阪とか言わねえだろうな?」
「んふふ、分かる?」
「「「「「はあああああああああ?」」」」」
「マジで大阪なのか?」
「そやで~ 生まれも育ちも大阪人や♪」
「・・・関西弁が似合わねえな?」
「なに?・・・これって、怒るとこ?」
「もっと、ツンツンしてるのかと思ったら、面白い姉ちゃんだな♪」
「私を弄ってくるからでしょー」
「しかし、大阪ってとこは噂通りレベルが高そうだな?」
「ん~ そうかもね?」
「嬢ちゃんは、どうなんだ?」
「私? メチャクチャ強いわよ? むんっ!」
私は自分の両胸を持ち上げて、強調して見せて見せてあげた!
「「「「「それは、力瘤じゃねえ!」」」」」
「あはは、綺麗にユニゾったわね♪」
「なんて、恐ろしい真似をしやがるんだ・・・」
「とんでもねえ凶器を見せられたな?」
「あれ、出されたら俺達なんて瞬殺だわ♪」
「100万円ね?」
「「「「「ブッ!?」」」」」
「冗談よ?」
「上級ダンジョンに行く前なんだが、余裕ありすぎだろ?」
「わはは、頼りになるじゃないか♪ さあ着いたぞ地下12階で宜しくな」
「ヤー♪」
地下12階へ着くと、直ぐにサイクロプスが目に入った。
そりゃそうよね~ あれだけ大きかったら見つけやすいわ。
「おっ! 幸先良いじゃねえか」
「じゃ、嬢ちゃん、回復宜しくな」
「あはは、メチャクチャ簡単な説明ね? 良いわ任せて!」
「うし、行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
叔父様達は見かけを裏切ることなく、巨大なサイクロプスを相手に、全員攻撃を仕掛け10分程で倒してしまった。
皆大きな武器を持ってると思ったら、武器を盾代わりにして攻撃を防いでいた。
攻撃一辺倒だと思ったら、防御もなかなか上手い! 流石に上級ダンジョンに来る冒険者ね。
でも、まあポーションしか回復手段がないなら、防御も上手くなるかー
「叔父様達やるわね~」
「それほどでも、あるぜ?」
「あるんかい!」
「・・・ちょっと、関西人かもな?」
「関西人ってボケたら、必ず突っ込むってのは本当なんだな?」
「変な習性がある種族なんだよ?」
「種族ってなによ? そういう土地柄なんだから、しょーがないでしょ?」
「とりあえず、<ヒール>欲しい人、手を挙げてー!」
「「「「「うぉい!」」」」」
「小学生じゃねーんだぞ?」
「それに、1体倒したぐらいじゃ、まだ大丈夫だしな」
「武器で受けてたじゃない。結構重い攻撃だったけど、大丈夫?」
「まあ、真面に受けたら厳しいけどな、受け流してるんだよ」
「脳筋っぽい見た目なのに、技巧派なんだね~」
「「「「「わははは♪」」」」」
「まあ、脳筋っちゃ脳筋だわな」
「いちいち怪我してたら、稼げねえから自然に身に着くんだよ」
「お~ プロっぽいわね」
「2体居たら流石に無傷って訳にはいかねえから、宜しく頼むわ」
「んふふ、死ななかったら治して上げるね」
「そこは、死ぬ前に治すとかだろう?」
「即死しないでねって、ことよ?」
「それなら、大丈夫だ!」
それから、馬鹿な話を織り交ぜながら戦闘を繰り広げ、3回目の戦闘で2体のサイクロプスと対峙していた。
「しまった・・・」
ドガッ!
