第173話 (閑話)マイクの冒険が始まりましたよ
僕は今日、ダンジョンでとても不思議な少年に出会い、驚愕、恐怖、歓喜と言った様々な感情を体験する事になった。
しかし、本当に不思議な少年だったな~ こんな僕と友達になってくれるなんて嬉しい限りだけど。
同じパーティの女性達も信じられない様な美人だったし、あれってハーレムパーティって言うんだろうな。
ちょっと・・・いや、かなり羨ましいけど、ヨウ君ぐらい強かったら女性にモテるのも納得かな。
アイテムポーチも借りちゃったし、夕飯にも招待されちゃった。
あっそうだ! 早く母さんに今日、友達に夕食に誘われた事を伝えなきゃ。
先にギルドへ行って、パイナップルも売らないとだし急がなきゃ。
僕はギルドへ向かい、ヨウ君達から聞いたパティさんと言う受付嬢さんを探すことにした。
ギルドへ到着し、キョロキョロと受付嬢さんを見ていると、胸に付けているプレートにパティと書いた女性を発見した。
この人がパティさんだったんだ。
とても、綺麗な女性で胸も大きくスタイルも抜群なので、ドキドキしながら何度か素材を卸した事がある。
僕は全く知らない人でない事に安堵した。
名前までは憶えてなかったけど、僕のような冒険者にも優しく接してくれた記憶がある。
早速パティさんが居るカウンターまで行き、声を掛けてみることにした。
「あ、あの~」
「はい、たしかマイク君だったよね? また、素材を売ってくれるのかな?」
わわっ! 僕みたいな冒険者の名前まで、憶えてくれているだなんて嬉しいな♪
僕もパティさんの名前を、シッカリと憶えておくことにしよう。
「はい、素材の買取りをお願いしたいのですけど、三日月陽君にパティさんの所へ行くように言われたので、お願い出来ますか?」
「えっ! 三日月様ですか? 失礼しました。どうぞ、此方へお越しください」
パティさんはヨウ君の名前を出すと、とても丁寧な対応になり、別室である待機室に案内してくれた。
初めて入る部屋だけど、豪華な内装で、僕の様な冒険者が入れる部屋じゃないのは理解出来た。
「先程は大変失礼致しました。どうか、お許し下さいマイク様」
パティさんは深々と頭を下げ、謝罪の言葉を言ってくれた。
こんな、綺麗な大人の女性に謝られたら、申し訳ないような気持になる。
「えっ! いや、全然良いですよ? ヨウ君は友達ってだけですから、そんなに畏まらなくても結構ですよ」
「ありがとうございます。ですが、三日月様の御友人でしたら、私達にとっては超VIPになりますので御容赦下さいませ」
うはっ! ヨウ君の友人ってだけで、ギルドの超VIPになっちゃうんだ・・・
やっぱり、ヨウ君って、凄い冒険者なんだ。
「素材の買取りで御座いましたね、このテーブルの上で宜しいでしょうか?」
「はい、お願いします」
僕はヨウ君から借りたアイテムポーチから、次々とパイナップルを出していった。
簡単に人に見せれる物じゃないんだけど、パティさんなら安心だと思った。
「マ、マジックバック・・・」
「この鞄マジックバックって言うんですか? ヨウ君から借りたアイテムポーチなんですけど凄く便利ですよね」
「はい、私も初めて見ました。現存しているとは知らず、驚きました」
「えっ? ギルドの方でも驚くような物だったんですか?」
「もちろんです。どれだけの容量か分かりませんが、大変希少な物であることは間違いありません」
「うはー、やっぱり凄い鞄だったんですね、直ぐに返さないと」
