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第246話 たまには派遣冒険者も良いかもです 天満ノノ編

沢山の誤字報告ありがとうございました。

間違え捲ってました( ̄▽ ̄;)


 <ノノ視点>



 ガチャ!



「皆様大変お待たせ致しました。こちらが、回復職希望の天満ノノさんです」×受付嬢


「初めまして。天満ノノと言います、皆さん宜しくお願いしますねー」


「「「「「えっ?」」」」」


「なんで? なんか間違ってないか?」


「うふふ、何か疑問が御座いますか?」×受付嬢


「だ、だって、モデルさんか何かだろ?」


「御心配なく。天満ノノさんは美しい方ですが冒険者ですよ?」


「こんな綺麗な、お姉さんが俺達と同じ冒険者?」


「フフ~ 褒めてくれてるのかな?」×ノノ


「俺達は、綺麗な女性を望んでたんじゃないんだ、回復職が欲しいんだよ?」


「だから、私がそうなんだって」


「すみません。こいつ、ノノさんが美人過ぎて変になってるだけなんで」


「そんなのじゃねえって」


「うるさい、お前は黙ってろ」


「せっかく、来てくれた回復職の方なんだぞ? 怒って帰られたらどうすんだよ?


お前が責任取れるのか? 分かったら謝れって」


「良いの良いの、そんなの気にしてないからさ」


「本当に、回復出来るんだろうな?」


「フフ~ ちゃんと回復して上げるわよ?」


「お前、いい加減にしろよ?」


「だってよ、こんな女性が冒険者に見えるかよ? 遊びで冒険者やってるかもしれないだろ?」


「馬鹿野郎! ギルドが斡旋してくれたんだぞ? そんな訳ないだろうが?


もう、お前は、喋るな! 喋ったら、お前をパーティから外すからな?」


「チッ! 分かったよ」


「すみません。気分を害してしまって・・・」


「全然良いよ~ でも、君達、若いよね~ もう上級ダンジョンに行ってるの?」


「はい、昨日、ようやく地下3階に辿り着いたんです」


「初級、中級ダンジョンには行ったのかな?」


「・・・いえ、あまり行ってません」


「なるなる、どしてそんなに早く上級ダンジョンに行ってるの?」


「早く上級ダンジョンへ行かないと、ドロップが良くならないから・・・」


「無茶するわね~ まっ! 実力があれば、それでも良いんだけどね」


「言いたい事は分かります。だから、どうしても回復職の人が欲しくて」


「そかそか、じゃ、とりあえず行っとく?」


「はい、お願いします」



 ん~ <鑑定>で見たところ、この子達って全然ステータス上げてないのよね~ 当然と言えば当然なんだけどね。


 まっ! とりあえず、実力を見てみよっかな。


 歩いて上級ダンジョンへ向かう道中に色々と話をしたところ、さっきの生意気な男の子が、早く上級ダンジョンに行こうと急かしたらしい。


 まあ、確かに上級ダンジョンの方がドロップは良くなるんだけど、リスクは度外視してるんだよね~


 上級ダンジョンへ到着し、どこからスタートするか聞いてみると、地下3階から下層を目指すようだ。


 大丈夫かな~ っと、思いながらも地下3階へ辿り着き、最初に遭遇した魔物はゴブリンのようだ。



「居たぞゴブリンだ! ではノノさん、戦闘に入りますので宜しくお願いします」×リーダー


「2体居るみたいだけど大丈夫?」×ノノ


「はい、昨日も2体までなら倒せたので」


「分かったわ。気を付けてね?」


「はい」



 戦闘に入ると盾役のリーダーさんがゴブリン2体を引き付け、他の者がゴブリンの死角から攻撃する様ね。


 盾役がリーダーさん1人の様だから、急いで1体を集中攻撃して倒す作戦みたいだけど、なかなか危なっかしいな~


 それでも、何とか倒しきったけど盾役のリーダーさんと、他2人も軽傷を負ったので<ヒール>してあげた。



「<ヒール>ありがとうございます」


「いえいえ♪」


「これぐらいの怪我なら<ヒール>なんて良かったのによ」


「お前、喋るなって言ってるだろ?」


「・・・分かったよ」


「フフ~ 別に良いわよ。私は気にしないからさ」


「で、でも・・・」


「良いから、良いから♪ 怪我は大したことなかったけど、<ヒール>で疲労も取れたでしょ?


