第157話 ホノルルギルド本部へサービスしちゃいます
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「にひひ、皆が居る所で大胆ですね~」
「んふふ、ヨウ君のとこ来たいんでしょ? ナギサもおいでよ」
「えへへ、バレたか。さっきの話じゃないけど、アヤメが誘ってくれて本当に良かったわ」
「でしょ~ 感謝しなさいよね」
「そうね、感謝の印よ♪」
ナギサさんはアヤメさんに優しくキスをして、ゆっくりと唇を離した。
「もう、そう言う事はヨウ君にしなさいよね」
「うふふ、ヨウ君が女性同士でもOKで良かったわ♪ アヤメの事も好きなんだから良いでしょ?」
「もう、照れるでしょ?」
「あはは、綺麗な女性同士のキスを見て嫌がる男なんているのかな・・・少なくとも僕は興奮しちゃうけど」
「にひひ、キス以上は、もっと興奮しちゃう?」
「えっ、それは見てみないと?」
「も、もうヨウ君ったら・・・」
「んふふ、後でね♪」
ナギサさんは、そう言いながら僕にキスをしてくれた。
皆、大胆になっているのかドキドキしてしまう。
「そうだ! 私達3人で、皆にサービスしにいっちゃおうよ」
「んふふ、まあ良いけどね。ヨウ君が喜ぶから、皆こっちの趣味になっちゃいそうよ?」
「あはは、すみません。でも、僕は男ですから大丈夫なんじゃ?」
「ヨウ君。LGBTって知ってる? バイセクシャルって言葉もあるんだよ」
「えっ?」
「もう、そんな事ヨウ君に教えなくて良いの。さっ、行くわよ」
「はいはい♪」
「何の事か分かりませんが、僕も行こっと」
◇ ◇ ◇
「ん~ 誰にしよっかな~ そだリラ達も巻き込んじゃお」×アヤメ
「えっと、いたいた、リラー」
「アヤメさん、どうされたので、んんっ」×リラ
うわ~ アヤメさん、メイドさん達が見ている前で、思いっきりリラさんにキスしてるや。
ちょっと見てたいけど、僕も行こっと。
「んっ、アヤメさん?」
「んふふ、ちょっとしたイベントしよっか! キス大会ってのはどう?」
「フフ、楽しそうですね。分かりました」
「そう言う訳です、カンナさん♪」
「なにが、そう言う訳なのか分からな・・・んんっ!」×カンナ
「あっ、ツドイ~」×ナギサ
「ん? んんっ、んはっ! 僕、キスされちゃった・・・」
「にひひ、キス大会しよーよ」
「くくっ、何それ? 面白そうだよね♪」
「あっ、ノノさ~ん」
「どうしたんですか? ヨウ様・・・んっ、んはっ! ヨウ様?」
「キス大会スタートですよ?」
「うふふ、素敵ですね♪ 分かりました」
「えっと、コトエ楽しんでる?」×ツドイ
「楽しんどるけど、ツドイ姉さん目が怖いで?」
「なんか、キス大会するらしいんだよね」
「ま、まさか、ヨウはん以外、女やで?」
「くくっ、そうだよね♪ コトエ逃がさないよ?」
「ちょ、ちょっと待ってえな、ツドイ姉さんマジで嵌り過ぎててヤバいんやけど?」
「んっ、んんっ」
「「うわ~ なんか大人のキスです~」」×ミミ・ルル
「うふふ、じゃ、次は私ね♪」×ユウカ
「ユ、ユウカまで何言っとん・・・んっ、んあっ」
「うふふ、私もしちゃおっと♪」×マユ
「じゃ、私はユウカだね~」×ナホ
「なんか、また馬鹿な事してやがるぞ?」×ミナミ
「ウフフ、楽しそうですわ♪ さっ、ミナミさんも」×フミ
「わわっ! こ、こらっ! んんっ」
「セツナさん!」
「な、何かなヨウ君?」
「キスしましょっか?」
「・・・ナハハ、お、お手柔らかに、んっ」
「ん? あれセツナさん? また失神しちゃったのかな? なんで皆キスしたら失神しちゃうんだろ?」
「ヨ、ヨウ君のキスは色々とヤバいんだよー」×スズカ
「そんな事ないですよ、スズカさん」
「ま、待って、ちょ、んっ! くたっ」
