初恋の姫は、竜の神殿にいる 4
「ん、美味しい!」
レーヴェ神殿の朝ごはん。いちごを散らした春野菜のサラダが、目にも鮮やかで美味しい。
菜の花、えんどう豆、春キャベツ……、ディアナのお野菜、美味しいんだよね。
「今朝、レーヴェ神殿内の畑で摘みました春野菜といちごでございます」
若い神官さんがにこにこと説明してくれる。
「畑もあるんですね、レーヴェ神殿」
「敷地が広いからね。だいたいのものは自給自足のはずだよ。畑の手入れは修行の一環でもあるし」
朝から眩いフェリス様が説明してくれる。
何だか、日々、フェリス様が美しくなっていくわ……。
詳しくないけど、花婿も結婚式に向けて、どんどん美しくなっていくものなのかしら?
何もエステしてないはずだけど、フェリス様……。
「きっと、竜王陛下も喜ばれますね、菜の花畑にいちご畑……」
ゆったりとした竜の姿で、いちごの花の冠を頭に載せてもらって、ディアナの人々を見守りながら、水辺で遊ぶ竜王陛下の姿が浮かんで、ほのぼのしてしまった。
「竜王陛下も、いちごと菜の花のサラダ、美味しく召し上がってくださいね……!」
食前のお祈りはしたけど、このサラダはとくにお供えしたいわっ、きっと竜王陛下、ああ見えて草食よ、フェリス様に似てらっしゃるからっ、と心でお供えする。
フェリス宮の精霊さんも、レティシアがこれをオレに食べさせたい、と思ってくれたら、それはオレに供えられてるんだよ、日々の祈りとはそんなものさ、て言ってたもの。あ、精霊さんも食べてねっ。
「……、……」
「フェリス様、どうかしました?」
あ、また、フェリス様が笑うの我慢してる。なんで。
「いや、うちのレティシアが……可愛すぎて。……レーヴェはみんなからいろいろ美味しいものを貰ってるだろうから、サラダは竜王陛下に差し上げないで、うちのレティシアがお食べ」
フェリス様。ここはフェリス宮じゃありませんから、フェリス様のレティシア贔屓のその意見に賛同してくれる方ばかりではないと……。
「久方ぶりにフェリス殿下が神殿にいらっしゃるのと、レティシア姫があまりにお可愛らしいので、神殿の者もみな、何やら楽し気です」
「……? 私はいつもと変わりない私ですが、このいちごのサラダは可愛いです……!」
フォークを握りしめて、レティシアは褒めた。
よくわからないけど、きっと、神殿の皆さん、フェリス様の滞在が嬉しいのねっ。
フェリス様効果で、レティシアのことも五割増しくらい可愛く思って頂けてるのでは……?
神殿での朝ごはんタイム♪
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