第131話 メイドさんって素晴らしい
評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます。
「今日は本当に、ありがとうございました」
「お母さんや妹まで治療して貰って、感謝します」
「そんなに遠慮しなくても良いですよ? ミミさんとルルさんも僕の大事な人ですから」
「「あ、あの~」」
「はい」
「・・・ミミ、お願い」
「ず、狡いわよルルー」
「どうしたんです?」
「えっ、えと・・・わ、私達もヨウさんのハーレムメンバーに入れて貰ってるじゃないですか、それであの・・・」
「そろそろ、私達もって言うか・・・」
「で、出来たら私達2人一緒に、お願いしちゃったりとか」
「えっと、あはは、照れちゃいますね♪ でも、今日のお礼とかだったら気にしなくても良いですよ?」
「「いえ、そうじゃないです」」
「確かに普通じゃ無いかもしれませんが、幸せそうな皆を見てたら羨ましくって」
「それに私達もヨウさんの事が、とっても好きです」
「でも1人なら、ちょっと怖いって言うか・・・あはは、道端で言う話じゃないですね♪」
ミミさんとルルさんは、僕の左右に別れてから二人同時に耳元で囁いてくれた。
「「今日、私達を抱いて下さい、お願いします!」」
僕は耳元で言われたのもあり、照れて顔が赤くなってしまったが、二人は僕以上に顔が真っ赤になっていた。
「僕で良かったら、此方こそお願いします」
「「ありがとう♪」」
二人は左右に分かれて腕を組んでくれながら、屈託のない笑顔で僕を見つめてくた。
両手に花状態になり、腕に当たる胸の感触が非常に心地よかった。
周りの視線が少し気になったけど、幸せな気分でアヤメさん達とコトエさん達が待つ部屋に帰る事になった。
部屋に帰ると、夕食の用意をしてくれており、良い匂いが食欲を刺激してくる。
「おかえり~ ヨウ君」
「ただいまです、良い匂いですね~」
「フフ、もう少しお待ち下さいね」
「ミミ、ルルどやった?」
「はい、お父さんどころか、お母さんと妹のモモまで治療して貰いました」
「うわ~ ウチも気になっとってんけど、ヨウはんに行ってもうて良かったな~」
「はい、もう、ヨウさんには大感謝です♪」
「でっ? あっちの方は話したのかな?」
「えっと・・・お願いしちゃいました♪」
「お~ それは、おめでとう。これで全員ハーレムメンバーだね~」
「もう、ナギサはHな話ばかりするんだから」
「アヤメも好きなくせに~」
「もう、バカね」
今日はコトエちゃん達も居るので、大人数で食事をすることになり、非常に賑やかな食事になった。
「・・・アヤメ姉さん達も、メチャクチャ食べるんですね」
「以前は、そんなに食べる方じゃなかったような?」
「そうなんだよね~ 強くなっていくと段々燃費も悪くなってくんだよ」
「んふふ、まあ、美味しい物が一杯食べれるから良いんだけどね」
「そんだけ食べても、完璧なスタイルしてるさかい羨ましいわ」
「コトエも良いスタイルしてるよ? 冒険者やってたら太らないよね」
「僕から見たら全員、抜群のスタイルだと思いますよ? とっても美しいです」
「そ、そんなに見られたら、照れちゃいますよ~」
「でも、ステータスを上げていくと、確かにスタイルは引き締まっていくよね?」
「そそ、アヤメ姉さん達が凄く綺麗なのが分かりますよね」
「コトエさん達は、今大体ステータス平均60ぐらいかな?」
「なんや、ヨウはんなら<鑑定>で見てくれても、ええのに?」
「そうですよ、何時でも見て下さいね。でも、仰る通り60平均ぐらいですけど」
「全員99になったら僕に教えて貰えますか?」
「了解や、理由は聞いてもええのん?」
「ん~ 簡単に言うと、そこまでならギリギリ人のレベルで居られるんじゃないかなって思うんですよ」
「でも、ダンジョンでレアボスとか出てくると、ちょっと勝つのは厳しいです」
「大体分かったわ、そこがウチ等のターニングポイントになるっちゅう訳やな」
