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第227話 ツドイさんが無双状態です


【第4試合 勝者『クレセント』です!】


【これで、地下12階と地下14階の権利を獲得しました!】


「うおおおおおおおおおお!!!!!」×観客


「ふ~ 完敗ね?」


「ごめん。駄目だった」×リリー


「仕方ないわよ。彼女は、私達とは住んでいる世界が違うみたいね?」


「全く呆れた強さよね? パーティ全員があの強さと思ったら恐ろしいわ」


「あの、男の子は別格」×リリー


「ええっ!」


「嘘でしょ?」


「リリーでも相手にならなかった、あのツドイさんより更に強いって言うの?」


「あんなに可愛い少年が? まさか・・・」


「私、『クレセント』について少し調べてみようと思ってるんだけど、リリーがそこまで言うなら、あの少年からにしようかな?」


「駄目! 死んじゃうよ?」×リリー


「・・・そこまでなの?」


「うん、『旋律』が消えちゃう」


「・・・・・・・・・」×旋律メンバー


「や、やめとくわ」


       ◇     ◇     ◇


「ふぅ~ ある程度予想しておりましたが、ツドイさんは素晴らしい強さですね?」×ナタリー


「んふふ、ありがと♪」×アヤメ


「やはり、ツドイさんは『クレセント』で一番の強者なのですか?」


「えっ? あはははは♪」


「私、何か可笑しい事を言いましたか?」


「いいえ、ごめんなさい。ナタリーさんが、誤解してるみたいだからさ」×ナギサ


「まさか、逆と言う事でしょうか?」


「フフ、いいえ、ツドイと私達は同じぐらいの強さだと思います」×リラ


「フフ~ ヨウ様と私達を同列に考えちゃ駄目ですよ?」×ノノ


「え~ そんなに、差がある訳じゃ無いじゃないですか?」


「もう、そんな訳ないでしょー? ちょっとは自覚しなさいよね」×アヤメ


「フフ、此処に居る全ての人間は、ヨウ様に生かされていると言っても過言では無いかと」×リラ


「ブッ!? そ、それは幾ら何でも言い過ぎだから?」


「んふふ、確かにヨウ君が本気を出したら、私達でも1秒持たないもんね~」×ナギサ


「フフ~ ヨウ様は、人類最強です」×ノノ


「そんな事ないですから? そんな目で見ないで下さい。ナタリーさん」


「すみません。少し驚いたものですから」×ナタリー


「貴方達は・・・」


「あっ! ほらほら、次の模擬戦が始まるみたいですよ」



 僕はナタリーさんから変な事を聞かれないよう、適当に誤魔化す事にした。



【それでは、第5試合を始めたいと思います!】


【次の対戦はシドニー3強クラン最後の一角、『ハンターロード』と『クレセント』です!】


【『ハンターロード』は3パーティでのエントリーでしたが、1パーティに変更となりました】


【第5試合スタートです!】



 んっ? 何か変だと思ったら『ハンターロード』の人達って前衛が居ないっぽい?


 ツドイさん相手に、人数も減らして大丈夫なのかな?



「しかし、驚かせてくれるじゃないか? 俺達の自尊心がズタボロになったぞ?」×マシュー


「そう言うわりには諦めないんだね?」×ツドイ


「ああ、そう簡単に諦められるかよ、俺達にもプライドがあるからな。


って、言っても俺達もアンタと真面にやりあって、勝てるとは思っちゃいないけどな」


「僕ツドイだよ?」


「分かった、分かった、ツドイさん。悪いが俺達は後衛で固めさせて貰ったよ、魔法で押し切らせて貰うわ」


「ん? 何が悪いのかな?」


「・・・調子の狂う奴だな? 普通なら模擬戦なのに魔法で押し切ったら、興が削がれるだろうが?」


「くくっ! なるほどね。まだ、全然危機感が足りないみたいだね?」


「なにっ?」


「3パーティで掛かってくれば良かったのに? でも棄権するのが正解なんだけどね」


「魔法でもツドイさんには対抗出来ないって言いたいのか?」


「僕が魔法使えないなんて一度も言って無いよ?」


「魔法が使えないなんて思って無いさ。だが、こっちは6人共魔法が使えるんだぜ?」


「僕、魔法は専門じゃないんだけど、見せてあげよっか♪」


「イイッ!!!!!!!!!」×クレセントメンバー


「だ、駄目よツドイ、ちゃんと手加減してよね?」×アヤメ


「ん、分かってるよ。僕、ヨウ君じゃないんだからさ?」



 ツドイさんは右手を天に掲げ魔法を解き放った!



