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第237話 そろそろシドニーも卒業ですね~


「ゴールドスライム:金色をしたスライムの置物(ゴールドスライムを設置した建物内に一定時間いるとレアドロップ率上昇、ドロップ数上昇の恩恵が賜れる)」


「「「「「「ええええええええええっ!!!!!!!!」」」」」」


「こ、これって私達にもメチャクチャ有用じゃない?」×ナギサ


「この効果がヨウ様にも適用されるなら、レアドロップ率上昇は無意味だとしてもドロップ数上昇の恩恵は計りしれないかと」×リラ


「ドロップ数が倍になったら嬉しいですね~」


「ちょ、ちょっと、ヨウ君がそんなこと迂闊に言ったら本当になるでしょー?」×アヤメ


「あはは、まさかー」


「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」


「・・・まさか?」


「僕、そのまさかを覆すのが、ヨウ君だと思うんだよね?」×ツドイ


「ヨウ様でしたら、そうなっても不思議ではないと、言わざるを得ませんね」×リラ


「ヨウ様ですからね~」×ノノ


「まあ、そんときはそんときで」


「もう、相変わらず軽いんだから~」×アヤメ


「でも、これ沢山欲しいですね~」


「フフ、なるほど、ヨウ様も思うところがあったのですね」×リラ


「分かります?」


「それとなくですが」


「もうリラ姉、私にも教えてよー」×ノノ


「フフ、ヨウ様は冒険者全体のレベルを上げようと、考えているのではないかと言う事ですよ」


「へえ~ そうなの、ヨウ君?」×アヤメ


「僕って、考えてる事が分かりやすいのかな?」


「んふふ、リラは特別なのよ?」×ナギサ


「愛の力だね」×ツドイ


「フフ~ リラ姉照れてる?」×ノノ


「フフ、もう照れたりしません。皆もヨウ様を愛しているのは同じですから」


「ありゃ、もう揶揄えなくなっちゃったか」×ナギサ


「んふふ、ヨウ君を愛する事に、負けるわけにはいかないからね」×アヤメ


「そんな事言われたら、僕が照れるじゃないですか?」


「ヨウ様にも、たまには照れていただかないと?」×リラ


「リラさんには敵いませんね」



 もちろん、帰ってからクレセントクラン本部のリビングにゴールドスライムの置物を設置し、皆で拝むことになった。


 翌日、ワクワクしながらシドニー上級ダンジョンへ向かうと、直ぐに地下10階のボスを倒し緊張しながらドロップを見てみる。



「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」


「・・・スキルオーブがいっぱいだね?」×ツドイ


「宝箱も沢山ドロップしてるんだけど?」×ナギサ


「ほら~ ヨウ君。言ったじゃない、どうすんのよこれ?」×アヤメ


「あはは、儲かっちゃいましたね♪」


「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」


「皆、そんなにジト目で見なくても、良い事じゃないですか?」


「フフ~ 相変わらず、ヨウ様は軽いですね」×ノノ


「フフ、普通なら飛び上がって喜ぶところですよ?」×リラ


「一応僕も驚いてますよ? まあ僕はアレとして皆も試してみましょうか」


「そうね、でも私達も<激運>持ちだから、持ってない人の検証もしたいとこだね?」×アヤメ


「どこか信用のおけるクランに貸し出して、検証して貰うのも良いかもですね~」


「候補としてはコウタさんがいる『グランドクロス』とか?」


「ん~ これ貸し出すとしても、効果が高すぎるかもよ?」×ナギサ


「一般人なら、ドロップ倍に成らないかもだよ?」×ツドイ


「フフ、私達はLUK値も非常に高いですから、その可能性は高いでしょうね」×リラ


「あっそうか。それもあるんだね~ えっと、今私達のLUk値ってどれぐらいだっけ?」×ノノ


「久しぶりにステータスを見てみましょっか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【STATUS】


HP 54000/54000→180000/180000

MP 54000/54000→180000/180000


STR 900→3000(9000)

VIT 900→3000(9000)

DEX 900→3000(9000)

INT 900→3000(9000)

