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プロローグ!

3年ほど前から書きだした次作です。

こんなローファンタジーがあったら良いなと思いながら書き出したのですが、結構溜まってきたので掲載する事にしました。

読んで頂けたら嬉しいです!


 今から約1年前、そうあれは僕が高校2年生の時、突如現れた巨大な隕石が地球に衝突した。


 地球と言っても、驚く事に田舎である自宅の裏山にだ。


 当時、一番早く観測されたのが人々の視認だった、いったいどこから現れたのか? 何故ここまで地球に近づくまで観測されなかったのか? あまりにも巨大な光の帯を引きながら落下してくる巨大隕石を見た人々は、誰もが地球の終局を想像した。


 しかし、衝突による巨大なエネルギーはどこへ消えたのか幻だったかのように光と共に消え失せた。


 数十万人が目撃していたにも関わらず、僅かな津波さえ起こらず地球は静けさを取り戻した。


 人類は安堵と共に、この怪現象を調べたが様々な推論が出る中、結局原因は分からなかった。


 そして、この時から世界中にダンジョンが出現した。


 僕のクラスにいる誰かが言った、あの巨大な隕石はダンジョンコアだったんだ、それが地球との衝撃で砕け世界中に散らばりダンジョンが出来たんだと・・・僕は世界中の学者が語っている推論より一番納得してしまった。


 当時は日本に出来たダンジョンも自衛隊や警察が規制していたが、全てを規制するには数が多すぎたのか連日連夜、報道や一般のYouTube等で次々に動画が公表された。


 今では当たり前のようになっているがダンジョンでは、スライムやゴブリン各種恐ろしい魔物達が出現し世間を賑わせた。


 当然のように多数の死者や負傷者が続出したが、ダンジョンに挑む者が途切れる事はなかった、何故かと言えばリスク以上のメリットがあるからだ。


 魔物を倒しても経験値が入りレベルアップすると言う事はなかったが、その代わりにオーブや魔法スクロールがドロップする事が確認されている。


 オーブにはSPオーブとスキルオーブが有り、どちらかのオーブを取得すると自分のステータスが見えるようになるらしい。


 SPオーブを使うと自身のステータスを上げる事が出来るらしく、これにより身体能力が向上し超人になる事も可能だが、滅多に出現しないので高額でやり取りされている。


 それよりも更に高額でやり取りされているのが、スキルオーブや魔法スクロールだ、多種多様なスキルオーブや魔法スクロールが確認され、とんでもない値段で売買されている。


 ダンジョン内では宝箱も存在しており武器や防具、アイテムが続々と発見され特にポーション類では医療分野での躍進が期待されている。また、今後高位のポーションが産出されれば、今まで治療不可能だった怪我や病気も治るようになるかもしれないと希望が持たれている。


 その他にも地球には存在しない鉱物や植物が発見されており、様々な研究がされているらしい。


 漫画やゲームの影響か日本が一番ダンジョンを受け入れる事が出来たようで、現在ではダンジョンギルドが設立され18歳から誰でもダンジョンに入る事が出来るようになった。


 このダンジョンギルドが設立された事により、ダンジョンから産出される様々な物がスムーズに売買出来るようになり、危険なダンジョンに挑む者が増えていった。


 ダンジョンギルドは東京に本部があり、今では各都道府県にも支部が広がっている、年々施設も充実してきてダンジョンから産出された素材から作られた装備品やポーション類が立ち並びショップも増えてきている。


 武器と言っても日本なので銃火器類は販売していないんだけど、どうやらダンジョンの魔物にはそれらは効果がないらしくアメリカでも使う人はいないらしい。



 そして、この僕もダンジョンに魅入られた内の一人だ! 僕の部屋にはダンジョン関係の本が多数ありスマホやテレビで最新の情報も欠かさずチェックしている。


 僕が住んでいる所は田舎で娯楽が何もないところだけど、周りの人達は良い人ばかりで気に入っている。


 唯一の難点はダンジョンが近くに無い事だ、僕はずっと18歳に成れば都会の近くに住みダンジョン生活を満喫することを夢見ている。


 当然のように最初は両親にも反対されたが、今では決して無理をしない事を条件に許可を貰っている。


 力が強く格闘が好きなわけでもない僕が、何故ここまでダンジョンに興味が湧いたかと言うと、ちゃんと理由もある。


 僕には何故かオーブを使わないと見えないはずの自分のステータスが見る事が出来る。


 心当たりが無いわけでは無いのだがハッキリと覚えていない、それは今から約1年前、僕も巨大な隕石を目撃した一人だった。


 その時僕はマタタビを取りに一人で山に入っていた。


 見晴らしの良い山の中腹辺りで休憩している時に巨大な光の帯を引きながら迫りくる隕石に驚き、衝突の瞬間しゃがんで頭を抱えてしまった。


 しばらくしても何も変化が無かったので頭を上げてみると先ほど確かにあった、巨大な光の帯は跡形もなく消えていた。


 僕は幻でも見ていたのかと不思議に思っていると、いきなり足元の感覚が無くなり、まるで落とし穴にでも落ちたかのように落下していくのを覚えている。


 どれぐらい落ちてしまったのか分からなかったが、不思議と怪我をしている訳でもなく、どこも痛くなかったが意識は朦朧としていた。


 朦朧としている意識の中、僕は確かに淡く発光している光の玉を見たような気がする。


 その後気を失ったのか目が覚めると休憩していた場所に寝転がっていた、周りを探しても落とし穴のような物は何処にも無かった。


 自分のステータスが見える事に気付いたのは、それから約一か月後ぐらいだったけど僕にはあの時にスキルオーブを手に入れたとしか思えない。


 何故なら僕のステータスにしっかりと、スキルが反映されていたからだ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【STATUS】


HP  80/80

MP 110/110


STR  7

VIT  8

DEX 10

INT 11

AGI  9

LUK 26


skill:<ウィル>


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 このスキル項目にある<ウィル>とは、どんなスキルなのか今でも分からない。


 もちろんスマホや雑誌で調べてみたが、どこにも乗ってなかった、一応念のために<ウィル>と言う文字で検索するのは、やめておいた。


 もし検索履歴から調べる事が出来る人が居たら、僕が<ウィル>スキルを持っている事がバレるかもしれないからだ。


 我ながら考えすぎだとは思うけど、慎重になる事は悪い事じゃない筈だもんね。


 もちろん、全然珍しくもないスキルの可能性もあるけど、とんでもないレアスキルかもしれない・・・


 このスキルを解析するだけでも僕がダンジョンに興味を持つ理由としては十分だった、もちろんこの事は家族にも話をしていない。


 そして、いよいよ明日の卒業式が終わったら、東京よりも近い大阪に旅立つ事になる。



本日、第5話まで投稿します!

感想や評価を頂けましたら幸いです♪

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― 新着の感想 ―
雑誌や辞書ならわかるけど、スマホで調べている段階で履歴は残っていると思う。
一まとまりの分の始めには1マス空白があるとだいぶ読みやすいんだけどな
ダンジョンが出来て一年!とかもっと混乱してるんじゃないかなぁ 舞台がととのいすぎてる気が
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