「<ファイアボール>!!!!!!!!!!」



 解き放たれたツドイさんの魔法は頭上1000メートルぐらいに顕現された。


 おそらく、周囲に被害が及ばない様に配慮したからと思うんだけど。て、手加減が足りてない!


 中空に浮かんだツドイさんの<ファイアボール>は、まるで太陽を凝縮したような炎が渦巻く球体だった。


 その大きさは、青空を覆わんとしているようだ。


 1000メートルは離れていると言うのに、その輻射熱でジリジリと暑くなって来た。



「はああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」×観客


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」×観客


「たっ! はっ!」×ハンターロード


「う、嘘だろ?」


「だ、駄目ええええええええええーーーーーー!!!!!」×クレセントメンバー


「ツドイ、もっと絞りなさい。闘技場どころかギルドも消し飛んじゃう」×アヤメ


「あれ・・・おかしいな・・・これ以上小さくならないんだよね?


最近、魔法の練習サボってたからかな?」×ツドイ


「そ、そんな事どうでも良いから、それ早くなんとかしなさい」×ナギサ


「だよね、どうしようかな・・・」


「ツドイさん、空へーーーーーーーーーー!」



 僕達クレセントメンバーは、皆で空へ指差し必死にアピールした。



「ん、了解だよ! ほっ!」



 僕達が必死にアピールした甲斐があり、ツドイさんが顕現した<ファイアボール>は空へと放たれた。


 まるで、ロケットの打ち上げを見ている様に、<ファイアボール>は天へ昇って行く。


 とりあえず、大惨事になるところが回避されたので安堵の息を漏らす。



「な、なんだよあれ・・・雲に大穴が開いちまったぞ・・・」×観客


「じょ、冗談じゃない! あんなの落とされてたら、俺達全員死んでたぞ?」


「どんだけ、桁違いの魔力してやがんだよ・・・」



「ごめんね、驚かせちゃったかな?


