第151話 ハワイ到着♪やっぱり最初はダンジョンですよね
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ホノルル空港へ到着し、プライベートジェットから外へ出た。
やはり、結構気温は高く、ハワイに来たと言う実感が湧いてくる。
思わず笑顔になってしまうけど、皆とターミナルを歩き入国手続きを済ませゲートを潜ると『クレセント御一行様 歓迎』と言うプレートを持った女性達が立っていた。
驚きながらも皆と向かうと、如何にも南国育ちと言った綺麗な女性達が出迎えてくれて、レイと言う生花で作られた花束を首へ掛けてくれてから頬にキスをしてくれた。
おそらく、リラさんが手配してくれたんだろう、ハワイらしくて嬉しくなる♪
皆もレイを首から下げ、嬉しそうに微笑んでいた。
「うふふ、なんかハワイらしくて良いわね」
「とっても、良い匂いがしますぅ~」
「「わーい♪」」×ミミ・ルル
「ハワイに来た実感が湧きよるな~」
「うふふ、そうね」
「ありがとうリラさん、とっても嬉しかったです」
「フフ、気に入ってくれて良かったです」
「三日月君。ちょっと待っててくれる? 僕、車取ってくるよ」
「えっ? どうしてです?」
「ハワイだとナンバープレート取らないとだから、近くのレンタカーショップに頼んであるんだよね」
「あー、そっか! 流石ツドイさん、ありがとうございます」
「いえいえ、僕の仕事だよ」
ツドイさんは、本当に直ぐに戻って来てくれて、大型のバスを持ってきてくれた。
タクシーもあるけど人数が多いから、こっちの方が便利だよね。ツドイさんに感謝する。
「これからどうすんだ、三日月?」×ミナミ
「そうですね、まずは朝食にしましょうか?」
「うふふ、ヨウ君の事だから、ダンジョンに行くのかと思っちゃった」×スズカ
「あはは、その後にギルドでどうです?」
「やっぱりだ~♪」×全員
「ヨウ様、先に両替所へ行きませんと」
「あっ! そうだ。忘れてたや、ごめんなさい。先にワイキキにある民間両替所へ行きますね。チップ用にアメリカ$も持っとかなきゃです」
「了解です!」×全員
僕達は、ツドイさんに段取りして貰った豪華なバスに乗り込み、ワイキキへ出発した。
両替している間、皆にはワイキキビーチでも見といて貰い、ツドイさんと二人で行く事にした。
事前に調べてあった民間両替所へ行き、両替をお願いすると店員さんは金額の多さに驚いていた。
無事、両替も終わったので、ツドイさんと皆の所まで歩いて向かう。
「うわ~ ここが有名なワイキキビーチか~ 道路の直ぐ近くにビーチがあるのが、なんか新鮮だわ」
「見て、あれがダイヤモンドヘッドだよね?」×ナギサ
「それにしても、大胆な水着着てる女性がいますね~」×ノノ
「フフ、ハワイでは、これが普通なのでしょう」×リラ
「思い切って結構大胆な水着にしといて良かったかも?」×ユウカ
「あはは、せやな~ ハワイを舐めとったわ」×コトエ
「わわっ! あの人なんてお尻が殆ど見えちゃってるよー」×ミミ
「ひゃー、恥ずかしくないのかな?」×ルル
「や、止めて下さい」×カンナ
「んんっ?」×全員
「おっ、そっちの女も連れか? どうなってんだよ美人揃いじゃねえか♪」
「・・・なんだナンパかよ? おい、怪我したくなかったら止めとけよ」×ミナミ
「ほほ~ 口は悪いけどお前も美人だな。俺とちょっと付き合わねえか?」
「カンナに汚ねえ手で触るんじゃねえよ、手を離せ下種野郎」
「あはは、良いなお前? 俺にそんな口を利く奴は久しぶりだ」