「確かに希少な物ですが、おそらく三日月様は、マイク様を気に入ったのでは無いでしょうか? 直ぐに返されては、気分を害されるかもしれませんよ?」
「そっか・・・分かりました。もう少し借りておくことにします、教えてくれてありがとうございました」
「いえ、大した事ではありませんので。
それよりも、最近はフルーツの値段が高騰しております。
特にパイナップルは普段でもあまり入荷しませんので、大量に卸していただきありがとうございます」
「えっ! でも、ヨウ君達の方が大量に採集してましたよ?」
「それなんですが、三日月様達は食料品は卸していただけないのですよ、なんでも美味しい物は自分達で食べるそうなのです」
「あはは、なるほど。ヨウ君らしいですね♪」
「ですので、買取り金額に色を付けておきました。御確認下さい」
「うわっ! ありがとうございます。えっと・・・ええっ! こ、これって普段の10倍以上の金額なんですけど?」
「ウフフ、それもマジックバックのお陰ですね」
「あ~ そっか、確かに何時もより沢山取って来たから・・・」
「また、宜しくお願い致します」
「はい、ありがとうございました」
僕はパティさんに、お礼を言うとギルドを後にした。
思わず大金を手にして嬉しくなり、両親にお土産を買って行く事にする。
色々と買物をしてから家に着くと、既に母さんも帰って来ていた。
「ただいま、母さん」
「おかえりマイク。あらっ? 何か良い事あったのかしら?」
「えへへ、分かる?」
「ウフフ、そりゃ分かりますよ。それだけ、嬉しそうな顔してたらね」
「今日、ダンジョンで友達が出来たんだ」
「まあ、それで嬉しそうだったのね」
「それで、その友達に今日、夕食に誘われているんだけど行ってきて良いかな?」
「もちろん良いわよ。でも、冒険者の友達って珍しいわね?」
「うん、旅行者なんだけどね、日本の冒険者なんだよ。僕と同じぐらいの年齢なんだけど、すっごく強いんだよ」
「まあ、マイクと同じぐらいって凄く若いのね、でも旅行者ならせっかく友達になったのに日本に帰ると寂しいわね」
「そうなんだけど、メールでも会話出来るし良いんだ」
「そうね、おめでとう。マイク」
「じゃ、行ってくるね母さん。あっそうだ! お土産買って来たから置いとくね」
「ウフフ、ありがとマイク。行ってらっしゃい♪ あまり遅くなっちゃ駄目よ?」
「うん、分かってるよ、母さん」
僕は家を出て、待ち合わせの場所へ向かう。
しばらくすると、とても大きなバスに乗ってヨウ君が迎えに来てくれた。
運転は同じパーティの女性で、ツドイさんと言うらしいけど、改めて見ても美しい女性だ。見惚れてしまいそうになる。
このバスの中でヨウ君と会話し決断した事が、僕の人生の分岐点だったなんて、この時は全然分からなかった。
ヨウ君の家に着くと、僕はまた驚愕と言って良い程、驚く事になる。
メ、メイドさんだ! わわわっ! ぼ、僕なんかに大勢の美しいメイドさんが出迎えてくれるなんて。
それにしても、なんて豪勢な家・・・ヨウ君って凄いお金持ちだったんだ。
わわっ! ダンジョンで会ったパーティの女性だけじゃなく、まだこんなに美しい女性が居るなんて。
しかも、アリーシャさん達まで・・・僕の頭は少し混乱してしまったけど何とか正気を保つ事が出来た。
とても、高そうなフカフカのソファーに腰掛け、美しい景色に綺麗な女性達、豪華な食事を振る舞われ、何て場違いな所へ来たのかと思ってしまう。
