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第115話 特級ダンジョンは死のダンジョンでした

評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます。


 翌朝、目が覚めるとシオさんは猫の様に、僕の頬にスリスリしていた。



「おはようございます、シオさん」


「おはよーヨウ君。ごめんね起こしちゃった?」


「いえ、それは良いんですが?」


「えへへ、ヨウ君の寝顔が可愛すぎて我慢出来なくなっちゃった。もう私、ヨウ君が居ないと生きていけないかも♪ 今メチャクチャ幸せだよー、生きてて良かったぁ~」


「あはは、じゃ、僕もお返しに」


「キャ! ヨウ君、胸にスリスリしちゃ駄目だよぉ~」



 シオさんと少しイチャイチャした後、何時もの如く抱っこしてリビングに下りる。



「ちょっとシオ。何で猫みたいにゴロゴロしてるのよ? ちょっとは照れなさいよね」


「照れてる暇なんてないよー、ヨウ君最高! 大好き! ゴロゴロ♪」


「あ~ もー、男性に免疫が無さすぎるのも考えものね」


「あはは、でも、その気持ちは分かるわ」


「フフ、素直なのは良い事ですよ」


「フフ~ シオさん幸せそうですー」


「僕もゴロゴロしちゃお」


「あはは、擽ったいですよ」


「「「「「「ニャーー♪」」」」」」



 何故か皆で猫のように頬をスリスリされたので、擽ったかったけど、幸せな朝になりました♪


 僕達はシオさんを車で送り、そのまま、また東京の上級ダンジョンへ向かう事にした。


 移動しながら皆の猫さんが、とても可愛かったのでニコニコしてしまう。



「うふふ、ニコニコしちゃって機嫌良さそうね」


「はい、皆の猫さん、可愛かったな~って思っちゃって」



 僕がそう言うと皆、顔を赤くして照れてしまったようだ。



「リラ、ヨウ君用の猫耳と尻尾段取り出来る?」


「早急に手配しておきます!」


「ちょ、ちょっと待って、何でそうなるんですか?」


「うふふ、ヨウ君にも照れて貰うわ♪」


「僕だけなんて駄目ですよー、リラさん皆の分もお願いします」


「わ、私達もですか?」


「もちろんです! リーダーさん命令ですよ!」


「畏まりましたヨウ様」


「ちょっと、リーダー命令って狡いわよ」


「駄目ですー、もう決定ですー」


「あはは、でも、初めてのリーダー命令が猫のコスプレなの?」


「ん~ 僕背が高いから似合わないニャ」


「ツドイさん可愛い!」


「僕、照れるニャー♪」


「も~ ツドイ止めなさいよ、次のリーダー命令が猫語になっちゃうわ」


「アヤメさんも、一回だけ言ってくれませんか?」


「駄目に決まってるでしょ? もう、バカな事言ってないで行くわよ」


「にひひ、照れちゃってアヤメ可愛いんだから♪」


「むぅ~ ちょっと残念です」



 そして、今日も東京の上級ダンジョンをサクサクと攻略して、素材やオーブを回収して行く。


 このダンジョンも慣れてきたので、思ったより早く回り終わった。


 今日は、また格闘技を見る為にリッカさんの所へ行く事にした。


 アポなしだったけど入口であるゲートに行くと、すんなり通してくれた。


 案内人に着いて行くと、どうやら以前行った本郷さんの部屋に行くようだ。


 断る理由もないので部屋に入ると、本郷さんが出迎えてくれた。



「よく来てくれた、さあ座ってくれ」


「こんにちわ本郷さん、ソファー替えたんですか?」


「ああ、君達がお気に召さないと思ってね、取り替えておいたよ」


「それは御丁寧に、ありがとうございます」


「でっ? ウチの隊員達はどうだったかね?」