「ヨウさんは、私達が人のレベルを超えたいって言ったら、超えさせてくれるのでしょうか?」
「こんな話を振るぐらいですから、もちろんそのつもりなんですけど、とりあえずはステータスの上限を伸ばすとこからですね」
「そんな事が可能なんですね・・・」
「とりあえずステータスって事は、それ以上の事があるっちゅうことやんな?」
「あの~ ヨウさんのステータスって、一体どれぐらいあるんですか?」
「こらっ! ミミ、聞きすぎやで」
「ご、ごめんなさい」
「あはは、良いよコトエさん。えっと、今は800平均ぐらいかな?」
「「「「「「はっ、はっぴゃくぅぅーーー!!!」」」」」」
コトエさん達は、驚きと恐れを感じているのか、額に汗を掻いている。
「ど、どおりでアヤメ姉さん達も敵わん訳や・・・」
「んふふ、私達のステータスも同じぐらいよ?」
「なんやて? なんでや? ヨウはんの強さの説明がつかんやないか」
「だから言ったでしょ? ヨウ君は特別なの、ヨウ君だけが特別なのよ」
「僕だけ、人外みたいじゃないですか?」
「人外だなんて言ってないでしょー、そうね・・・あえて言うなら本物の超越者かな?」
「僕達は、普通の超越者なのかな?」
「あはは、普通の超越者って普通じゃなくない?」
「「「「「あはははは♪」」」」」」
「あかん、スケールがデカすぎて笑えんわ」
「ヨウさんは、既に地上最強なんじゃないでしょうか?」
「あはは、まさか、この間も特級ダンジョンで死にかけましたから」
「「「「「「ええっ!」」」」」」
「と、特級ダンジョンに行ったんですか?」
「本当にギリギリだったんだよー、絶対死ぬと思ったわ」
「フフ、私も生きた心地がしませんでしたね」
「僕なんて、三日月君が死んだんじゃないかと思って泣いちゃったよ?」
「フフ~ 私も泣いちゃいましたね~」
「コトエちゃん達も、特級ダンジョンには行っちゃ駄目だよ?」
「行かへん、行かへん、あんなとこ行ったら命が幾つあっても足らんわ」
「ふあ~ でもヨウさん達が死にかけるなんて、いきなりドラゴンとか出て来るんですか?」
「いえいえ、スライムですよ? 唯のスライムじゃないですけどステータス1500平均ぐらいだったかな?」
「特級ダンジョンって、入ったら地下1階のどこかにランダム転移するみたいだから、直ぐに脱出出来ないんだよ」
「中に入るまで感も働いてくれなかったから焦ったよ~」
「どおりで誰も帰って来れん訳やな・・・あ~ 怖っ! ウチ等やったら絶対生きて帰って来れんわ」
「って言う訳で、まだまだ修行して強くならないとなんですよね」
「ちょ、ちょっと待ってえな、まさか、また特級ダンジョンへ行く気かいな?」
「んふふ、ダンジョン好きのヨウ君が行かないと思う? 私達はヨウ君に着いて行く為に人のレベルを超えたんだよ」
「そそ、こうなったら、とことんヨウ君に着いて行っちゃうんだから」
「フフ、私達が強さを目指す理由は、他にもあるんですけどね♪」
「コトエ達も良く考えて決めたら良いよ、ステータス99の壁は三日月君じゃないと超えられないからさ」
「了解や、正直まだウチ等には、姉さん達のような覚悟なんてあらへんさかいな」
「これから、皆で考えてみます」
「はい、あっ! そうだ。皆も何か困った事があったら僕に言って下さいね、相談でも何でもビシバシ答えちゃいますよ?」
「ホンマ優しすぎやで? ウチ等の方がヨウはんに聞きたいぐらいやわ」
「フフ、それでは私から提案があるのですが、宜しいでしょうか?」
「えっ? リラさんからですか? 珍しいですね、もちろん何でも聞いちゃいますよ」
「ありがとうございます。実はメイドを雇いたいと思っているのですが、許可下さいますでしょうか?」
「メイドさんって、あのメイドさんですよね?」
「はい、ヨウ様に、より快適に過ごしていただくために、とりあえず20人程、雇いたいと考えております」
