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第230話 次々とやりたいことが出来てきます

評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。


 地下15階では、何があるんだろうとウロチョロしていると、オークキャッスルと言う大きな城を発見した。



「うはー、こんなのもあるんだー」×ナギサ


「ふむふむ、オーク3000体ぐらいは居そうね?」×アヤメ


「どうしますか、ヨウ様? フフ、聞くまでもありませんでしたね」×リラ


「あはは、だよね~ ヨウ様の目がキラキラになってるもの」×ノノ


「でも、数は多いけど、そんなに強くはなさそうだよね?」×ツドイ


「ですね~ でも、気になるじゃないですか?」


「にひひ、ねーねー、ここは私に任せてくれない?」×ナギサ


「別に良いですけど?」


「・・・何する気なのよ、ナギサ?」×アヤメ


「ちょっと、試したい事があったんだよね~ 良い機会だと思ってさ~」


「無茶しちゃ駄目よ?」


「へいへい、まあ、見ててよね♪」



 ナギサさんはアダマンタイト製の弓を取り出し、オークキャッスルに向けて構えた。



「ねーねー、ヨウ君。オークキャッスル全体に何時もの<スタン>出来るかな?」×ナギサ


「はい、たぶん出来ますけど?」


「じゃあ、それを合図に攻撃するね~」


「了解です!」



 僕はナギサさんの希望通り、オークキャッスル全体に行き届く様に<スタン>を唱えた。


 すると、ナギサさんは嬉しそうな笑顔になり、青く光りを放つ弓を構えた。



「うーし、いっくよーー♪」


「エンチャント! <エクスプロージョン>!!!」


「も~り~も~り~ アローーーーー!!!!!!!!」


「「「「「イイイイイイッ!!!!!!」」」」」



 ナギサさんが放った数千本単位の矢は、放物線を描きながらオークキャッスルへ向かっていく。


 驚いた事に、その1本1本は着弾と同時に小爆発をおこし、オークどころか城まで破壊していく。



「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!!!!!」



 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!!!!!!!



「「「「「うはーーーーー!!!!!!!!!!」」」」」


「ちょ、ちょっとナギサもう良いでしょ?」×アヤメ


「にょ? はいはい」


「あ~~~ 気持ち良かった~~~♪」



 ナギサさんが打ち終わったオークキャッスルを見てみると、そこはもう廃城のようになっていた。



「もう、やり過ぎよ、ボロボロじゃない?」×アヤメ


「あれだけの本数に小爆発のエンチャットを乗せたのですから、納得の惨状ですね」×リラ


「にゃはは! 城は壊れないと思ってたんだけど、ダンジョンの構造物にしては柔らかかったみたいだね~」×ナギサ


「ナギサも、危険な娘だよね?」×ツドイ


「異議なし?」×ノノ


「ちょっと、ヨウ君扱いしないでよー」


「・・・僕、シドニーに来てから何もしてないような?」


「んふふ、冗談よ♪」


「さっ、城の中探索に行こー」


「崩れてこないでしょうね?」


「もう、そこまではしてないってばー」



 僕達は大量に落ちているオークのドロップ品を拾い集めながら、城の中へ入っていく。


 城の中も夥しい爆発跡が続いており、ナギサさんの攻撃の威力が窺いしれる。


 城の奥にある王座の様な所に、大きな魔石が落ちている。


 オークキングも居たんだろう、ナギサさんも強くなったなと感心する。


 王座の近くに宝物庫も見つけ、地下10階のボスから入手した宝物庫の鍵が役立つときがきた!