「あなた冒険者だよね? ちょっと強くなって良い気になってるのかもしれないけど、上には上がいるのよ」×アヤメ
「うわ~ どれだけ強いのかと思ったらカスじゃない? よく強気でいられるわね?」×ナギサ
「フフ、カンナさん叩きのめしても良いですよ?」×リラ
「あはは、良いね~ 美人だけあって、ちやほやされてんだろ? 俺が世の中の厳しさを教えてやるよ」
「哀れな奴やな~ ウチにはお前より弱い奴なんて、いねえっつーの」×コトエ
「見掛け倒しの筋肉があってもね~ ヨウさんとは大違いだわ」×ユウカ
「おいカンナ。お前がやらねえなら俺が叩きのめすぞ?」×ミナミ
「お前・・・カンナさんの腕を離せ」
「ヨウ君!」×全員
僕がツドイさんとワイキキビーチへ戻って、アヤメさん達の所へ戻るとカンナさんが知らない男に腕を握られていた。
せっかくハワイに来て楽しい気分になっていたのに、それを邪魔されたと思ったら沸々と怒りが湧いて来た。
カンナさんの腕を掴んでいる男の腕を鷲掴みにして、もう一度声を掛ける。
「なんだぁ~ クソガキかよ? ガキはあっちいってろ?」
「お前、死にたいのか?」
「グッ! グゥゥ、こ、このクソガキ」
僕は、鷲掴みにした男の腕に少し力を込めた。
「ヨウ君、殺しちゃ駄目よ?」×アヤメ
「大丈夫ですよ。でも、無遠慮にカンナさんに触ったのは許せませんけどね」
「て、てめえ、何て力してやがる?」
男の腕は、既に赤紫色になっており、力が入らなくなったのかカンナさんの腕は放していた。
「放せ! クソガキ」
「その、クソガキが掴んでる手も振り解けない雑魚のくせに?」
「黙れ! クソガキがぁ~」
男は空いている右腕で僕に殴り掛かってきたが、正直遅すぎて躱す気にもなれない。
僕は殴り掛かって来た拳を手の平で受け止め、そのまま握り潰した。
鷲掴みにした腕も、力を込めると骨が粉々に砕けていく。
「ぐあああああああああああああ!!!!!」
「やかましい!」
余程、痛かったのか跪き悲鳴を上げたので、顔を蹴り飛ばしてやった。
「ぐはっ!」
「おい? 腕を引き千切られたくなかったら、カンナさんに謝れ」
「ぐぅぅ」
「聞いてるのか? どうやら、腕を引き千切られたいようだな?」
「ま、待ってくれ・・・ぐっ、俺が悪かった。許してくれ」
僕は、男の頭を掴み地面へ叩き付けた。
「馬鹿かお前は? 謝る時は、こうやって謝るんだよ」
頭を掴み地面に何度か叩きつけてから、カンナさんの前で土下座をするよな体制をとらせた。
「ほら、早く謝れ」
「す、すみばせ、んでした。ゆ、ゆるして」
男は謝る途中だったのに気絶したようなので、首を鷲掴みにして立ち上がらせ叩き起こしてやろうとした。
「ヨウ様、それぐらいで宜しいかと」×リラ
「駄目ですよ? まだ、謝ってる途中ですから・・・」
「ヨ、ヨウ様、私の気も納まりました。助けて下さり、ありがとうございます」×カンナ
「・・・カンナさんが、そう言うなら許してやりますか」
僕は男をゴミでも捨てるかのように片手で放り投げた、軽く投げたつもりだったけど男は10メートル程飛び、地面にバウンドしながら動きを止めた。
男は右拳はグチャグチャに潰れ、左腕は粉々に砕けていた。
顔は血塗れで腫れあがっていたけど、死ぬことはないだろう。
「カンナさん怪我はありませんか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございました」
「いえいえ、僕が離れるべきじゃありませんでした」
「申し訳ありませんでしたヨウ様。あの男は、カンナさんより弱かったので自力に任せてしまいました」
「カンナさんは、もうあんな男よりずっと強いんですから、ちょっかいだされたら叩きのめさないと駄目ですよ?」