「あれれ、また失神しちゃった」
「・・・す、少し落ち着こうか、ヨウ君・・・」×シオ
「あはは、逃がしませんよ、シオさん?」
「あわわ! んんっ! くたっ」
こうして始まった、大キス大会も気が付いたらクレセントメンバーを残し、皆失神しており、少しやり過ぎたかと反省する。
「うわ~ 改めてヨウ君って凄いわね、って怖いぐらいよ?」
「あはは、僕も楽しくなってきました」
「にひひ、じゃ、このまま続きにいっちゃおうか」
「フフ、大きなベッドも用意してありますよ」
「フフ~ ヨウ様、頑張って下さいね」
「今日の主役は、カンナさん達とセナさんだね」
「何か気付いたら、凄い事になっちゃいましたよね、良いのかな・・・」
「んふふ、皆望んで此処に居るんだから良いのよ♪ さっ、皆起こして行きましょうか」
「そうだよ、僕も後で抱いてね?」
「もちろんです♪」
こうして、大キス大会も終わり、天国のような一夜になった。
流石に人数が多すぎないかと思ったけど、我ながら自分の体力が恐ろしい。
めくるめく一夜が終わろうとする頃には、信じられない様な大きなベッドの上に桃源郷のような光景が広がっていた。
クレセントメンバーも幸せそうな顔をして眠っており、その表情を見ながら僕も眠りに落ちた。
翌朝、目が覚めると、目の前には優しく微笑んだフミさんの顔があった。
どうやら、キスで起こしてくれたようだ。
「おはようございます。ヨウ様」
「おはようです、フミさん」
「ウフフ、周りは少し刺激的な光景ですよ?」
「・・・朝日の中だと、かなり照れちゃいますね」
「ウフフ、ダンジョンへ行くなら、日課の目覚ましが良いかと思われますわ」
「はい、行って来ますね」
僕はもう一度フミさんにキスをしてから、日課であるキスを全員にしていった。
僕達が寝ているベッドはリラさんが特注してくれただけはあり、信じられないぐらいの大きさで、天井も高く太陽の光がとても良く入る解放感溢れる空間だった。
そう言う事もあり目覚めた皆は、照れくさそうに体を隠していく。
特にセナさんとカンナさん達メイドさんは、布団に蹲り悶えていた。
「フフ、そんなに照れなくても皆同じですよ?」
「そ、そうですけど、これは流石に・・・」×カンナ
「にひひ、天国に行った感想はどうかな?」
「・・・本当にヨウ様は色々と凄いのですね、本気で天国に行ったのかと思いました」
「ウフフ、こんな素敵な部屋で、この光景ですもの本当に天国だったんじゃないですか?」×マドカ
「んふふ、私達がハーレム作ったの理解出来るでしょ? 数人だと持たないんだよ」
「でっ、どうだったのかな、ヨウ君?」
「えっ、あはは、皆可愛い寝顔でしたよ?」
「・・・・・・・・」×全員
「もう、って事は全員失神しちゃったんだ? 呆れた体力ね~」
「にひひ、やっぱりアリーシャさん達も勧誘しないとね」
「フフ、今日の夕食に招待致します」
「うふふ、また素敵な女性が増えますね♪」×スズカ
「あら、スズカちゃん、嬉しそうね?」
「そ、そんな事ないですよ?」
「ほんとに~?」
「くくっ、可愛い嫉妬だよね」×ツドイ
「えっ、嫉妬してくれたんですか、アヤメ姉さん?」
「・・・さっ、そろそろ朝食にしましょうか。ヨウ君、セナさんとカンナさん達お願いね」
「はい」
「あ~ 誤魔化した~ 狡いですよー」
「じゃ、1人ずつ連れて行きますね。カンナさんから行きましょうか」
「大丈夫です。自分で・・・えっ? う、動けない?」
「フフ~ 心配しなくても良いよ~ 初めてなら足腰動かなくなるんだよね」
「んっ! うわっ・・・本当に動けないや」×セナ
僕は1人ずつ抱っこして、昨日夕食を食べた屋外ダイニングへ連れて行く。