「あ~ 宝物庫って、此処にあったんだ~」×ナギサ


「んふふ、来て良かったわね、ヨウ君」×アヤメ


「はい、まあ、こんな面白そうなところ放置なんてしませんけどね」


「早速、開けてみよーよ」×ノノ


「了解ですー」



 僕は宝物庫の鍵を取り出し、鍵穴に挿してみるとみると、すんなりと扉は開錠された。


 すると、そこには、分かりやすいぐらいの金銀財宝が山の様に積まれており、見る者を楽しませた。



「「「「「「うはーーーーー!!!!!」」」」」」


「凄いな~ これ、全部金貨みたいですね」


「あはは、金貨のお風呂作れちゃうね~」×ナギサ


「もう、どこの成金よ?」×アヤメ


「でもさ、金貨風呂に裸で入ってみたくないかな?」×ツドイ


「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」


「フフ~ ヨウ様想像しちゃったよね?」×ノノ


「ご、誤解です! 絵になるだろうなと思っただけです!」


「フフ、ヨウ様の御希望とあれば」×リラ


「えっ? あっ・・・」


「「「「「ギルティーーーーー♪」」」」」


「ゆ、誘導尋問だーーーーー」


「「「「「あはははは♪」」」」」


「あっ! まだ別の扉があるみたいよ?」


「良い物あると良いですね~」


「ワクワクだね~」


「やたっ! スキルオーブみたいです」


「「「「「おお~~~~~♪」」」」」


「き、きたーーーーーー!!!!!!」


「<彫金師>スキルオーブだーーー♪」


「「「「「お~~~~♪」」」」」


「やったね~ これで、ウチの職人さん達分は揃ったじゃない」×ナギサ


「待ち望んだ職業スキルでしたからね~ ヒメちゃんさんの喜ぶ顔が目に浮かぶな~」


「あはは、このスキルが手に入ったら、作りたい物が色々あるって言ってたからね」×アヤメ


「いや~ シドニーに来て良かったな」


「このオークキャッスルも、良い訓練場になりそうだし」


「そう言ってくれると、僕も嬉しかったりして」×ツドイ


「フフ、結果オーライで良かったですね」×リラ


「早く帰ってヒメちゃんさんを喜ばせたくなりましたね。次の階層でピンアップルを採ったら帰りましょうか?」


「そうね、少し早いけど次の階層で、権利を取った階層は終わりだからね」×アヤメ


「ではでは、サクッと採りに行きましょか」


「わーい♪ ピンアップルだ~ いっぱい採るぞ~」×ナギサ


「根こそぎですー」


「「「「「ヤー♪」」」」」



 僕達は地下16階でピンアップルを採集していくと、1本の木の下にルーカスさんが立っていた。


 なんで、こんなところに居るのだろうと声を掛けてみる。



「どうしたんですか、ルーカスさん?」


「君達を待ってたんだ」


「僕への再戦かな?」×ツドイ


「いや、ツドイさんには何度やっても勝てそうにないよ」


「って、ことは何か僕達に用事って訳ですね?」


「ああ、用事と言うか頼み事だ。


頼む、此処に実っている輝くピンアップルを売ってくれないか?


