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第108話 仲間が増えて行くのは嬉しいですね


 久しぶりにギルドの喫茶店に来たけど、相変わらず良い雰囲気だしコーヒーも美味しい。


 朝食で食べたサンドイッチも美味しかったなと、思い出しながらニコニコしていると、アヤメさん達も帰ってきたので一緒にコーヒーを飲む事にした。



「おかえりなさい。喜んでくれましたか?」


「喜んでくれたけど、値段を聞いたら売ろうとするのよ、信じられる?」


「あはは、面白い人達ですね~」


「それが冗談じゃないのよね、値段聞いたら1個300万円ぐらいだって、目がマジだったもの」


「うわ~ そんなにするんだ。最初の頃だったら僕も売ってたかも」


「あのね~ ヨウ君はまだ新人さんなんだからね?」


「フフ、1個300万円ならベテラン冒険者でも売ると思いますよ?」


「フフ~ ヨウ様は、稼ぎまくってますからね~」


「えへへ♪ お陰様でコツコツ頑張ってます」


「三日月君のは、ガポガポって言うと思うよ?」


「ザクザクじゃない?」


「ドカドカかも?」


「ありゃ? 僕としては地道に頑張ってるつもりなんだけど」


「ヨウ君は桁が違うのよね」



 コーヒーも飲み終わったので、そろそろダンジョンに行こうとすると、店を出たとこで久しぶりに会うトールさんと会った。


 トールさんは以前スズカさんが働いていた、キャバクラに連れて行って貰った事がある先輩冒険者だ。


 トールさんは豪快な方で、僕の理想とする冒険者だったりする。



「トールさん、お久しぶりです」


「んあ? おお~ 久しぶりだな少年。頑張ってるか?」


「はい、コツコツとですが頑張ってます。以前は色々と御馳走になって、ありがとうございました」


「へええ~ トールのくせに慕われてるじゃない」


「うるせえ! 俺には人望ってのがあるんだよ」


「あ゛あ゛? ガサツなトールにそんなのあるわけないじゃない。バカじゃないの?」


「黙れ、チンチクリンめ」


「ウフフ、確か私も会った事があるわね、装備も新しくなってるし頑張ってるわね♪」


「はい、そうだ僕にも仲間が出来たんです。紹介しますねアヤメさん・ナギサさん・リラさん・ノノさん・ツドイさんです」



 アヤメさん達は初対面と言う事もあり、微笑みながら挨拶をしてくれた。



「・・・・・・・・」


「何か言いなさいよ、バカトール?」


「いや、お前と違ってこんなに綺麗な女性に会ったら、誰でも驚くだろうが? また、見事にハーレムパーティだしよ」


「ムカつくけど、確かにバカトールの言う通りね。ホントに冒険者なのか疑いたくなるわ」


「後ろに居たのは知ってたけど、まさか同じパーティなんてね。可愛い顔してやるわね~」


「ヨウ君が、そんなに慕う人って珍しいわね」


「だって、トールさん恰好良いじゃないですか♪ まさに、冒険者って感じで僕も何時かトールさんみたいな冒険者になりたいです」


「ガハハ、嬉しい事言ってくれるじゃねえか。やっぱり、分かる奴には分かるんだな~」


「ちょっと可愛い顔した貴方? 貴方、目に重大な障害があるわよ、急いで眼科に行って手術してきなさい! 8時間ぐらいの大手術よ!」


「蹴り飛ばしてやろうか? このチンチクリンめ」


「あっ、分かった! こんな可愛い少年を洗脳したわね? このゴキブリ野郎が」


「誰がゴキブリ野郎なんだよ? チン・チクリンさん」


「ムキー! そんな名前が存在するかーーー」


「ごめんなさいね、この二人仲が良すぎて困ってるのよ」


