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15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻予約受付中】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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レーヴェ神殿の姫君 13

「約束。誰かが化けてたらいけないから、知ってる人にもついていかないで。……僕以外にはついていかないで? 義母上が何か、と言われても、一人でどうにかしようとしてはダメ。僕の名を呼んで。何処にいても、レティシアのところに、飛んで行くから」


「……はい」


レティシアが教えたままに、フェリスが小指を差し出してきたので、レティシアも小指を絡める。


綺麗なフェリス様の指。


ほんの少し前のレティシアは、世界で一番、孤独な気がしてた。


もう一度、指切りを誰かとするなんて、思えなかった。


死んだら両親が悲しむだろうから、がんばって生きなければ、とは思っていたけれど、何の希望も持てなかったので、せめてもレティシアの結婚で、たくさんの人が幸せになれればいいと想っていた。


『フローレンス大陸で最も祝福された国、竜の神に愛された王国』ディアナの王弟とサリアの小さな姫の結婚は、そういうものだと想っていた。


「フェリス様」


でも、実際に逢ったフェリス様は、レティシアのあらゆる想像の外にいた。


レティシアが逢ったなかで、誰よりも美しくて。誰よりも賢くて、誰よりも強くて。


そして、誰よりも、寂しそうだった。


この世のすべてを持っていそうな美貌の青年だったのに、寂しそうな影が不思議だった。


「なぁに、レティシア?」


「結婚式、楽しみです」


「僕もだよ」


レティシアがそう言うと、フェリスも幸福そうに微笑んだ。


「フェリス宮の皆も、シュヴァリエの方も、神殿の方も……、みんながとっても……とっても楽しみにして下さってて」


本来、結婚式とは、そういうものなのだろうが、サリアを出る時は、あまりにも祝福とは程遠かったので、ディアナであまりにも祝われていて、驚いている。


(フェリス様の花嫁様をきっと御守りするのだと。……王都が窮屈でしたら、私共が、ここで、姫様が大きくなるまできっとお守りして、必ずやお幸せにするのだと……)


シュヴァリエの幸福は、レティシアと同い年の五歳のフェリス様の小さな手が築いたもの。


最愛のお母様を失った孤独な美しい少年が、あの美しい薔薇の里の人々を守ってきたのだ。


「うん。レティシアといると、僕も、みんなの気持ちがわかってきた」


「フェリス様も?」


「うん。レティシアの結婚式だと想うと、結婚式にはあふれるほどの花も、世界中の音楽も、食べきれないほどの料理も、確かに必要だ、と思う。……うちのレティシアを、誰よりも幸せな花嫁にしてあげたい」


「幸せです! 誰よりも!」


自信満々にお返事して、あ、フェリス様にごはん! と思い出した。


「フェリス様、おにくっ、食べてくださいっ!」


えいっとお肉を突き刺したフォークを差し出す。


「……はい、我が姫」


フェリス様が笑いながら、唇をひらいて、レティシアの差し出したお肉を食べてくれた。



本日、地域の少年少女合唱団様とうちの王子犬で、高齢者住宅慰問予定だったのですが、インフルエンザなど流行っているので、中止になりました。何かあったら心配ですものね。皆様もインフルエンザなどお気をつけてくださいね~


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椎名先生のとっても美麗な竜王家の二人&可愛いレティシアをとりまく人々をぜひご覧ください~

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― 新着の感想 ―
こちらと漫画両方読むと、二人の恋が進んでるなと思います。特にフェリス様の恋心が順調に育っていてニコニコしてしまいます。レティシア姫に伝わるのはいつでしょう?十年後かな?その日が楽しみです。
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