第238話 ナタリーさんを頑張って口説き落としますよ
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シドニーギルドへの挨拶も終わり、次はルーカスさんに会いに行くことにした。
もちろん、ルーカスさんに鍛えて貰ってるカデルさんは当然として、ナタリーさんにも付き合って貰った。
ルーカスさんの家に着くと、早速インターホンを押してみる。
「はーーーい、はいはい、はーーーい!
パパーーー、ママーーー、お客さんだよーーー」×セーラ
ガチャ!
「えっ? か、か、神様だ~~~~~♪」
「ブッ!?」
「「「「「あはは♪」」」」」
「た、大変だよーーー、パパママーーー、早く来て~~~♪
天使のお姉ちゃん達も来てくれたよー」
「「「「「ええっ?」」」」」
「あはは♪」
「神様の、お兄ちゃ~~~ん」
セーラちゃんは弾丸の様に僕に飛び込んできてくれた。
「わわっ! セーラちゃん足が治って良かったね」
「うん、お兄ちゃん、ありがとう♪ お兄ちゃんが治してくれたんでしょ?」
「いやいや、僕じゃないよ、セーラちゃんのパパが頑張ってくれたんだよ」
「そうなの?」
「うん、セーラちゃんの足を治したのは、間違いなくパパさんだよ?
僕は、少しお手伝いしただけだから」
「そうなんだ~ でも、お兄さんもありがとう」
「いえいえ♪」
「いらっしゃい、三日月さん」×フィオナ
「さあ、入ってくれ、三日月君」×ルーカス
「入って入って、神様のお兄ちゃん」×セーラ
「僕は神様じゃないよ?」
「うふふ、ささっ、天使のお姉ちゃん達も、早く早く~」
「「「「「て、天使か~!」」」」」
僕達はルーカスさんのリビングへお邪魔し、人数が多かったのでソファーへ座らせて貰った。
「カデルさんは頑張ってますか?」
「ああ、素直だし根性もある。きっと、良い冒険者になれるだろう」×ルーカス
「えっ? ルーカスさんには怒られっぱなしなんですが?」×カデル
「んふふ、一度ヨウ君にも鍛えて貰う? ルーカスさんが天使に見えるかもよ?」×ナギサ
「遠慮しておきます・・・」
「何でですか? 僕が厳しいみたいじゃないですかー」
「私達を鍛えてくれた時は、メチャクチャ手加減してくれたんでしょ?」×アヤメ
「当たり前じゃないですか?」
「じゃ、控えめに言っても、男性であるカデルさんは、死ぬわ!」
「え~ 普通ですよ、普通?」
「ヨウ君の普通は、普通じゃないのだよ?」
「あはは、三日月君の強さが窺いしれるな」×ルーカス
「一度、模擬戦してみます?」
「遠慮させて貰おう!」
「即答ですか!」
「ねーねー、お兄ちゃん、セーラの足が治ったから日本にも行けるかな?」
「うん、お兄ちゃんが連れてって上げようか?」
「本当? わーいわーい♪ パパ、ママ、お兄ちゃんが日本へ連れてってくれるって」
「セーラ、お兄さんは忙しいのよ? あまり無理言っちゃいけません」×フィオナ
「えーーー、でも、お兄ちゃんが日本へ連れてってくれるって言ったんだもん」
「別に良いですよ、フィオナさん」
「・・・し、しかし」
「大丈夫。誰にも分からない様に、日本へ行ったら良いんですよ?」
「そんな事、不可能なのは、お分かりでしょう?」
「なんだったら、今から行ってみますか日本へ?」
「えーーー、今から? そんな急には無理だよーーー」
「ではでは、お兄ちゃんが魔法で日本へ連れて行って上げよう」
「あはは、そんな魔法があったら素敵だよね~♪」
「<ジャンプ>!!!!!!!!!!」
次の瞬間、部屋に居た全員が富士山が良く見える、とても景色の良い場所へ転移した。
流石にルーカスさん夫妻とカデルさん、ナタリーさんは目を見開いて驚いている。
