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第117話 2回目のキーポイントスキルですね

評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます。


 僕はアースドラゴンとレッドドラゴンとのボス戦を何回も繰り返し、お肉を集めていった。


 結構な量が集まったので、そろそろ帰る事にした。


 部屋に戻るとシオさんが来ていてくれていた。早速、料理を作ってくれているようだ。



「ただいまですー」


「「「「「おかえり~♪」」」」」


「お邪魔してますよ」


「ありがとうございます。シオさん」


「いえいえ、会いたかったよー、ヨウ君♪」


「こらこら、ヨウ君に抱き着かないの」


「うふふ、ちょっと、だけだから許して~」


「も~ まあ来て貰ってるし良いんだけど、今日は働いて貰うからね」


「任せて。高エネルギー高タンパクな料理よね」


「そうそう、食材獲って来たんで渡しておきますね」



 僕はコカトリス、アースドラゴン、レッドドラゴンの肉と以前にストックしておいたマナバイソン、サンダーバイソン、アルマイトの肉を、次々と<虚空界>から出していく。



「えっ? ちょっと多すぎない?」


「あ~ 出来るだけ大量に欲しいんですよ」


「んふふ、今日は働いて貰うって言ったでしょ? 私達も手伝うからさ」


「ふあ~ でも、凄い量ね・・・」



 今日は昼から全員で料理をすることになり、出来た料理からドンドン<虚空界>へ収納していった。


 皆の<虚空庫>も時間停止になったので、便利この上ない。


 でも、皆で料理を作るのも非常に楽しくて、こういう日も良いなと思う。


 時間も夕方になり、昨日に引き続きセツナさんも部屋に来てくれた。



「スタミナポーション大量に作ってきたわよー」


「ありがとー、セツナさん」


「それにしても、凄い量の料理ね?」


「フフ、これだけあれば足りると思うのですが」


「んふふ、じゃ前準備の食事にしましょうか」


「うわ~ 作っといてなんだけど、流石に作り過ぎたかな?」


「フフ~ 今日に限っては多すぎるって事は無いと思うよ?」


「そうだよね、足りない事を心配しなきゃ」


「それにしてもステーキ・トンカツ・唐揚げ・お寿司・ローストチキン・お米類もチャーハンだしラーメンまである。太りそうな料理ばかりね・・・」


「まだまだ! ビーフシチューやカレー、スキヤキ、ちゃんこ鍋大量にあるわよ」


「うわ~ 昨日以上ね」


「えっ? 昨日以上って?」


「にひひ、まあ良いから食べましょうか♪」


「はい、じゃ皆さん料理お疲れ様でした。一杯食べましょう」


「「「「「「「頂きます♪」」」」」」」



 僕はテーブルの上に乗っている料理を次々に食べていく、やっぱりシオさんの料理はどれもこれも美味しい。


 超越者になった皆も燃費が悪くなったのか、僕と同じぐらい食べてるかもしれないのでドンドン料理が減って行った。



「・・・嘘でしょ? ちょっとナギサ、食べすぎじゃない?」


 モグモグ・・・ゴックン! 「あはは、ちょっと燃費が悪くなっちゃってね、まあ気にしないで」


「気にしないでって・・・」


「やっぱり、ドラゴンのお肉って美味しいわね~」


「うんうん、幾らでも食べれそうです」


「このスープも美味しい~」


「それは、スッポンスープなんだよー♪」


「へええ~ そうなんだ」


「ねえ、また大変な事になっちゃわない?」


「流石に今日は大丈夫ですよ、大量のエネルギーを消費しますから」


「確かにそうね、あれはキツイわ」



 楽しい食事も終わり、皆一息ついたようだ。



「うわ~ 料理メチャクチャ減っちゃったわね」


「予想以上ですね、念のために追加注文しておきます」


「予想以上に減っちゃったけど、まだまだ大量にあるわよ?」


「ん~ 一応シオも追加で料理作る用意しといてね」