そこは降り注ぐ陽光に煌びやかに照らし出され、プールの向こうに見える海はコバルトブルーに輝いていた。
どこまでも続く水平線は、何て綺麗なんだろうと思う。
集まって来た皆も、その美しい光景に息を飲むぐらいだった。
朝食は<虚空界>にストックしてあったものを用意して、皆で朝食を食べる事にした。
もちろん、セナさんは絶好のシャッターチャンスとばかりに、カシャカシャと写真を撮ってくれている。
「うわ~ カンナさん達。昨日より確実に綺麗になってますね」×セナ
「うふふ、御上手ですねセナさんは」×カンナ
「いやいや、ホントだよ? ファインダー越しに見たら良く分かるんだもの」
「んふふ、セナさんも綺麗になってるんだよ。セナさんもカンナさん達もおめでとう」
「あっ! そう言う事なのか・・・あはは、何か照れちゃいますね♪」×セナ
セナさんとカンナさん達は、皆の温かい笑顔に少し照れているが、嬉しそうに微笑んでいたので僕も嬉しくなる。
「皆様ありがとうございます、唯のメイドである私達に温かい祝福をしてくれ感謝致します」×カンナ
「私も雇われカメラマンなのに、便乗しちゃって申し訳ないです」×セナ
「何言ってるのよ? 同じハーレムメンバーになったんだから、これからは仕事なんて関係無しでしょ」
「そそ、これからも宜しくね」
「はい、宜しくお願いします」×カンナ
「宜しくです」×セナ
「ところで、昨日の写真は誰にも見せちゃ駄目よ?」
「あはは、当然ですよー。皆のキスシーンはバッチリ撮ってますからねー」
「・・・まさか、その後は撮ってないですよね?」
「残念ながら途中から意識が無いんですよ? 気付いたらベッドの上で・・・あの その、あはは、とっても幸せでした♪」
「僕達のクレセント本部にも、現像室作っちゃいましょうか」
「それは良い考えですね、今回の写真も私達のマンションで現像して貰いましょう」
「セナさんの部屋を段取り致しますね」
「あ、あれ、私も引っ越し決定ですか?」
「あはは、決定ですね。これから宜しくです」
「い、良いのかな~ でもお言葉に甘えちゃったりして」
「あははは♪」×全員
こうして、改めてハーレムへの新メンバーを歓迎しながら、楽しく朝食を頂いた。
今日は、最初に昨日ダンジョンで入手した素材やスキル等をギルドへ売ることにしたので、早めにギルドへ出かける。
ツドイさんが運転してくれているバスへ乗り込みギルドへ着くと、まず受付嬢さんの所へ行く。
綺麗な受付嬢さんが居る中、たまたま並んだ受付嬢さんが年上で綺麗な女性だったので、後ろからの視線が凄く痛い。
本当にたまたまですよ? と心で思いながら受付嬢さんに声を掛けた。
「あの、すみません。素材の買取りをお願いしたいのですが」
「えっ? 君、冒険者なの?」×受付嬢
昨日ゴタゴタしたので少し心配していたんだけど、受付嬢さんは気軽に話してくれるので、どうやら心配は無さそうだ。
「はい、一応冒険者です。今年からなんですけどね」
「ウフフ、君可愛いわね♪ 良いわよ素材を見せて」
「いえあの、数が多いので出来たら別室でお願いしたいんですよ」
「そんなに多いの?」
「メチャクチャ多いと思います」
「分かったわ。じゃ、こっちへ来て」
「はい、ありがとうございます」
受付嬢さんは最初個室へ案内してくれたけど、僕達が大人数だと知り、昨日使わせて貰った待機室へ案内してくれた。
「・・・それにしても綺麗な女性達ね、全員君のグループなの?」
「はい。じゃ、各パーティ事に素材を出しちゃいますね」
「ええ、テーブルの上に出してくれたら良いわ」
「えっと、乗り切るかな・・・」
僕達は其々のテーブルへ素材を置いていくが、やはり多すぎてテーブルが倒れそうになってきた。
「えっ? えええっ!<虚空庫>スキルホルダー? それも複数人だなんて。