あのまま連戦になっても、一緒の動きが出来たかな?」


「くっ・・・」


「えっとね。ハッキリ言って、君達には上級ダンジョンは、まだ早いわよ? せめて中級ダンジョンで、もっと実力をつけてから来た方が良いわね」


「回復職に何が分かるんだよ? どうせ戦闘なんてしたことないんだろ? 偉そうな事言うなよな」


「お前・・・」


「良いから、良いから♪ フフ~ そこまで言うならさ、私と模擬戦してみる?」


「なっ?」


「私が女性で回復職だから、弱いと思ってるんでしょ? 見かけや性別なんかで実力を計ってるんだったら、あなたは三流以下の冒険者よ?」


「・・・分かったよ。そこまで言うんだったら怪我しても文句言うなよ?」


「フフ~ 私を気遣ってくれるなんて、可愛いじゃない?」


「くっ! どうせ、手加減してくれると思ってるんだろ?」


「あはは、全力で来なさい! どうせ当たんないからさ」


「馬鹿にしやがって、武器を持って構えろよ?」


「私は素手で良いからさ、掛かっといでよ」


「ど、どこまで舐めてやがんだよ・・・本当に良いんだな?」


「安心しなさい! ちゃんと手加減して上げるからさ♪」


「ああ、そうかよ」



 シュバッ!



「な、なに?」


「フフ~ だから手加減なんて要らないって言ったでしょ? 全力で掛かってきなさい」


「く、くそっ」



 最初の一撃は、私の服を掠るぐらいで、剣を振ったのが良く分かる。


 まあ、丸腰の女性相手じゃ、やりにくいってのも分かるけどね。


 それから、何度も斬り込んで来たけど、私にこんな遅い攻撃が当たる訳ないんだよね。



 シュバッ!



「えっ? き、消えた?」


「こっちよ?」


「い、何時の間に・・・くそっ!」



「は、速い・・・どうやら、ノノさんは格上の冒険者みたいだな?」


「ああ、俺も離れて見てたのに、ノノさんの動きが全く見えなかったぞ?」


「あんなに綺麗な女性が、高ランクの冒険者なのかよ?」


「お前に、あんな動き出来るかよ? 間違いないって」



 やっと、手加減無しで攻撃するようになったけど、そろそろ無駄な努力だって分かってくれたかな?



「ハァーハァー!」


「どう、分かったかな?」


「ま、まだだ」


「もう、しょうがないわね~ 良い? ちゃんと私を見てなさいよ? 少しだけ本気で動いて上げるからさ」



 私は3メートルぐらいあった間合いから、一気に背後に移動して声を掛けて上げた。



「わっ!」


「うおおおおお! い、何時の間に・・・」


「あはは、どう? ちょっとでも、私の動きが見えたかな?」


「・・・・・・」


「言っとくけど私が本気なら、君は何十回も死んでるんだよ?


それぐらい分かるよね? 分からないって言うなら冒険者止めた方が良いわよ?」


「・・・参ったよ。俺の負けだ」


「フフ~ 思ったより素直じゃない?」


「ここまで、実力の違いを見せつけられたら、しょうがないだろ?


なんで、ノノさんみたいな綺麗な女性がそんなに強いんだよ?」


「あら? 君も綺麗って言ってくれるんだ、ありがと♪」


「そ、そんな事より強さだよ?」


「フフ~ 私が何もしないで強くなったと思う?」


「思わないけどよ・・・」


「魔物の攻撃を受けて、死にかけた事もあるんだよ?


数か月入院してたんだから。でもね、今のリーダーに鍛えられて強くなったんだよね~


メチャクチャ努力したんだからね?


リーダーは天才冒険者だけど、最初はスライムハンターって呼ばれるほど、ずっとスライムばかりで訓練してたらしいよ?


このままじゃ、君達きっと死ぬわよ? ちょっとぐらい、そんな予感してるよね?」


「「「「「・・・・・・・・・」」」」」


「受付嬢さんに感謝しなさいよ? きっと、君達を死なせたくなくて、今日私を組ませたんだと思うよ?」


「そ、そうだったんですか・・・」×リーダー


「早く強くなりたい気持ちは分かるけど、死んだらなんにもならないでしょ?


