第177話 実はハワイ旅行最後のサプライズがあるんですよ
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僕は高速エレベーターを下りる最中、皆にサプライズをすることにした。
「えっと皆さん、実はハワイ旅行のサプライズが、もう1つだけ残ってるって言ったら驚きます?」
「「「「「ええっ!」」」」」
「ま、まだ、あるの?」×アヤメ
「んふふ、それでヨウ君強気だったんだ♪ 言っとくけど、大抵の事じゃ驚かないんだからね?」×ナギサ
「あはは、心の準備は良いですか?」
ゴクッ! ×アヤメ達
「んふふ、良いわよ」×アヤメ
「フフ、楽しみですね」×リラ
「フフ~ どんなサプライズだろ」×ノノ
「きっと、最後に相応しい事だと僕は思うけど?」×ツドイ
「い、良いわ。お、驚かないんだからね?」×ナギサ
「あはは、でわでわ! 本日行くダンジョンを発表しま~~~す!」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「良いですか、言いますよー」
「も、もう、焦らさないでよー」×ナギサ
「あはは、なんと、なんと。ハワイの上級ダンジョンです!」
「「「「「えっ?」」」」」
「<ジャンプ>!!!!!!」
バシュン!!!!!!
僕は密かに練習していた、<転移魔法>を唱えた。
一瞬にして、アヤメさん達5人をハワイの別荘である、BBQダイニングに転移させた。
この<転移魔法>は、一度行った事のある場所や、僕が会った事がある人物の近くになら<千里眼>スキルで座標を特定し、転移出来るのが分かった。
もちろん、<転移魔法>スクロールを9つも重ね掛けしているので、それなりに扱いは難しかったけど、今なら地球の裏側にだって転移出来ると思う。
MPの消費量は結構多いけど、普段魔法をあまり使わない僕にとっては全く問題がない。
現在は、10日間も楽しく過ごしたBBQダイニングに、アヤメさん達と立っている。
散々驚かせてきたアヤメさん達でも、流石に驚いたのか皆固まっている様だ。
特に何時も冷静なリラさんが、目を見開いて驚いている表情がとても面白い♪
当然の様に、あれだけ驚かないと豪語していたナギサさんは、大口を開けたまま驚いている。
僕は会心の笑顔で、皆の顔を覗き込んで行った♪
「ヨ、ヨ、ヨウ君!」
「ハイハイハイ♪」
「ヨウ君! あなた<転移魔法>まで、使う事が出来たの?」×アヤメ
「はい、つい最近なんですけど、習得しちゃいました!」
「なっ? 一体何時、手に入れたのよ?」
「フフ、なるほど。確かスキルオーブは出なかったと、言ってましたね」×リラ
「あはは、流石リラさん理解が早いですね~」
「アヤメさん。きっとヨウ様は、徘徊レイドモンスター【不死王】エルダーリッチを倒した時に、入手したと思われます」
「えっ? だって、スキルオーブは出なかったって・・・あっ!」×アヤメ
「「「「魔法スクロールが、ドロップしてたんだ!」」」」
「あはは、大正解!」
「ず、狡いわヨウ君。こんなの反則よーーー、こんなことされたら誰だって驚くに決まってるでしょー」×ナギサ
「あはは、賭けは僕の勝ちですね~ 何をお願いしちゃおっかな~」
「んふふ、ヨウ君と賭けなんてするからよ」×アヤメ
「フフ~ 最初から、勝ち目なんてなかったんですよ」×ノノ
「南無~」×ツドイ
「むぅ~ もう絶対、ヨウ君と賭けなんてしないんだから~」×ナギサ
「「「「「あはははは♪」」」」」
「でも、何かおかしいと思ったのよね~ ヨウ君がソフィアさん達の話しても、あんまり寂しそうにしてなかったからさ」×アヤメ
「って事は、ロシアにも行けちゃうのかな?」×ツドイ
「はい、一度行った場所か、僕が会った事がある人の近くにならジャンプ出来ますね~」
「うはー、それってメチャクチャ便利じゃないですか」×ノノ
「それなら、昨日イスズちゃんを助けに行くとき、一瞬で行けたんじゃないの?」×アヤメ
「そうなんですよねー、昨日は僕も慌てちゃって、スッカリ<転移魔法>の事は忘れてたんですよ・・・」
「あはは、なるほどね~」
