優しい眠りを覚ますもの 2
「フェリス様、起こしちゃいました?」
レティシアが眠ってるフェリス様を見つめすぎたのかも……?
「僕の姫より目が覚めるのが遅いなど、僕は怠慢な騎士だ」
「? おかげで私は眠るフェリス様を堪能できました……! 眼福です!」
眼福! 眼福!とレティシアははしゃぐ。
「僕の眠ってる顔なんて楽しくないよ?」
「楽しいです! ずって見てたいです! 眠るフェリス様可愛いです! 守ってあげたくなります!」
寝起きのフェリス様は、ちょっと緩くて可愛い。
「僕の眠ってるところは可愛くないけど、レティシアの眠ってる姿は可愛いよ。本当に守ってあげたくなるよ」
「………っ」
フェリスに凄く優しく囁かれて、レティシアは赤面してしまった。
最近、フェリス様、何だか色っぽいような……?
男の人に色っぽいって変かな?
でも、もうちょっと前のフェリス様は、こんな感じではなかった気が……?
「起こしたくなくて、ずっと見つめてたい気持ちもわかる」
「……フェリス様と違って、わたしの寝顔はみっともなくて恥ずかしいので、ずっと見ちゃダメですっ」
よ、涎とかでてるかもっ。
フェリス様みたいに、レティシアは、眠ってる時も、神像のように美しいわけではないので……!
「みっともなくないよ。とても可愛いよ」
「いえっ。可愛くありませんっ。私の寝顔をずっと見てもいいのは、くまちゃんくらいですっ」
くまちゃんなら涎が出てても、きっと許してくれる……!
でも麗しのフェリス様に、涎は見られたくない……っ!
「それは僕がくまちゃんに嫉妬するね。くまちゃんは普段からレティシアの厚い信頼をえてるし。越権行為で問題にしたいくらいだ」
「く、くまちゃんは、フェリス様がくださった子ですからっ。私が寂しくないようにって……」
くまちゃんはふわふわして抱き込ごちがよくて可愛くて大好きなんだけど、一人でサリアから来るレティシアの為に、って、フェリス様がディアナ一のロマーノ工房に依頼して作って下さったのだとリタから聞いた。
それを聞いて、レティシアは余計にくまちゃんが大切になった。
「うん。レティシアの慰めになればいいなって思ったけど、こんなにくまちゃんが大事にされるとは思ってなかったな」
「とっても大事です。可愛いし、頼りになるし……フェリス様の御話も聞いてもらってます」
「僕の? どんな話?」
「んと……、今日のフェリス様も素晴らしかったわ、とか、フェリス様、お野菜ぜんぶ召し上がって偉かったわ、とかです」
「……そ、そうなんだ……」
何故かフェリス様が笑いを堪えている。なんで? 私、何かおもしろいこと言った?
あけましておめでとうございます! 旧年中は大変お世話になりました! 本年もよろしくお願いいたしますー!
元旦更新、まにあいましたー!
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『五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました@COMIC』コミカライズ三巻表紙