更にミスリル製の槍から、装備一式まで用意してくれ、可愛い女の子が戦い方の指導までしてくれる。
ここは、まさに天国だった! とても、同じハワイとは思えないよ。
帰り際には、メチャクチャ高額な筈のスキルオーブまで貰ってしまった。
ここまでして貰って頑張らないなんて嘘だ。
僕は明日から、絶対に強くなるよう努力しようと誓った。
帰りもツドイさんが、バスで送ってくれるようだ。
致せり尽くせりで、申し訳ない気持ちになる。
「ツドイさん、何から何まで、ありがとうございます」
「気にしなくても良いよ、三日月君も友達が出来て喜んでいたからさ」
「・・・ヨウ君って、色々と凄いですね。僕なんかが友達になって良いんでしょうか?」
「くくっ、卑屈になるのも分かるけど、普通の友達だと思えば良いと思うよ」
「絶対、普通じゃないと思うんですけど・・・
それに、ちょっと、聞きにくかったんですけど。
アリーシャさん達を含めて、あそこにいた女性達って、全員ヨウ君の彼女ですか?」
「良く分かったね? そうだよ、全員ハーレムメンバーだよ」
「うはー! やっぱりだ。って、アリーシャさん達もヨウ君と話す時、とても幸せそうな顔してましたから。
凄いな~ アリーシャさん達みたいな凄い人達も、彼女にしちゃうなんて」
「僕、思うんだけど、女って強い男性に惹かれちゃう生き物なんだよね、だからマイク君も頑張って強くなったら、モテるようになるよ。
三日月君も、ずっとダンジョンでコツコツと頑張って強くなったんだよ、最初はスライムハンターって呼ばれてたらしいからね」
「へえ~ あんなに強いヨウ君も、最初は弱かったんですね、分かりました。僕も頑張って強くなります」
「可愛い彼女を、作るためにかな?」
「・・・えっと、あはは、正直に言うと、それもあります♪」
「くくっ、素直だね♪」
僕はツドイさんと色々会話し楽しい時間を過ごさせて貰った。
本当に、非の打ちどころのない女性達だった。
ギルドへ到着すると、僕は何度もツドイさんにお礼を言い、見えなくなるまで丁寧にお辞儀をした。
貰った武器や防具はマジックバックに入れてあるので、最初の服装のまま家に帰った。
両親に帰った事を言い、お風呂に入ってから自分の部屋へ行くと、アイテムポーチから今日貰ったミスリル製の槍を取り出した。
夢じゃなかったんだなと思いながら、槍をタオルで磨きながらニヤニヤしてしまう。
気が付くと、防具までピカピカになるまで磨いてしまった。明日が楽しみで仕方がない。
僕はベッドに寝転びながら、スズカさんに習った戦闘方法を思い出し、興奮して中々寝付けなかった。
翌朝、何時もより早く目が覚めてしまったので、今日の為に柔軟体操をシッカリとやることにした。
柔軟体操が終わる頃には、良い匂いがしてきたので、母さんの朝食が出来たのかもしれない。
台所へ行くと両親が居て、テーブルに朝食を用意してくれていた。
「あらマイク、今日は早いのね」
「おはよ母さん。うん、今日もダンジョンへ行ってくるよ」
「気を付けてね、危ないと思ったら、直ぐに逃げるのよ?」
「うん、分かってる大丈夫だよ。僕は臆病だから」
「ウフフ、そうね♪」
「だが、やはりダンジョンってのは儲かるんだな? 昨日のお土産美味しかったぞ」
「昨日は、たまたま稼げたからね。その内、父さんより稼いでくるよ」
「ハハハ、父さんもマイクに負けない様に、頑張らないとな」
「あっそうだ! 昨日、臨時収入があったから1万$ぐらい渡しておくね」
「「・・・・・・・・・」」