もう、魔法は使わないからさ、安心して掛かっておいで」×ツドイ


「こ、降参する・・・」×マシュー


「あれ?」


「降参だ! 俺達は『クレセント』に対し、今後棄権することを宣言する」


「怖くなっちゃったかな? ちゃんと手加減するから掛かって来ない?」


「「「「「ごめんなさい!!!!!」」」」」


「悪いな・・・もう勘弁してくれ」×マシュー


「そか、残念」



「あ、あわわ! ナ、ナタリーさん・・・」


「え、ええ、終わらせなさい・・・」


「は、はい」



【第5試合『クレセント』の勝利です! 地下13階の権利を獲得しました!】



「ツドイ、今日からヨウ君扱いよ?」×アヤメ


「ええっ? 僕、そこまでじゃないと思うんだけど?」×ツドイ


「意義あり! 最近、僕はちゃんと魔法制御出来てますからね?」


「それもそうね・・・じゃ、ツドイはヨウ君以下で?」


「が~ん、が~ん!」


「あはははは♪」×クレセントメンバー


「・・・会話の内容を想像すると怖いですね?」×ナタリー


「んふふ、そんなに怯えなくても良いんじゃない? 私達と敵対しない限り大丈夫だよ」×ナギサ


「皆様とは、間違っても敵対したくはありませんね。


次が最後の試合ですが、ルーカスと言えど棄権するかもしれません」


「まあ、あれだけやっちゃうとね~」×ノノ



【それでは、本日最後となりました。第6試合を始めたいと思います】



 予想に反しシドニー最強のソロプレイヤーであるルーカス・ローリーさんは舞台に姿を現していた。


 年は20代後半だろうか、腕や顔に無数の傷跡があり歴戦の経験を感じさせる。


 武器は幅の広い直剣を装備している、バスタードソードだろうか、攻守バランスが良いのでソロ向きなのかもしれない。


 シドニー最強と呼ばれているだけはあり、雰囲気のある男性だ。



「恰好良い人ですね~」


「んふふ ヨウ君は、あんな感じの人好きだよね?」×アヤメ


「だって、如何にも冒険者って感じがするじゃないですか?」


「え~ 可愛くないじゃない?」×ナギサ


「ブッ!? 可愛さですか?」


「フフ、とても大事な事かと」×リラ


「ヨウ様みたいにね♪」×ノノ


「照れますよ?」


「あはは♪」



【では、第6試合スタートです!】



 ツドイさんは<虚空庫>から、アダマンタイト製の薙刀を取り出し構えをとった。



「・・・気を使ってくれてるのか?」×ルーカス


「そう言う訳じゃないんだけどね、そう思うなら何で棄権しなかったのかな?」


「確かに今の俺では勝てないだろうな・・・だが、俺は負けられないんだ」


「いいね♪ 楽しみだよ」


「ふぅ~ ふっ!」



 キンッ! ガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!



 突然始まったルーカスさんの猛攻は、縦横無尽にツドイさんに襲い掛かる。


 流石にシドニー最強と言うだけあり、多彩な技と力があるようだ。


 しかし、青く半透明に輝くツドイさんの薙刀は、その猛攻を全て受け流していく。



「なんて奴だ! ルーカスの猛攻を全て防いでやがる、どんな力してやがんだよ」×観客


「スピードや魔法だけじゃねえのかよ・・・」


「どこまで、規格外なのよ?」


「日本のレベルって、こんなにも高いのか・・・」



「そろそろ、僕も行くよ?」×ツドイ



 キンッ! キンッ! キンッ! ガキンッ!



「ぐっ!」



 ツドイさんが放った下方からの切り上げを、辛うじてバスターソードで防御したが一瞬、身体が宙に浮き吹き飛ばされていく。


 それでも、転倒せず持ちこたえているので感心してしまう。



「凄いね、まさか受け切るとは思わなかったんだけど?」×ツドイ


「ま、負けられない、俺は負けられないんだ」


「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」



 ルーカスさんは更なる猛攻にでた。間隙を突き投げナイフも使っていたが、全てツドイさんに掴み取られていた。


 ツドイさんは掴み取った投げナイフを、パラパラと地面へ落として行く。



「ば、化物め・・・」


「女性に言う言葉じゃないよ?」


「これは、どうだっ!」



 ルーカスさんは地面に何かを投げたと思ったら、次の瞬間激しい光が闘技場を包み込んだ。


 おそらく、閃光弾か何かだろうか至近距離にいた者は、しばらく視界を奪われた。



「卑怯なのは承知してる、許せ!」


「はああっ!」



 キンッ! ドンッ!



「ぐはっ! な、なんだと・・・」



 ツドイさんはルーカスさんの攻撃を片手で受け、カウンターで腹部へ右拳を叩き込んでいた。



「卑怯なんて思って無いよ?


でも、僕達は気配だけで戦う訓練してるからさ、視界を塞いだぐらいじゃ勝てないよ?


まあ、目潰しも躱したんだけどね♪」


「化物め・・・」



 ドサッ!