「ええっ? あんなに強そうな男性よりもですか?」
「あはは、もちろん何倍も強いですね」
「わ、分かりました、以後気を付けます」
「あの男のせいで旅行気分が台無しだわ、ヨウ君食事に行きましょうか」×アヤメ
「はい、お待たせしました行きましょうか」
「えっとですね、カラカウア通りって所があるんですが、そこに行ったら食べ物屋さんが一杯あるみたいです」
「あ~ 知ってる! メインストリートなんだよね? 行くの楽しみだったんだ♪」×スズカ
「あはは、じゃ行きますか♪」
少し注目を集めていたようだけど、僕が一別すると皆、目を反らして立ち去って行った。
僕達は観光を兼ねてカラカウア通りを歩いていくと、初めて見る海外の街並みは、見るだけでも実に楽しい。
セナさんがバシバシ写真を撮ってくれてるので、帰ってから見るのが楽しみだ♪
「ヨウ君。レストランがあるわよ、とっても美味しそう」
「おー、良いですね、そこ行きましょうか」
僕達が店に入ると結構な広さがあり、全員が入れそうだったので、此処で食べることにした。
とりあえず、モーニングセットを100ほど注文すると、店員さんに何回も聞き直されてしまった。
これでも、少なめに注文したんだけどな。
運ばれてきたモーニングセットに心躍りながらパクパクと食べていき、美味しさにも満足した。
「あっそうだ! 忘れてました。皆にアメリカ$札を渡しておきますね」
「とりあえず、現金はチップ代ぐらいしか使わないと思うんですけど、各自100枚ほど渡しておきますね」
「至れり尽くせりで、申し訳ないです」×セナ
「ありがとうございます」×スズカ
「ありがとうございます」×カンナ
皆其々にお礼を言ってくれ僕も笑顔になる。
「えっ?」×全員
「ヨウ君。間違えてるわよこれ? 100$札だわ」
「えっと、100$が100枚だから1万$?」
「うわ~ ってことは100万円以上じゃない、チップ代にしては多すぎるよ?」
「やだな~ 間違っていませんよ、豪遊するって言ったじゃないですか」
「ええっ? チップ代100$札で払っちゃうの?」
「そうなんですけど、あんまりチップを払う機会って無いかもです」
「そんな事ないんじゃない? タクシーとかホテルとか?」
「まあ、必要な時に使ってください」
「これで、旅行中に渡すものは渡したんで、後は楽しんで貰うだけですね♪」
「にひひ、せっかくヨウ君がそう言ってくれてるんだから、私も旅行中はセレブ気分になっちゃおうかな?」
「んふふ、チップで100$札だしたら驚くでしょうね。よーし、私もセレブになっちゃおう♪」
「ひゃ~ 私、貧乏人なんですけど?」×ヒメ
「「私達も貧乏人だけど、一度豪遊ってのをしたかったんです♪」」×ミミ・ルル
「私も田舎から出て来た貧乏人ですよー、私もそんな体験してみたかったの♪」×スズカ
「あはは、ウチ等も皆貧乏人やで! でも、普段から頑張っとるんやさかい旅行中ぐらい豪勢にになってもええやんな♪」×コトエ
「うふふ、楽しそうだしね」×ユウカ
「ナハハ、そう言えば、最近お金使ってないし、豪遊ってのをやってみますか♪」×セツナ
「言っときますけど僕も貧乏人だったんですからね? ダンジョンで頑張ったらお金持ちになっちゃいましたけど」
「フフ、ヨウ様は天才ですから」
「どこにでもいる普通の田舎者だったんですけど?」
「フフ~ そりゃそうですよ? ヨウ様は冒険者の天才なんですから」
「あはは、照れますね」
「んふふ、お腹も脹れた事だし、そろそろ行こっか」
「良いですね。まずは、ホノルルギルド本部に行きましょう」
