第148話 旅行の前ってワクワクしますよね
評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。
とりあえず、全員からハワイ旅行の賛同を得たので、日程の調整をしたところ難航するかと思ったら、アッサリと来週行く事に決まった。
これは嬉しい誤算だったので、段取りの説明をすることにした。
「皆さんハワイ旅行の賛同をしていただき、ありがとうございます。
じゃ、この旅行の予定を簡単に説明しておきますね。
まず、皆さん忘れずにパスポートを取っておいて下さい!
それから、旅行に掛かる準備金、旅費、滞在費、旅行中のお小遣いに至るまで、全部支給します!」
「ええっ! 殿様旅行やんか!」
「おいおい、三日月。俺も稼がせて貰ってるから自分で払うぞ?」
「ん~ じゃ、渡したお金が足りなかった時は、自腹でお願いしよっかな」
「そうしてもうた方が、ウチ等も安心やわ」
「じゃ、そうしますね。出発は伊丹空港からで10日間の予定です!
現地では先程言った通り、ダンジョンにも行くのですが、他にも観光、ショッピング、美味しい物を食べて、海辺でまったりとバカンスを楽しむ予定です!」
「おお~~~~♪」×全員
「ん~ 良いわね~ 楽しそう~♪」
「恥ずかしい話しやけどウチ等は皆、海外旅行初めてやから凄く楽しみやわ~♪」
「ねーねー、ハワイってアメリカ$だよね? 日本円を換金するのは銀行になるのかな?」
「僕も調べてみたんですけど民間換金所が良いみたいですね。でも、ハワイでも冒険者カードが使えるんですよ」
「ええっ! そうなんですか?」
「僕も驚いたんですけど、結構殆どのお店で使えるらしいです。でも、チップがあるから現金も持っとかないといけないんですよ」
「あ~ なるほど。でも、チップって良いですね~ 一度やってみたかったんです」
「基本何かして貰った時に、チップを渡すんですよね?」
「そうみたいです。食事やエステなんかは料金の20パーセントぐらいのチップを渡すそうですね」
「へえ~ ヨウ君詳しいんだね?」
「あはは、僕も海外旅行なんて行った事ないから、全部リラさんに教えて貰いました」
「うふふ、なるほどね~♪」
「フフ、私も仕事で行ったことがあるだけで、海外旅行は初めてですよ?」
「あっ、ミミ。私達って旅行用の服なんてないかも?」
「ああ~ そうだった。買いに行かなきゃ」
「私もだ~ 旅行用のカバンも何にも無いや。ユウカ持ってる?」
「私も海外旅行なんて行った事ないわよ?」
「んふふ、どうせなら、皆で買いに行きましょうか?」
「それ良いわね、カンナさん達も一緒に行こっか」
「私達まで行くと大人数になりませんか?」
「大丈夫よ。10日間の旅行だから大型のキャリーケースにするとして、ハワイは暑いから洋服は嵩張らないから良いわね」
「それでも、10着以上だから結構な数になるわよ?」
「あの、メイドの私達にも<虚空庫>スキルを頂きましたのでカバンは必要ないかと」
「駄目よ? せっかくの海外旅行なんだから、普通に段取りしなけりゃ楽しめないでしょ?」
「うふふ、そりゃそうよね~」
「分かりました。では、お言葉に甘えて御一緒させていただきます」
「・・・洋服か、僕のサイズあるかな~」
「ウフフ、皆さん洋服なら私の店へお越しくださいな。ツドイさんに合う洋服も御用意致しますわ。
胸の大きな女性向けにも色々と揃えてありますから、御満足いただけると思いますよ」
「ありがとフミさん。僕、メチャクチャ助かるよ」
「ウチ等も胸が大きい方やから服には困っとったんや、めっちゃ助かるで」
「流石フミさんね。頼りになる~ 洋服や下着はフミさんのお店に行くとして他にも色々買わないとね」
「皆さん。明日は予定何かありますか?」
「私達クレセントメンバーは、もちろん大丈夫よ」
「ウチ等も大丈夫やで」
「えっと・・・私と職人さん達も大丈夫みたい」
「カンナさん達は大丈夫かな?」
「はい、もちろん大丈夫です」
「じゃ、明日はダンジョンお休みにして、皆でショッピングに出掛けましょうか」
「賛成~♪」×全員