せめてさっきのゴブリンぐらい、簡単に倒せるぐらい訓練しないとね?」


「・・・分かりました。中級いや初級ダンジョンから、やり直します」


「ま、待ってくれよ。初級ダンジョンじゃ何時まで経ってもSPオーブなんてドロップしないって」


「しょうがないだろ? 俺達は弱いんだから・・・」


「私は別に初級ダンジョンからやり直せ、なんて言って無いわよ?」


「で、でも、俺達じゃ上級ダンジョンなら死ぬって?」


「フフ~ 上級ダンジョンの低層ぐらいなら死なない様に、鍛えて上げるわ」


「「「「「ええっ?」」」」」


「ほ、本当なのかそれ? いや、本当ですか?」


「嘘なんて言わないって。でも、ちゃんと私の言う事聞きなさいよ?」


「分かった。いえ、分かりました。ちゃんと言う事聞きます」


「フフ~ じゃ、とりあえず連携は出来てたから良いとして、もうちょっと回避に力を入れてみよっか」


「で、でも、どうやって・・・」


「それは、魔物と戦闘しながら教えて上げる。それと、SPオーブ集めまくるからね~」


「「「「「ええっ?」」」」」


「そんな事が出来るんですか?」


「出来ない事は、言わないって」


「ドロップが悪いんなら、その分数を倒したら良いんだよ?」


「それが、出来ないから苦労してるんじゃないですか?」


「出来るようにして上げるわ」


「とりあえず、ステータスを2倍にしてあげる。それだけでも、グッと楽になるはずよ?」


「あはは、そんなにSPオーブがドロップする訳が無いじゃないですか?」


「SPオーブじゃないよー、バフ魔法だったりして」


「「「「「ほえ?」」」」」


「フフ~ <強化魔法>2倍!!!!!」



 私が<強化魔法>を掛けると、魔法の光が5人を包み込む。



「「「「「えっ? えええええええええええっ!」」」」」


「う、嘘だ、こんな魔法って・・・」


「本当に、体が軽くなった?」


「冗談だろ?」


「フフ~ 冗談じゃないよー


さっ、魔物の動きをよく見て、パターンを覚えるんだよ?」


「「「「「は、はい」」」」」



 さっきまであんなに生意気だったのに、すっごく私の言う事聞いてくれる様になっちゃって♪


 もう可愛いんだから~ あれっ? よく考えたら以前の私なら、こんな事思わなかったような・・・


 フフ~ ヨウ様の影響かな? 私もスッカリ年下好きになってたりして。


 よしよし、順調に倒せるようになってきたわね。回避はまだ、ぎこちないけど及第点を上げちゃおう。



「オークみたいな、力の強い魔物の攻撃は回避するか、武器や盾で受け流すんだよー


動きをよく見て、タイミングが大事なんだからね~


結局は自分の身体目掛けて攻撃してくるんだから、タイミング良く動くだけで回避出来ちゃうからさ」


「「「「「はい!」」」」」


「よしよし、SPオーブ2つゲットー」


「「「「「えええええええええええっ!!!!!!」」」」」


「こ、こんなに簡単にSPオーブが・・・」


「す、すっげえええええええ!!!!!」


「やった、やったあああああ!!!!!」


「ほらほら、たった2つで喜んでたら駄目だよー」


「ステータス3倍にするから、もっと殲滅速度上げて行こっかー」


「「「「「は、はい!」」」」」



 あはは、やっぱりステータス3倍にするとコケちゃうわね~


 早く慣れて貰って、殲滅速度上げて貰わないとね。



「さー、もっともっと稼ぐぞーーーーー」


「「「「「おーーーーー!」」」」」



 ん~ 順調順調! さっすが若いと元気だね~ おっと、こんな事言ってるとおばさんになっちゃうか。


 なんやかんやで、もう地下5階だもんね、ステータスも5倍まで上げたし戦闘にも余裕が出来てきたわね。



「あ、あの、ノノさん少しだけ休憩しても良いですか?」


「あれっ? 疲れちゃった?」


「なんか、精神的に疲れてきました・・・」


「あはは、そっか、5分休憩~♪」


「「「「「うはーーーー!!!!!」」」」」


「ノノさん、結構厳しい~」