「はい、強い人も居ましたよ。格闘技の良い勉強をさせて貰いました」


「ハハハ、話は聞いてるよ。君達には手も足も出なかったとね」


「正直とても驚いているよ。冒険者の中には、とてつもない強者が居るとは思っていたが、まさかウチの隊員が相手にもならないとはね」


「いったいどうやって、そこまでの強さを身に着けたのか君達に興味が尽きないが、詮索するような無粋な真似はしないので安心して欲しい」


「少し驚きましたね、色々と聞かれる覚悟はしてたんですけど」


「ハハハ、そんな事をすれば君達は、もう此処に来てくれなくなるだろう?」


「あはは、僕達相手にそこまで気を使ってくれるなんて、本郷さんって凄い人ですね」


「分かりました。1つだけ質問に答えます。もちろん、言えない事もありますけど」


「本当かね? いや、ありがとう。少し考えさせて貰いたいのだが良いかね?」


「はい、良いですよ」



 本郷さんは、真剣な表情になり思案しているようだ。


 しばらく待っていると、決まったのか此方に顔を向けた。



「待たせたね、質問を1つに絞るのは難しい所だが、ようやく決まったよ」


「では、どうぞ」


「うむ、東京の上級ダンジョンで、エリクサーを手に入れたかどうか聞かせて貰いたい」



 なるほど、やはり一番聞きたい情報はエリクサーの事のようだ。


 僕達がエリクサーを持っているか、もしくは手に入れた事があるかを聞いたら、答えてくれないと思ったんだろうな。


 それでギリギリ答えてくれるかもしれない質問がこれって訳か、此処の特殊部隊も同じ所を攻略しているんだから、それを聞くだけでもメリットが大きいんだろうな。


 もし、エリクサーが出るのなら、僕達は答えられないとしか言えないしね、そう答えたらエリクサーが出る可能性があると判断するんだろうな。


 エリクサーなんて見た事無いって嘘を付くのは簡単だけど、ここまで誠意を見せてくれるなら、真面目に答えて上げようかな。



「いいえ、エリクサーは出ませんでした」


「なるほど、ありがとう。非常に参考になったよ」


「ちょっとサービスしちゃいますけど、あそこの地下30階のボスには、挑まない方が良いですよ、たぶん全滅しますから」


「なにっ? 君達は既にあそこをクリアしたのかね?」


「さあ、それはどうでしょう?」


「ハハハ、なるほど。いや、ありがとう忠告感謝するよ。情報料を渡さなければならないね」


「あっ! それなんですけど、この間の報酬を含めて考えたんですけど」


「そう言えば、それもまだだったね、遠慮なく言ってくれたまえ」


「じゃ、僕達を此処へ自由に入れるようにしてくれませんか?」


「そんな事で良いのかね?」


「はい、此処の隊員さんって色々な格闘技の技を持ってるんで、とっても参考になるんですよ」


「分かった。私の権限で自由に入れるようにしておくよ」


「ありがとうございます。じゃ、僕達はちょっと見学に行ってきますね」


「ああ、待ってくれ。お礼と言ってはなんだが、私からも忠告をしておくよ。


特級ダンジョンに行くのなら、十分注意してくれたまえ。


極秘情報になるのだが、あそこは我々のトップランカーでも、誰一人帰ってこれなかったのだよ。


ダンジョンの中に入って、直ぐに出るだけと決めていた部隊も、帰っては来れなかった。


これは、今までのダンジョンとは、全く違った構造になっているとしか思えないのだよ。


君達なら帰って来れるかもしれないがね」


「ありがとうございます」



 その日は色々と施設も見学させて貰い、自宅であるマンションに帰る事にした。


 帰ってからも、本郷さんから聞いた特級ダンジョンの事ばかり考えている。



「ぼ~っとしちゃって、特級ダンジョンの事を考えてるんでしょ?」


「あはは、分かります?」


