表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/74

第13話 同期との再会

ブックマークや評価をして下さった方ありがとうございます。


 翌朝、僕一人で寝るには勿体ない程の大きなベッドで目が覚める。


 そういえば、昨日あまりにもフカフカで気持ちが良いから直ぐ寝ちゃったんだった。布団まで凄いな~


 寝室は驚く事に2階にあった。


 マンションなのに2階建てになっているようだ、2階も凄く広く信じられないぐらい部屋がある。


 こりゃ~、部屋の確認だけでもしばらく掛かりそうだ。


 でも、友達が遊びに来ても十分寝て貰えるのが良いな。皆驚くかもしれないけど・・・


 ベッドから出て伸びをしているとスマホの着信が鳴り出てみるとリラさんだった。



「おはようございますヨウ様。朝食の用意が出来ておりますが、如何致しますか?」


「おはようございますリラさん。ありがとうございます、直ぐ用意しますね」


「いえ、ヨウ様の許可さえいただければ、私は部屋に入る事が出来ますので、ごゆっくり用意して下さい」


「分かりました、どうぞ入って下さい」


 リラさんなら勝手に入って来て貰っても全然問題ないんだけど、プライベートも気にしてくれるのが嬉しいな。


 僕は昨日来ていた部屋着を身に着け、下へ下りると既にソファーのテーブルには朝食が用意されていた。


 相変わらず怖いぐらい段取りが良い。



「おはようございますリラさん」


「おはようございますヨウ様。朝食の用意が出来ました」


「ありがとう頂きますね」


「今日は朝からダンジョンに行かれますか?」


「はい、ポーションを買ってから行こうと思ってます」


「畏まりました。夕方には冒険者用スマートフォンも御用意出来るかと思います」


「分かりました、夕方には帰ると思います。ありがとうリラさん」


「いえ、これが私の仕事ですのでお気にせず」



 リラさんが用意してくれた朝食は、とても美味しくてついつい食べすぎてしまう。


 それに昼食まで用意してくれていた。


 僕はダンジョンから出たらリラさんに連絡を入れる事を告げ、道具屋さんへ向かう事にした。


 道具屋さんの場所は、リラさんから聞いていたので直ぐに分かり中へ入ってみると、驚く程色々な商品が置いてある。


 珍しくて色々と見ていると、男性の店員さんから声を掛けて貰った。



「お客さん、何かお探しですか?」


「はい、ポーションを買いに来たのですがありますか?」


「はい、ポーション類は此方のショーケースに並んでますよ、回復ポーションですか?」


「一通り見せて貰って良いですか?」


「そうですね、お客さん初心者のようですから最低限のポーション以外だと、こちらの中級ポーションがお勧めですが、上級と特級の回復ポーションと毒消しポーションも揃えてますよ」


「へえ~、特級まであるんですね、ちなみに値段はどれぐらいですか?」


「特級は高いですよ? 大体1本10万円ぐらいですね。上級なら5万円、中級で1万円ぐらいです」


「なるほど。じゃ、初級は持ってますので中級から特級まで各10本ずつ貰えますか?」


「えっ? お客さん全部10本ずつですか? 回復と毒消しの2種類ありますから320万円程になりますよ?」


「はい、お願いします」


「ふあ~、お客さん初心者みたいなのに、お金持ちですね~♪ しばらくお待ちください」


「お金持ちって訳じゃないけど、一応念のために」


「偉いねお客さん。そうだよ、死んでからお金は使えないからね、いっぱい買って貰ったから300万に負けときますよ」


「うわっ、20万も負けて貰って良いんですか?」


「お客さん、お得意さんになってくれそうだからサービスしときますよ」


「ありがとうございます。また来ますね」


「あはは、はい気を付けて下さいね」



 僕は気前の良い店員さんに現金で支払い、ポーションを一旦カバンの中へ入れておいた。


 Sランクのカードは目立つので、予めリラさんに頼んで現金も用意して貰っておいた。


 店員さんにお辞儀をしながら、お礼を言い店を後にする。そのままギルドへ向かい今日もダンジョンだ。


 ダンジョンに入る前にステータスを確認しておく、昨日もコツコツとステータスを上げたのでそこそこ上がって来た。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【STATUS】