「ヨウ君がダンジョンに行かないなんて珍しいわね?」
「女性の買物には時間が掛かるのは知ってますから、ゆっくり買物を楽しんで下さい」
「んふふ、ありがとね、ヨウ君♪」
「そだ、先に明日の準備費渡しておきますね、皆のスマホ出して貰って良いですか?」
「そか、ギルドカードへ送金してくれるのね」
「はい、現金で渡すより便利ですから」
僕は皆のスマホを預かり、リラさんからお金を送金して貰った。
「はい、これで全員送金出来たと思います、各自確認お願いします! もし予算オーバーしちゃったら、申し訳ないですけど自腹でお願いします」
「了解です♪」×全員
「ええっ!!!!!」×メイドさん達
「こ、こんなに?」
「嘘でしょ?」
「あわわ!」
メイドさん達は自分達のギルドカードの残高を確認して、驚いた表情をしている。
おかしいな、今回はちゃんとリエさんと相談して金額を決めたのに・・・
「ヨウ様、金額をお間違えでは御座いませんか?」
「あれっ? 1000万円入ってませんか?」
「旅行の準備費だけですよね? 私達の年収程あるのですが?」
「ヨウ君にしては、今回は押さえた方だと思うわよ?」
「私達には10万円もあれば足りると思うのですが?」
「あら、駄目よ? 10万円じゃ洋服10着も買えないわ」
「せやで、ウチ等はもう諦めとるさかいな、まだ1000万円で安心したぐらいやで」
「フフ、それはヨウ様からの気持ちです、遠慮なく受け取って下さい」
「・・・分かりました、ありがとうございます」
「いえいえ、使い切っちゃうぐらいの気持ちで、買物を楽しんで下さい」
「フフ~ ヨウ様、以前来て貰ったカメラマンの女性もOK貰いましたよ」
「うわっ! さっき日程が決まったとこなのに、ノノさんも段取りが早いですね~」
「えへへ、ありがとうございます」
「そうだ、カメラマンさんも明日の買物に一緒に来て貰いましょうか?」
「はい、連絡しておきますね」
こうしてハワイ旅行の日程も決まり、今からワクワクが止まらないようになってしまった。
何気に明日の旅行の買物も楽しみなんだよね、僕はアロハシャツ買っとこうかな。
「今日は皆泊って行くでしょ? 明日はこのまま買物に行けそうね」
「今日泊まったら、明日買物に行く元気が残るか?」
「ウフフ、ミナミさん、大胆な発言ですわね?」
「ミナミもHになってきたよね?」
「ば、馬鹿野郎! 俺は帰るぞ!」
「え~ ミナミさん帰っちゃうんですか? なら、その前に遊んで貰っちゃおうかな」
「待て! 三日月・・・分かった帰らないから落ち着け」
「良かった、嬉しいです」
「うわっ! 待てって・・・」
僕はミナミさんに抱き着いて、肩こりのツボを押さえて上げると疲れていたのか直ぐに寝てしまった。
「もう、ヨウ君ったら、ミナミには容赦ないんだから」
「うふふ、ある意味羨ましいですね~」
「スズカちゃんもマッサージして貰っちゃう?」
「わ、私は後で良いです・・・あはは」
「どうしたのカンナさん、不思議そうな顔して?」
「いえ、なんでもありません」
「にひひ、ヨウ君の恋人は誰なのかなってとこじゃない?」
「すみません。余計な事を考えてしまって」
「全員よ!」
「はい?」
「うふふ、だから全員なの♪ ここの居る女性は全員ヨウ君のハーレムメンバーよ」
「そ、そうなのですか」
「そそ、ヨウ君って超人だから一人や二人じゃ足りないんだよね、今日は満足して貰えるかな~」
「フフ、カンナさん、何か相談があれば何時でもお聞きしますよ?」
「は、はい、ありがとうございます」
「にひひ、なるほどね~ リラの考えてる事分かっちゃった♪」
「フフ、何の事が分かりませんが、ナギサも悪い顔してますよ?」
「この旅行で相談されると思うわよ?」
「カメラマンさんの方が、先かもしれませんね」
「そっちか~ なるほどね」
「何の話をしてるんですか、リラさんナギサさん?」
「んふふ、ヨウ君が素敵だねって話しよ?」
「あはは、照れちゃいますね。でもお二人さん、あまり強制的に誘導しちゃ駄目ですよ?」
「えっ? あはは、たまに怖いんだからヨウ君は」