「分かりました。お金は僕に払わせて貰えるなら良いですよ」
「あの、私がお預かりしているお金がありますので」
「駄目です! 僕が払います! それにリラさんに預けているんじゃなくて、上げているので自分の為に使って下さいね」
「・・・畏まりました」
「じゃ、1000億円ぐらい渡しときますから、足りなくなったら言って下さいね」
「か、畏まりました」
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」
「んふふ、そっかメイドさんか~ ヨウ君が喜びそうね」
「にひひ、流石リラよね~ ヨウ君、もう嬉しそうな顔してるんだから」
「あはは、正直メイドさんには憧れてましたけど、現代では無理かなって思ってました」
「フフ~ ヨウ様、メイドさんだからって襲っちゃ駄目ですよ?」
「そ、そんな事しませんよ~」
「あれっ? どしたのユウカちゃん?」
「えっ? いえ・・・1000億円って?」
「ああ、なるほど、ヨウ君何時も多めにお金くれるから、貰う方は困っちゃうんだよね」
「そ、それにしても多すぎるような・・・」
「ヨウ君にしたら、お小遣い程度だからね~」
「そそ、そんなの気にしてたら、ヨウ君とは付き合えないよ?」
「分かっとったけど凄すぎるで?」
「あ~ そだそだ、僕もそろそろ家を買おうと思うんですけど、皆さんはどう思います?」
「ええっ? ヨウ君、この部屋を出て行っちゃうの?」
「はい、ギルドから何時までも借りとくのも悪いかな~って、思いまして」
「ヨウ様、私達もお傍に置いて貰えるのでしょうか?」
リラさんは僕が見たこともないような不安そうな表情をしている、良く見るとアヤメさん達も同じ表情だった。
ひょっとしたら、皆に勘違いさせちゃったのかと思い、慌てて自分の考えを言う事にした。
「当たり前じゃないですか? 僕達6人で住むんだから、皆の意見も聞いておこうかと思ったんですよ」
「も~ 焦らせないでよ。捨てられるのかと思っちゃったじゃない?」
「そうよ、リラなんて悲壮な顔してたんだから」
「そんな訳ないじゃないですか? 皆が居なかったら僕泣いちゃいますよ?」
「フフ、申し訳ありません。ヨウ様の事は分かってはいるんですが、今が幸せ過ぎて悪い方向に考えてしまいました」
「フフ~ 良かったです。それでどんな家を考えているんですか?」
「まだ、漠然としたイメージなんですけど、この部屋が凄く気に入っちゃったんで同じようなマンションを考えてます」
「フフ、畏まりました。このマンションがちっぽけに見えるぐらいの豪華なマンションに致しましょう」
「このマンションがちっぽけって・・・なんや、おっとろしいマンションになりそうやな」
「あはは、どうせならドドーンと100階建てぐらいにしてハーレムメンバー全員が住めるようなシェアハウスって言うより、ソーシャルアパートメントにしちゃおーよ」
「それって、私達も入ってるんでしょうか?」
「もちろんですよ。ユウカさん達も、贅沢に1フロア個室にしちゃうような感じで面白そうでしょ?」
「も~ ヨウ君ったら200円のジュースで喜んでると思ったら、こんなにもスケールの大きい事まで考えちゃうんだから」
「えへへ♪ どうせ、お金の使い道も考え付かないですから、3兆円ぐらいでどうです、リラさん?」
「それだけあれば、世界一豪華なマンションになるかと思います」
「じゃ、職人さん達の意見も聞いて、プラン考えちゃいましょうか」
「もう、なんか家のような感じがしないんだけど?」
「にひひ、面白そうじゃない♪ クランみたいにクレセント本部にしちゃえば良いんじゃない?」
「あっ! それ名案ですね? じゃ、クレセント本部って事にしちゃいましょう」
「フフ、そうなると、メイドも増やさないといけませんね」
「1フロアお風呂とか面白そうだよね? スーパー銭湯みたいに」
「「す、素敵ですぅ~♪」」
「あはは、ミミ達はお風呂好きだもんね」
「そうなんだ? 温泉とかも、好きなのかな?」