市場価格の10倍で買い取る、他に条件があるなら出来る限り聞くから、どうか頼む」


「僕達は食材は売らないんですよ」


「ああ、ナタリーからそれは聞いた、だから直談判しにきたんだ」


「・・・何か事情がありそうですね、聞いても良いですか?」


「出来れば、何も聞かずに譲って欲しいんだが?」


「言えないことなら無理ですよ?」


「・・・分かった。この輝くピンアップルは全ての病気に効果があると言われている物なんだ」


「なるほど、誰か大事な人が病気なんですね?」


「ああ、娘だ・・・1年前から原因不明の病気に掛かり、医者では治せないらしい。


もちろん、ポーションも試したが、どれも効果がなかったのだ」


「でも既に何度か、この輝くピンアップルも試してるんではないですか?」


「ああ・・・だが、俺にはもう、これぐらいしか娘の為にやってやれることはないのだ」


「ん~ 一度、その娘さんに会わせて貰っても良いですか? 返事はそれからって事でどうでしょう?」


「分かった。信じて貰えないのも無理はない、娘に会って判断してくれ」


「分かりました。僕達はピンアップルを採集し終えたら帰りますから、それからでも良いですか?」


「ああ、俺はギルドで待っている」


「じゃあ、僕達も終わったらギルドへ行きますね」


「ありがとう。ダンジョンの入り口で商売人達に囲まれるだろうが、頑張って抜けてきてくれ」


「あ~ 何か、そんな事も言ってましたね・・・」


「忠告ありがとうございます。では連絡しますね」


「ありがとう」



 僕達は早々とピンアップルを採集して帰路へ着いた。


 もちろん、捥ぎ立てのピンアップルを味見したけど、昨日食べたピンアップルより甘くて瑞々しく最高に美味しかった。


 皆で喜びながらダンジョンから外へ出ると、あっという間に商人達に囲まれてしまった。


 しまった! そういえば、ルーカスさんに忠告されてたんだった。



「すみません。私共はピンアップルを取り扱ってる者なのですが」


「あの、プリン茸なら私達が高く買い取りますので」


「オージービーフなら是非、ウチに卸していただければ」


「ゴールドウィートなら、絶対に内が一番です」


「鉱石は入手されましたか? 私達でしたら高く買い取らせていただきますよ」


「いえいえ、私達の方が勉強させていただきますので」


「いや、俺達の方が絶対に御満足していただけるかと」


「す、すみません、僕達は食材は売りませんので・・・」


「えええええええええええっ!!!!!! そ、そんな」×商人達


「では、鉱石だけでも」


「すみません。ギルドと交渉して下さーい」




 僕達は商人さん達の、あまりの勢いに散り散りになって逃げる事にした。


 フ~ 商売人さん達は、どこの国でも凄いな~


 全員が違う方向へ逃げたので、皆とは<念話>で会話することにする。



『ヨウ様、おそらくギルド前にも商人達が待ち構えてると思われます』×リラ


『うはー、困ったな・・・どうしよう』


『それでしたらナタリーさんにお願いして、ルーカスさんを連れてきて貰いましょうか?』


『ナタリーさんには申し訳ないですけど、お願いしてみましょうか』


『それと、明日のダンジョン権利獲得は、どうなさいますか?』


『あ~ そっか、それもありますね』


『私達は今日予定が入りましたから、代わりにメイドさん達に階層争奪模擬戦に出場して貰いますか?』


『それ名案かも、カンナさん達なら実力的にも十分だし、良い経験にもなりそうですからね』


『リラさんから頼んでみて貰えますか?』


『あっ! 無理に出なくても良いって伝えて下さいね』


『畏まりました』



 ほんの少し待っていただけで、メイドさん達に連絡を付けてくれたのか何時でも迎えに行って良いらしい。


 相変わらず段取りが早い、早速メイドさん達の部屋へ転移することにした。



「キャ! ヨ、ヨウ様?」×カンナ


「あわわ! ご、ごめんなさいー」



 カンナさん達は出かける準備をしてくれていたのか、全員着替え中であり下着姿だった。


 僕は、慌てて後ろを向いて謝る事にした。



「いえ、驚いてしまって申し訳御座いません。もう大丈夫です」×カンナ


「いきなり来ちゃって、ごめんね・・・って、まだ下着姿じゃないですかー」


「うふふ、お目汚し申し訳ございません」


「いや、いや、いや、えっと・・・ありがとう?」


「あはは♪」×メイド達


「そんなに照れなくても、下着パーティもしたじゃないですか?」×アール


「それでも、こんな綺麗な女性達が下着姿なら慌てますよ?」


「うふふ、ありがとうございますヨウ様。御感想は如何ですか?」×マドカ


「眼福させていただきました!」


「直ぐに用意致しますので、もうしばらくお待ちくださいね?」×カンナ



 カンナさん達は、僕の目の前で戦闘用のメイド服を着ていく。


 服を着るだけなのに、何故かドキドキしてしまうのは不思議だ。


 普通、こんな大勢の女性が着替えるところなんて見ることないからな、今日は良い経験をしちゃった。



「お待たせいたしました」


「いえいえ、メイド服ってそうやって着ていたんですね?」


「えっ!」×メイド達


「それはヨウ様、女性の秘密ですから?」


「すみません」