「セーラちゃん知ってるかな? あれは富士山って言うんだよ」
「ええーーー、凄い凄い凄ーーーい! 本当に魔法で日本へ来ちゃったんだーーー♪」
「あはは、来ちゃったね~」
「見てみてパパママ凄いね~ 富士山っておっきいんだ」
セーラちゃんは、余程嬉しいのか走って富士山を見に行った。
聡明なフィオナさんは全てを理解したのだろう。驚いた表情から顔色が蒼白になっていく。
「み、三日月さん、貴方は・・・」×フィオナ
「言っときますけど、今日の事は内緒ですよ?」
「し、信じられん・・・俺は幻覚でも見ているのか?」×ルーカス
「いえ・・・踏みしめた土の感触、肌に触れる風、とても幻覚とは思えません。
おそらく、シドニーから日本へ一瞬で移動を可能とする、長距離転移魔法でしょう」×フィオナ
「「「はああああああ?」」」×ルーカス・カデル・ナタリー
「ま、まさか・・・」×ナタリー
「マ、マジかよ・・・」×カデル
「そんな、魔法まで使えるのか・・・」×ルーカス
「フフ、今日の事は夢だと思った方が賢明だと思いますよ?」×リラ
「んふふ、たまには、驚く様なことが起こったりするよね~」×ナギサ
「ヨウ君と居ると、日常茶飯事の様な気がするけどね?」×アヤメ
「あはは、どうですフィオナさん、問題ないでしょ?」
「うふふ、あはははは、本当に恐ろしい人ですね、三日月さんは。
私の考えていた事が、小さすぎて笑ってしまいそうです。
常識を根底から覆されると、思考するのも馬鹿らしくなりますね。
セーラが言っていた事も、あながち間違いでもありませんね」×フィオナ
「神様扱いは、止めて下さいね?」
「それでしたら、悪魔になってしまいますよ?」
「ブッ!? 僕は、普通の新人冒険者ですよ?」
「「「「「普通じゃないかな・・・・・・・・・」」」」」
「皆して言う事は、無いじゃないですかー」
「あはははは♪」×アヤメ達
「わ、笑えねえって」×カデル
「同感です・・・」×ナタリー
はしゃぐセーラちゃんと遊びながら、遊園地へ行ったりアニメを買いに行ったりと日本を満喫して貰う事にした。
夕食はお寿司を御馳走したら、セーラちゃんはメチャクチャ喜んでくれた。
辺りも暗くなってきたので、ルーカスさんの自宅へ帰って来ると、セーラちゃんは疲れたのか直ぐに寝てしまった。
心なしかルーカスさん夫妻やカデルさん、ナタリーさんも疲れた様な表情をしている。
「あれ、皆も疲れちゃいましたか?」
「「「「・・・・・・・・」」」」
「理解が追い付かなくて疲れたよ?」×ルーカス
「フフ、夢だと思えば楽になりますよ」×リラ
「俺はそうする事にするよ」×カデル
「・・・まさか、世界中どこへでも行けるのでしょうか?」×ナタリー
「さあ、どうでしょう?」
「す、すみません、思わず聞いてしまいました・・・」
「あはは、良いですよ。クレセントメンバーになってくれれば全て話せるようになりますから」
「・・・そんな事、私達にも言って良いのですか?」×フィオナ
「んふふ、此処に居る4人は既に守秘義務があるのは分かるでしょ? 大事な事は何も言ってないんだけどね」×アヤメ
「ウフフ、秘密が多いのも大変ですね?」
「そうでも無いですよ? 私達の秘密を漏らすような人は居ませんから」×ノノ
「そんな人が居たら、宇宙旅行をプレゼントしたら良いわね~」×アヤメ
「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」
4人は僕がその気になれば、宇宙へ飛ばされる事も容易に出来ると想像したのか、また顔色が悪くなっていく。
「フフ、言っておきますが、脅しじゃありませんよ?
