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第228話 好奇心旺盛な方が多いですね

評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。


 僕達はナタリーさんの案内の下、連れて来て貰ったお店は、少し薄暗くライトアップされた豪華なレストランだった。


 お洒落な内装に天井が高く、広々とした空間で夜景が素晴らしい。


 僕達はキョロキョロと周りを見ながら、楽しい気分になれた。



「うわ~ ちょっと、日本では無い感じのお店ね」×アヤメ


「へえ~ 外国に来たって感じがするわね」×ナギサ


「確かに、見てるだけでも楽しいですね~」


「気に入って貰えて良かったです。此処はシドニーでも有名なレストランなんですよ」×ナタリー


「良いね、僕、お腹が空いちゃった」×ツドイ


「フフ、ツドイは今日頑張りましたからね」×リラ


「フフ~ 私は何もしてないけど、お腹空いちゃった」×ノノ


「あはは、僕もです」


「うふふ、宜しければ、お勧めのメニューを注文しましょうか?」×ナタリー


「はい、是非お願いします。あっ! リリーさん達もそれで良いですか?」


「うん良い」×リリー


「「ああ」」×ジェマ・マシュー


「分かりました」



 しばらく待っていると、次々と美味しそうな料理が運ばれてきて、テーブルの上が埋まっていく。



「うわ~ どれも、美味しそうですね」


「ミートパイだ! 確かオーストラリアでは有名な食べ物なんだよね?」×ナギサ


「はい、お詳しいですね、此処のミートパイは美味しいですから、是非食べてみて下さい。


まずはオーストラリアワインで乾杯といきましょう」


「わーい♪」


「もう、ヨウ君、喜び過ぎよ?」×アヤメ


「えへへ、さーさー、乾杯、乾杯!」


「うふふ、では乾杯!」


「乾杯!」×全員


「ぷはっ! 美味しいです!」


「おい、大丈夫なのか?」×ジェマ


「えっ? 何がです?」


「んふふ、お酒の事よ? こう見えてヨウ君お酒強いのよ? カパカパ飲んじゃうんだから」×アヤメ


「えへへ、お酒大好きです♪」


「・・・ギャップがスゲエんだが?」


「あはは、冷めないうちに食べましょうか?」


「頂きます♪」×クレセントメンバー


「ぱくっ! モグモグモグ。うん、ミートパイ美味しいです!」


「生カキも美味しいよ?」×ツドイ


「私はソーセージロールが気に入っちゃった」×ノノ


「フフ、スペアリブも柔らかくて美味しいです」×リラ


「フィッシュ&チップスもオーストラリアの定番だよね」×ナギサ


「でも、ヨウ君には、やっぱりオージービーフなんじゃない?」×アヤメ


「あはは、でもこのオージービーフのステーキ本当に美味しいですよ?」


「それが、地下13階のオージーバイソンの肉だ。模擬戦までして取り合うの分かるだろ?」×マシュー


「へえ~ これがそうだったんですね、確かに明日が楽しみになりました。


あっ! 店員のお姉さん。ミートパイ30人前とステーキ50人前追加で!」


「えっ?」×店員のお姉さん


「僕も生カキとエビ30人前お願い」×ツドイ


「ええっ?」


「フフ、他の料理も30人前追加して下さい」×リラ


「えええええっーーーーー」


「ほ、本気で言っているのですか?」×ナタリー


「フフ~ 私達、燃費が悪いんだよね~」×ノノ


「そそ、いっぱい食べないと、体重が無くなっちゃうのよ」×ナギサ



 それから、全ての料理をパクパクと食べ続ける僕達に、ナタリーさん達は驚き固まってしまったようだ。



「んっ! ナタリーさん食べないの? 無くなっちゃうよ?」×アヤメ


「は、はい・・・」


「・・・不思議・・・お腹が出てない」×リリー


「・・・日本って、フードファイターの国なんだよな?」×ジェマ


「・・・俺は、あの強さが分かったような気がするよ」×マシュー


「ツドイさん。生カキ美味しそうですねー?」


「美味しいよ?」×ツドイ


「僕も食べよっと♪ すみませーん生カキ100人前お願いします!」


「「「「かはっ!」」」」



 僕達はようやくお腹も落ち着いてきて、大量に積み上げられたお皿を片付けて貰い、高級ワインを飲む事にした。



「フフ、なるほど。今日私達が獲得した階層のダンジョン食材が食べれるお店だったのですね」×リラ