「ま、まだ食べる気なの?」


「まあ、見てたら分かるって」


「フ~ 満腹ですシオさん、ありがとう」


「それは良いんだけど?」


「じゃ、ヨウ君。早速いっちゃう?」


「はい、満腹の内に習得しちゃいますね」



 僕は<虚空界>から<千里眼>のスキルオーブを取り出して手に持った。



「あっ! 待ってヨウ君、これも飲んで」


「ええっ? それスタミナポーションだよ? ジョッキで飲むもんじゃないんだけど」


「あはは、頂きますね、んぐんぐ、ぷはっ! よし、依然と違って今回は準備万端ですね。じゃ行っきます」



 以前の事を知っている皆は、固唾をのんで僕を見守ってくれている。


 これ以上心配な事はないと思いながら、手に持った<千里眼>スキルオーブに念を込めた。


 何時ものようにオーブは光の粒子となって、僕の胸に吸収されていく。



【キーポイントスキル<千里眼>を習得しました】



【<ウィル>スキルが次の段階に移行しました】



【最大スキル段階が拡張されました】



【最大魔法スクロール段階が拡張されました】



【特殊スキル<統合進化>を習得しました】



「くっ! くぅぅ」


「ヨウ様?」


「だ、大丈夫です! 以前の様に意識を失う事は無さそうですが・・・で、でも、凄い勢いで・・・ち、力が・・・・・」


「ヨウ君、とりあえずスタミナポーションよ」


「ありがとう、んぐんぐ、ぷはっ!」


「すみません、もっと貰えますか?」


「ヨウ様、料理も食べて下さい」


「ありがとう、頂きます」


「セツナさん、追加ある? 全部出して」


「んはー、分かったよ全部出していくから」



 今回は十分栄養補給しておいたから気を失う事は無かったけど、座っているだけでドンドン何かにエネルギーが吸い取られていくのを感じる。


 以前にもまして強い飢餓感に襲われ、餓鬼のように目の前の料理を貪り、スタミナポーションをがぶ飲みしていく。



「・・・駄目、足りないかも。シオ急いで追加の料理作って、私も手伝うから」


「う、うん、ちょっと待って最速で作るわ」


「僕、買い出しに行ってくるよ」


「私も行ってくる」


「ええ、お願い。飲み物も買ってきて」


「時間が無いわ、何回もピストンして」


「「分かったよ!」」


「もしもし、リラです最速で持ってこれる料理をお願いします。なんでも良いですから急いでお願いします」


「わわっ! ヨウ君食べるの早すぎよーーー、シオさん! もう料理なくなっちゃう」


「はい、出来たよ。運んでーーー! でも、お肉以外の食材無くなっちゃったよ?」


「ええっ? セツナさん。食材買うの着いてきて貰って良い?」


「んはー、分かったよ」



 それから約2時間ほどだろうか、僕は夢中になって料理を食べ続けた。


 ようやく飢餓感も納まってきたけど、まだ体がエネルギーを欲しているのが分かる。



「すみません、おかわり良いですか?」


「ヨウ君が持ってるフルーツも全部出しちゃって」


「はい」



 僕は大量にストックしていたフルーツも全部<虚空界>から出して、もう食材も空っぽになってしまった。


 ホットラッチやプラチナマスクメロンをパクパクと食べ続けていると、やっと一息ついてきた。


 僕は安心したのか急に睡魔に襲われて、そのまま寝ちゃったようだった。



「あはは、シオさん。もう良いみたいヨウ君。気持ち良さそうに寝ちゃったわ♪」


「あ、危なかった~ もう食材全然ないよ?」


「あれだけあった、スタミナポーション全部飲んじゃったね・・・」


「フ~ 安心しました。私としたことが用意が足りませんでしたね」


「そりゃ仕方ないよ~ 以前の何十倍も食べるんだもん」


「近くの料理、全部買い占めちゃったよ」


「しかし、凄かったね~ あれだけの料理どこに入ってるんだろ?」


「でも、<虚空界>にして貰って良かったわ、これから数十年分の料理ストックしとかなきゃね」


