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第113話 ついに来た職業系スキルですね

評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます


「急所を外して打つだけで、良かったんじゃない?」


「あっ、そっか! 先程の女性の真似したかったから、それは考えてなかったです」


「ちょ、ちょっと待って、貴方たった一回見ただけで、私の技を使って見せたの?」


「あっ! すみません。あんまり綺麗な技だったから真似しちゃいました、上手く出来てました?」


「あはっ! あはは。信じられない、貴方って最高だわ♪」


「ねーねー、私とも模擬戦しよーよ」


「えっ、男女で模擬戦やってないんでしょ?」


「ククッ! 僕が相手してあげる」



 何故か綺麗な技を使う女性から模擬戦を挑まれたけど、ツドイさんが代わりをしてくれるようだ。



「えっと、こうかな」


「あはっ! あははは♪ 貴女も私の構えなのね、ねーねー貴女も化物なの?」


「むっ! 心外だね。僕、普通の女の子だよ?」


「うふふ、良いわ、メチャクチャ良い、私は津覇立夏つは りっかよ! 一手御教授仕る♪」


「僕、神戸かみど つどいだよ! じゃ行くよ?」


「あはは、一応防御の構えなんだけどな、何時でも良いわよ?


ええっ? クッ!」



 ツドイさんは一瞬で移動したため、リッカと言う女性は、自分のアゴにツドイさんの掌底が触れるまで気が付かなかったようだ。


 しかし、自ら首を回転させ衝撃を逃がして回避したようだ。



「流石に自分の技だけ、あって上手く躱すね?」


「・・・本当に化物なのね、目の前に現れるまで全く見えなかったわ。うふふ、震える程嬉しいわ♪」


「わー、戦闘狂だー(棒)」


「うふふ、貴女もでしょ?」


「ん~ 最近そうかもだね」



 それからはリッカさんが繰り出す数々の技を、ツドイさんは悉く回避していった。


 絶妙な体重移動や足運び、虚実を織り交ぜた攻撃は、流麗且つ魅惑的で舞を思わせるほど美しかった。



「ふむふむ、今のも綺麗なコンビネーションだったね? えっと、こうかな?」


「バッシィィィィィィィ!!!!!」


「クッ! また一度見ただけで、私の技を・・・やはり化物ですか」


「僕が化物? ククッ! そうなりたいね。三日月君に追い付くためにも」



 しばらく続いた攻防も、遂に体力の限界が来たのか、リッカさんは膝を付いてしまった。



「ハァーハァーハァー、ま、参りました」


「ん、僕も楽しかったよ、凄いね君は」


「うふふ、ねえ? 一瞬で勝てたのに何故、私と遊んでくれたの?」


「ん~ 三日月君に格闘技を見せて上げたかったんだけど、途中から僕も楽しくなっちゃったよ」


「ツドイさんは普通の女の子じゃないと思うよ?」


「三日月君に比べたら普通なんだよ?」


「本当に地球人なの?」


「ククッ! たぶんね」


「ブッ!? ツドイさん。そこはハッキリと肯定するとこでしょ?」


「冗談だよ♪」



「さってと、次は私が行こっかな」


「・・・何で皆逃げるのよ?」


「リッカで勝てないのに無理ですよ、白旗です~」


「む~ じゃ、ヨウ君やろっか」


「良いですよー」


「もちろん、5体1だからね」


「えっ? こんな狭いとこでですか?」


「此処でなら触るぐらい出来そうじゃない」


「ん~ 同士討ちが怖いから受けも混ぜますよ?」


「しょうがないわね」


「リッカ君。外に出といた方が良いよ、当たったら死んじゃうからさ」


「ちょ、ちょっと冗談でしょ? 待って、もうクタクタなんだから」



 こうして何故か、クレセントメンバーでの模擬戦になってしまった。



「パンッ! パパパパンッ! ビシッ! ドカッ! ドドドドカッ!」