「誰がだよ? おう少年、今日は時間がねえが、また飯でも連れてってやるから頑張れよ」


「はい、ありがとうございます」


「んふふ、あんまりヨウ君に悪い事教えちゃ駄目ですよ?」


「ガハハ、男は締め付けすぎたら逃げられるぞ?」


「嫌な事言うわね・・・その時は全力で謝っちゃうわ」


「ウフフ、愛されてるわね~」


「本当に良い仲間達だな、大事にしろよ?」


「はい」



 トールさんは豪快に笑いながら立ち去って行った、相変わらず僕の描いた冒険者を体現したかのような人だ。



「恰好良いな~ トールさんは」


「ふ~ん、ヨウ君って、彼の様になりたいのか~」


「んふふ、何か分かる様な気がするわ、彼って如何にも冒険者だもんね」


「フフ、少し嫉妬しちゃいますね」


「フフ~ トールさんですか、覚えておきます」


「僕達から見たら、三日月君の方が恰好良いんだよ?」


「ホントですか? 何か凄く嬉しいんですけど」


「「「「「比べ物にならないわ♪」」」」」


「えへへ、ありがとうございます。そーだ、今日は守護さん達やソフィアさん達、スズカさん達と職人さん達も呼んでお土産パーティしませんか?」


「畏まりました。連絡を入れておきますね」


「んふふ、シオが張り切って料理してくれると思うわよ」


「あれっ? 今日はダンジョン行かないのかな?」


「あっ! ダンジョン行ってからで良いですか?」


「あはは、まあ分かってたんだけどね」


「そそ、そうだと思ってたわ」


「三日月君だもんね」


「フフ~ 久しぶりに大阪の上級ダンジョンですか?」


「フフ、きっと東京のダンジョンでしょう」


「うわっ! 何で分かるんですか? 東京の初級、中級ダンジョンも制覇しておこうかと思ってたんですよ」


「なるほど、スズカさんへの、お土産ですね?」


「・・・僕の頭の中って、ひょっとして透けてますか?」


「ん~ リラは特別なのよ?」


「分かってましたけど。やっぱり、そうですよね? 何で分かるんですか?」


「フフ、ヨウ様を愛し・・・コホンッ! 経験です・・・」


「「リラが、惚気たああああああああああああああああ!」」


「ククッ! 珍しいね?」


「もう皆、やめて! リラ姉が耳まで真っ赤になってるじゃない」


「僕もリラさんの事、とても愛してます♪」



 リラさんは顔を真っ赤にして、手で顔を覆い隠しているが、耳まで真っ赤になっているので照れているのが非常に分かりやすい。



「も~ 駄目よヨウ君! これからダンジョンに行くのに、リラが使い物にならなくなるでしょ~」


「にひひ、真っ赤っ赤だもんね~♪」


「ん、リラ可愛いね♪」


「ヨウ様、リラ姉が照れてますから抱っこして移動します?」


「な、何を言ってるんですか。さあ、行きましょう、ヨウ様」


「はい、リラさん」



 僕達は人気の無い所まで移動し、<気配遮断>と<隠蔽>を駆使して大空へ飛び立った。


 今日はスピード重視なので、ちゃんとケルピースーツに着替えた結果、約9分で東京に辿り着く事が出来た。



「フ~ このスーツ良いわね~」


「フフ、流石フミさんですね。良い仕上がりです」


「頑張ったら、もっと早く飛べそうですけどね」


「あんまり高度上げたら怖いから、これぐらいが妥当なんじゃない?」


「そうですね。長距離を飛ぶ時までに高度計も用意しときましょうか」


「その時は<風属性魔法>で、気圧を調整する訓練もしないといけませんね」


「なるほど、それもありましたね。僕達はステータスを上げてるし<身体強化>スキルがあるんで、低酸素や低気圧にも耐えれるかもしれませんけど」