「フフ、購入し甲斐がありますね♪」


「あはは、お金はあるからね」


「シオ。数十年分の料理作って!」


「今、その冗談はキツイわ~」


「「「「「「あはははは♪」」」」」」


「とりあえず、明日の朝食買いに行かなきゃ何にも無いよ?」


「んふふ、手分けして買いに行きますか♪」






 ん、んん~~ パチッ! キョロキョロ・・・


 あ~ 昨日食べ疲れて寝ちゃったんだった。皆一緒に寝てくれたんだ。


 シオさんと、セツナさんまで一緒に寝てくれてるや、皆綺麗なんだけど寝顔は可愛いな♪


 僕は、近くで寝ていたリラさんの頬っぺたをツンツンしてみる。



「んっ! んんっ」



 リラさんは目を開けると僕の顔があったので驚いたのか、慌てたような仕草が可愛くて、思わずキスしてしまった。



「おはよ、リラさん♪」


「フフ、素敵な目覚ましですね」


「昨日は、ありがとう」


「いえ、元気そうで何よりです」


「それにしても・・・」


「ん?」


「フフ、また少し大人っぽくなりましたね、惚れ直しました♪」


「あはは、それは嬉しい誉め言葉ですね」



 僕はリラさんと同じ様に一人ずつキスで起こしていった。


 一番最後だったセツナさんは、皆から弄られて照れまくっていた。


 全員起きたので部屋着に着替えていると、皆からの注目が集まってくる。



「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」


「あれっ? まだ眠たかったですか?」


「ヨウ君。雰囲気変わったね。大人っぽくなったかも?」


「うわ~ 嬉しいな♪ さっきリラさんも言ってくれたんですよ、もう可愛く無くなってきちゃったかな?」


「ううん、可愛いんだけど、大人っぽくなったよ」


「三日月君、ちょっと」


「何ですかツドイさん? わぷっ!」


「ハグさせて♪」


「ず、狡いよ~ 私もハグする~~~」



 何故か皆からのハグ攻撃にあい、揉みくちゃにされたけど、幸せ気分満開だった。


 リビングに下り朝食を食べながら、今日はまた東京の上級ダンジョンに行こうと言ったら、全員から反対され、今日も休養を義務付けられた。


 今回は以前と違って準備万端だったせいか絶好調なんだけど、大人しく言う事を聞くことにする。


 シオさんはお店があるので帰るらしく、ツドイさんが送って行ってくれた。


 セツナさんも研究のため部屋に戻っていったので、僕達は皆でトランプしたり映画を見たり、今後の予定を話しあったりと、実に楽しく過ごしていった。



「ところでヨウ君。今回は何が変わったのかな?」


「そう言えば、まだ言ってませんでしたね。とりあえずは新しいスキルを習得しました」


「以前は<返還>スキルだったよね? またスキル関係だったり?」


「ん~ 一応そうなんですが<統合進化>ってスキルです」


「言葉通りなら複数の何かを統合して、進化するスキルかもしれませんね?」


「うん、僕もそうかなって思ってるんですけど、なんか良く分からないんですよね?」


「<返還>スキルの事を思ったら、スキルの統合かもしれないわよね?」


「それだと、どれだけ強くなるか分からないよね?」


「そうなんですよ、<威圧>スキルとか魔法関係も進化したら怖いんですよね~」


「そっか、確かにアヤメに進化した魔法を渡したら怖いわね・・・」


「ちょっと、私だけじゃないでしょー」


「時間はあるんだから、ちょっとずつ慣れていけば良いと思うよ」


「はい、怖がってたら特級ダンジョンなんて到底行けませんもんね、コツコツと頑張ります」


「ん~ どう考えてもコツコツじゃ無いと思うんだけどな」


「フフ、また新しいSPオーブがドロップするようになっているかと予想されますから、一応明日からコツコツとステータス上げになるんではないでしょうか」


「あっ! そっか、一応コツコツなのかな~」


「んふふ、ヨウ君が強すぎて、コツコツってイメージじゃないもんね」