「了解♪」×全員
朝食を食べ終わった僕達は、待ちに待ったハワイのダンジョンへ向かうためホノルルギルド本部に向けて歩き出した。
このギルド本部には珍しく初級ダンジョンが2つもあり、その2つがハワイでも人気がある初級ダンジョンのようだ。
ギルドやダンジョンの場所は、シッカリと覚えておいたので迷わずに歩いて行く。
っと、言っても直ぐ近くなんだけどね、ホノルルギルド本部は立派な建物だから分かりやすく、早速中へ入ってみた。
どこの国でもギルド本部の造りは大体同じになっているのか、受付カウンターがあり綺麗な受付嬢さん達が並んでいた。
受付嬢さんが可愛くて綺麗なのは、ハワイでも同じようだ。
しかし、此処でニコニコすると、アヤメさん達に揶揄われるので自重は忘れないようにする。
規模が大きいせいか、昼間なのに結構な冒険者がいるようだ、僕達に注目が集まっている。
外国人がハワイのダンジョンに潜るときは、ギルド本部で登録する規則があるため、僕が代表して受付に行く事にした。
「おい、綺麗な女性達に囲まれた少年って、彼奴じゃねえのか?」
「嘘だろ? じゃ、彼奴がAランクのゲイリーを叩きのめしたって言うのかよ?」
「しかしよー、噂通りじゃねえか?」
「・・・確かに美人揃いだな、いやちょっと美人過ぎねえか? しかも、何人居るんだよ?」
「東洋人みたいだが、艶のある綺麗な黒髪に透き通るような肌、モデルの集団みたいだな?」
「おいおい、此処に居るって事は冒険者だろ? ちょっと信じられないけどな」
「こらこら、話しがズレてるぞ? あの噂が本当なら、この少年は化物って事になる」
ギルド本部に入ってからアヤメさん達に注目が集まるのは何時もの事だけど、何故か僕にも視線が集まってるような気がする。
不思議に思いながら受付の順番待ちで並んでいると、後ろから襟を掴まれて猫のように持ち上げられてしまった。
「うはー、アリーシャ見てみろよ? こんなに可愛い少年がギルドへ紛れ込んでるぞ♪」
驚きながらも誰なのか見てみると、どうやら僕を持ち上げているのは、背の高い筋肉質の女性だった。
見た感じミナミさんより大きく筋肉質で、驚く程の爆乳だ♪ おっと喜んでいる場合じゃないか。
それにしても聞き覚えのある名前が聞こえたので、辺りを見渡してみると驚いた事に以前日本で会った、アメリカのSランク冒険者アリーシャさんと目が合った。
「み、三日月陽?」
「あれ? アリーシャさん」
「はっ! ば、馬鹿ケリー。早く放しなさい死にたいの?」
「ん? 死ぬって何の事だ?」
「ば、馬鹿! 早く・・・」
次の瞬間。リラさんとノノさんが<威圧>を発動したのか、殺気を放ち出した。
流石に手加減はしているようだけど、二人が同時に威圧を放ったため、その場の空気は一瞬にして張り詰めた。辺りの人達は完全に固まってしまった。
これだけ冒険者が居ても、武器に手を掛け迎撃態勢も取れないほど恐怖しているようだ。
少しメイドさん達を心配したが<状態異常耐性>スキルがあるため、何とか耐えているようだ。
「グッ! くぅぅ、うぁぁ」
「誰だか知りませんが、ヨウ様を放しなさい!」×リラ
「死にたいようですね・・・」×ノノ
二人の威圧で力が緩んだのか、猫の様に持ち上げられていた僕を放してくれ、ストンと床へ着地した。
「リラさん、ノノさん、押さえて押さえて!」
「「はい」」×リラ・ノノ
僕の呼びかけにリラさんとノノさんは威圧を解除すると、辺りの人達は緊張が解けたのか、ドッと大量の汗を掻いていた。
よほど恐怖だったのか、息を切らし床に膝を付く人たちもいた。
「フゥー、な、なんなんだよ?」