「考えても分からない不思議な力だけど、色々と便利よね~」


「科学で考えたら僕達は矛盾の塊なんでしょうね」


「深く考えたら眠れなくなるからね」


「そそ、出来るんだから良いんじゃない?」


「あはは、そう思っときましょうか」



 僕達は東京にある初級ダンジョンに訪れ、最近手に入った<マッピング>スキルを駆使して、地図や生息モンスターのドロップ素材やスキル等を把握していく。


 今の僕達には初級・中級ダンジョンなら魔物も弱く階層も浅いため、夕方になる前に中級ダンジョンまで調査を終えることが出来た。


 もちろん、他にも中級ダンジョンがあるんだけど、今日はこれぐらいで帰る事にした。


 残念ながら新たなスキルは手に入らなかったけど、新たなドロップ素材や採集品が手に入ったので満足だ。


 早々と大阪に帰って、お土産パーティの準備をする事にしたけど、高速での移動手段があると本当に便利だと実感した。


 職人さん達は全員来てくれるらしい。スズカさん達は、お店があるのでスズカさんだけ来てくれることになった。


 守護さん達やソフィアさん達は、まだダンジョンに潜っているのか連絡は来てないけど、もうすぐ夕方なので待つことにした。


 段取りの加減でシオさんには早めに来て貰う事になり、ツドイさんとナギサさんが迎えに行ってくれた。


 僕達は先にマンションに帰ってきて、テーブルや椅子の段取りをしていく。


 大人数になりそうなので、プールサイドでパーティをする事にした。


 そうこうしていると、どうやらシオさんが到着したようだ。



「こんにちわ~ 三日月君」


「こんにちわシオさん。何かご機嫌ですね」


「そりゃそーよ? 今日、連絡貰ってから楽しみでしょうがないわ」


「あ~ ごめんなさい。今回は少ないんですけど」


「ウフフ、良いのよ少なくても、私も色々と食材は持ってきたから、見せて見せてー♪」


「はい、えっとファイアグリズリーの紅肝・ラヴァタートルの肉・ラヴァシャークの焔油・アースドラゴンの肉・レッドドラゴンの肉・コーラルディーアの肉かな。


採集品ではキングトリュフ・クイーントリュフ・白ニンニク・黒ニンニク・プラチナマスクメロンとかですね」


「ど、どこが今回は少ないのよー! ドラゴンって何よ? しかも、知らない食材ばかりじゃない? 採集品は高級品ばかりだし、一体いくらすると思ってるのよー」


「んふふ、シオ喜びすぎよ」


「あはは、シオさんが喜ぶだろうと思って、楽しみにしてたんですよ」


「も~ 意地悪なんだから。でも、レッドドラゴンの肉なんて使っちゃって良いのかな?」


「もちろんですよ。上級ダンジョン地下30階のボスですから、僕達も食べるの楽しみにしてるんですよ」


「うわー、うわー、値段は聞かない事にするわ、も~ 大好きよ、ヨウ君♪」


「喜んで貰って良かったです。実はちょっとシオさんに頼み事もあったりして」


「えっ? 断れない頼み事って、すっごく怖いんですけど?」


「いや、そんな大した事はないんだけど、また種を見つけたんで育てて貰えないかなと」


「また、とんでもない物なの? ピークベリーだけでも育ててるのバレたら襲われそうなんだけど?」


「あ~ そう言う心配もあるんですね。じゃ、セキュリティの高い店に建て替えちゃいますか?」


「リラさん、良いですか?」


「畏まりました。手配致します」


「はい? ちょ、ちょっと?」


「ん~ シオさんは高層ビルの高級店より、隠れた名店の方が似合いそうですから、店の雰囲気はそのままに庭を大きくして世界最高のセキュリティーを導入するってのはどうですか?」


