初恋の姫君は、竜の神殿にいる 5
「神殿の食事に不備はございませんか、レティシア姫」
「猊下」
「猊下」
何人かの神官を伴って、オリヴィエ大神官がいらして、さっと神官様たちに緊張が走る。
「オリヴィエ様。ございません!毎日とても美味しいです!」
「それは良かった。大切な花嫁様にご不便をおかけしては、竜王陛下がお悲しみになります。……ご同席してかまいませんか、レティシア姫?」
「はい。もちろん」
オリヴィエ様、仲良しのフェリス様とごはん食べたかったのかしら?
「フェリス殿下。露骨に嫌な顔しないでください」
「……してない。そんな、レティシアに怒られるようなことは」
微妙な御顔のフェリス様と、にこやかなオリヴィエ様。
わたしはフェリス様を怒ったりしませんよー!
「何故、僕とレティシアとの朝の憩いの時間に、オリヴィエが……いや、偉大な大神官殿が」
「フェリス殿下とレティシア姫との憩いの時間をお邪魔するつもりはありません。少しお二人と歓談したかっただけで」
「フェリス様。私にお気をつかわず、オリヴィエ様と積もる話をしてくださいね。きっと、お二人ともお忙しくて、なかなかゆっくりお話できないのでは……?」
「オリヴィエがいて、レティシアの食が進まなかったら、さがってもらうから……」
「そんなことありませんっ。オリヴィエ様のおかげで、レティシアはとっても食が進みます!」
ふるふる、レティシアは長い金の髪をふる。
オリヴィエ大神官とは、最初にシュヴァリエで逢ったときに、呪いの王女の件で、出会い頭に逃げてしまったけれど、それ以後、ぜんぜん遺恨はない。シュヴァリエのときも、オリヴィエ様が悪いわけじゃないし。
先日の婚前の沐浴の儀式も、フェリス様のご友人のオリヴィエ様に司って頂いて、安心だったし。
「フェリス様が、レティシア姫を、それはもう目にいれても痛くないほどの溺愛ぶり、とお伺いしてましたが……これはなかなか……」
くすくす。オリヴィエ大神官が苦しそうに笑いを堪えてて、大神官付き若い神官達が、なんだかぎょっとしている。
「……? わたしがちいさいので、フェリス様はとても心配してくださるのです。でも、わたしは、フェリス様にとっても大事にしてもらってるせいか、こちらに来てから毎日、元気に満ち溢れています……!」
ホントよ! 何なら、いまなら、リリア神殿に捕まってたときの、悪者の魔導士たちとか倒せそうだわ!
レーヴェ神殿のなかにいるせいか、フェリス様の花嫁として沐浴の儀を終えたせいか、レティシアも力に満ち溢れてるわ……!
思わず、オリヴィエ大神官に向けて、こんなに元気です! と拳を振り上げそうになっちゃったけど、淑女らしく我慢してみたわ。
「はい。私にも、そのように見えます、レティシア姫。それでも過保護なフェリス殿下には、愛しくてならぬ姫様が心配でならぬのでしょうが……」
ちょっと三日ほど東京にお出かけしてきて、更新滞って失礼しました!
日々、新幹線の移動中とかに書くつもりが、こんこんと眠ってました……!
三月一日に五歳五巻とコミック三巻が発売になります!
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五歳で、竜~コミック三巻表紙❤
五歳で、竜コミック連載