 今日は回避だけじゃなく防御も混ぜているので、炸裂音が部屋に木霊していく。


 逃げ出した男性達も、何時の間にか戻って来て、僕達の模擬戦を見ている様だ。



「・・・・・・・・・・・・」×全員


「な、なんだありゃ?」


「見えねえ・・・全く、見えねえぞ?」


「本当に、これが人間の模擬戦なのか?」


「おいおい、冒険者ってこんなにレベルが高いのか?」


「そんな訳ないだろ?」


「あはは、もう次元が違うわね♪」


「これを見て良く笑えるわね? 私は怖くて仕方ないわ」



「バッシィィィィィィィ!!!!!」


「ふぅ~ 超至近距離での上段回し蹴りですか、今のは回避しにくかったと思いますよ」


「むぅ~ 三日月君、余裕過ぎだよ」



 約30分程、模擬戦をしていただろうか、アヤメさん達は訓練場に寝転がり息を切らしている。



「皆さん、もう疲れちゃったかな?」


「ゼーゼー、も~ 何で平気な顔してるのよぉ」


「ハァーハァー、もう駄目、もう無理」


「フーフー、流石、ヨウ様ですね」


「ハーハー、もう、クタクタだよ」


「でも、受けて貰った方が何時もより楽かも?」


「あ~ そうかもですね、空振りって地味に疲れますから」


「でも、今日は良い訓練になりましたね、僕もちょっと汗掻いちゃった」



 僕は道着の上だけ脱いで涼んでいると、皆僕に注目しだした。



「あれっ? ひょっとして、道着脱いじゃ駄目でした?」


「・・・そう言う事じゃ無くて、三日月さん凄い体ですね、どこまで鍛えたらそうなるんですか?」


「あー、僕ダンジョンばかり行ってるから、自然とこうなっただけなんですよ」



 結局、僕達の訓練しか、してないような気もするけど、気持ちの良い汗も掻いたので今日は帰る事にした。


 一応言われた通り、実力は見せて貰ったんだから良いよね。



「あの体を、実戦だけで作り上げたのかよ」


「ありゃ、真似出来ねえよ、鋼みたいな体してやがる」


「地獄でも笑ってられるような奴じゃなきゃ、あんな体には成らないだろ?」


「何か変に、あの強さも納得しちゃったな、すげーわ」


「見掛けで強さを判断した俺を殴りてえ・・・」


「あんな美人が5人もって思ったが、ありゃ女なら惚れるわ」


「フフフ、三日月陽かぁ~ 理想の男子見つけちゃった♪」


「リッカ、あんな女性達に挑む気なの?」


「得意の格闘技でも勝てる気しないよ・・・でも片思いぐらい良いでしょ?」


「まあね、リッカは強いわ」


「あっ、本郷社長」


「田中君。彼達は帰ったのかね?」


「はい、でもまた遊びに来るって言ってましたけどね」


「フフフ、ワハハハハ♪ なんとも恐ろしい少年だったな」


「すみません・・・実はスカウトじゃなくて、保身の為に連れて来たんですよ」


「なるほど。藪をつついて蛇を出すどころか、もっと恐ろしい者を呼び寄せてしまったようだ」


「本郷社長、あの少年は本物の化物ですよ?」


「ああ、分かっている。私も、汗が噴き出て呼吸すらままならんかった」


「野には、とんでもない化物がいるんですね・・・」


「君達にも分かったとは思うが、彼と対峙するときは言葉を選べ、態度に気を付けろ、一挙手一投足に生死が掛かっていると思え」


「はっ!」×全員


「それにしても、大阪の冒険者を見てみたくなったな」


「俺達は絶対に大阪なんて行きませんからね?」


「ワハハハ、三日月君は君達が担当してくれたまえ」


「そ、それはないですよ、本郷社長?」×田中


「俺達では、とても彼を押さえれませんよ?」×高橋


「彼が相手では誰が行っても止められんよ、誠意を以て対応してくれたまえ♪」


「「ぐはっ!」」


       ◇     ◇     ◇


 僕達は大阪に戻ると、お土産の件もあるのでセツナさんを呼んで一緒に食事をすることにした。