「ぐはっ!」
「「「「うぉい!」」」」
「<ハイヒール>!!!!!」
「ちょっと急に怪我しないでよ? びっくりするでしょー」
「む、無茶言うな・・・なっ? い、痛くねえ?」
「もう治したから、気を付けてよね?」
「はあ? 肋骨が折れたかと思ったんだが、一瞬で治したのかよ?」
「驚くほどの<回復魔法>だな?」
「んふふ、まーねー♪」
「やるな、嬢ちゃん。ありがてえ」
サイクロプスが2体になり、ちょっとアクシデントはあったけど倒し切ったようね。
「嬢ちゃんを、ちょっと舐めてたわ、大した腕だ!」
「なんとしても嬢ちゃんだけは守ってやろうと思っていたが、まさか助けられるとはな」
「ありがとな嬢ちゃん」
「も~ びっくりしたんだから~ いきなり吹っ飛ばされるんだもの? あんなの慣れてないんだから、やめてよね?」
「わはは、ああ、次から注意するさ」
「しかし、嬢ちゃんのお陰で帰らなくて良くなったな、次行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
「待って! ちょっと不安になっちゃったから、バフ掛けたげる」
「ん? バフってなんだ?」
ガクッ! 「バフも知らないのー?」
「「「「「知らねえよな?」」」」」
「も~ ステータスを上げてあげる、って言ってるの」
「・・・おー、ありがとな、嬢ちゃん♪」
「信じてないわね? もう見てなさい?」
「「「「「・・・おう」」」」」
「<強化魔法>2倍!!!!!」
「「「「「はっ? うおっ!」」」」」
「な、なんだこれ?」
「叔父様・・・ちょっとは、信じなさいよね?」
「マ、マジでステータスが2倍になったってのか?」
「叔父様達なら感覚で分かるでしょ?」
「「「「「・・・分かる」」」」」
「「「「「って、はあああああああ?」」」」」
「な、なんて魔法使いやがるんだ?」
「こーいうのをバフって言うのよ、覚えといてよね?」
「たはっ! また信じられねえような事しやがるな・・・」
「んふふ、もう吹っ飛ばされない様にね?」
「・・・嬢ちゃん何者だ? こんな魔法聞いた事ねえぞ?」
「ん~ 探してみる? 世界のどこかにあるんだよ?」
「どっかで聞いたような言葉だな? それだけで分かるかよ」
「残念だけど私には、それを言う権限が無いんだよね~」
「わはは、聞く気なんてねえよ」
「俺が言いたいのは、大阪は怖いとこってことだ」
「んふふ、素敵なところだよ?」
「よし、せっかくサービスしてくれたんだ。いっちょ頑張るか」
「「「「おう!」」」」
2倍に上がったステータスに叔父様達は最初戸惑っていたが、あっさりと動きを調整していくのに驚いた。
うわ~ やっぱり、ベテランは違うわね~
防御力も上がってサイクロプスの攻撃も真面に受けれるようになったのに、ちゃんと受け流してるし。
今までの訓練の成果が、窺いしれるわ。
「うはっ! 出やがった・・・」
「くそっ! スライムかよ? せっかく調子が上がってきたってのによ」
「悪いな嬢ちゃん。尻尾巻いて逃げるぞ?」
「んふふ、良いわよ逃げなくても」
「「「「「はあ?」」」」」
「あのスライムは物理無効だって言っただろ? 俺達じゃ倒せねえんだって」
「んふふ、だから私が倒して上げる♪ 実は回復魔法より攻撃魔法の方が得意なんだよね~」
「「「「「はあ?」」」」」
「んふふ、<ファイアボール>30連!!!!!」
ドドドドドドドドドドンッ!!!!!
「「「「「はああああああああああああああああああ?」」」」」
「な、なんて数の魔法を撃ちやがる・・・」
「か、回復職じゃなかったのかよ?」
「んふふ、メインは魔法使いってとこね?
スライムは倒して上げるからさ、叔父様達はサイクロプスに集中してくれたら良いわよ?」
「「「「「・・・・・・・」」」」」
「嬢ちゃんなら、サイクロプスも簡単に倒せそうなんだが?」
「今日は回復職での助っ人さんだからね~ 何時もとは違うんだよ?」
「おっそろしい、嬢ちゃんだったんだな?」
「大阪出身で、ここまで凄い魔法使いって、まさか・・・」
「・・・凄え別嬪さんだって噂だしな?」
「んふふ、女性の素性を探るなんて、紳士のすることじゃないわよ?」
「叔父様から紳士に格上げされて、脅されたぞ?」
「まだ、脅して何てないでしょ?」
んふふ、ちょっと脅かして上げますか~
叔父様達の周辺に<ファイアボール>1000発程浮かべて上げた。
叔父様達の驚いた顔が面白いわね♪
「「「「「うぉい?」」」」」
「・・・わ、分かった、分かった。詮索したりなんてしねえからよ?」
「んふふ、良かったわ、叔父様達が紳士でさ。叔父様焼きが5本出来るとこだったわ♪」
私は<ファイアボール>を消して、ニッコリと微笑んであげた。
「わ、わはは・・・死ぬほど綺麗だったな?」
「そうでしょ? お気に召したなら大空中に敷き詰めて上げるけど?」
「い、いや、遠慮しとくわ。ロマンチストじゃねえんでな」
「なるほど、なるほど、じゃ、そろそろステータス3倍にしてあげるから頑張ってね」
「ま、まだ上げれるのかよ?」
「5倍ぐらいなら大丈夫かな? あんまり上げると制御出来なくなるんだよね」
「ほ、ほどほどで、頼むわ?」
「んふふ、任せて!」
ステータスを3倍に上げても流石ベテラン冒険者ね、順応速度が早い早い♪
もう、5体ぐらいのサイクロプスなら対処出来そうね。
道中スライムも、そこそこ出てきたけど魔法で即座に倒していく。
その度に、叔父様達からのジト目が痛かったけどね。
「なんだありゃ?」
「サイクロプスの群れだと?」
「20体ぐらい居るじゃねえか、珍しいにも程があんだろ?」
「悪いな嬢ちゃん、せっかくバフを掛けてくれたが、ありゃ俺達には手に余るわ」
「どうする? 迂回するか?」
「良いわよ? 私が倒して上げるからさ」
「「「「「はあ?」」」」」
「に、20体だぞ?」
「んふふ、凍らせて上げるから、叔父様達は砕いてくれたら良いわ」
「凍らせてって・・・まさか氷属性魔法かよ?」
「んふふ、見てたら分かるって」
「<フリーズ>!!!!!」
ピキンッ!