「少なくとも私達には分かるって、行きたいんでしょ?」


「そうですね、もっと力を付けてから行く予定だったんですが、どうしても誰も帰れない理由だけは知りたいんです」


「どうしてなの?」


「どうしてなんでしょう? 僕にも分からないんです」


「フフ、ヨウ様は冒険者だからではないでしょうか」


「冒険者ですか?」


「フフ~ そそ登山家風に言えば、そこに未知のダンジョンがあるからよ」


「ダンジョンに入り、何故帰れないかって謎を聞いちゃったからだね」


「あ~ そうですね理由は、それだけかもしれません」


「っと言う訳で、ちょっと明日は時間貰っちゃって・・・」


「「「「「駄目よ(です・だよ)!!!!!」」」」」


「ヨウ様。お一人で行く事など容認出来ません」


「そそ、どうしても行くなら、私とリラ姉も着いて行きます」


「こらこら、私も行くに決まってるでしょ」


「にひひ、当然私も行くって」


「僕も行く」


「いや、だって危険かもしれないので」


「だから、私達も行くんでしょ?」


「フフ、ヨウ様時間の無駄ですよ? 今から皆で対策を立てるのが建設的かと思います」


「そうね、あらゆるパターンを想定して用意しなきゃね」


「こっそり、一人で行っても無駄ですよ? 絶対私達も追い掛けますからね」


「あぅ~ 分かりました。じゃ、本当に入って出るだけって事で良いですか?」


「「「「「了解!」」」」」



 僕の我が儘で明日は、特級ダンジョンに行く事になった。


 本当は一人でチャチャっと行く気だったんだけど、こんなに心配してくれるのは嬉しい限りだ。


 皆の事は絶対に僕が守ろうと硬く決意し、今日は皆と寝ることにした。


 昨夜は特級ダンジョンの対策を練っていたので、何時もより寝坊したようだ。


 朝食を食べながら、昨日の対策を確認して出発する事にした。


 特級ダンジョンは、各国に1つある感じで日本では東京にある。


 僕達は近くに降り立ち、歩いて向かうが特級ダンジョンがある世田谷区ギルド施設は閑散としており、店舗等は全く無いようだ。



「あ~ 相変わらず暇だよな~」


「そう言うな。立ってるだけの簡単な仕事だろうが」


「しかし、こんな自殺するようなダンジョン誰も来ないって」


「だからこそ、門番が居るんだろうが?」


「Aランク以上しか入れないのにか?」


「お、おいっ、誰か来たみたいだぞ」


「ウソだろ?」


「おはようございます」


「あ、ああ、確認しておきたいんだが、此処は特級ダンジョンだぞ?」


「はい、今日は下見だけしに来たんですよ」


「下見って、此処は一度入ったら、誰も帰って来てないダンジョンなんだぞ?」


「大丈夫ですよ、僕達は帰って来ますから」


「本当に行くのか?」


「心配してくれて、ありがとう」


「本当に行きやがったぜ・・・」


「ああ、無事帰って来る事を祈っとくよ」



 僕達はダンジョンの入口の前に立ち、昨夜考えたとおり<気配遮断><隠蔽><魔力操作>を駆使して、徹底的に気配を断った。


 それから、全員で手を繋ぎ、出来るだけ寄り添って同時に入る事にした。


 これはダンジョン内に、ランダム転移する可能性を考えての事だ。


 また、無いとは思うけど、モンスターハウスみたいな所でも回避するために気配も断つことにした。



「用意は良いですか? 同時に入りますね」


「「「「「了解!」」」」」



 僕達は出来るだけ同時にダンジョンに踏み入り、どんな展開になっても対処出来る様に身構えた。


 ダンジョンの中へ入ると、ちゃんと6人揃っている。


 一番恐れていた、仲間と逸れるって事は無かったので、とりあえず安心した。



「ノノさん」


「予想通りです。さっきまで感じなかった悪い予感がビンビンします」