「フフ、良いですね。私もあの店の雰囲気は好きなので、どんな料理でも作れる最新の設備を揃えましょう」


「そうなると、シオさんを支える優秀なスタッフも欲しいですね」


「畏まりました。世界の高級店から人材をピックアップしておきます」


「あ、あの~ 何言ってるのか、分かんないんですけど?」


「にひひ、シオ諦めなさい。数億円の料理を出す店とか恰好良いじゃない?」


「はぃぃ? 待って、お願いちょっと待って」


「フフ、シオさん御心配無く、私とジックリ相談してから決めましょう」


「今から完成が楽しみですね~♪」


「とりあえず、今日の料理作りを楽しむとか? こうなったヨウ君とリラは止まんないわよ?」


「そ、そうするわ。よーし、張り切っちゃうわよ♪」



 着々とパーティの準備を進めていると、守護さんとソフィアさんからも連絡が入り、今から来てくれるそうだ。


 鍛冶職人のミナミさんや裁縫職人のフミさんが、次々と部屋へ訪れてくれた。


 高級クラブのスズカさんと一緒に、守護さん達とソフィアさん達も到着したようだ。



「久しぶりですね、ヨウさん」


「ソフィアさん、久しぶりです頑張ってるみたいですね、かなり強くなったのが分かりますよ」


「フフフ、それは嬉しい言葉だな」


「「「「「こんばんわ、ヨウさん」」」」」


「こんばんわ、皆さんも頑張ってますね」


「鑑定しなくても分かるんですか?」


「何となくですが雰囲気で強さが分かるようになってきましたよ。魔力とか気力を感じ取ってるのかな?」


「なるほど、流石ヨウさんですね」


「お待たせ、ウチ等も来たで久しぶりやな~ 東京行っとったんやろ? ダンジョンから出たらメール入っとったさかい慌てたで」


「すみません。今日は、お土産パーティしたくて急いで呼んじゃいました」


「「「「「こんばんわ、ヨウさん」」」」」


「こんばんわ皆も順調に強くなってますね、ミミさんとルルさんも慣れてきたかな?」


「「はい、日に日に強くなっていくのが実感できます♪ ウチ等、メッチャ良うして貰ってます!」」


「しかし、皆さんステータスを上げてるせいか、一段と綺麗になりましたね」


「えっ!」×全員


「こらこら、ヨウ君12人も同時に口説かないの、皆照れてるでしょ」



 言われてみれば、守護さん達とソフィアさん達の顔が赤くなっている。



「な、なんやヨウはんに会うの久しぶりやから、そんな事言われたら照れるのはしゃーないで」


「そうです。久しぶりなんですからね?」


「ウフフ、ヨウ君って、驚くほどモテモテなんだね?」


「スズカさん、お店あるのに呼び出してすみません。でも、モテモテって訳じゃないですよ」


「なんや? 今日来とるん全員ハーレムメンバーちゃうん?」


「スズカちゃんと職人さん2人が、まだハーレムメンバーじゃないわね」


「うわ~ やっぱり、ヨウ君凄いんだね~」


「未だにハーレムって言葉には抵抗があるんですが、皆とは仲良くして貰ってます」


「あ、あの、私もハーレムに入れて欲しかったりして・・・あはは、照れちゃうね」


「んふふ、スズカちゃんなら良いわよ? 皆、聞いて! 高級クラブのママさんであるスズカちゃんが、ヨウ君のハーレムに入る事になりました。拍手~」


「お~~ パチパチパチパチパチパチ」×全員


「歓迎するわ、スズカちゃん」


「えっ! えええっ? そんな簡単に良いのかな? ヨウ君?」


「我ながら異常だと思うんですけど。スズカさんも良いんですか?」


「もちろんよ! もう諦めてたんだけど、私もヨウ君の傍に居させてくれるなら、こんなに嬉しい事はないわ」


「僕もスズカさんが入ってくれるなら、凄く嬉しいです」


「あ、ありがと。やだっ、涙が出て来ちゃった。これから宜しくね」


「こちらこそです」


「シオも今、彼氏居ないんでしょ? ヨウ君のハーレムに入っちゃわない?」


「な、何てこと言うのよ、確かに彼氏は居ないけど・・・」


「私はどっちでも良いんだけどな~ 言っとくけど人生最大のチャンスかもよ? 後悔しても知らないよー」


「だ、だって・・・」


「ほらほら、ヨウ君からも。友達の私が言うのも何だけど、シオって素敵な女性よ」


「そ、それは十分分かってるんですが、普通に考えたら日本でハーレムなんて異常ですよね?