「でも、良かったわねヨウ君、これでソフィアさん達やアリーシャさん達とも何時でも会えるんだ」
「はい♪ 明日ダンジョン探索が終わったぐらいに、ソフィアさん達に会いに行きましょうか」
「そうね、きっと喜ぶわ」
「ハァァ、ヨウ君、どこまで凄くなっちゃうの?」×ナギサ
「まだまだ、これからですよ?」
「そう、言うと思ったわ」
「しかし、アリーシャさん達に会うと、驚かれそうですね?」×リラ
「昨日の今日だから、アリーシャさん達には、もう少し黙っておく事にします」
「んふふ、行き成り、部屋に転移したら驚くだろうね?」×アヤメ
「あはは、実は、それも楽しみだったりします♪」
「じゃ、<隠蔽>で姿を隠しながら、ダンジョンに入っちゃう?」×ツドイ
「大丈夫ですよ! ダンジョンまで転移しちゃいますから」
「ええっ? ダンジョンの中にまで、転移出来ちゃうの?」×アヤメ
「はい、実証済みです」
「うはー、ドンドン便利になっていくわね~」
「そして、ドンドン、ヨウ君が人外に?」×ツドイ
「どうして、ハワイのダンジョンに来たと思います?」
「・・・ひょっとして、私達も<転移魔法>を?」×ナギサ
「もちろん、習得して貰いますよ。アヤメさん達の分は、もう集まっているんですけどね、もう少し集めたかったんですよね」
「んふふ、もちろん着いて行くわよ。どこまでもね!」×アヤメ
「ありがとう、じゃ、行きますね~」
「「「「「ヤー♪」」」」」
「<ジャンプ>!!!!!!」
こうして、もうしばらくの間、ハワイのダンジョンに潜ることになった。
他のハーレムメンバーにも<転移魔法>を、お披露目するのが楽しみだ♪
今日はリッカさん達が大阪に来てくれるので、早めにダンジョンを引き揚げないといけない。
っと言う訳で、主要なスキルオーブと魔法スクロールをサクサクと集めていき、即座に大阪に転移することにした。
部屋に戻るとイスズさんとイズミさんは、熱心にスキルと魔法の訓練をしているようだ。
昨日、あんな事があったんだから、ゆっくり休憩してたら良いのにと思うけど、何をするのにも一生懸命なイスズさん達は好感が持てるな。
そこへ僕達も加わり一緒に訓練をすることにして、しばらくするとリッカさん達から大阪に着いたと連絡が入ったので、ツドイさんとリラさんが迎えに行ってくれた。
待ち合わせがギルドだったので、リッカさん達6人は直ぐに部屋に来てくれた。
何時もの様に、メイドさん達が入口で出迎えをしてくれ、ソファーに案内してくれる。
「いらっしゃいませリッカ様。以前は訓練していただき、ありがとうございました」×カンナ
「いえいえ、メイドさん達、また綺麗になってるわね」×リッカ
「ありがとうございます」
「行き成り呼び出す様な事になって、すみませんです、リッカさん」
「い、いえ。ご、御招待してくれて、あ、ありがとうございます」
「んふふ、そんなに緊張しなくても良いわよ、さっ座って」×アヤメ
「し、失礼します」
「どうして、そんなに緊張してるんですか、リッカさん?」
「だ、だって、リムジンで迎えに来てくれるし、この部屋だってとんでもないですよ? 三日月さんって、大金持ちさんだったんですね」
「あはは、大金持ちさんって面白いですね。頑張って稼ぎましたから。じゃ、今回、鍛えて貰う2人を紹介しますね」
「「「「「「ええええええっ!」」」」」」
「ま、真樹五十鈴?」×リッカ
「はい、真樹五十鈴と言います。皆さん、これから宜しくお願いします」
「イスズのマネージャーをしております、姉崎泉と申します。宜しくお願い致します」
「やっぱり、リッカさん達も御存知でしたか」
「そ、そりゃ知ってるわよ。今、日本で一番話題の人なんだもの」×リッカ
「そうなんですよね。ちょっと、凄い事になっちゃって僕達で保護してるんですよ」
「ほ、本物のイスズちゃんだ!」
「あはは、イスズさん達にも紹介しますね、こちらダンジョン攻略部隊のリッカさん達です」
「リーダーをしております津覇立夏です、宜しくお願いします」
「藤井麻衣です、宜しくお願いします」
「前田梓です、宜しくお願いします」