ヨウ様を裏切るような者は、ヨウ様が許しても私達が絶対に許しませんから」×リラ
「んふふ、カデルさんも注意しなきゃ駄目よ?」×ナギサ
「恩人の三日月さんを裏切る様な事はしません。言動にも十分注意します」×カデル
「カデルさん?」
「は、はい?」
「友達なんだから、僕の事はヨウと呼び捨てしてくれて良いですよ?」
「・・・メチャクチャ呼びにくいんだが?」
「駄目ですー、僕もカデルって呼びますから」
「・・・分かったよヨウ、これで良いか?」
「OKです! 今度、模擬戦でもしましょっかー」
「い、いや、ヨウと模擬戦って俺、死なないか?」
「んふふ、ルーカスさんに鍛えて貰いなさい」×アヤメ
「俺でも死ねると思うのだが?」×ルーカス
「僕もちゃんと手加減出来るんですからね?」
「僕達相手でも、目隠しして両手両足縛って貰っても、1秒持たないんだけど?」×ツドイ
「「「「・・・・・・・・・」」」」
「模擬戦じゃなくて、違う遊びにしてくれないか?」×カデル
「大丈夫! 強くなるの待ってるから」
「あはは、明日からもっと本気で訓練しないとな?」×ルーカス
「はい、お願いします」
ルーカスさんは明日の訓練内容を決めるため、カデルさんを連れて別室へ行ったようだ。
そして、このタイミングでフィオナさんが口を開いた。
「私も口外はしないと誓うわ、組織を守る為にもね」×フィオナ
「ナタリーさんが居るのに、そんな話して良いんですか?」
「ええ、もうルーカスにさえバレなければ良いわ。
家族を取るか、組織を取るか葛藤してたのにね」
「フフ、私達の事を組織に伝えたら、その瞬間から組織を跡形も無く潰しに行きますからね♪」×リラ
「フフ~ 選択肢が無い方が、気が楽になるでしょ?」×ノノ
「そうね、最初から一択だったわ。私から手を回しておくから潰さないでね?」
「了解です! でも、次にアヤメさん達を監視したら火星にでも飛ばしますからね?」
ゾクッ! 「そんな、怖い脅し文句初めて聞いたわ?」
「よく、脅し文句って分かりましたね?」
「本当に怖いんですけど?」
「月ぐらいなら行けそうかな~」
「もう、ヨウ君、変わんないって冗談も程々にね?」
「あはは、了解です♪」
「フゥ~ ナタリーさんも、とんでもない人達に気に入られたものね?」
「あ、あはは、未だに戸惑っているのですから、聞かないで下さい・・・」
「三日月さんのハーレムに入るのでしょ?」
「えっ? ハ、ハーレム? ええっ?」
「クレセントメンバーに入るって事は、三日月さんに見初められたのでしょう?」
「そ、そうなのですか?」
「言ったじゃない? ナタリーさんってヨウ君の好みのタイプなんだよ」×ナギサ
「確かに、聞きましたね・・・」
「ちゃんと、僕から言っとかないとでしたね、ナタリーさん」
「は、はい」
「ちょっと、常識からは外れてるので思うところはあるんですけど、僕のハーレムへ入ってくれるよう、全力で口説かせて貰いますね。
この後、クレセント本部まで招待しますから、是非どんな感じか体感してみて下さい」
「んふふ、もちろん、私達も口説かせて貰うからね~」ナギサ
「えっ?」
「先に言っとくと、僕達バイだからさ」×ツドイ
「ええええええええええええっ?」
「んふふ、もちろん、ヨウ君公認だからね」
「ちょ、ちょっと待って下さい・・・か、考える時間を・・・」
「フフ~ ゆっくりと考えてね」×ノノ
「ウフフ、ナタリーさんも大変ね?」×フィオナ
「では、僕達はそろそろ行きますね」
「ええ、何時でも遊びに来てくださいね」
僕達はルーカスさんとカデルさんに別れの挨拶をしてから、ナタリーさんを連れて日本へ帰る事にした。
「お帰りなさいませ。お疲れ様でした」×メイド達
「ただいまです」
「皆聞いといてー、此処にいるナタリーさんはクレセントメンバーに勧誘中だから、頑張って口説いてね」×ナギサ
「わあ~ 畏まりました」×メイド達
「ナハハ、また1人増えるんだね~ 宜しくセツナだよ」