シオさんには専属料理人になって貰えただけでも、凄く嬉しいのに無理強いは出来ませんよ。


でも、これだけは言っておきたいのですが、今日お呼びした皆さんは僕が絶対の信頼をおける人達なんです。


それと同時に、近くにいてくれるだけでも嬉しくなるような、素敵な女性達なんです。


僕はある事情から一生ソロで活動をする覚悟をしていました。


もう、皆さん気付いてるかもしれませんが、僕には誰にも言えない秘密があるからです。


僕と行動を共にすると言う事は、どうしても僕の秘密に触れなければならないので躊躇してました。


ですが、アヤメさん達5人は、身の危険が起こるかもしれない僕の秘密を共有し、仲間になってくれました。


そのお陰で弱かった僕にも、ある程度の強さを身に着ける事が出来ました。


強さを身に着けた事で仲間を守る自信に繋がり、徐々に僕の秘密を分かち合える人達が増えていったと思ってます。


まだ知り合って間もない人も居ますが、此処に居る皆さんは僕にとっては、親友や恋人を超えた、特別な人達なんです。


恥ずかしい話ですが、僕は見かけの割に性欲が強いのか、アヤメさん達は僕が満足出来るように積極的にハーレムメンバーを増やそうとしてくれています。


偶然って言うのもあると思うのですが、此処に居る皆さんは・・・あの・・・その・・・僕のタイプの女性というか、とても素敵な女性です。


だから、ハーレムに入ってくれると、僕としてはメチャクチャ嬉しいです。


ハーレムメンバーに入ったからと言っても、僕は決して束縛なんてしません。


自由に好きな事をして、僕と人生を楽しんで貰えたら、それで十分です」


「んふふ じゃ私からも一言伝えておくわ、女に生まれてヨウ君に惚れない方法があるとすれば、最初からヨウ君と知り合わない事しかないわ。


信じられないかもしれないけど、私にはそうとしか思えない。まだハーレムメンバーじゃない人は、ある程度の覚悟はしてね」


「決めたわ! 私もヨウ君のハーレムに入る。いえ、ハーレムに入れて下さいお願いします」


「ありがとうシオさん、此方こそお願いします」


「ウフフ、私は皆さんのように若くないんだけど、ハーレムに入れて貰って良いのかしら?」


「もちろんですフミさん。でも、本当に良いんですか?」


「ええ、私は結婚する気なんて元々ないし、仕事が好きなのよ♪ それにヨウさんには何度も喜ばせて貰ってますから、私からお願いしたいぐらいだもの」


「ありがとうフミさん。僕も嬉しいです」


「ねーねー? 私はもうハーレムに入れて貰ったと思って良いんだよね?」


「はい、セツナさんは素材とか使っちゃいましたけど、口説き落とさせて貰っちゃいました」


「ナハハ、確かにあの素材見たら私なら簡単に落ちちゃうわね。でも、此処にいる女性達の反応や、今の話を聞いた限りでは願ったり叶ったりかもね」


「じゃ、話も纏まった事だし、新たなハーレムメンバーの歓迎会もやっちゃおっか」


「賛成~♪」×全員



 こうしてめでたく此処に居る全員の女性が、ハーレムに入ってくれる事になり、人数が多い事からプールサイドでパーティが開かれた。


 シオさんが次々に出してくれる料理は、一流レストランを感じさせるほど美しくて美味しそうな物ばかりだった。



「お待たせ~ 次はレッドドラゴンのステーキだよー♪」


「えええええええっ!!!!!」×全員


「な、なんやて? 冗談・・・な訳ないか。しかし、度肝抜かれるわ」


「もう笑うしかないよね? 私、今日ドラゴン食べちゃうんだ?」


「・・・<言語理解>スキルがあっても、日本語は難しいわね?」


「そう言いたい気持ちは分かるけど、ヨウさんよ。ソフィア?」


「分かってるわよ。でも、日本に来てから何度目の驚愕なのよ?」


「ねー? もう日本に住んじゃわない?」


「そう言わないでよベッキー、私もそれ考えちゃったんだから」


「とりあえず、ロシアに帰って直ぐにまた来る?」


「恩返しの為にもロシアのダンジョン調査しないとでしょ? 直ぐには無理よ」


「あーーー! 帰りたくないよーーー!」


「カーチャ。無理言わないの」



 僕達はレッドドラゴンのステーキを前に少し気後れしたが、恐る恐る口へ運ぶ事にした。



「お、美味しい・・・うわ~ アースドラゴンの肉も美味しかったけど、これはそれ以上だ」


「美味しい~~~~~~♪」×全員


「ウフフ、ありがと♪ これはクィーントリュフと黒ニンニクを贅沢に使った、本日最高の逸品よ♪」


「どれだけ贅沢なのよ? 値段なんて付けれないんじゃない」


「旨いな~ 力が漲るようだ♪」


「あはは、ミナミさんもお肉好きなんですね、僕も大好きなんです」


「フフ、ドラゴン系のお肉は、私でも値段の予想が出来ませんね」


「あっ! レッドドラゴンの素材も、あるんじゃねーのか?」


「あはは、もちろんありますよ。後でミナミさんに渡しますね」


「うはー、流石だな。くぅぅ腕がなるぜ。楽しみが出来ちまったな」


「待って、ねえ私には? 皮とかあるんじゃないんですか?」


「はい、フミさんにはラヴァサーペントの黒赤皮とかフェニックスの光羽、アースドラゴンとレッドドラゴンの皮を鱗付きで渡しますね」


「キャアアアアアア! 素敵♪ ヨウ様、大好きですわ」


「私にも調べさせて貰えるのよね? 駄目とか言わないでよ?」


「あはは、セツナさんには色々渡してるじゃないですか?」


「意地悪な事言わないでよー、お願いよ。少しで良いからーーー」


「心配しなくても、セツナさんには一通り全部渡しますから」


「ホントよね? んふ~ 時間がいくらあっても足りないかも♪」


「セツナさん、睡眠と食事はちゃんと取って下さいね? 寝不足禁止ですからね」


「・・・善処するわ」


「フフ、私がチェックしますから、誤魔化しは利きませんよ?」


「分かってるわよ、ちゃんと節制もするから」



 新たな素材を見せる度に、職人さん達は凄く喜んでくれるから渡す方も嬉しくなる。



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大阪、東京間を5分 マッハ6くらい?
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