「西原京子です、宜しくお願いします」
「高柳しのぶ(たかやなぎ しのぶ)です、宜しくお願いします」
「古賀菜々恵です、宜しくお願いします。イスズちゃんの大ファンです♪」
「うふふ、ありがとうございます」×イスズ
「しかし、メイドさん達の次は、スーパーアイドルですか? 三日月さんの交友関係はどうなってるんですか?」×リッカ
「あはは、説明に困っちゃいますね」
「ところで、聞いてくれてるとは思うんですけど、1週間ほどお願いしても良いですか?」
「はい、上司にも許可をいただいておりますので、大丈夫ですよ」
「ありがとう。じゃ、リッカさん達の部屋も用意しますから、ゆっくりしてって下さいね」
「えっ? こんな凄い部屋に泊まっちゃって良いんですか?」
「はい、もちろんですよ。イスズさん達は、今ちょっと外へ出れないんで宜しくお願いします」
「分かりました。精一杯頑張らせて貰います。それで、1つお願いがあるんですけど・・・」
「どんな事です?」
「出来たら、私達も鍛えて貰っても良いでしょうか?」
「あはは、そんな事でしたら喜んで」
「やたー、ありがとうございます♪」
「あっそうだ! ついでと言ってはなんですが、セナさんも鍛えて貰っちゃおうかな」
「そうね、リッカさんに、基礎を教えて貰った方が良いわね」×アヤメ
「私達は、何人でも良いですよ?」
「ありがとうございます。じゃ早速、呼んで来ますね」
夕飯まで、あまり時間は無かったけど、早速リッカさん達に訓練して貰う事にした。
訓練はプールがあるバルコニーなら、十分な広さがあるので良いだろう。
もちろん、リッカさん達はハワイのようなバルコニーを見て、何度も入って来たドアを振り向いて確認していた。
訓練については、やはりリッカさん達は基本が出来ているのか、動きに無駄が無い。
リッカさんは体術のプロだと思っていたら、色々な武器も使いこなしている。
僕達も見学しているだけでも、有意義な時間になった。
夕食の時間になり、今日はストックしているシオさんの料理を出す事にした。
「・・・しかし、大金持ちって本当にいるんですね~」×リッカ
「すっごい、景色だもんね・・・」×マイ
「バルコニーを、ハワイにしちゃうんだぜ?」×アズサ
「もう少し、良い服着てきたら良かったな」×キョウコ
「私達が教えてた凄く綺麗なメイドさんが、タオルや飲み物を持って待機してくれてるんだけど?」×シノブ
「こんな、生活って憧れちゃうよね」×ナナエ
「此処に居る間は、プールとかも自由に使って下さいね。何か欲しい物があったら、カンナさんに言ってください」
「ありがとう、でも流石に水着とか持って来てないので」×リッカ
「あらっ? ヨウ君が居ないときなら、裸でも良いんじゃない?」×ナギサ
「そ、そんな、恥ずかしい事出来ませんよ」
「あはは、冗談よ♪」
「フフ、リッカさん達の水着なら御用意致しましたので、自由にお使い下さい」×リラ
「えっ? だって、サイズとか?」
「フフ~ 大丈夫だよ。リラ姉が、ちゃんと合うサイズ用意してくれてるから」×ノノ
「ふあ~ 何から何まで凄すぎますよ。私なんて2LDKのマンションですよ?」
「ダンジョン攻略部隊って、給料安いのかな?」
「とんでもない! すっごくお給料は良い方なんですよ、そうじゃなかったら1人で2LDKになんて住めませんよ」
「リッカさん達を、給料倍額で僕達のクランにヘッドハンティングしたい、って言ったら信じます?」
「・・・三日月さんって、そんな冗談を言うタイプじゃないでしょ?」
「ん~ そう言えば、ないですね」
「うふふ、私としては三日月さんの彼女の1人になりたい、って言ったら信じます?」
「えっ?」
「んふふ、良い返しをされちゃったわね♪」×アヤメ
「予想より、随分と早い告白だったけどね」×ナギサ
「あちゃ~ バレてました?」×リッカ
「そりゃ、見てたら分かるわ」×アヤメ
「やっぱり、アヤメさん達は三日月さんの彼女なんですか?」
「私達だけじゃないけどね」
「あっ! ちょっと喋り過ぎちゃったけど、今貴女達に言えるのは此処までかな」
「後は、ヨウ君に全てを任せるわ」