「こんばんわだよー、相変わらず凄い部屋だね~」


「こんばんわ、セツナさん、ちゃんと寝てるみたいですね」


「ナハハ、ちゃんと睡眠取らないと、リラさんが怖いのよ」


「フフ、当然です」


「しかし、本当に綺麗になりましたねセツナさん」


「ナハハー、褒められると嬉しいね♪ 化粧した甲斐があるよ」


「ホントだ! 化粧するようになったんだね~」


「んふふ、上手になってるわよ」


「ジックリ見られると、恥ずかしいじゃないか」



 ちょっと顔を赤らめるセツナさんが、非常に可愛くて僕もニコニコしてしまう。


 とりあえず食事をしながら、研究成果等を、ゆっくりと話を聞くことにした。



「そう言えば、白ニンニクでのスタミナポーションは、上手くいきました?」


「うむ、あれは簡単だったよ。効果は8時間ぐらいに落ちちゃったけどね」


「なるほど、それなら市場に出せるかな?」


「はい、それなら十分出せると思います」


「サラリーマンとかに売れそうよね」


「スポーツ選手じゃない?」


「フフ、売れるのは間違いないかと」


「そだ、ケルピーのも出来たよー、化粧品みたいに塗るタイプにしようかと思ったんだけど髪や爪にまで効果があるからポーションにしちゃった」


「効果は70パーセントで一週間持つぐらいかな」


「効果100パーセントのポーションも作っといたけどね」


「うわ~ 70パーセントの奴も市場に出せそうですね」


「はい、一週間で効果が無くなるなら市場が混乱することも無いでしょう」


「へええ~ 『ビューティーポーション』ってとこかしら?」


「フフ~ 良い名前ですね~」


「凄いな~ セツナさん。まさか、こんなに早く作ってくれるなんて」


「ナハハ、効果を落とすだけだから簡単なんだよ」


「でも、ピークベリーの方は効果を落とすのも難しいね、ちょっとお手上げ状態かも」


「まー、あれは反則みたいな効果だからね」


「そっかー、でも急がないですから、ゆっくりで良いですよ」


「期待しないで、待っててね?」


「そだ、セツナさんに、お土産があるの忘れてました」


 ガタッ! 「ウソ? ホントなの? 喜んじゃうよ?」


「あはは、本当ですよ♪」


「やたーー、何々? 今度はどんな凄いの取って来たの?」


「今回は、大した事ないんですが」


「うんうん、それでも良いから」


「えっと、先ずは『ソーマ』って秘薬です」


「は、はい?」


「次は『アムリタ』って秘薬です」


「ひゃ?」


「魔道具ではパワーストーン・マジックストーン・神秘の腕輪・属性鉱石各種とか」


「・・・・・」


「素材はキメラの羽・グランボール・デザートワームの体液・バジリスクの毒・ラミアの心臓とか色々あります」


「そ、そんなに?」


「あー、シオさんに育てて貰ってる『月光種』もそろそろ出来てるかも?」


「・・・頭痛で頭が痛いわ」



 セツナさんは凄く喜んでくれていたのに、何故か今は頭を抱えている。



「んふふ、同じ意味だって♪ セツナさんも早く慣れないとよ?」


「そそ、ヨウ君のやることで驚いてたら、体が持たないよ?」


「・・・どれもこれも未確認ばかりだし、鑑定しなくても分かる様な恐ろしい名前なんだけど?」


「フフ、死蔵品になりますから大丈夫かと」


「フフ~ 不老不死は流石にね~♪」


「セツナさんの研究素材にしたら良いんじゃないかな?」


「あはは、秘薬とかは、セツナさんの研究欲を満たせたら十分ですからね」


「ふぅ~ まず一番最初に、頭痛薬を作りたくなってきたよ?」


「うふふ、出来たら頂戴ね。今でも、たま~に欲しくなるからさ」


「しかし、なんとも凄い人達だね、何時も驚きの向こう側まで行っちゃうよ」


「一応聞いとくけど、こんなの作ってとかある?」