「はい、お気に召しましたか?」×ナタリー


「うわ~ そうだったんですね。ありがとうございます、明日の気力が増しました」


「ヨウ君、ヨウ君、明日はピンアップルいっぱい採ろうね?」×ナギサ


「あはは、美味しかったですね、了解です!」


「ところで、俺達にお願い事って何かあるのか?」×ジェマ


「そーだ! 大事な事を忘れるところでした。実は皆さんのサイン欲しかったんですよ」


「お願い出来ますか?」


「サ、サインだと?」×マシュー


「はい♪ 色紙とペンも用意してあったりして」


「・・・変わった奴だな、自分達の方が圧倒的に強いのによ?」


「あれっ! 僕の強さが分かるんですか?」


「当たり前だ! ツドイさんより強いんだろ?」


「嬉しいですね~ 僕って、弱そうに見える筈なのに?」


「フフ、流石シドニー最強と呼ばれるだけはありますね」


「んふふ、ヨウ君は、貴方達のファンなのよ? サインお願いね」×アヤメ



 3人はアヤメさんが渡してくれた色紙に快くサインをしてくれた。


 今日は以前練習したプチ威圧をしていたためか、それを敏感に感じ取ってくれたのが少し嬉しかったりする。



「わ~い、ありがとうございます! 大事にしますね♪」


「・・・なんか、調子狂うな」×ジェマ


「んふふ、貴方達も私達に話しがあったんじゃないの?」×アヤメ


「ああ、話しって言うか、色々と聞きたい事がある。たぶん他の2人もな」


「サインのお礼って訳じゃ無いですけど、答えられる事には答えますよ?」


「ああ、それで良い」


「じゃ、俺から聞こう。何故そんなに強い? ステータスの上限である99を超えてるよな?」×ジェマ


「すみません。それは頑張ったとしか言えないんです」


「・・・そうだろうな」


「でも、それを言ったとしても、ジェマさん達には絶対真似は出来ませんから」


「日本のダンジョンにしか出ない、特殊なスキルなのか?」


「そう言う訳じゃありませんね」


「なるほど。スキルじゃないんなら、他に方法があるんだな?」


「それは、想像にお任せします」


「次は私」×リリー


「シュゴ・コトエも貴方達ぐらい強い?」


「へえ~ コトエさんを知ってるんだ? ツドイさん程じゃ無いですけど強いですよ?」


「私より?」


「コトエはヨウ君の弟子だからね、人の領域は超えてるよ?」×ツドイ


「こらっ! ツドイ、喋り過ぎよ?」×アヤメ


「そだね、ごめん。今の内緒にしてね」


「分かった。誰にも言わない」×リリー


「最後はマシューさんですね、マシューさんは僕達の事は聞かなくても分かってるかな?」


「・・・どういう意味だ?」×マシュー


「フフ、私達の事を調べている様ですが、何か分かりましたか?」×リラ


「なっ・・・」


「んふふ、私達の事を調べてるんなら、私達もマシューさんの事を調べても良いよね?」×ナギサ


「フフ~ 身長・体重・血液型・生年月日・学歴・住所に電話番号、家族構成から友人に至るまで、マシューさんがお忘れなら教えて差し上げますよ?」×ノノ


「・・・悪かった! 直ぐ止めさせるから許してくれ」×ジェマ


「フフ、目立った悪い事をしていなくて良かったですね? 悪い事をしていればヨウ様が気分を害されたかもしれませんので」×リラ


「俺が『クレセント』の事を調べろと言ったのは今日だぞ? 何時から俺の事を調べていたんだ?」


「フフ、存じていますよ? 模擬戦会場で部下に命令してましたから、もちろんマシューさんの事はそれから調べさせていただきましたよ?」


「・・・馬鹿な! あれだけの距離があって、俺の声が聞こえたって言うのか?」


「フフ~ 盗聴器なんて無粋な物は使ってないですよ? 使う必要もないからね~」×ノノ


「それに、私達の事を調べているのはマシューさんだけじゃないしね」×アヤメ


「結構いっぱい居たりして♪ ナタリーさんの上司とか?」×ナギサ


「・・・・・・・」×ナタリー


「ククッ! 駄目だよ? 動揺なんてしちゃナタリーさん?」×ツドイ


「ふぅ~ 参りました。そこまでおっしゃると言う事は、私は帰れないと言う事ですか?」×ナタリー


「まさか。お世話になってるナタリーさんに、変な事する訳無いじゃないですか」


「見逃してくれるのですか?」


「もちろんですよ? 見逃すもなにもナタリーさんは、僕達に何もしてないじゃないですか?


あっ、でもナタリーさんも、これからどうなるかは分からないですよね?