「フフ~ こんなの全然厳しくないよ? こんなので疲れてたら、私のパーティなら死んじゃうよ?」


「「「「「・・・・・・・・」」」」」


「やっぱり、俺達って甘いんだな・・・」


「ノノさんのパーティって、全員凄そうですね?」


「ん~ 凄いのはリーダーだけかな?」


「ノノさんも、凄いじゃないですか?」


「うんうん、回復職なのに俺達より全然体力あるしな」


「私、回復職じゃないよ?」


「「「「「ええっ?」」」」」


「だって、<ヒール>しまくってるじゃないですか?」


「回復も出来るってだけだよ? メインは前衛かな~ 武器が刀だしね」


「刀なんですか?」


「そだよ、見てみる?」


「良かったら是非見たいですけど、ギルドに置いてるんですか?」



 私は<虚空界>から、アダマンタイト製の刀を取り出し皆に見せてあげた。



「「「「「はあ?」」」」」


「い、今いったいどこから・・・」


「ま、まさか<虚空庫>?」


「そそ、初めて見たのかな?」


「「「「「えええええええっ!!!!!」」」」」


「<虚空庫>持ってるなんて、メチャクチャ凄いじゃないですか?」


「フフ~ 高いもんね~」


「くはっ! ノノさんって、そんなに凄い冒険者だったんですか?」


「さっきも言ったけど、リーダーが凄いんだよね、私は全然だよ?」


「それに、その刀も見た事ないんですけど?」


「ああ、これはクランの専属職人さんが作ってくれた特別製だからね」


「「「「「うはーーーーーー!」」」」」


「ノノさんのクランに、俺達が入る事って可能ですか?」


「ば、馬鹿! 無理に決まってんだろ?」


「そんなの、聞いてみなきゃ分かんないだろ?」


「ごめんね~ 内のクランは女性しか入れないからさ」


「くぅぅ! 女に生まれりゃ良かった・・・」


「あはは、ごめんね。女性でも敷居は高いかな? まあ入りたいと思って入れるクランじゃないんだよね」


「ノノさんのクランって、なんて名前なんですか?」


「クレセントって言うんだよ? まあ調べても何にも出てこないと思うけど。最近ようやく表に出てきた感じだからね~」


「秘密組織って訳じゃないんですよね?」


「あはは、似た様なもんかな~」


「あっ! 休憩しすぎちゃった。さっ、再開するよー」


「ほ、本気ですね、ノノさん?」


「そだよー、SPオーブを1つでも多く取っといたら、明日から君達が安全になるんだからね?」


「俺達のために・・・ありがとうございます」


「フフ~ 最初は生意気だったのに、素直になったじゃない?」


「生意気な事、言ってすみませんでした」


「良いの良いの、さっ、頑張るよー」


「「「「「はい♪」」」」」



 それから何度か私も戦闘に参加すると、私の強さに口をあんぐりと開けて驚いていた。


 フフ~ これぐらいの事で驚いてくれたら面白いわね。


 ちょっとハリキリ過ぎちゃって魔物の群れを殲滅したら少し引かれちゃった・・・


 微妙に恐れることないじゃない、か弱い女性に対して失礼なんだから。



「あの~ 俺達全員が相手なら、何秒ぐらいで倒せます?」


「ん~ 早く倒すのは難しいわね・・・」


「えっ? そうなんですか?」


「うん、殺しても良いなら1秒掛かんないかな?」


「ぐはっ!」


「フフ~ 冗談よ♪」


「・・・でも、本当なんですよね?」


「分かる? でも、私もリーダーが相手なら0.1秒も生きていられないわ。


世の中には想像を絶するぐらいの強者がいるってことよ。


貴方達も頑張って強くなってね♪」


「きっと、鬼の様な人なんでしょうね」


「あはは、まさかー♪ 見た目は、とっても可愛い少年なんだよ? 中身は超越者だけどね~」


「「「「「・・・・・・」」」」」


「見た目で強さを判断できないって事よ」


「ノノさんを見て、それが分かったような気がします」


「私は見た目通りの強さでしょ?」


「「「「「罠みたいです!」」」」」


「ええ~」



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