「ん~ 基本的にはお任せなんだけど、非常用の回復手段とか欲しいかな。安全面が上がりそうな物はありがたいですね」


「なるほど、君達が危険になるのが想像出来ないけど、考えておくよ」


「最後に、とっておきのお土産があるんですよ」


「もう、今日の驚きゲージは振り切ってるんだけど?」


「あはは、これなんですけどね」


「スキルオーブだよね?」


「はい、実は僕達も初めて、職業系のスキルオーブを発見したんですよ」


「なんと<錬金術>のスキルオーブです!」


「たはっ! 冗談・・・な訳ないよね」


「フフ、私達でも1つしか持っていない、超希少なスキルになりますね」


「そんな大事な物を、私に渡して良いのかい?」


「だって<錬金術>ですよ? セツナさんしか居ないじゃないですか」


「世界初の錬金術師だね!」


「その内『大錬金術師セツナ』になるかも?」


「うわ~ カッコイイですね~ ささ、どうぞ習得しちゃって下さい」


「ありがとう。きっと良い物、作っちゃうからね。楽しみにしてて」



 こうしてセツナさんは<錬金術>スキルを習得してくれて、その情報料に驚いていた。



「凄いよこれ・・・熔解→捏和ねつか→精製→昇華→固定→凝華、次々に頭に流れ込んでくる」


「うわ~~ もう機材なんて要らないかも?」


「へええ~ そんなにですか?」


「うん、君達が思ってるよりこれ、とんでもないスキルだよ。あっ! でも、私MPないや」


「「「「「「あっ!」」」」」」


「それは盲点でしたね」


「SPオーブで、INTだけ上げちゃう?」


「ん~ 出来ればダンジョンで、慣らしながらの方が良いんですが」


「じゃ、職人パーティ作っちゃおうか?」


「あはは、えっと鍛冶ミナミさん・裁縫フミさん・調理シオさん・錬金術セツナさんか」


「後二人欲しいね?」


「職人さんじゃないけど、スズカちゃんは?」


「あ~ 良いですね。後一人は、彫金の職人さんが居たら完璧なんだけど」


「分かりました。調べておきますね」


「ありがとう、リラさん」


「にひひ、セツナさん覚悟しといた方が良いよ」


「私、冒険者になっちゃうの? 引き籠りなんだけど?」


「大丈夫です♪ 僕に任せて下さい!」


「もう、手遅れよ?」


「なむ~」


「拝まないで・・・不安になるでしょ」



 とりあえずセツナさんには、SPオーブでINTを30だけ上げといたので、少し時間は掛るけど<錬金術>スキルを使える様にしておいた。


 早速自分の研究室に帰ろうとするセツナさんを呼び留めて、アヤメさん達とお風呂へ入って貰う。


 強引に引き留めないと、延々と研究してしまうので困った人だ。


 照明を暗くして夏用の部屋着に身を包み、夜景を見ながら其々が、好きなお酒を飲む事にした。



「じゃ、乾杯!」


「「「「「「乾杯~♪」」」」」」


「ナハハ、凄く贅沢してる気分だね」


「んふふ、たまにはこういうのも良いでしょ?」


「美しい景色に美味しいお酒、おまけに美女まではべらせてるんだから最高だね♪」


「あらっ? セツナさん、私達の方が良かったのかな?」


 ゾクゾクッ! 「危ないって? そんな目で見られたら、女の私でもゾクゾクしちゃうから」


「ククッ! 良いじゃないか。セツナ」


「わわっ! わ、私はノーマルだから」


「「「「「「あはははは♪」」」」」」


「ヨウ君が良いんだってさ」


「光栄ですね」


「こういう免疫は、あまりないんだけど?」


「んふふ、今日はセツナさんに譲って上げるわ」


「じゃ、頑張ってね~♪」



 アヤメさん達は珍しく自分の部屋に戻って行き、リビングにはセツナさんと僕だけになった。



「ナハハ、何か緊張するんだけど?」


「もう僕だけだから、緊張しなくても良いですよ?」


「余計に緊張したりして・・・自慢じゃないけど、研究しかしてこなかったんだよね」