「フフ、畏まりました。もう、ナギサのせいですよ?」
「あはは、ごめんって♪」
こうして、今日は大人数での楽しい時間を過ごした。
翌朝、皆で朝食を取っていると、昨日連絡をしておいたカメラマンさんが部屋に来てくれた。
久しぶりに会うカメラマンさんは、ショートカットで活発そうな可愛い女性で、もう当然の様に巨乳さんだった。
「おはようございます。昨日連絡をいただいた阿久戸 瀬奈です」
「おはようございます。今回の旅行引き受けてくれて、ありがとうございました」
「いえいえ、そりゃー他の仕事蹴ってでも引き受けますよ♪ とても良い条件を付けてくれたから、感謝したいぐらいですもの」
「あはは、良かったら朝食を一緒に如何ですか?」
「ありがとうございます。では、遠慮なく。うわ~ 今日は大人数なんですね、えっ! メイドさんも雇ったんですか?」
「はい、とても良く働いてくれて助かってます」
「ふあ~ 凄いですね。日本でメイドさんまで居るなんて、それも綺麗でスタイルの良い美女ばかり、メチャクチャ写真映えしそうですね~ ちょっと、メイドさんを撮らせて貰っても良いですか?」
「あはは、貴方も職人さんね」
「ヨウ様が宜しければ、私達は構いません」
「良いですよ。でも、第三者に見せるのは遠慮して下さいね?」
「分かってます。契約通り、守秘義務は絶対に守りますから」
「ねーねー、セナさん。そこまで分かってくれてるなら、専属のカメラマンさんになっちゃわない? 良いでしょ、ヨウ君?」
「はい。もし、良かったら僕達の専属カメラマンになって貰えませんか?」
「成ります! 喜んで成ります♪ こんな豪華な部屋で信じられない様な美女達が撮れるなら、モデル料払ってでも専属カメラマンに成りたいです」
「あはは、じゃ決まりね」
「これから、宜しくねセナさん」
「はい、私からも宜しくお願いします」
「宜しくです♪」×全員
新たに専属のカメラマンさんが加わり、色々と話しをしながらバシバシ写真を撮ってくれた。
唯の朝食風景なんだけど、後で見るのが楽しみだ。
「カメラマンさんって呼ぶのは長いから、セナさんって呼ばせて貰いますね、僕の事はヨウって呼んで下さい」
「はい、じゃヨウ君って呼ばせて貰いますね」
「じゃ、先に今日の旅行準備費として1000万円渡しておきますね」
「ええっ! 1000万円? 旅費や滞在費の他に1000万円も貰えるんですか?」
「いえいえ、今日の旅行準備費だけでですよ。旅費、滞在費、旅行中のお小遣い、同行手当は別に払いますから」
「はわわ! 引き受けて良かった~ 絶対行きます!」
「そうだ! カメラや望遠レンズとかの機材代も付けましょうか、旅行用に一式揃えちゃって下さい。確か望遠レンズって高いんですよね?」
「ほ、本気で言ってるんですか?」
「あはは、もちろんですよ。5000万円ぐらいで足りますか?」
「た、足ります! いえ、多すぎです!」
「じゃ、一番良いので揃えちゃって下さい。えっと、合わせて6000万円渡しておきますね」
「ひゃ~~~~ メチャクチャ頑張ります! すっごく頑張ります!!!!!」
「あはは、お願いします♪」
「ヨウ君、そろそろ行こっか」
「はい、行きましょうか、皆さん」
「了解です♪」×全員
今日は買物に行く場所も近くて、人数も多いので全員で歩いて行く事になった。
流石に総勢39人、しかも美女ばかりを引き連れて歩いているから目立ちまくった。
最初にフミさんの洋服店に行く事にして歩いて行くと、初めて見るフミさんの洋服店は、お店と言うよりはデパートのようだった。
入口へ入ると既にスタッフが待機してくれていた。流石にフミさん段取りが良い。
「ウフフ、ではスタッフの案内の下、お進み下さい。ヨウ様は私が御案内致しますね」
「私達は時間掛かるかもしれないけど、待っててねヨウ君」
「はい、ゆっくり選んでくれて良いですよー、じゃフミさん宜しくです」
「畏まりました、どうぞ此方へ」
僕はフミさんの案内の下、洋服コーナーへ行きシャツや薄手のズボンを見て、最終的にはフミさんに選んで貰った。
「ウフフ、こうして恋人と服を選ぶのが夢でしたけど、今日叶っちゃいましたわ」
