第200話 また凄いスキルが出ちゃいました
初めて200話まで達成しました!
評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。
僕はアヤメさんの忠告通り、直ぐに雨を降らせ状態が落ち着くのを待った。
危うく、無数に落ちているドロップ品が、全部溶岩に埋まっちゃうとこだった。
「ヨウ君、やりすぎだよ~ 雪原が消し飛んじゃった・・・」×ナギサ
「あはは、魔法が普通に撃てるのって、ストレスが無くて良いですね」
「あんな大規模魔法なのに、全力じゃないの?」×ソフィア
「全力の魔法なんて、怖くて撃てないですよー」
「ヨウ君が全力を出したら、僕達死んじゃうね」×ツドイ
「「「「「「・・・・・・」」」」」」×ソフィア達
「そそ、最低でもこれぐらいの規模じゃなきゃ、ヨウ君は魔法を普通に撃っちゃ駄目よ?」×アヤメ
「了解です! さて、ドロップ品の回収が大変そうですねー」
「うはー、とんでもない量のドロップ品が落ちてる・・・どれだけ、魔物が居たのよー」×アリサ
「まるで雪崩のような攻撃に怯んじゃったけど、魔物は怯むどころか恐怖も感じなかったでしょうね・・・」×カーチャ
「ヨウ君なら、地球征服出来ますね?」×イナ
「ブッ!? そんな事しませんよー」
「うふふ、でも、ヨウ君に敵対する者には同情するわ」×ベッキー
「フフ、ソフィアさん達に危害を加える者がいたら、ヨウ様が本気になる事をお忘れなく!」×リラ
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」
「もし、そんな者が居たら、全力の<フレア>撃っちゃいますよ?」
「だ、駄目だよー、モスクワが無くなっちゃうよー」×アリサ
「あはは、半分冗談です♪」
「・・・半分、本気なんじゃない?」×ベッキー
「そうとも言いますね?」
「うふふ、恐ろしい人ねヨウ君は。私達もヨウ君に危害を加える者は絶対に許さないわ」×ソフィア
「ありがとです」
「今日も、抱かれたくなっちゃった!」
「えっ? はい、喜んで♪」
「もう、昼間から大胆な事言わないの?」×アヤメ
「うふふ、ごめんなさい」
雪崩の様に襲い掛かって来た魔物は、イエティと言う有名な魔物だった。
ドロップ品は羅氷瞳と言う、水色に光輝く美しい宝石が、辺り一面に落ちている。
強い魔力を秘めており、現時点では使い道が分からないが、帰ってからセツナさんに聞いてみよう。
僕達は、全員で手分けしてドロップ品を拾い集め、次の階に進む事にした。
地下29階ではサーベルタイガーと言う魔物と遭遇し、ドロップ品として白紋毛皮と牙を入手した。
地下30階ではエンペラーマンモスと言う巨大な象に遭遇した。
10トントラックより大きな巨体は圧倒的な迫力がある。
まあ、それでも僕達の敵ではないが、ソフィアさん達は、流石に討伐には苦労していたようだ。
ドロップ品は、軽トラック程ある肉の塊で驚いた。
<鑑定>によるとまるで長期熟成された旨味に、弾力のある肉質は非常に柔らかく、幻と呼ばれる程美味で希少な肉らしい。
別名『漫画肉』と言う情報を得てから、少し本気になって狩り尽くした。
ひょっとしたら、現実に『漫画肉』が食べれるかもしれない♪
シオさんだけじゃなく、自分にも良いお土産が出来たので嬉しくてしょうがない。
そして、残るは地下30階のボス戦を残すのみとなった。
なんの躊躇も無く全員でボス部屋に足を踏み入れると、そこにはエンペラーマンモスを優に上回る巨体が佇んでいた。
またも、超有名なモンスターが現れました! その名はベヒーモス・・・
あまりにも有名過ぎる、その魔物に対峙し、体に歓喜が走る。
「くぅぅ! 凄いな・・・アイスオーガやエンペラーマンモスが可愛く感じるよ」×ソフィア
「この魔物を相手にするなら、私達では命懸けになりそうですね・・・」×カーチャ
「んふふ、ごめんねソフィア達。私達もやりたいところだけど、ヨウ君が喜んじゃってるからさ」×アヤメ
「フフ、ヨウ様。私達に気を使わなくても宜しいですよ?」×リラ
「えっと、僕、顔に出ちゃってましたか? すみません。そしてありがとう。
ちょっと、行って来ますねー♪」
僕は笑顔で皆に手を振り、戦闘態勢に入った。
ベヒーモスは牛と熊を掛け合わせたような姿であり、全身の筋肉はありえない程盛り上がり、その攻撃力の高さが伺いしれた。
えっと、<鑑定>は無粋かな、短剣って気分でも無いですねー、よしっ! 拳で勝負だ!