AGI 900→3000(9000)

LUK 900→3000(9000)


【skill】


<ウィル>★<返還><統合進化>


<鑑定><看破>★★★


<MP吸収>★★★<MP増大><HP吸収>★★★<HP増大>


<威圧>★<千里眼>★★★<真偽眼>★★★<麻痺眼>★★★


<激運><言語理解><適温効果><水中適応><復活><高速思考>


<超回復>★★★<状態異常耐性>


<虚空界>★★★<亜空界>★★★


<追加攻撃>★★★<追加防御>★★★<反撃>★★★


<敏捷強化>★★★<腕力強化>★★★<身体強化>★★★<精神強化>★★★<精密動作>★★★<魔力操作>★★★<明鏡止水>★★★New!


<気配感知>★★★<魔力感知>★★★<温度感知>★★★<罠感知>★★★


<発見>★★★<マッピング>★★★


<気配遮断>★★★<隠蔽>★★★


<超振動>★★★<硬質化>★★★<纏衣>New!


<風斬>★★★<海斬>New!<水斬>New!


<投擲>★★★<鋼糸>★★★


<念動力>★★★<念話>


<合成>★★★<魔石>★★★<魔水>★★★


<縮地>★★★<高速飛翔>


<結界>★★★<範囲指定>New!


<火属性強化>★★★<土属性強化>★★★<水属性強化>New!<風属性強化>New!


<氷属性強化>New!<雷属性強化>New!