「うわ~ 美人さんですね~ ヒメですぅ~」
まだ、全員揃ってないけど、この場に居る人は、全員ナタリーさんに挨拶をしていく。
「シドニーではお世話になりました。メイド長をしているカンナです」
「はい、宜しくお願いします・・・あ、あの」
「はい?」
「い、いったいクレセントメンバーは、何人程居るのでしょうか?」
「現在は全員で70名程ですね」
「70名・・・全員が、あの、その・・・」
「うふふ、はいヨウ様のハーレムメンバーで御座います」
「どこかの王族ですか?」
「にしし、まあ似たようなもんかな~」×ナギサ
「じゃ、ヨウ君。アレ貰っても良いかな? ナタリーさんを磨き上げなきゃね」
「了解です♪」
「ナギサ様、私達にお任せいただいても宜しいですか?」×カンナ
「良いよー、思いっきりやってあげてね?」
「畏まりました」
「えっ、ええっ?」
ナタリーさんはメイドさん達に連れられて、<亜空界>の温泉に入っていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
<ナタリー視点>
「ではナタリーさん。まずこちらをお飲み下さい」×カンナ
「これは、ポーションですか?」×ナタリー
「これはビューティーポーションと言います」
「これが日本とハワイで発売されているビューティーポーションですか・・・」
「良く御存知ですね。ですが、これは市販品ではなく本物です。非売品ですのでヨウ様の関係者以外では手に入らないんですよ?」
「・・・とても、高額なのでは?」
「非売品ですので金額は分かりかねます。さあどうぞ!」
断る訳にもいきませんね・・・三日月様の関係する女性達が、全員美しい理由が分かりましたね。
おそらくは、ダンジョン産の未確認素材なのでしょう、どれだけのレア素材なのか考えると恐ろしいですね。
美しくなれるのでは、女性では抗う事は難しいでしょうけど、これを飲んで断る事が出来なくなるとも思えませんし・・・
女は度胸ですね、遠慮なく頂くとしましょう。
コクコクッ! 味もなかなか良いですね♪
「あっ! そうそう、リラ様がオークションに掛ければ<鑑定>スキル以上の金額になるだろうと予想されてました」
「ぶっ!? ゴホッゴホッ!」
「うふふ、大丈夫ですか?」
「<鑑定>スキル? 確か50億ドル以上? カンナさん・・・良い性格してますね?」
「うふふ、ありがとうございます。飲んじゃいましたね?」
「・・・吐き出しても良いですか?」
「失われる事に変わりはありませんよ?」
「冗談です・・・本気で勧誘されてると解釈しても良さそうですね?」
「もちろんです。ヨウ様の望まれる事を全力でお手伝いするのが、私達の仕事ですので覚悟して下さいね?」
「こんなに、動揺するのは初めてかもしれません」
「うふふ、まだ、これからですので♪」
・・・まさか、5人掛かりで体を洗われる事になるとは思いませんでしたね。
どこまで丁寧に洗ってくれるのですか・・・足の先から髪の毛の先まで・・・
それにしても温泉と言っておりましたが、なんと雄大な景色に気持ちの良い湯なのでしょう。
まるで、全身の疲れが一気に取れていくような感覚です。
豪華なマンションの1室に来たはずなのですが・・・考えても分かる訳がありませんか。
「ではナタリー様、次はオイルマッサージに移りますね」
「消えて困る古傷やアザは御座いますか?」
「いえ、そんな事はありませんけど・・・」
「畏まりました」
私はどこかの王族にでも来たのでしょうか、温泉に来てから自分の指1本動かす事無く、徹底的にマッサージまでされるなんて。
数人掛かりで体を拭いてくれ、生活魔法の<クリーン>を掛けられ爪の手入れから化粧に至るまで施されていく。
途中、アヤメさんまで来てくれ<回復魔法>まで掛けてくれた。
鏡を見せられた時は、最初鏡だとは分からない程になるなんて・・・
どこまで予想を上回るのでしょうか、私は想像以上に恐ろしい所へ来たようです。