「僕の方も予想通りです<気配感知>で魔物の配置を見た限り、地下1階の中央付近に転移したみたいですね」


「運良く、近くに魔物も居ないみたいね。じゃ、<千里眼>で出口を探してみるわ」


「此処の魔物はスライムみたいね、まだ姿が見えないから<鑑定>で強さが分からないけど」


「僕が感じる限り、少なくとも僕達よりステータスは上ですね」


「「「「「ええっ!」」」」」


「そりゃ、誰も帰って来れない訳だわ」


「私達でも命懸けの脱出になりましたね」


「でも、出口の方向は分かりました」


「よし、じゃ、出来るだけ魔物に出会わない様に出口を目指しますね、魔物のステータスが僕達以上なら、<隠蔽>でも見つかる可能性がありますから」


「「「「「了解!」」」」」



 僕は初めてダンジョンに入った時以上の恐怖を感じながら、慎重の上に慎重を重ね、出口を目指し歩いて行く。


 極度の緊張のためか、大量の汗を掻き喉が渇く。


 遠目に見えた魔物を鑑定したところ、スライムなのに各ステータスが軽く1500を超えていた、僕達の3倍近くある。


 戦闘になれば、スキルを3段階まで重ね掛けしている僕でも、勝てる気がしない。


 神経を擦り減らしながら、何とか魔物の出会わないように出口へ進み、ようやく出口の近くに来た時には、既に3時間ほど経過していた。


 皆の精神的疲労も限界に近くなってきたけど、最後の最後でどうしても1匹のスライムが回避出来ない。


 幅5メートル高さ10メートルぐらいの広めの洞窟なんだけど、通り抜けるには狭すぎる。


 僕は、覚悟を決めて皆と相談する事にした。



「もう一息です。頑張って下さい」


「ええ、分かってるわ。でも、どうするの?」


「僕が囮になります、皆さんはその間に出口へ向かってください」


「だ、駄目です。ヨウ様」


「聞いて下さいリラさん、僕ならソーマを飲めば何とか攻撃されても耐えれると思います。そこで、こんな作戦を考えたんですけど聞いて下さい」



 僕は皆に作戦を説明したところ、何とか納得してくれたようだ。



「確かに、全員生き残るにはそれしかないか」


「大丈夫、きっと成功しますよ。ナギサさん」


「ヨウ様・・・」


「大丈夫、リラさん任せて下さい」


「ヨウ君が死んだら、僕も死ぬよ?」


「あはは、じゃ、絶対死ねませんね」


「ヨウ様。信じてます」


「はい、信じて下さい。ノノさん」


「ヨウ君。死んだら許さないからね!」


「あはは、大丈夫ですアヤメさん」


「最後の一頑張りです。全員で脱出しましょう」


「「「「「はい!」」」」」



 僕達は皆でソーマを飲み干し、ステータスを2倍に引き上げた。


 念の為に<追加防御><気配遮断><隠蔽><硬質化>を掛け直した。


 そして、脱出作戦は僕の魔法からスタートした。


 僕はメガフレアを前方に居るスライムに放った。


 スライムにダメージがあるとは思えないが、とりあえず視界を遮る事には成功したようだ。


 それと同時に、アヤメさん達は空を飛び、出来るだけ天井付近まで距離を取り、出口を目指す。


 僕もワンテンポ遅れて空を飛び、スライムの頭上を飛び越え出口を目指すが、もちろんスライムからの攻撃に備え<結界>を張るのも忘れない。


 アヤメさん達は、無事スライムの頭上を越えたようだ、後は僕も続くだけだ。



「ドカッ!!!」


「グハッ!」


「ドンッ! ドサッ!」


「「ヨウ様!!」」


「「「ヨウ君!!!」」」


「だ、大丈夫です。行って下さい」



 強い衝撃を受けたら砕け散る筈の<追加防御>と<結界>に穴を開けるように貫通し、飛んでいる僕の背中に体当たりをされたようだ。


 僕はその衝撃で天井に叩きつけられ、今は地面に転がっている。