【Magic】


<生活魔法>★★★


<回復魔法>★★★<解毒魔法>★★★<快癒魔法>★★★


<水属性魔法>★★★<土属性魔法>★★★<風属性魔法>★★★<火属性魔法>★★★


<氷属性魔法>★★★<雷属性魔法>★★★


<闇属性魔法>★★★<光属性魔法>★★★


<転移魔法>★★★New!<強化魔法>New!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」


「そう言えば、赤色SPオーブもカンストしたんだったね・・・」×ナギサ


「あまり気にしてなかったけど・・・」×アヤメ


「久しぶりに見たらビックリだね?」×ツドイ


「・・・もう笑えなくなってきましたね?」×リラ


「LUK値3000って事は、ネックレスの効果で3倍だから9000か・・・」×ノノ


「通りで最近レアボス以外見なくなったのも納得ですね~」


「赤色SPオーブもカンストしちゃったし、次のキーポイントスキル取得までお預けですねー」


「呆れた、まだ強くなりたいの?」×アヤメ


「まだまだ、行ける所まで行きますよ?」


「あはは、ヨウ様らしいです」×ノノ



 僕達はシドニー上級ダンジョンを制覇してから、クレセント本部へ帰るとメチャクチャ盛り上がっていた。



「お疲れ様でした」×メイド達


「み、皆様<虚空庫>スキルオーブがドロップ致しました!」×カンナ


「「「「「「ええっ?」」」」」」


「で、出ちゃったの?」×アヤメ


「はい、上級ダンジョンの低層でスライムからドロップ致しました」


「ヨ、ヨウはん、ウチ等もドロップが倍になっとんやけど?」×コトエ


「私達もスキルオーブまで2つドロップしました」×リッカ


「ヨウ、素材が沢山出たぞ~♪」×ミナミ



 その後ソフィアさん達とアリーシャさん達を迎えに行ったが、同様にレアドロップ率とドロップ数が上昇していたようだ。



「うはー、思ったより、とんでもない効果ですね~」


「でも、流石に<鑑定>スキルオーブやエリクサーは、ドロップしなかったみたいね」×アヤメ


「クレセントメンバーなら、回数を重ねればドロップするかもしれませんよ?」×リラ


「うはー、凄い事になっちゃったね~」×ノノ


「ほむほむ、少し検討の余地有りってとこかな~」


「そうだね、これを渡したら絶対返したくなくなるよ?」×ツドイ


「確かに、とりあえずはシドニー上級ダンジョンへ通いますか~」


「「「「「ヤー♪」」」」」



 こうして、僕達は階層争奪模擬戦をちょくちょくやりながら、シドニー上級ダンジョンを周回していった。


 カデルさんもルーカスさんに戦闘指導をお願いしたので、順調に力をつけてきているようだ。


 10日間ほど通うと、欲しかったスキルやアイテムも大体揃ってきた。


 素材系はウチの職人さん達に優先的に回してるけど、それでもシドニーギルドに卸している量も膨大になってきた。


 そのため、凄まじい金額を稼ぐ事になっちゃったけど、リラさんに任せているので把握してなかったりして。


 そろそろ、シドニーにも間を置こうと思い、お世話になったナタリーさんに会いにギルドへ行くことにした。


 ギルドへ着くと、相変わらずナタリーさんが丁寧な対応でVIPルームへ案内してくれる。


 VIPルームに着くと既に部長さんから社長さんまで来て、僕達を待ってくれていたようだ。


 ここ数日間、ドロップ品である素材を卸す度に、必ず部長さんか社長さんが丁寧な、お礼を言いに来てくれていた。



「あれ、今日は皆さんお揃いなんですね?」


「はい、今日で三日月様達が、しばらくシドニーを離れると仰ったので、来ていただきました」×ナタリー


「今日も大量に素材を卸していただいたそうだね、本当に助かるよ」×社長


「いえいえ、ナタリーさんにはお世話になってますから、ほんの恩返しですよ?」


「毎回言ってると思うが、ギルドから最高の特典を付けさせて貰うので、此処を拠点にして貰えないだろうか?」


「すみません。日本のギルドからメチャクチャお世話になってるので、拠点は変えたくないんですよ」


「そうですか、非常に残念ですな・・・」


「でも、僕達は結構扱いずらいと思いますよ?」


「フフ、半分残念であり、半分は安心と言ったところでしょうか?」×リラ


「いや、そんな事は・・・」


「んふふ、よく踏み止まったわね?」×アヤメ


「無いって言っちゃうところだったね~」×ナギサ


「フ~ 正直に言うと確かに安堵感もある、三日月君達には隠し事が出来そうに無いからね?」


「あれ、何か悪い事でもしているのかな?」×ツドイ


「「・・・・・・・・・・・」」



 部長さんと社長さんは、額に汗を掻きながら言葉を選んでいるようだ。


 ツドイさんの質問は、2人にとって厳しいのだろう。


 僕達はニコニコしながら返答を待つことにした。



「・・・何も悪い事をしていないと言えば嘘になるね?」×社長


「フフ~ 上手い言い方ですね~」×ノノ


「意地悪しちゃって、すみません。また遊びに来ますね」


「あ、ああ、待ってるよ、今までありがとう」×社長


「あっ! そうそう部長さん、浮気も程々が良いと思いますよ?」


「なっ・・・」



 部長さんは大量の汗を掻き始め、言葉に詰まっているようだ。