僕はベヒーモスの前方に対峙し、リッカさんに習った構えをとった。
「来い! ベヒーモス!!!!!」
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
ビリビリビリビリビリーーーーー!!!!!!!
ベヒーモスから受ける威圧は、空気が震え内臓に響く程強烈であり、その強さを如実に感じさせる。
僕は9段階まで重ね掛けした<身体強化><腕力強化><敏捷強化><硬質化><追加防御>を身に纏い、ベヒーモスの攻撃に備えた。
ベヒーモスからの初撃は、死を感じさせるほどの右足での振り払いだった。
僕は前に突き出した左腕でガードに入る。
「ドッガアアアアアアアン!!!!!!パッリーン!!!!!」
「くぅぅ! 流石ベヒーモス・・・僕の<追加防御>が破られるなんて♪」
「う、嘘でしょ? あの恐ろしい攻撃を受け止めた?」×イナ
「ヨウ君!」×アヤメ達
僕は加勢に入ろうとするアヤメさん達を右手で制止し、そのまま右拳でベヒーモスの右足に反撃した。
「ドッガアアアアアアアン!!!!!」
「GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
僕の攻撃にベヒーモスの右足は後方へ弾かれ、少しベヒーモスを後退させた。
その反撃に怒ったのか、ベヒーモスの猛攻が始まった。
地面にまで振動が伝わるような、一進一退の攻防が繰り広げられていく。
エンペラーマンモスなら一撃で倒せる程の攻撃を、もう何十発も繰り出しているが、ベヒーモスの攻撃は止まらない。
しかし、少しずつだが確実にベヒーモスの猛攻に打ち勝ち、じわりじわりとベヒーモスの巨体を下がらせていく。
「凄い・・・なんて凄まじい戦い・・・」×ソフィア
「んふふ、ヨウ君楽しそう♪ 久しぶりの強敵だもんね」×ナギサ
「フフ、そろそろ、決着が着きそうですね」×リラ
「オオオオオオオッ!!! 渾身右拳だぁああああああああああ!!!!!」
「ドッガアアアアアアアアア!!!!!!!!」
「ズンッ! ズゥゥゥゥン!!!!!」
僕が繰り出した最後の一撃は、かなり力を込めた右拳であり、ベヒーモスの胴体にヒットした。
下から掬い上げる様に撃った右拳は、まるで爆発したかのような威力でベヒーモスの巨体が浮き上がるほどだった。
地響きを上げながら倒れ伏したベヒーモスは、光の粒子となり消えていく。
僕達は、全員とハイタッチして喜びを分かち合う。
「ヨウ君最高♪ 僕も今日抱かれたくなっちゃった」×ツドイ
「もう、また大胆なって言いたいけど、私もかな?」×アヤメ
アヤメさんは僕を抱き締め、ダンジョンのボス部屋なのに拘わらず、優しくキスをしてくれた。
「あ~ 狡いわよ、アヤメ?」×ナギサ
「うふふ、ごめんね。だって、我慢出来なかったんだもの」×アヤメ
「・・・確かにそうだよね」×ツドイ
「わわっ!」
ベヒーモスとの激しい戦闘の後だと言うのに、僕は皆からの抱擁とキスで頭がクラクラするようなサービスを受けた。
「フフ~ そう言えば、ドロップ品ほったらかしだね」×ノノ
「いけない、いけない、忘れてたや」
「えっ! こんなにドロップしたの?」×ソフィア
「ええっ? うわ~ 凄~い」×アリサ
「嘘でしょ? いくらなんでも多すぎじゃ・・・宝箱まで4つずつドロップするなんて」×カーチャ
「えっと、今まで隠してたんだけど、僕ってドロップ運だけはあるんですよね」
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」
「もう、ヨウ君はドロップ運だけじゃないでしょ?」×ナギサ
「えへへ、ありがとう」