スキルオーブもあるじゃないですか! た、大変だわ。
すみません。上司を呼んで来ますから、しばらくお待ちを」
受付嬢さんは次々と出される素材やスキルオーブに驚き、慌てて部屋を出て行った。
「んふふ、あの気持ち分かるわ~」×アヤメ
「あはは、ホント、ホント」×ナギサ
しばらくすると、金髪で40代ぐらいの男性が、受付嬢さんと一緒に部屋へ入って来た。
如何にも出来る上司って感じの恰好良い方だ。
「なっなんと・・・聞いていた以上の素材ではないか?」×部長
「すみません。私が報告に行くときには、まだ全部出していなかったのかと」×受付嬢
「失礼、君がこの素材を持ってきたリーダーなのかね?」
「はい、そうです」
「驚いたよ。君のような少年が、これだけの素材を入手出来るクランのリーダーとは」
「私は、ホノルルギルド本部の部長をしている、マイルズ・バリーだ」
「僕は、三日月陽って言います」
「見た所日本人のようだが流暢な英語だね、素材の量も驚きだがスキルオーブもギルドで卸してくれるのかね?」
「はい、金額次第ですが、買い取って貰いたいと思います」
「こう言っては何だがスキルオーブや魔法スクロールは、オークションに出した方が高額になるのは知っているのかね?」
「はい、もちろん知っていますけど、ホノルルギルド本部でお世話になっているので、サービスしたいと思いまして」
「フフフ、嬉しい事を言ってくれるじゃないか。ありがとう、精一杯高く買い取らせて貰うよ」
「しかし、これだけの素材を入手するとは、日本でも高ランク冒険者とお見受けするが?」
「あはは、一応僕のパーティはSランクですね」
「Sランク! なんと、その若さでSランクとは驚きだね」
「ありがとうございます。ところで、この部屋に素材を全部出して良いでしょうか?」
「ま、まだあるのかね?」
「とりあえず、見て貰いましょうか」
僕は昨日スタンピートで入手した素材も全て出していった。
流石にSPオーブとスキルオーブ、魔法スクロールを全部出すと怪しすぎるので、そこそこセーブしておいた。
それでも、大きな待機室の半分程は、素材に埋もれてしまった。
後の細かい事は、唯一ダンジョンへ行かないセナさんに頼んでおいたので任せる事にしよう。
「えっと、これで全部ですね、ここで良いですか?」
「あ、ああ、構わないよ」
「では、僕達はダンジョンへ行きますので、詳しい事は彼女に聞いて貰えますか?」
「分かった。しかし、少し時間をくれないかね?」
「セナさん、少し時間が掛かっても良いでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですよ。私は時間もありますし素材の個数と相場を書いた紙をリラさんから預かってますから」×セナ
「ハハハ、心配しなくても誤魔化したりはせんよ。誠意には誠意で返さんとな」
「ありがとうございます。ちなみに僕達は、10日間ほど居ますから宜しくお願いしますね」
「高ランクの冒険者は何時でも歓迎だよ」
「ああ、それと此処の上級ダンジョンには、危険な魔物が居るので十分気をつけてくれたまえ」
「ええ、昨日とても強い魔物が居ました、凄く強かったですよ」
「では、セナさん、後は宜しくお願いしますね」
「はい、お気をつけて~」×セナ
僕達は昨日と同じダンジョンへ向けて、其々出発することにした。
「・・・君、助っ人を呼んでくれたまえ、先にオーブとスクロールをケースに入れて金庫へ保管するように」×部長
「は、はい」×受付嬢
「しかし、改めて見ても凄い量だね・・・まるでスタンピートを丸ごと倒したようだ。君達のリーダーは凄い人物だね?」
「うふふ、私は唯のカメラマンですから、何を聞いても答えれませんよ?」
「ハハハ、それは残念だよ」