「じゃ、僕行ってくるね」
「気を付けてね」
「うん、行ってきま~す」
僕は早くダンジョンへ行きたかったので、朝食を食べ終わると直ぐに家を出ることにした。
「なあ、母さん? もう既に、俺よりマイクの方が稼いでないか?」
「ウフフ、そうね♪ 良い勝負じゃない?」
「やれやれ、マイクは戦えないのに素材採集だけでも儲かるんだな」
「でも、ダンジョンって危険らしいから心配だわ」
「な~に、マイクも安全には注意してるさ、自分の事は良く分かってるからな。おっと、俺も会社へ行ってくるな」
「はい、行ってらっしゃい。頑張ってね」
「ああ」
今日は上級ダンジョンではなく初級ダンジョンへ行くので、僕はギルド本部に足を進める。
ギルドへ着いて意気揚々と初級ダンジョンへ行こうとすると、嫌な奴等に出会ってしまった。
同級生だった者達だ・・・弱い僕を何時も馬鹿にしてくるので、会いたくなかったんだけど。
「あれ、マイクじゃないか?」
「おっ! 弱虫マイクか、今日も寄生するパーティを探しにきたのか?」
「寄生なんてしてないよ、僕も一応貢献してるんだから」
「あはは、だって、お前魔物と戦えないじゃないか? そういうのを寄生って言うんだよ」
「うふふ、マイク可愛い顔してるから、マスコットかもよ?」
「そういや、アリーシャさん達にも寄生してたよな? 可愛がって貰ってんのかよ」
「うひゃ~! そりゃ羨ましいな」
「身の回りの世話や荷物持ち、椅子とかもやってたりしてな」
「あははははは♪」×元同級生達
此奴等相手に何を言っても馬鹿にされるので、僕は溜息を吐きながら無視して通り過ぎることにした。
「おい、待てよ。なに無視してやがんだ?」
「もう、いいだろ?」
「誰が行って良いって言ったんだよ? そういえば、良い装備着てるじゃねえか、寄生って儲かるんだな? ちょっと、俺達にも金を分けてくれよ?」
「なんで、僕がお金を上げなくちゃならないんだよ」
「てめえ、生意気な事、言ってんじゃねえぞ殴られたいのか?」
「・・・・・・」
「貴方達、先程から聞いていましたが、ギルド本部で恐喝ですか? そうだとしたら、重い処分をしないといけませんね?」×パティ
「パ、パティさん」
「おい、拙いよ、もう行こうぜ」
「チッ! 女ばかり味方につけやがって腰抜け野郎が、気分が悪くなるぜ行くぞ」
「ええ、行きましょ」
「待ちなさい貴方達。今日の事は記録しておくわ、次は無いと思いなさい」×パティ
「チッ!」
僕に絡んで来た元同級生達は、パティさんに睨まれると、スゴスゴと退散していった。
「ありがとう、パティさん」
「ウフフ、良いのよマイク君。次、彼奴等に嫌な事されたら私に言ってね、懲らしめてあげるから」
「あっ! 普通に、しゃべっちゃった・・・すみません。マイク様」
「あはは、お願いですから普通に喋って下さい。呼び方もマイクでお願いします」
「ウフフ、分かったわ」
「今日は、初級ダンジョンへ行くのかな?」
「はい、僕もちょっとは、魔物を倒せるようになりたいと思って」
「ウフフ、頑張ってね♪」
「はい、行って来ます」
僕はパティさんに何度もお礼を言いながら、初級ダンジョンへ向かった。
初級ダンジョンは2つあるんだけど、地下1階にスライムが出る方へ行く事にした。
僕もヨウ君のように、スライム相手に戦闘訓練をしようと思う。
ヨウ君から借りているアイテムポーチには、ちゃんと特級ポーションと特級毒消しポーションも入れて来たし、準備は万端だ!