「フフ、ちなみにこれはヨウ様最大の秘密ですから、今までソフィアさん達にも言えなかった事を許して下さい」×リラ
「いえ、良いんです。確かにこんな事なら秘密にするのは当然ですから、でもヨウ君、私達に言っても良かったの?」×ソフィア
「はい、ソフィアさん達には大体バレちゃってると思うのですが、ちゃんと言っておきたかったんですよ」
「私達を信用してくれてありがとう。でも、これでヨウ君が凄まじい数のオーブやスクロールを所持してたのが納得出来たわ」
「・・・ドロップ率が高いのは分かってたけど、想像を遥かに超えてるわ」×イナ
「スキルオーブまで4つもドロップしてるもんね、凄すぎだよ?」×ベッキー
「確定ドロップ×4倍ってところかしら?」×レシャ
「はい、大正解です!」
「「「「「「うはっ!」」」」」」
「んふふ、これからソフィアさん達も、ヨウ君の秘密を守るお仲間だね」×アヤメ
「・・・そっか、アヤメさん達は、ずっとヨウ君を守ってきたんだね」×ソフィア
「はい、ずっとソロだと思っていた僕の救世主です」
「うふふ、私達にもヨウ君を守らせてくれる?」
「はい、僕も全力でソフィアさん達の事を守ります」
僕はもう一度ソフィアさん達と抱き締めあい、親睦を深める事が出来た。
まだ色違いのSPオーブやエーテルの事は内緒にしてるんだけど、エーテルの事はずっと内緒にするかもしれない。
エーテルだけは使っちゃうと、もう取り返しは効かないからね。
そして、僕達はドロップ品を確認していく事にした。
まず素材としてベヒーモスの皮、牙、角、肉、魔石がドロップしており、どれも非常に美しかった。
金宝箱からは隕鉄と言う鉱石が入っており、黒宝箱からはアイテムポーチが入っていた、しかも今回のは時間停止のようだ。
これは、何時も食材を管理してくれている、シオさんに良いお土産が出来た。
そして、最後にスキルオーブは<明鏡止水>と言うスキルだった。
「へええ~ これまた凄いスキルが出たわね、えっと鑑定では」×アヤメ
「<明鏡止水>:精神集中の極致に入る。究極に研ぎ澄まされた感覚の中、繰り出される攻撃は数倍にもなると言われている」
「うわ~ これ、ヨウ君が使ったら凄い事になりそうね?」×ナギサ
「<明鏡止水>からの全力<フレア>かな?」×ツドイ
「恐ろしい事言わないでよ」×ノノ
「フフ、<フレア>以上の魔法があると思うのですが?」×リラ
「本当にあるんだから止めてよね? 地球が無くなっちゃうよ?」×アヤメ
「ブッ!? そんな事する訳ないじゃないですかー」
「あははは♪」×アヤメ達
「・・・笑えないって」×ソフィア達
「あれっ?」
「もう、怖い人達なんだから」×ソフィア
こうしてモスクワ上級ダンジョンをクリアした僕達は、家に帰る前にモスクワギルド本部に寄ることにした。
ソフィアさん達も最近顔を出してないらしく、久しぶりに素材を卸しに行く事になった。
ギルドへ着くと以前に見た受付嬢さんが出迎えてくれる、名前はエフィさんと言うらしい。
「こんにちわ、ソフィアさん達と師匠さん達?」×エフィ
「こんにちわ、久しぶりねエフィ」×ソフィア
「もう、酷いじゃ無いですか、最近全然来てくれないんだからー」
「うふふ、ごめんね。最近色々あってさ♪」
「久々に来てくれたんだから、期待しちゃっても良いんですよね?」
「ええ、別室で良いかな?」
「わわっ! 直ぐに用意しますね、やたー♪」
「ククッ! まるで恋人みたいだね」×ツドイ
「うふふ、ソフィアさん達なら喜んで恋人になりますよ?」
「もう、馬鹿な事言ってないで、早く用意して」
「は~い♪」
エフィさんは元気良く僕達を案内してくれ、豪華な部屋へ案内してくれた。
流石にソフィアさん達の地元だけはあり、VIP扱いなのだろう。