「本物の研究者さんですね~」


「あの~ 本当に私なんかの、相手して貰っても良いのかな?」


「セツナさんは素敵な女性ですよ? 僕なんかじゃ釣り合わないほどに」


「そんなに褒めたら、舞い上がっちゃうよ?」


「僕はとっくに舞い上がってます♪」



 僕は立ち上がりセツナさんに優しくキスをした。


 緊張のせいか少し震えていたので、落ち着くまで抱き締めてあげる。


 流石に僕がリードして上げなきゃと思い、セツナさんが落ち着いたのを見計らい、抱き抱え僕の部屋へ連れて行った。



「落ち着きました?」


「ナハハ、ありがとう。落ち着いたみたい」


「また、今度でも良いですよ?」


「ううん、でも一つだけ言っておきたいんだけど、素材が欲しいからじゃないからね?


最初から可愛いなと思ってたけど、ほら私、色々と諦めてたから。


今はかなり幸せな気分なんだよね」


「セツナさんは、もっと自分に自信を持っても良いと思いますよ?


僕なんて小さくて男らしくないけど、素敵な女性達が好意を持ってくれて戸惑ってばかりですから」


「可愛いのが良いのに、年上の女性には特に魅力的だと思うけど?」


「そうなんですか?」


「そうなんですよ?」


「「あはは」」



 この後、ゴージャスな一夜になったのは言うまでもなく、気持ちの良い朝を迎えた。


 目が覚めるとセツナさんは自分の腕を枕にして、僕の顔を覗き込んでいた。



「おはよ、セツナさん」


「おはよ、三日月君」


「寝れました?」


「私もさっき起きたとこだよ、三日月君の可愛い寝顔見てたんだ」


「あ~ 狡いですよ? まあ僕もセツナさんの可愛いところを、見ちゃってますけど」


「えっ? わわっ! むぅ~ 三日月君。Hだね」


「バレちゃいましたか」


「わわっ!」



 照れているセツナさんが、あんまりにも可愛かったのでキスをしてイチャイチャしてしまった。


 そして恒例となったお姫様抱っこで、セツナさんをリビングまで連れて行って上げる。



「あの、流石に恥ずかしいんだが?」


「ごめんね、恒例行事だと思って我慢して♪」



 朝食の用意をしてくれていた皆に朝の挨拶をすると、恥ずかしさで顔を真っ赤にしてるセツナさんが可愛かった。



「にひひ、足腰に力入んないでしょ?」


「あぅ~」


「照れなくて良いよ? 皆同じだったから」


「生まれたての小鹿みたいに、なっちゃうんだよね~」


「フフ、とりあえず?」


「「「「「おめでとう、セツナさん!!!!!」」」」」


「ありがとう。ひゃ~ 照れるって」



 皆で朝食を食べていると、ようやくセツナさんも落ち着いてきたようだ。



「なんで、痛くなかったんだろう?」


「ブハッ! ゴホッ! ゴホッ!」


「あはは、いきなり変な事言うからヨウ君、咽ちゃったじゃない?」


「ナハハ、思わず疑問に思って、口に出ちゃったよ」


「そこは、ハーレム王の神業としか?」


「ナ・ギ・サ・さ・ん?」


「じょ、冗談だって。あはは」


「ハーレム王は、駄目ですーーー」


「ひゃー、待って待って、あはは、擽ったいって。あはは、ひーー」


「「「「「あはははは♪」」」」」



 こうして、朝の楽しい時間を過ごし、今日も東京の上級ダンジョンに行く事にした。


 そして、帰りにシオさんに頼んでいた月光種の様子見がてらに、シオさんのレストランに夕食を食べに行く事になった。


 ついでにシオさんの店をリフォームする話を煮詰めようかと思ったら、リラさんが既に数パターン用意してくれているらしい。


 相変わらず凄いなと感心してしまう、ナギサさんがシオさんに連絡を入れてくれ、17時頃予約を取ってくれた。



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