「ええ~ 僕スライムに殺されかけたんですよー、あっ! 一度殺されちゃったのか」


「も~ 思い出しちゃうから、言わないでよ~」


「それに。あれは特別よ」


「そうだよね、特級ダンジョンに比べたら、上級ダンジョンが天国に思えちゃうね」


「全くだわ、幾ら何でも難易度上げすぎよ」


「次に行くときは、無双して見せます!」


「んふふ、頼もしいけど、本当にそれぐらい強くなってからにしよーね」


「はい」


「まー、それは、明日からとして次は何します?」


「ん~ そうですね。フミさんにも、お土産渡したい所ですね」


「デザートワームの皮・バジリスクの皮・ラミアの皮とフミさんが喜んでくれそうな素材が溜まってますし」


「にひひ、今日のお相手はフミさんを選んだんだ?」


「ブッ!? そんな目的じゃないですよー」


「でも、職人さんで一度もお相手してないの、後はフミさんだけだしね、丁度良いんじゃない?」


「そうだよね、あんまり待たせるのも悪いよ。三日月君?」


「えっ! あの、その、フミさん次第って言うか・・・」


「何言ってるのよ? フミさんの了承も、ちゃんと取れてるじゃない」


「フフ、では、フミさんの御都合をお聞きしてみますね」



 僕が不意に漏らした言葉にトントン拍子で話が進んで行き、フミさんにお土産の話をすると、今すぐ此方へ来てくれる事になった。


 そして1時間も経たない内に、フミさんが部屋に来てくれた。職人さんのパワーは本当に凄いや。



「失礼します、三日月様」


「こんにちわフミさん、行き成りお呼び立てしてすみませんでした」


「まさか、とんでもない。嬉しすぎて仕事をほっぽり出して、来てしまったぐらいですのよ」


「あはは、僕自身では、とっても良い物だとは思うんですが、見て貰えますか?」


 ゴクッ! 「ええ、是非♪」



 僕は用意していたデザートワームの皮・バジリスクの皮・ラミアの皮をメインに砂漠の魔物素材をフミさんに出していった。


 おまけに、使えるかどうか分からないけど、この間のお土産パーティで話をしていたドラゴン素材も一通り出していく。



「まーまーまー、何て素晴らしい♪」


「ジックリ、拝見させて貰っても宜しいかしら?」


「もちろん、気の済むまで遠慮なく」


「ありがとうございます♪」



 フミさんは目を輝かせながら素材を見分している。


 職人さんにとって良い素材って言うのは本当に宝物なんだなと思い、見ているだけで此方も嬉しくなる。



「このバジリスクとラミアの皮は、効能と強度もさることながら、素晴らしく美しいですね。どんな物を作るかワクワクしますわ♪」


「ドラゴン系の素材やデザートワームの皮も、素晴らしい防具になりそうですし」


「しかし、三日月様。私が所持しているハサミでは加工する事は出来ないような」


「「「「「「あっ!」」」」」」


「そっか、それは盲点でしたね・・・ん~ どうしよう?」


「それでしたら、ミナミさんに縫製道具類の依頼を出してはどうでしょうか?」


「なるほど。アダマンタイト鉱石なら未だ在庫がありますしね。フミさん、鍛冶師のミナミさんに連絡しておきますから、縫製道具の製作依頼して貰っても良いですか?」


「先日、お会いした方ですね、分かりました。ありがとうございます。


ウフフ、楽しみですわ♪


ところで気にはなっておりましたが、皆さん雰囲気が御変わりになりましたね?」


「そんなに変わりました?」


「はい、皆さん驚く程御美しく成られましたし、三日月様は逞しくなられたかと」


「うふふ、私達は兎も角、フミさんから見てもヨウ君、素敵になったかな?」


「そうですね。年甲斐もなくドキドキしますわ」


「あんまり褒めすぎると、照れちゃいますよ?」


「年甲斐も無くってフミさんって、どう見ても私達と同じぐらいの年に見えるわよ?」


「ウフフ、それはピークベリーのお陰ですから、本当に良い物を頂いてばかりで、三日月様には感謝しかありませんわ」