コーヒーまで淹れてくれたので、僕達も頂くことにした。
「今日は日本の師匠さん達と御一緒だったんですね、以前も思いましたけどメチャクチャ綺麗で素敵です!」×エフィ
「んふふ、恋人の前で、そんな事言って良いのかな?」×アヤメ
「うふふ、良く考えたらソフィアさん達は、三日月様の恋人なんですよね?」
「とんでもない美人ばかりハーレムに囲うなんて、三日月様って凄いんですねー」
「えっ? いや、あはは、僕は幸せ者です♪」
「三日月様は、とても可愛いいし、年上殺しなのも頷けますけどね」
「私達の恋人にチョッカイ掛けてると、帰っちゃうよ?」×ソフィア
「あ~ん、そんなつもりは無いんですー、ごめんなさい。久しぶりなんです、今日は素材を卸して下さいー」
「もう、調子良いんだから」
ソフィアさん達はテーブルの上に、今日ダンジョンで取って来た素材を、次々と出していった。
「えっ? ええっ?」
「うふふ、どうしたの? 名前を言っていくわね」
「な、なんですか? 初めて見る素材ばかりなんですけど? それにオーブやスクロールまでこんなに・・・
スノーラビットの毛皮? スノーフォックスの毛皮? スノークリスタル? 鬼氷角?
聞いた事がない素材ばかりじゃ無いですか? 一体どこまで潜ったんですか?」
「うふふ、クリアしたわ」
「クリア? なにをクリアしたんですか?」
「だから、上級ダンジョンをクリアしてきたわ」
ガタッ! 「ひょ、ひょっとして、地下30階のボスを倒したんですか?
今まで挑戦した人もいなかったのに?」
「私達じゃ無理よ、ヨウ君が倒したの」
「本当に倒したんだ・・・ちょっと待ってて下さい。急いでギルドマスターを呼んで来ますから。お願いします、待ってて下さいね?」
「そんなに慌てなくても、待ってるわ」
「直ぐに連れて来ますー」
エフィさんは、凄く慌てて部屋を出て行った。
「うふふ、驚くとは思っていたけど、想像以上ね?」×ソフィア
「まだ、攻略されて無かったんですねー」
「そりゃそうよ? 普通あんな雪原地帯サクサク進めないもの、行けたとしても地下25階ぐらいまでね」×ベッキー
「<適温効果>スキルが無かったら、防寒着で動きにくくなってたでしょうね」×レシャ
「一番の問題は視界の悪さかな? 吹雪で何も見えなくなるから普通なら迷っちゃうよ」×アリサ
「<気配感知>を鍛えていないと厳しいでしょうね」×カーチャ
「私達には<マッピング>スキルもあるからね、ヨウ君様様なんですけど」×イナ
「いえいえ、冒険者必須スキルだしドロップする魔物さえ分かれば、ソフィアさん達にも簡単に取れるスキルですから」
「その、ドロップする魔物を探すのが、至難の業なんじゃない?」×ソフィア
「ん~ そうかも? でも、まあ良いじゃ無いですか」
「うふふ、もう諦めてるわ♪」
皆と楽しく話をしながら待っていると、エフィさんが部屋に戻って来た。
後ろには50代ぐらいの白髪で細身の男性が立っている。おそらく、彼がギルドマスターなのだろう。
見た感じでは、如何にも仕事が出来そうな初老の男性と言ったところだ。
「お待たせしました。ギルドマスターを連れて来ました」
「やあ、久しぶりだねソフィア君達。そして、初めまして。私は此処のギルドマスターをしているローマンだ」
「初めまして。僕はパーティ『クレセント』のリーダーをしている三日月です」
「ほう・・・百聞は一見に如かずと言うが、聞いていた以上に若く美しいメンバーだね。
それにしても、君達がソフィア君達以上の実力者とは驚きだよ」
「ギルドマスター。余計な詮索は無用でお願いしますね?」×ソフィア
「ああ、もちろん、君達の師匠を不快にさせるような真似はしないと約束しよう。