HP 300/300→340/340

MP 300/300→330/330


STR 30→34

VIT 30→34

DEX 30→34

INT 30→33

AGI 30→34

LUK 30→33


skill:<ウィル><虚空界><追加攻撃>New!<敏捷強化>New!<気配感知>New!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ステータスの上げ方も色々考えた結果、バランスよく上げる事にした。


 何があるか分からないしね。


 まだ魔法を持ってないのでINTを上げるのには躊躇したけど、一気に上げると反動があるかもしれないので同じように上げて行く。


 昨日の続きなら地下6階なんだけど、地下5階でドロップした<気配感知>が欲しかったので地下5階からスタートする事にした。


 この階の狼みたいな魔物はナイトウルフと言うらしい、昨日アヤメさんが親切に魔物の名前と注意点を教えてくれた。


 大阪に来てからアヤメさんにはお世話になりっぱなしだから、何かお礼を考えておこっと。


 <気配感知>のお陰でサクサクと進んで行き、今日もスキルオーブを持っている魔物を発見した。


 よしよし、今日も調子良いぞ。


 ダンジョンの中は広いので、スキルオーブを持ってる魔物を探すのは結構大変だ。


 問題なく魔物を倒し2つ目の<気配感知>を無事手に入れた。


 早速重ね掛けしてみると驚いた事に<気配感知>の距離が伸びて、かなりの範囲をカバー出来るようになった。


 しかも、気配が微妙に違う魔物が居るのに気付いた。


 ひょっとしてと思い、確認しに行って見ると思った通りSPオーブを持っている魔物を<気配感知>で分かるようになっていた。


 うわ~、やった。これでSPオーブも集めやすくなった。


 そして、もう一つ<気配感知>を重ね掛けしたら、スキルオーブを持っている魔物も見分ける事が出来るようになるかもしれない。


 そう思ったら試さずには居られないので、明日も此処へ取りに来ることにする。


 思わぬ発見に気分を良くし、地下6階へ向かう事にした。


 地下6階の魔物は熊のような魔物でブラックベアと言うらしい。


 熊と言うだけあり結構な巨体だ。


 ちょっと怖いぐらいだけど初心者ダンジョンだから、メチャクチャ強いって事はないだろう。


 それでも、念のために背後から奇襲攻撃を仕掛けることにした。


 僕はスピードを生かして背後から熊の延髄にナイフを突き立て直ぐに離脱した。


 やはり、熊も延髄は弱点らしく一撃で仕留める事に成功した。


 ふぅ~、良かった。スピードも速く無さそうだし、これなら正面から相対しても勝てそうかな? よし、次試して見よう。


 僕は訓練のためにブラックベアの正面から戦闘に入る事にした。


 ブラックベアは二本足で立ち上がり威嚇してくるが、落ち着いて動きを見ているとブラックベアの攻撃を回避する事は出来そうだ。


 僕はタイミングを計り振り回してくる爪を回避し、首元へナイフを突き立てる。


 流石に一撃って訳にはいかなかったけど、何とか倒す事が出来た。


 ブラックベアは粒子となって消えていき、皮をドロップした。


 そういえば、素材がどれぐらいで売れるのか聞いて無かったけど、また帰ってからアヤメさん達に聞いてみよう。


 <虚空界>のお陰で全部持って帰れるから悩む事もなししね。


 戦闘訓練のため奇襲攻撃はやめる事にした。


 何回かブラックベアと戦闘していると徐々に慣れてきて、今では一撃で倒せるようになってきた。


 やはり訓練は大事だと実感する。


 でもまあ、これもSPオーブでステータスを上げて、<敏捷強化>のスキルを使ってるお陰なんだけどね。


 <敏捷強化>スキルにも慣れて来て、自由にオンオフ出来るようになってきた。


 必要な時にスピードを上げれるので、今では非常に便利だ。


 SPオーブを持っているブラックベアを優先して倒して行き、ついにスキルオーブを持っているブラックベアを見つけた。