「それは光栄ですね、今日はフミさんと買物デートしましょうか」
「ウフフ、大変魅力的な提案ですね。断る理由がありませんわ」
フミさんは、自分のお店なのにも関わらず、僕と腕を組みながら幸せそうな笑顔で微笑んでいた。
僕もそんなフミさんが可愛らしくて、終始微笑みながら店内を歩き買物をしていった。
フミさんがコーディネートしてくれたので、僕の買物は早く終わりアヤメさん達の所へ行こうとしたんだけど、当日に見る楽しみが減るので喫茶店で待つことにした。
◇ ◇ ◇
<アヤメ視点>
「お~ 流石フミさんのお店ね。品揃えが多いしセンスが良いわ♪」
「見て見て、すっごくセクシーな服もあるよ」
「三日月君が喜びそうだよね、皆で買っちゃおうか」
「フフ~ それ凄く面白そうです~」
「ひゃ~ 姉さん達大胆やな~」
「何言ってるのよコトエちゃん達も、ちゃんと選びなさいね」
「えっ! ウチ等もかいな?」
「あったりまえでしょ~。ユウカ・ナホ・マユ・ミミ・ルルも逃げちゃ駄目よ?」
「私はそんなの似合わないですよ~」
「私も背が低いから無理です~」
「んふふ、ミミ・ルルちゃん達にも似合うような、可愛くてHなのがあるんだよね~」
「あっ! ヒメちゃんも来なさい!」
「うひゃ~ 無理、無理、無理ですぅ~」
「うふふ、だ~め♪」
「ん~ これはミナミ用ね、こっちはスズカちゃん用かな~」
「俺もかよ? これ殆ど胸が見えるんじゃねえのか?」
「んふふ、セクシーで良いじゃない?」
「私のは、お尻の割れ目まで見えちゃいそうなんですけど・・・」
「ハワイに行くのよ? ちょっとぐらい大胆にならないとね~」
「分かりましたよ~ 恥ずかし~」
「僕は背が高いから、これにしよっかな~ セツナはこっちどうかな?」
「ナハハ、両方下乳ほとんど出てるような・・・」
「お尻はTバックなんだよね♪」
「ウハー!」
「カンナさん達は、こっち系が良いんじゃない?」
「わ、私達もですか?」
「ヨウ君喜ばしたくない?」
「が、頑張らせて貰います」
「ええっ!」×メイド達
「ユウカちゃん、ナホちゃん、マユちゃん早く選ばないと、ドンドンセクシーになっちゃうわよ?」
「・・・バレてました?」
「とーぜんよ♪」
「ナホ・・・あれもう水着じゃ無いよ~ だってマイクロビキニだよ~」
「マユ、早く選ばないと、あれになっちゃうよ?」
「にひひ、下着は、もっと頑張っちゃおうか?」
「うひゃ~」×全員
「そだそだ、皆当日までに、ちゃんと処理しとかないと見えちゃうからね~」
「・・・・・・・・・」×全員
「フフ~ リラ姉、私達薄い方だけど流石に見えちゃいそうだね」
「もう、ノノ。恥ずかしい事を言っちゃ駄目ですよ」
「は~い♪」
◇ ◇ ◇
フミさんとコーヒーを飲みながら待っていると、どうやら買物が終わったようだ。
「あ~ フミさん狡いわよ、自分のお店でヨウ君とデートしてたんでしょ?」
「ウフフ、素敵な時間でしたわ」
「三日月君と二人でデートも良いよね、よし採用しちゃおうかな」
「んふふ、帰ったら順番を決めるクジ作っちゃおう」
「賛成~♪」×全員
引き続き靴や帽子、サングラスと言った小物まで買って、最後にキャリーケースを購入した。
大きなキャリーケースを引いていると、海外旅行といった感じになるんだよね。
皆が買物しているところも、セナさんはバシバシ写真を撮ってくれた。
もちろん、フミさんと腕を組んでいる2ショットも撮ってくれたので、後で見るのが楽しみだ。
買物も終わり食事にでも行こうかと思ったけど、流石に今日は大人数なので部屋へ戻ることにした。
今日はメイドさん達も疲れただろうから、食事は出前を頼む事にして甘い物を買って行く事になりケーキ屋さんをハシゴしてしまった。
フミさんと腕を組んでるのを見たせいか入れ替わりで皆、僕と腕を組んでくれたので、モテモテ状態になり幸せ気分で帰路についた。
たまには、歩くのも良いかもしれない♪
ハワイ編がスタートしました。
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