 幸運な事にスライムは追撃はしてこず、ポンポンっと地面を跳ねている。


 僕は今のうちに<ハイヒール>で自分を癒し、<追加防御>と<結界>を張り直す。


 そして、どれだけの時間稼ぎになるか分からないが<アースウォール>を連続で掛け出口を目指す。


 アヤメさん達は出口に辿りつき、僕を待ってくれているようだ。


 僕も後もう少しだと思った瞬間、またスライムの体当たりを食らったのか背中に衝撃が走る。


 先程からこれだけ集中しているのに姿を見るどころか、気配を感じる事さえ出来ない。


 僕はまた吹っ飛ばされ地面をゴロゴロと転がるが、そのお陰で後1~2メートルでアヤメさん達の居る出口に辿り着けるとこまで来れた。


 アヤメさん達は悲壮な表情で僕を見ているが、僕は大丈夫だよと伝えるように笑顔を返す。


 次の瞬間、地面に寝転がっている僕の脇腹に強い衝撃が走った。


 どうやらスライムの追撃を受けたようだ、僕は薄れゆく意識の中、ああ、僕死んじゃうのかと感じながら、アヤメさん達に謝りつつ意識を閉じた。





 ・・・僕はどうやら夢を見ているようだ、あれ何で夢って分かるんだろ? あっ これが明晰夢ってやつか。


 今、僕の目の前には淡く光る光の玉が浮かんでいる。


 そう、これは巨大隕石が地球に落ちた時、感じた空間だった。


 何故か分からないけど確かに感じるよ、君が<ウィル>なんだよね?


 光の玉は明滅し、まるで返事をしているように感じた。


 そっか、君には感謝してるよ。


 君のお陰で素晴らしい人達に出会い、素晴らしい体験をさせて貰ってるんだよ、本当にありがとう。


 光の玉は僕のお礼に応えるように強く発光し、僕の胸の中に吸収されていった。


 不快感などはなく、寧ろ幸福感に包まれ、眠りに落ちていくようだ。



 僕は目が覚めると周りにアヤメさん達が居る事が分かり、無事だった事に安心した。


 ゆっくりと目を開けると、そこには泣き腫らした様な5人の顔がある、僕は申し訳なくなり言葉にする。



「ごめんね、心配掛けちゃったみたいだね」


「「「「「よ、良かった!」」」」」



 アヤメさん達は、僕が目を覚ました事に喜んでくれ、また泣き出してしまった。



「もうバカね。何時もの慎重さは、どこにいったのよ」


「ヨウ様、良かったです」


「ヨウ様ぁ~ 心配したよぉ~」


「ヨウ君、無茶し過ぎ」


「三日月君、もうあんな事しちゃ駄目だよ」


「うん、皆も無事で良かったよ」



 ベッドの中で、あの後どうなったのか聞いて見ると、どうやらあのスライムを倒したようだった。


 おそらく<反撃>スキルの効果だろうか、3度目の攻撃を受けた瞬間スライムも光の粒子になって消えたらしい。


 そして、3度目の攻撃を受けた僕は、やはり一度死んだようだ。


 でも、<復活>スキルのお陰で助かったらしい。


 それを聞いて本当に危なかったんだなと改めて感じ、色々とスキルを取っておいて良かったと思った。



「うわ~ 僕、死んじゃったんですね。危なかった~」


「おおヨウ君よ! 死んでしまうとはなにごとじゃ!」


「も~ ふざけてる場合じゃないでしょ? ナギサ」


「あはは、でも吃驚したんだよヨウ君、呼吸も心臓も止まってたんだもん」


「慌ててエリクサーやら<回復魔法>を用意してたら、<復活>スキルが発動したんだよ」


「それから、皆で<回復魔法>掛け捲ったんだからね」


「ありがとう、お陰で助かりました」


「言っとくけど、明日はダンジョンお休みだよ。三日月君!」


「ええ~ もう大丈夫ですよ?」


「「「「「駄目!!!!!」」」」」


「は、はい・・・」



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