しかし、情報が欲しい事も事実なんだよ。言える範囲でお願い出来るかね?」
「そうですね、ネタバレは嫌なんですが、地下28階は初見殺しなので注意して下さい。
地下30階のボスも厳しいですね、他の上級ダンジョンと比べて此処は難易度が高いです」
「ソフィア君達でも厳しいと言う事だね?」
「そうですね。レアボスなら厳しいと思います」
「・・・ヨウ君はこう言ってくれてますが、私達なら死ねます。地下30階に辿り着くのも難しいですね」
「ほほ~ 今の話だけでも非常に助かるよ。ありがとう」
「それにしても危険なだけあり、素晴らしいドロップ品だね?」
「そうなんですよ、ギルドマスター。凄いです! 間違いなく過去最高なんですよ」
「ハハハ、これだけのオーブやスクロールがあると壮観だね。エフィ君が喜ぶのも無理はない。
ソフィア君。お礼と言ってはなんだが、ギルドが所有する最高級ホテルの1室をプレゼントしたいのだがどうだね?」
「うわ~ 凄いじゃ無いですか、ソフィアさん!」×エフィ
「ん~ 今住んでいる所も、気に入ってるんですよね・・・」×ソフィア
「別邸としても良いんではないかね? 高級車も付けよう。何だったら秘書も用意するが?」
「うふふ、サービス満点ですね?」
「ハハハ、我々も必死なんだよ?」
「んふふ、ソフィア達って、セレブなんだね~」×アヤメ
「おっかね持ち~」×ナギサ
「もう、貴女達に言われたくないわ」
「でも、悪い話じゃないし貰っとく?」
「「「「「賛成~♪」」」」」
「うふふ、ではギルドマスター。お言葉に甘えさせていただきます」
「いや、私達も安心したよ。ギルドでの待遇も最上級にしておくので、何でも言って欲しい」
「うわ~ ありがとうございます」×ソフィア達
「良かったですね、ソフィアさん達」
「ありがとう、ヨウ君達のお陰よ」
「ソフィアさん達がお世話になっているギルドなら、僕達も貢献しちゃおうかな?」
「んふふ、そうね。此処の上級ダンジョンで手に入れた素材、全部出しちゃうね」
僕達はソフィアさん達を優遇してくれるギルドマスターに気分を良くし、少しサービスすることにした。
僕達6人は次々と素材を出していくが、モンスターハウスとかで魔物も多かったのでテーブルに乗り切らない程の素材がある。
仕方が無いので積み重ねながら出していくと、山盛りになりテーブルがミシミシと鳴っている。
「ひゃあ~ う、嘘でしょ?」×エフィ
「・・・し、信じられん、まさかこれ程とは」×ローマン
「うはー、流石ヨウ君達ね・・・ってか、やりすぎじゃない?」×アリサ
「あはは、結構溜まってましたね。全部卸しますからソフィアさん達の優遇お願いしますね?」
「あ、ああ、全て最上級の物にする事を約束しよう」
「では、僕達は帰りますから、後は宜しくお願いしますね」
「待ってくれたまえ、これだけの量を鑑定するには少し時間が掛かるのだが?」
「フフ、素材のリストを渡しておきます。間違いがあれば連絡を下さい」×リラ
「あ、ああ?」
僕達はソフィアさん達と共に帰る事にした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ギ、ギルマス・・・ど、どうしましょう?」×エフィ
「直ぐに鑑定人と応援の受付嬢を呼んでくれたまえ、絶対に間違いのないようチェックする事にしよう」
「はいー」
フ、フフフ、全く何て奴等だ・・・未知の素材まであるではないか、研究者も呼ばなくては・・・
次のオークションは大変な事になるぞ、彼に誠意を見せる為にも頑張らねばならんな。
しかし、あの日本の少年は何者なのだ・・・いかん、余計な詮索は厳禁だったな。
私がこれ程驚かされるとは、世の中は広く素晴らしい!