「わ、分からねえ・・・死んだと思ったぞ?」
「分かってるのは、あの双子の女が恐ろしい殺気を放ちやがったんだ」
「・・・凄まじい殺気だったわ、アリーシャ達何をしたの?」
「やったのはケリーみたいね、でも何者なの?」
「いつもの事とは言え、今回は相手が悪そうね」
「まさか、ギルドで暴れる事は無いと思うけど近くに行くわよ」
「ちょっと怖いけど、仕方ないわね」
アリーシャさんは直ぐに、僕を持ち上げた女性の頭を掴み床へ着くほど頭を下げさせ、アリーシャさんも僕に頭を下げてくれた。
「本当にごめんなさい! この娘は私と同じパーティのケリーって言うの、ちょっと考え無しなとこがあるんだけど悪気は無いのよ。
三日月さん、どうか許して上げて下さい。お願いします。
ケリー、早く謝って、早く!」
アリーシャさんの剣幕に押されたのか、ケリーと言う女性は僕を見ながら言葉を発する。
「ご、ごめんな私が悪かったよ。どうか許してくれよ」
「ケリー、ちゃんと謝りなさい」
アリーシャさんは声を荒げながら、ケリーさんに怒鳴りつけていた。
「す、すみませんでした。どうか許して下さい」
「そんなに謝られなくても良いですよアリーシャさん。リラさんとノノさんもちょっと過剰反応しちゃったみたいですから」
「ほらほら、ちょっとヨウ君を持ち上げられただけでしょ? リラもノノも、それぐらいで許して上げたら?」
「そうですね、少しやり過ぎたかもしれません、申し訳ありませんでした」
「ちょっと激昂しちゃったかもしれないけど、次ヨウ様に何かしたら許さないわよ?」
「も、もう何もしません、あんまりにも可愛かったから、つい・・・本当にごめんなさい」
「にひひ、でも猫みたいにブラ下げられたヨウ君も可愛かったね?」
「まあ、そうだけど・・・でも、知らない人には許しませんよ?」
「怒ってくれてありがとね」
「「いえ、当然ですから」」
「じゃ、この件は良いとして、久しぶりですねアリーシャさん」
「はい、お久しぶりです。以前は病気を治していただき、ありがとうございました」
「もう、苦しむような事は無いですか?」
「はい、もう完全に完治しました。これも、三日月さんのお陰です」
「それは良かったです。今日はスタンリーさんは一緒じゃないんですか?」
「はい、実はスタンリーのパーティは解散することになりまして、現在は女性だけのパーティを組んでいるんです」
「えっ? そうだったんですか、ひょっとして僕やりすぎちゃったかな?」
「いえ、今の方が充実した毎日を送ってますから大丈夫です」
「それなら良いんですが、あっ! そう言えば、僕ちょっとダンジョンの手続きしないといけないんでした」
「三日月さん。もし、宜しければ私達にダンジョンのガイドをやらせていただけませんか?」
「先程のお詫びのつもりなら、気にしなくても良いですよ?」
「いえ、いつか必ず少しでも恩返ししたいと思ってました。ホノルルダンジョンは幾つか注意点もありますから、お邪魔でなければ是非やらせていただけませんか?」
「良いんじゃないヨウ君、私達は兎も角メイドさん達も居るんだしさアリーシャさん達がガイドしてくれるなら安心じゃない?」
「ん~ 良いんですかアリーシャさん?」
「はい、もちろんです」
「僕達は、ちょっと大人数なんですけど此処の初級ダンジョン2つと中級ダンジョン、上級ダンジョンへ別れて行く予定なんですよ」
「それでしたら初級ダンジョンへは1人ずつ2名、中級ダンジョンへ2名、上級ダンジョンへは私とケリーが案内させていただきます」
「そこまで言ってくれるなら、お願いしちゃおうかな」
「ありがとうございます」