「「もちろん、大好きです♪」」
「今日はミミちゃん達にとっては大事な日だから無理だけど、明日以降ならヨウ君が良いとこ連れてってくれるかもね」
「「えっ! あわわ」」
「せやったな、ヨウはんがスケールのでかい話するよって、忘れてたわ。ミミとルルをお風呂入れたってええやろか?」
「んふふ、じゃ、皆で行こっか♪」
「ククッ! コトエ。僕が洗ってあげる」
「わわっ! ツドイ姉さん、ホンマに洒落ならんってーーー」
「あはははは♪」×全員
こうして、ミミさんとルルさんは皆にお風呂へ連れていかれちゃった。
流石に僕が一緒だと恥ずかしがると思うので、自重したけど少し寂しかった。
一人でゴロゴロしてるのも寂しいので、僕も<亜空界>に作った温泉に入りにいった。
一人でまったりと温泉に入ってから、部屋着に着替えてテレビを見ていると、女性陣もお風呂から出て来たようだ。
ミミさんとルルさんを見ると、薄っすらと化粧をしており、とても可愛らしくなっている。
「うわ~ すっごく可愛いくなってますよ」
「「ありがとうございます♪」」
「んふふ、まだ仕上げがあるから、ヨウ君は先に部屋で待っててね」
「はい」
皆も可愛らしい、ミミさんとルルさんに構うのが楽しいのか、嬉しそうにしている。
此処までお膳立てして貰っても、良いのだろうかと疑問に思うけど、素直に部屋で待つことにした。
「よし、こんなもんかな。次はこっちに着替えてね」
「「はい」」
「しゃーけど、よーこんな服持ってたんやな~」
「リラを、舐めちゃ駄目よ?」
「ミミちゃん達、可愛いね」
「うん、これならヨウさんも、きっと大喜びするよ」
「「ありがとうございます」」
「でも、こんな格好で良いんでしょうか?」
「ヨウ君なら絶対喜ぶって、どうせ直ぐ脱いじゃうんだけどね~」
「も~ ナギサ露骨な事言わないの」
「それより緊張してない? 少しシャンパン飲んでく?」
「「はい頂きます」」
「あ、あの私達、大丈夫でしょうか?」
「何言ってるのよ、二人共メチャクチャ可愛いわよ?」
「私達、子供っぽいから、ヨウさんの好みに合わないんじゃないかと心配で」
「そー言うと思って大人っぽい化粧したんだよ鏡見て、これなら誰も子供っぽいなんて言わないからさ♪」
「そう言えば、ルルがすっごく大人っぽくなってる」
「ミミだって、凄く綺麗になってるよ」
「あはは、そっか鏡見なくても双子なら分かるよね」
「自信は付いたかな? じゃ、天国へ行ってらっしゃい」
「ミミ・ルル、女の子に生まれた事を神に感謝しちゃうよ」
「全然痛くないから、大丈夫だよ」
「「あの皆さん、ありがとうございます、行ってきますね」」
「頑張れ~♪」×全員
「ルル、皆良い人やんな?」
「うん、最高の人達過ぎて涙が出ちゃう」
「「ハー、フー」」
「行こっか、ルル♪」
「うん、ミミ♪」
僕は少しドキドキしながら部屋で待っていると、扉をノックされたので返事をした。
それから部屋に、ミミさんとルルさんが入ってきてくれ、僕はとても驚く事になった。
二人はメイド服に身を包み、とても大人っぽい感じになっていたからだ。
皆は僕の好みを、どこまで把握してるのか怖くなる程だったけど、とっても嬉しくなる。
「うわ~ メチャクチャ可愛い・・・いえ、綺麗です」
「二人共、僕が思ってたより、ずっと大人っぽい女性だったんですね」
「「ありがとうございます♪」」
「ワイン用意しといたんだけど、どうかな?」
「「はい、頂きます」」
僕がソファーへ座ると、二人も左右に座ってくれたので、グラスにワインを注ぎ乾杯する事にした。
「「美味しいです♪」」
「それは、良かった」
「うふふ、私達のファーストキスは、ワイン味になっちゃうんですね?」
「大人っぽくて、良いと思いますよ?」
僕は二人にキスをすると、少し照れたような良い笑顔で抱き締めてくれた。
それからメイド服の勉強が終わる頃、ベッドに移り最高の一夜になった事は言うまでもない。