 僕は嬉しくなり、どんなスキルを落とすのか楽しみに思いつつ、こんな時ほど慎重になろうと心を静め戦闘に入る。


 スキルオーブを持っている魔物も、他の魔物と強さに違いはないので、問題無く倒しドロップ品に注目する。


 よしっ、無事ドロップしてる。さあ、どんなスキルか楽しみだな~


 僕は地面から丁寧にスキルオーブを拾い上げると<腕力強化>のスキルだった。


 おお~~、これで<敏捷強化>と合わせて力も強化出来る様になった。


 ブラックベアらしいスキルだな。


 周りを確認し、早速習得して見る事にした。


 <敏捷強化>で練習したオンオフをイメージし、ブラックベアとの戦闘で試して見る事にした。


 今までと同じように攻撃を回避し首へナイフを突き立てると、勢い余って首を切断してしまった。


 うわっ! 力を込めすぎたか・・・しかし、凄い威力だ。


 ステータスを上げるのと違い、スキルはオンオフを上手く使えば劇的に効果が現れる。


 これで、また少し強く成った事に喜び、次の階層を目指しながら進んで行く。


 地下7階へ下りる階段を見つける頃には、<腕力強化>にも慣れて来てブラックベアを全て一撃で倒せるようになった。


 意気揚々と地下7階へ下り忘れず転送クリスタルに触れておく。


 ここの魔物はシャドースパイダーと言う蜘蛛の魔物らしい、糸を吐き出して動きを拘束してくるから注意するように教えて貰った。


 蜘蛛と言っても非常に大きい。


 ナイトウルフぐらいの大きさがありそうだ。


 蜘蛛が苦手な人なら逃げ出したくなるかもしれない。


 だけど、田舎者の僕は蜘蛛なんて気にならない、若干大きさに怯むけど・・・


 シャドースパイダーとの戦闘はブラックベアより楽だった。


 お尻の糸にさえ注意すれば体が柔らかいので、どこを斬っても直ぐに倒す事が出来た。


 だが、上手く岩陰に隠れているので見つけにくいかもしれない。


 僕には<気配感知>があるから全く問題ないのだが。


 そう言う訳でブラックベアよりサクサクと倒して行き、此処でもスキルオーブを持っている魔物を見つけることが出来た。


 慎重になりつつも速攻で倒し、スキルオーブを拾い上げてみると<気配遮断>のスキルだった。


 なるほど、と思いつつスキルを習得してみる。


 何時もの様にスキルオーブが光の粒子になり僕の体の中へ入っていく。


 習得してみたところ、体感何も変わっていないのだが、使い方は何となく分かる。


 早速<気配遮断>を使いつつ、シャドースパイダー相手に試してみると正面に立っても襲って来ない・・・


 う~ん、でも蜘蛛相手には気付いてるのかどうか分かり辛いな・・・近づきすぎて襲われたら怖いしな・・・


 一応念のために、今までと同じように背後を避けて攻撃すると一撃で倒す事が出来た。


 何度か試しているうち、どうやら気付かれていない事が分かった。


 これも、メチャクチャ有用なスキルになりそうだ。


 奇襲攻撃が、ほぼ間違いなく成功出来るようになる。


 後は使い様かなと思いながら進んでいると、前方で誰かが戦闘しているようだ。


 <気配感知>では冒険者4人に魔物は3体か・・・


 一応気になるから<気配遮断>しながら見に行ってみよう、ピンチかもしれないし。


 急いで確認しに行くと、どこかで見た事がある女性4人組のパーティだと思ったら、同期の女性達だった。


 奇襲されたのか結構慌てている。


 一応声を掛けてから助っ人に入ろうかなトラブルは嫌だしね。



「こんにちは、助っ人は入りますか?」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
主人公がソロとはいえ、チートな主人公より先進んでる同期って将来有望だろうな。
大阪での同期との再会の事だったのか。 句読点の付ける位置がおかしいなど少し読みづらいですが、サクサク読めて面白いです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