 至近距離に居たレフリー役の受付嬢さんも、閃光弾で視界を奪われたが、しばらくすると回復してようだ。



【第6試合終了しました。勝者『クレセント』です!】


【地下16階の権利を獲得しました!】


【これで、なんとたった1人でシドニーの階層争奪模擬戦を全て制覇されました『クレセント』恐るべしです】


【本日の階層争奪模擬戦は全て終了しました。皆様お疲れさまでした!】



「ほ、本当にシドニーの3強クランとルーカスまで、たった1人で倒しやがった・・・」×観客


「参った・・・世界は広い!」


「いや、恐るべし日本ってとこだろうな、世界中から注目されてるのも頷ける」



 パチパチパチ! 「お疲れ~」×クレセントメンバー


「ありがと♪」


「本当に1人で勝ってしまうなんて・・・私の予想を遥かに上回る強者だったのですね」×ナタリー


「んふふ、ナタリーさんも私達に付いてくれて、ありがとね」×アヤメ


「ツドイさんのお陰で、明日から地下11階以降へ行けますね~」


「はい、明日は『クレセント』の貸し切りとなりましたので、御自由にして下さい」


「どもども、ナタリーさんにはお世話になっちゃったから、鉱石と食材以外はギルドに卸しますね」


「それは、ありがたいですが鉱石は兎も角、食材もですか?」


「すみません。僕達は美味しい物は、全部自分達で食べちゃいますから売らないんですよね」


「それは残念ですが仕方ありませんね。ですが、おそらく商人の出待ちが大変ですよ?」


「うはー、そんなにですか?」


「階層争奪模擬戦するぐらいですから♪」


「そっか、確かに・・・でも食材は絶対、絶対、売りません!」


「うふふ、本当に美味しい物がお好きなのですね。シドニーダンジョンの食材を出す料理店があるのですが、御案内致しましょうか?」


「行きます! 嬉しいです♪ あっ! 皆も良いですか?」


「んふふ、良いに決まってるでしょ?」×アヤメ


「うふふ、では、御案内致します」



 僕達はナタリーさんと共に模擬戦会場を出ようとすると、会場中の観客から拍手された。



 パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!!!!!!! ×会場中



「『クレセント』凄かったぞ~」


「また魅せてくれよなー」


「ツドイさん素敵ー」



 観客中からツドイコールが轟き、ツドイさんは照れながらも手を上げて会場中の観客の声援に応えていた。


 特に男性からは付き合ってくれとか、結婚してくれと声が上がっている。



「ふふ、ふふふふふ、面白い事を言ってますね・・・」



 ピキピキキ!



「あはは! ブチ殺してやろうかな?」


「だ、駄目よヨウ君?」×アヤメ


「フフフ、塵にしてやる♪」


「「「「「だ、駄目えええええええええ!」」」」」



 僕は皆から押さえつけられ、模擬戦会場を後にした。



「ふぅ~ もう焦ったわ。駄目よヨウ君? あれもリップサービスなんだから?」×アヤメ


「すみません・・・何人か塵にして分からせてやろうかと?」


「こ、怖い事言わないでよ」×ナギサ


「僕、もっと良い手があると思うんだよね?」


「えっ? んっ! んんっ!!」



 会場を後にしたとは言え、周りにはまだ多くの人達が僕達を見ているのにも関わらず、ツドイさんは僕に大人のキスをしてくれた。


 それも、結構長い時間してくれたので、周りの人達からヒューヒューと冷やかされてしまった。



「ぷはっ! ツ、ツドイさん?」


「僕はヨウ君のだよ? 良いアピールだった?」


「あはは、大胆ですね♪ でも最高でしたよ?」


「・・・ツドイだけでは、誤解されると思いますよ?」×リラ


「フフ~ リラ姉が珍しく誘ってますよ、ヨウ様?」×ノノ


「んふふ、リラ可愛いじゃない」×アヤメ


「にひひ、ホントだね~」×ナギサ


「フフ、此処はシドニーですよ?」


「「「「「確かに♪」」」」」



 僕は周りの視線なんて関係なしに、皆とキスをして幸福感に包まれた♪


 すると、ナタリーさんが顔を赤くして僕達を見ていた、そう言えばナタリーさんの事を忘れてたや。



「えっと! すみません。ナタリーさん」


「い、いえ、とても仲が良くて羨ましいぐらいです・・・」


「あれ? ナタリーさん、そんなに美人なのに恋人は居ないのかな?」×ナギサ


「そ、そんな、私は美人じゃありませんので・・・」


「クールビューティだと思うんだけど? ねっ、ヨウ君?」


「はい、アヤメさんにタイプが似てますよね?」


「そ、そんな・・・」


「にひひ、ヨウ君が好きな眼鏡美人だもんね~♪」×ナギサ



 照れてるナタリーさんが可愛いなと思っていると、正面から知った顔が近づいてきた。


 さっきまでツドイさんと戦っていた『フリーマン』のジェマさん、『旋律』のリリーさん、『ハンターロード』のマシューさんだった。



「皆さん、どうしたんですか?」×ナタリー


「ああ、俺達も少し『クレセント』の皆と話がしたくてな」×ジェマ


「ふ~ん、どうする、ヨウ君?」×アヤメ


「良いですよ。じゃ、皆さんも一緒に食事にでも行きませんか? 丁度お願いしたい事もあったし」


「そりゃ助かる。お前達も行くか?」


「ああ、当然行く」×マシュー


「私も行く」×リリー


「ねーねー、ナタリーさんも行こうよ?」×ノノ


「私もですか? ご案内だけしようと思っていたのですが」


「良いじゃない、行こ行こ!」


「皆で仲良く行きましょうか」


「分かりました。では、御案内致しますね」




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