「いえいえ、僕達もフミさんには色々とお世話になってますから、お互い様ですよ」


「もうすぐ夕食ですから、今日はゆっくりしていって下さいね」


「お言葉に、甘えさせていただきますわ」


「三日月君から、夜のお誘いなんて珍しいね?」


「ブッ!? い、今のは、そう言う意味じゃないですからね」


「ウフフ、光栄ですわ♪」


「あぅ~ フミさんまで~」


「「「「「「あはははは♪」」」」」」



 それからはフミさんを交えて楽しく夕食を共にし、色々な洋服から防具類の話を聞かせて貰った。


 特に女性陣は洋服の話で盛り上がり、ネットを見ながら実に楽しそうにしていた。



「あ~ 楽しかった♪ 色々な洋服頼んじゃって、ごめんねフミさん」


「いえいえ、皆さん。何を着ても似合いそうですから私も楽しめましたわ」


「僕、服のサイズ中々無いから、こんなに選んだの初めてかも?」


「それは勿体ないですわ、ツドイさんは背がお高いしスタイルも抜群ですから、最新のファッションも選びたい放題ですのに。


皆さんも胸が大きいから、洋服選びも大変かもしれませんが、私に任せていただければ色々と御用意致しますわ」


「じゃ僕、皆さんの洋服プレゼントしちゃいますね」


「ヨウ君、私達も一杯給料貰ってるのに?」


「ん~ でも、僕が贈りたいんですよ、貰っといて下さい」


「そか、ありがとね♪」



 皆は僕にお礼を言ってくれるので、少し照れるけど嬉しくてしょうがない。



「じゃ、フミさん100億ほど渡しておきますね。足りなかったら言って下さい」


「・・・流石、三日月様。桁が違いますわ、それだけあれば私のお店が何件買える事やら」


「フミさんにもプレゼントしますから、好きなだけ買って下さいね」


「私にも、ですか?」


「フフ、ヨウ様の御好意ですから」


「ありがとうございます。三日月様」


「では、私達はそろそろ部屋に戻りますね」


「んふふ、フミさん。後はよろしくね?」


「あらあら、ほ、本当に宜しいのでしょうか?」


「あはは、当たり前じゃない」



 アヤメさん達は、僕とフミさんをリビングに残し、部屋に戻って行った。



「えと、フミさんワインどうですか?」


「は、はい、頂きますわ」



 何時も落ち着いた雰囲気を崩さないフミさんが、少し緊張しているのかソワソワしている。


 お酒のせいかほんのりと顔も赤いし、年上の女性なんだけど、仕草がとても可愛らしい。



「ウフフ、男性とお酒を飲むのは久しぶりですので、緊張してしまいますわ」


「フミさんって、とっても綺麗で可愛いのに、彼氏は作らなかったんですか?」


「ありがとうございます。そうですわね20代の頃は何人かとお付き合いさせていただいたのですが、仕事の方を優先していたせいか長続き致しませんでした。最近は、ずっと仕事が恋人ですわ」


「そうなんですか? フミさんならモテモテと思うんですけど」


「ウフフ、三日月様に綺麗にしていただいてから、数十人の方にお誘いを受けましたわ」


「うわ~ やっぱりですか」


「ウフフ、でも、全てお断りさせていただきました」


「ありゃ、良い人は居ませんでしたか」


「ウフフ、世間一般的に言えば素敵な男性もいましたが、私は家庭に入る気はありませんし、仕事と家庭を両立出来るような事も出来ませんから。それに、三日月様ほど素敵な男性は中々居ませんわ」


「あはは、それは嬉しいですね。僕も結婚とか出来ないんですけど、フミさんの彼氏に立候補しても良いですか?」


「ウフフ、三日月様でしたら、大好きな仕事を辞めてでも、お願い致したいですわ」


「それは、光栄ですね」



 僕はフミさんを抱き寄せ優しくキスをし、そのまま抱き抱えて僕の部屋に招待する事にした。


 フミさんは照れているのか、高揚した表情がとても可愛らしかった。



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