「三日月さん、先程の言葉は本気です。この1週間で考えてみてくれませんか?」×リッカ
「はい、分かりました。でも、ダンジョン討伐部隊を辞めることになっても良いんですか?」
「実はもう私が辞める事は、他のメンバーには話してるんです」
「今日、三日月さんに告白して、その結果どうなろうと、私は討伐部隊を辞めます。結構な覚悟をして、今日此処へ来たんですよ?」
「あ~ リッカには言って無かったけど、実は私達もダンジョン討伐部隊を辞めることにしたんだよ」×マイ
「ええっ?」×リッカ
「そそ、リッカが、もし三日月さんにフラれても冒険者に勧誘しようかと思ってな」×アズサ
「でも、さっきの三日月さんの話じゃ、恋が実っても私達も雇って貰えるのかな?」×キョウコ
「リッカみたいに、ハーレムメンバーに立候補する勇気はないけどね」×シノブ
「もう本部にも私達が辞める事は伝えてありますから、引き抜きにはなりませんよ?」×ナナエ
「なるほど、でも既にダンジョン攻略部隊を辞めたとなると、1つ問題がありますね」
「えっ? 何か拙かったですか?」×リッカ
「私から説明致しますね。私達は秘密が多いのですが、リッカさん達は組織の人間として、ある程度信用して話をしています。
ですから、組織を辞めたとなると、リッカさん達個人に守秘義務が発生します。
今日、此処で見聞きした事は、秘密にしていただけますか?」×リラ
「はい、もちろんです」
「私達も当然、秘密は守ります」×マイ
「今までの様に秘密を守れなければ、違約金などと生温いものではすみませんよ?」
「この部屋に入ってから、三日月さんが予想以上に大物なのは分かっていますから」×リッカ
「ん~ 僕は、唯の新人冒険者なんですけど・・・」
「もう、いい加減自覚しなさい。ヨウ君」×アヤメ
「あはは、ではリッカさん達。これから宜しくと言う事で良いですか?」
「えっ? そんなにアッサリと信じて貰っても良いんですか? 私達がスパイかもしれないんですよ」×リッカ
「大丈夫ですよ? リッカさん達は、嘘なんてついてないですから」
「なんでそんな事が・・・まさか思考まで読めるんですか?」
「んふふ、安心して思考までは読めないけど、嘘なんてついてないのが分かるのよ」×アヤメ
「なるほど、三日月さん達は、何か不思議な能力があるみたいですね」×キョウコ
「そう思ってくれて、良いかな」×ナギサ
「ところで、私達は一体何をすれば良いのでしょうか?」×シノブ
「ん~ そうですね。とりあえず、クレセントメンバーの戦闘指導と冒険者ってのはどうですか?」
「えっ? 冒険者に成っても良いのか?」×アズサ
「僕達のクラン『クレセント』に入会したと思えば、良いんじゃないかな」×ツドイ
「やたー、それなら、殆ど私達の希望通りです」×ナナエ
「後えっと、リッカさんみたいな可愛い女性に好意を持ってくれて、僕とても嬉しいです。
でも、リッカさんには、まだ僕の事を全然説明していませんから全部説明して、それでも良ければ是非、彼女になって下さい」
「あ、ありがとう・・・私嬉しいです♪ 例え三日月さんに、どんな事情があっても全く問題ありません。
私なんて相手にもされないと思ってました・・・私一生懸命尽くします」
「良かったね、リッカ」×マイ
「「「「「おめでとう、リッカ♪」」」」」
「ありがとう皆、勇気を出して告白して良かったわ・・・ぐすっ!」
「フフ~ ヨウ様に、ベタ惚れですね~♪」×ノノ
「あぅ~ 照れちゃいますね。僕みたいな童顔を好きになってくれて、嬉しい限りです」
「んふふ、たぶんリッカさんは、ヨウ君の強さに惚れちゃったんじゃないかな?」×ナギサ
「はい、もちろんそれもあります。でも、とっても可愛くて、可愛くて一目惚れでした♪」×リッカ
「ん~ やっぱり、僕ずっと童顔の方が良いのかな・・・」
「あはは、何時も言ってるでしょ? ヨウ君は可愛いから素敵なんじゃない?」×アヤメ
「そうだよ、可愛くて凛々しくて、逞しいんだからさ」×ツドイ
「ありがとう♪」
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