「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」
「な、なんだありゃ?」
「すげえな・・・一瞬で辺りが凍り付いちまった」
「おっとろしい、魔法があったもんだな」
「マジもんの氷属性魔法かよ」
「なあ、俺達相手でも凍らせる事が出来るんだよな?」
「北海道の氷祭りに並べて上げよっか?」
「「「「「ブッ!?」」」」」
「おっさんの氷漬け見て、誰が得すんだよ?」
「んふふ、それもそーね」
「しかし、あの凍り付いた、サイクロプスなら並べてみてえな?」
「中身付きは駄目だろう?」
「馬鹿! 冗談だよ誰がそんな怖い事するかよ」
「さっ、叩き壊してねー」
「物騒な事、笑顔で言うよな?」
「ん~ 粉々にしちゃってとか?」
「「「「「怖えよ?」」」」」
「そんなことより、よくMPが持つよな?」
「今ぐらいの魔法なら、自然回復で直ぐ満タンになるからさ?」
「・・・ひょっとして、最強なんじゃね?」
「私が? あはは、面白い冗談ね♪」
「まさか、もっと強い奴を知ってるのか?」
「そうね、私のパーティーリーダーに比べたら、私なんて唯のおこちゃまかな?」
「「「「「はあ?」」」」」
「魔法でも勝てないし、そもそも戦ったら魔法を撃つ時間なんてくれないしね~
動きは見えないし、1秒あったら私なんて何十回も殺されちゃうよ?」
「「「「「たはっ!」」」」」
「動いたら見えないって、まさか速すぎて見えないなんて言わないよな?」
「ん~ 私の動きは見えるかな?」
「「「「「なっ!」」」」」
ちょっと、お試しで<縮地>を使い、叔父様達の背後に移動してみた。
「見えたかな?」
「「「「「うぉい!」」」」」
「い、何時の間に・・・」
「んふふ、見えなかったみたいね? 私から見たらリーダーって、こんな感じなんだよ?」
「・・・駄目だ! 俺には雲の上の話だった」
「大阪のレベルって、どんななんだよ?」
「大阪って言うか、リーダーが凄いのよね~ 超越者って感じかな?」
「そんな、バケモンみたいな男が居るんだな」
「あら、とっても可愛いんだよ?」
「そんなに強え男を可愛いって言う、嬢ちゃんが怖えよ?」
「んふふ、本当に怖い人って、怖そうに見えないもんなんだよ?」
「それには同感だ! 嬢ちゃんみてえな綺麗な女性が、おっとろしいからな?」
「ファイア・・・」
「「「「「待てーーーーーーーー!!!!!」」」」」
「分かったから。殺す気かよ? 冗談だからな?」
「んふふ、そろそろ5倍にしたげるから、頑張ろっか?」
「「「「「お、おう」」」」」
それからは連戦に次ぐ連戦で、大量の素材とSPオーブやスキルオーブがドロップした。
叔父様達は目を見開いて驚いていたが、それを見てるととっても楽しかったりして。
そろそろ、帰る時間になったけど、十分稼げたみたいだし私も満足かな。
「しかし、俺はもう一生分驚いたかもな」
「わはは、全くだ」
「今日はありがとな『魔女』の嬢ちゃん?」
「んふふ、『麗人』って言ってくれる?」
「「「「「わはは♪」」」」」
「嬢ちゃんに、会えて良かったわ」
「私もよ、叔父様達♪」