「うふふ、ヨウ様でしたら、御要望していただけたら何時でも」


「今日・・・あっ! あはは」


「うふふ、畏まりました」


「キャーーー♪」×メイド達


「あはは、照れちゃいますね・・・


それと、いきなり頼み事して、すみません。大丈夫ですか?」


「はい、ヨウ様の期待に応えるよう頑張らせていただきます」


「頑張るのは手加減だったりして?」


「えっ?」


「じゃ行きますねー、<ジャンプ>!!!!!」



 僕は転移する人数が多かったので、一度部屋に転移してから、歩いて待ち合わせ場所まで行くことにした。


 流石に大勢のメイドさん達に囲まれながら歩くのは目立ったけど、何故か良い気分だったりする。


 待ち合わせ場所はオペラハウスがよく見える所で、そこへナタリーさんがルーカスさんを連れてきてくれるそうだ。


 序にメイドさん達には、今日取ってきたダンジョン素材も渡してある。


 ナタリーさんには、またお願い事しちゃったし、少しサービスしとかないとね。


 待ち合わせ場所へ着くと、既にアヤメさん達とナタリーさん達が待っていてくれていた。



「お待たせしました」


「ヨウ君、お迎えご苦労様♪」×アヤメ達


「いえいえ」


「ナタリーさん、いきなり頼み事してすみません」


「いえ、しかし凄いですね。其方の方達が今日の階層争奪模擬戦に出場されるのですか?」


「はい、クレセントメンバーである自慢のメイドさん達です」


「まさか、全員ツドイ様の様な実力者なのですか?」


「とんでもありません。私達が何人いてもツドイ様には勝てませんので」×カンナ


「そんな事ないよ。カンナ達も強いからさ」×ツドイ


「ありがとうございます」


 ゴクッ! 「ツドイ様が認めるほどの実力者と言うことですね・・・」


「んふふ、クレセントメンバーを舐めちゃ駄目よ?」×アヤメ


「恐ろしい、お方達ですね・・・」


「あっそうだ! ナタリーさんに、お礼って訳じゃないですけど、ダンジョン素材卸しますね」


「ありがとうございます」


「メイドさん達に渡してありますから、受け取っといて下さい」


「じゃ、カンナさん達、すみませんが階層争奪模擬戦頑張って下さいね」


「はい、全力で頑張らせていただきます」


「ルーカスさん、お待たせしました行きましょうか」


「ああ、忙しいところ悪いな、宜しく頼む」



 僕達はツドイさんに車を出してもらい、ルーカスさんの自宅へ行くことにした。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇


 <ナタリー視点>


「では皆様、ギルドで簡単な説明をさせていただきますね」×ナタリー


「宜しくお願いします」×カンナ



 ・・・アヤメ様達程ではないにせよ、メイドさん達も美しい女性達ですね。


 いえ、アヤメ様達が美し過ぎるのですね・・・


 こんな美しい女性達が、熾烈を極めるシドニーの階層争奪模擬戦に出場するのも驚きです。


 ですが、ツドイ様の実力を考えれば、メイドさん達も尋常ならざる実力者なのでしょう。


 日本とは、本当に恐ろしい国なのですね・・・


 とりあえずは、ギルドの応接室へ案内させていただきましょう。



「あの申し訳ありませんが、先にヨウ様からお預かりしている素材を、お渡しして宜しいでしょうか?」×カンナ


「畏まりました。ではテーブルへ出していただいても宜しいですか?」×ナタリー


「あ、あの・・・このテーブルには乗り切らないかと思われるのですが?」


「し、失礼しました。では、シートを敷きますので床の上に宜しいでしょうか」


「畏まりました」



 う、噓でしょ・・・


 なんて量の素材・・・一体どれ程の魔物を倒したら、これだけ大量の素材がドロップするのですか。


 前回の素材量も多かったけど、その数倍はあるんじゃ・・・



「オーブやスクロールは、テーブルの上に出していきますね?」×カンナ


「ま、また、オーブやスクロールまで、卸していただけるのですか?」×ナタリー


「はい、ヨウ様からは全てギルドへ卸す物と、言付かっておりますので」


「し、しかし、前回も言いましたがオークションへ掛けた方が高額になるのですが」


「うふふ、ヨウ様から見たら誤差の様なものですから、気にしなくても宜しいかと」


「か、畏まりました」



 オーブやスクロールも、な、なんて量なの・・・


 た、大変、急いで手伝いを呼ばなきゃ。


 まだ、前回分も査定が終わってないのに、上司にも報告して急いで貰わないと。



「うふふ、可哀そうなぐらい狼狽えてますね、メイド長」


「それは仕方のない事かと、これだけの素材とオーブなら、どれぐらいの査定になることか」×カンナ


「改めて、ヨウ様の凄さが分かりますね?」


「確かに、この後ギルドでも上役の者が来るかもしれませんが、皆さん表情を崩してはいけませんよ?」


「うふふ、楽しみですね、メイド長♪」


「うふふ、そんな事よりもヨウ様が私達を信用して頼ってくれたのです。皆さん模擬戦は全力でいきますよ?」


「殺す気で行きます!」


「殺してはいけません!」


「冗談ですよ?」


「あはは♪」×メイド全員




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