 僕達は笑顔で、手を振りながらVIPルームを後にした。



「どういう事なんだね、部長?」


「は、はい、後で全てお話致します・・・」


「まあ、聞かなくとも大体分かるがね」


「フゥ~ しかし、全く恐ろしい者が居たものだ、額に掻いた汗が止まらないよ・・・」


「ナタリー君には感謝しかないよ、今まで三日月君の対応を任せてすまなかった、さぞや神経を使っただろう?」


「そうですね、まだ終わっては無いのですが、私もこの後三日月様へ謝罪に行かないといけないので・・・」


「なるほど。では急いで行きたまえ」


「ありがとうございます」


◇    ◇    ◇    ◇    ◇


「三日月様」×ナタリー


「はい?」



 僕達はギルドを引き上げようと歩いていると、ナタリーさんに呼び止められ、個室へと案内された。


 個室に入るとカデルさんが座っており、僕の顔を見ると急いで立ち上がり頭を下げてくれた。



「カデルさんじゃないですか、いったいどうしたんです?」


「い、いや、あの、その・・・」×カデル


「申し訳ありません三日月様。実はカデルさんから『ソーリー』の事を聞いてしまって・・・」×ナタリー


「「「「「「えっ?」」」」」」


「ち、違うんだ。てっきりナタリーさんも君達の仲間だと思って、俺を助けてくれたお礼を言おうとしたんだ。決して約束を破った訳じゃないんだ」


「そんな、言い訳が通用すると思いますか?」×リラ


「馬鹿だね~ ナタリーさんにも迷惑掛けちゃって・・・」×ナギサ


「すみません。すみませんでした」



 カデルさんは本当に申し訳なさそうに頭を下げて、お詫びの言葉を言ってくれた。


 だが、少し迂闊なところがあるのも確かなので、少し反省をして貰おう。



「どうするヨウ君? もうナタリーさんも放置出来なくなったけど?」×アヤメ


「そ、そんな・・・ナタリーさんは何も悪くない、俺が迂闊な事を言っただけなんだ」



 カデルさんは悲壮な表情になり許しを請うが、ナタリーさんは達観したような表情をしている。



「何も悪くなくても私達が『ソーリー』を始め、幾つものギャング集団を壊滅させたのを知られてしまったんですよね?」×リラ


「はっ? お、俺が言ったのは『ソーリー』だけだ、他のは知らない。本当だ」


「カデルさん安心して下さい。今のはワザと情報を漏らしたのです。


もう、完全に私を逃がさないと言う事ですか?」×ナタリー


「フフ、本当に聡明なお方ですね」


「最初から、カデルさんからある程度情報が洩れる事は、想定済みだったんですよね? 良い様に解釈すると、それだけ私を気に入って下さったと?」


「「「「「「おお~~~ 御名答!!!!!」」」」」」


「い、一体、どういう事なんだ?」


「にひひ、つまり全部私達の想定内って事よ? カデルさんが知ってる事をナタリーさんに言われて拙かったら、最初からそう言ってるし?」×ナギサ


「フフ、私達がそんなに迂闊だと思いますか?」×リラ


「私達の秘密を知られたからには、クレセントメンバーに入って貰うか口止めしとかないとー」


「へっ?」


「んふふ、まだ分からない? 勧誘よ、か・ん・ゆ・う♪」×アヤメ


「カデルさんは何にも悪くないですから、安心して下さいね」×ノノ


「本当に許してくれるのか、よ、良かった・・・」


「さてと、ではカデルさんには少し外して貰って、交渉と行きましょうか」×ナギサ



 カデルさんには席を外してもらい、ナタリーさんと本格的な交渉を始めることにした。



「・・・最初に聞いておきたいのですが、何故、私を引き込もうと思われたのですか?」×ナタリー


「フフ、一番の理由はヨウ様が好まれる女性のタイプだったからでしょうか?」×リラ


「フフ~ 後は細かい事にも気配りできる、性格と聡明さかな?」×ノノ


「そ、そんな理由ですか・・・私をスパイとして利用しようとしている訳ではないのですね?」


「んふふ、私達にスパイなんて必要ないのは、大体分かるでしょ?


私達は貴女をクレセントメンバーとして招待したいのだけど、検討して貰えないかしら?」×アヤメ


「言っとくけど、こんなチャンス二度と無いよ?」×ツドイ


「・・・私に断ると言う選択肢は存在するのでしょうか?」×ナタリー


「もちろん、断ってくれても結構ですよ?」


「その時は、僕達の秘密を守ってもらうために、口止め料を払わせて貰いますから」


「うふふ、どちらを選択しても、私に損はないではないですか?」


「まさか、断ったら大損だよ? 私なら一生後悔するわ」×アヤメ


「分かりました。時間を頂けますか?」


「フフ、ゆっくりと考えて下さい。間違いなく人生の分岐点になりますから」×リラ


「うふふ、なにやら怖いぐらいですね?」


「クレセントの事を何も知らないで、決めると言うのも難しいでしょうから、しばらく私達と行動を共にしましょうか?」


「えっ・・・私も日本へ行くのでしょうか? その時点で私はシドニーに帰れなくなるのでは?」


「大丈夫よ、誰にも分からない様にするからさ」×ナギサ


「とりあえずは、カデルさんを連れて、ルーカスさんの所に行きましょうか」


「・・・分かりました」



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