忠告だけしとこっかな、僕達に隠し事は出来ません。


僕達は敵対する者に容赦しません。


僕達から逃げる事は出来ません。


例え世界の何処に隠れようともね」


「「「「・・・・・」」」」


「フフ、これはヨウ様の優しさだと思って下さいね? 普段は絶対にここまでは言いませんから」×リラ


「それもそうね・・・ヨウ君、ナタリーさんの事気に入ったの?」×アヤメ


「ブッ!? 誤解を招く言い方しないで下さいよ~」


「んふふ、冗談よ♪」


「・・・私が三日月様達の事を上司へ報告したのですけど、上司には私から三日月様には干渉しない様言いますので、お許しいただけませんか?」


「良いですよ!」


「ほ、本当に、良いのですか?」


「フフ、シドニーギルド本部も、ヨウ様の気分を害される様な事はしていなそうなので大丈夫かと。


シドニーギルドと繋がっている大きな組織は、どうなるか分かりませんけどね」×リラ



 ナタリーさんは額から零れる汗も拭かずに、畏怖の籠った視線をリラさんに向けている。


 おそらく、今ナタリーさんは色々な感情が渦巻いているんだろう、ちょっと可哀そうになってきた。


 僕はほんの優しさのつもりで、指を動かし<念動力>スキルを使いハンカチを動かし、ポンポンとナタリーさんの汗を拭いて上げた。


 もちろん、指を動かさなくても出来るんだけど、これで僕がやっていると分かって貰えるだろう。


 当然の様に、今度は僕を驚愕の表情で見つめているが、僕はニコニコと笑顔を返しておいた♪



「あ、ありがとうございます・・・」×ナタリー


「いえいえ♪」


「どうやら、三日月様達は、私などでは計りしれないお方の様ですね」


「そんな、大した者では無いですよ? では、そろそろ行きましょうか」


「・・・はい」



 ナタリーさんは食事代を払ってくれようとしたが、結構な金額だったので僕が払って置いた。


 皆と店の外へ出ると、辺りはスッカリ暗くなっていた。



「ん~ 風が気持ち良いですね~」


「海が近いから潮風なのかな~」×ナギサ


「そういや、お風呂に入りたいわね」×アヤメ


「・・・ヨウ君、誰に手を振ってるのかな?」×ツドイ


「えっと、僕達を覗き見してる人達に?」


「またですか? 好奇心旺盛の人が多いですよね~」×ノノ


「フフ、潰しておきますか、ヨウ様?」×リラ


「いや、良いですよ。今日はもう帰りたいですし」


「でも、盗み撮りは気分が悪いから、カメラだけ潰しておこうかな」



 僕は指を銃の形にして、覗き見してる者達へと構えをとる。



「<ダークバレット>!!!!!」


「あっ! ヨウ様、言ってくれれば私達がやるのに?」×ノノ


「ありがと。もう終わりましたから」


「ん~ へええ~ ヨウ君にしては見事な魔法制御じゃない?」×アヤメ


「えっへん! もっと褒めてくれても良いですよ?」


「んふふ、えらいえらい♪ ツドイは明日から練習しなさいよ?」


「がーん! 僕、ヨウ君以下になっちゃった!」×ツドイ


「あはははは♪」×クレセントメンバー


「さてと、ナタリーさん案内ありがとね、僕達は帰ります」


「い、いえ、今日はお疲れ様でした」



 僕達は皆に手をブンブンと振り、歩いてその場を後にした。



「ふぅ~ あっ!」×ナタリー


「お、おい、大丈夫かよ?」×ジェマ


「すみません。少し緊張の糸が切れたようです・・・」


「それもしょうがねえか、全くおっそろしい奴等がいたもんだな」×マシュー


「マシューは、自業自得」×リリー


「そうだけどよ、普通調べたくなるだろうが?」


「まあな・・・だが生きていたいなら、もう止めといた方が良いな」×ジェマ


「分かってるよ。あんな奴等に関わったら命が幾つあっても足りやしねえ」


「しかし、この暗い中監視してる奴が分かるか、普通?」


「そういう、スキルがあるとしか思えないな・・・」×ジェマ


「怖いのは、その後の攻撃」×リリー


「分かってんよ、全身の毛穴が開いたからな」


「あれじゃあ、狙撃も無理だな。自殺するようなもんだ」


「奴等の前じゃ、丸裸も同然だな?」


「話を聞く限り、此方から手を出さなきゃ大丈夫だろ?」×ジェマ


「それを言うなよ・・・」


「一度日本へ行こうと思ってたが止めだ!」


「私は行くかも?」×リリー


「あんまり深入りしない方が良いぞ? ハンカチ見ただろ?」×ジェマ


「見た、凄かった!」


「あれか・・・俺は血の気が引いたぞ? あれを攻撃に使用されたらと思うとゾッとする」


「ナタリーも、上の説得が大変だな?」


「分かっております・・・皆様も今日の事は、他言無用でお願いしますね」×ナタリー


「分かってるよ」×ジェマ


「当然!」×リリー


「死にたくねえしな?」×マシュー


「うふふ、今日は生きた心地がしませんでした。流石に疲れましたね」


「「全くだ!」」×ジェマ・マシュー


「それには同感!」×リリー


       ◇     ◇     ◇


 僕達は転移先として購入した部屋に戻り、休憩することにした。



「日本へ戻らないのかな?」×アヤメ


「ん~ たまには、お泊りも良いかなと思うんですけど?」


「んふふ、夜は私達だけで足りるかな?」×ナギサ


「ブッ!? 普通は1人なんですからね?」


「くくっ! 普通じゃないから、良いんだよ?」×ツドイ


「フフ、全力で奉仕させていただきます!」×リラ


「フフ~ ヨウ様、今日は王様コースです!」×ノノ


「マジですか? わわっ!」



 見知らぬ土地に来た解放感で、皆大胆になっていたけど、夜は更に大胆になりそう。


 今日、僕は本当に王様気分になり、幸福感にどっぷり包まれた。


 翌朝、日課を済ませ簡単な朝食を食べてから、いよいよシドニーの上級ダンジョンに向かう事にした。



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