念の為、ミスリルの槍も取り出しておこう、よし行くぞ。
僕は初級ダンジョンのゲートでギルドカードを出して、地下1階に下りて行く。
スライムは探すまでも無く、ポンポンと1匹跳ねていたので早速、戦闘態勢に入る。
僕は、スズカさんに習ったばかりの戦闘方法を頭に思い浮かべながら、何度か素振りしてから、スライムに攻撃してみることにした。
僕の撃ち出した槍は、スライムに突き刺さったが魔石を外したのか、まだ動いている。
一度で駄目ならと、何度も連続で突きを放つと、3回目で魔石に当たったのかスライムは光の粒子となって消えていった。
やった♪ 先制攻撃が出来たら、僕でも何とかなりそうだ。
スライムを1匹倒し、気を良くした僕は順調にスライムを狩り続けた。
少し慣れてくると、スライムの魔石は少し強めの魔力を放っており、魔石の正確な位置が分かるようになってきた。
スライムからの攻撃も動きや魔力の流れを見ていると、簡単に回避することが出来る。
そっか、ヨウ君は、この事を僕に教えてくれたんだ。
凄いや! 確かに魔力の流れを良く観察すると、魔物がどう動くのか手に取るように分かる。
それを理解した瞬間から、スライムを一撃で倒せるようになった。
僕は楽しくなり、次々とスライムを倒していくと、異変に気付く事になった。
スライムを簡単に倒せる事に夢中になって、気付かなかったけどスライムのドロップ品であるスライムボールが、大量に手に入っていた。
良く考えたら、こんなにドロップする筈が無い・・・これが、ヨウ君から貰った<激運>スキルの効果なんだ。
あわわ! ヨウ君、なんて凄いスキルをくれたんだろ、魔物からのドロップ運が上昇するなんて、とんでもない価値になるんじゃ・・・
僕は<激運>スキルの効果に驚きながら、スライムを倒していると、更に驚く事になった。
えええっ! こ、これってSPオーブ? 初級ダンジョンなのにSPオーブまでドロップしちゃうんだ。
うわ~ これ絶対、人に見せれないや。って事は、魔物と戦ってるとこも見られたら拙いよね。
これって、確か10万$以上した筈だし、売ったら大金持ちになっちゃう。
って駄目だ! 売ってどうする。きっと、ヨウ君はこうなる事を見越して僕が強く成るって言ってくれたんだ。
よーし、SPオーブをドンドン習得して強く成るぞ!
この日、僕は昼食を取るのも忘れ、夕方までスライムを倒し続け、大量のスライムボールとSPオーブを6個も入手した。
SPオーブは持ち歩くのが怖かったので、ドロップする度に習得することにした。
6つドロップしたのでSTR・VIT・DEX・INT・AGI・LUKに1ずつ振って均等に上げていった。
流石にそろそろ帰らないといけないので、ダンジョンを出て素材を売る為にパティさんを探した。
もう、帰ってたら明日にしようと思っていたら、パティさんを見つけたので、僕は喜んで歩み寄った。
「あのパティさん、また買取りをお願いしても良いですか?」
「えっ? マイク君。今までダンジョンに居たの?」
「はい、今日は、ちょっと頑張って来ました」
「頑張り過ぎよ~ ちゃんと、休憩してる?」
「そう言えば、休憩するの忘れてました」
「も~ ちゃんと、休憩しないと駄目よ? 買取りね、じゃこっちへ来て」
「はい」
パティさんは昨日も案内してくれた待機室へ行き、またテーブルの上に置いてあるケースに魔物素材であるスライムボール出していった。
「ま、まだあるの?」
「えっと、数えてなかったので、全部出しちゃいますね」
僕はスライムボールを全部出し終わると、我ながら結構な量だなと思った。
「・・・マ、マイク君、頑張り過ぎよ?」
「あはは、こんなにあったんですね、自分でも分かりませんでした」
「ちょっと、待ってね」
「はい」
パティさんと、スライムボールの数を数えてみると72個もあった。
「えっと・・・512$になるわね」
「うわ~ スライムボールでも、結構稼げちゃいますね」
「普通、こんなにドロップしないんだけど、マイク君一体どれだけスライムを倒したの?」
「・・・覚えてないです」
「明日から、ちゃんと休憩するようにね?」
「はい、ありがとう、パティさん」
「いえいえ♪ でもマイク君も、凄く強かったんだね」
「とんでもない! 僕なんて、凄く弱いですよ?」
「ウフフ、例えスライムでも、弱かったらこんなに倒せないわよ?」
「ありがとう、ヨウ君に、戦い方を教えて貰ったからだと思います」
「へえ~ 三日月様って、教え方も上手いのね」
「はい、僕もヨウ君を目標にしてますから」
「ウフフ、頑張ってね♪」
僕はパティさんに応援して貰い、益々やる気が出て来た。
綺麗な女性からの応援って、こんなに、やる気が出るんだなと思うと嬉しくなる。
また、明日も頑張ろう♪




