レーヴェ神殿の姫君 10
「リリアの大司教は、リリアの神を至上の存在と考えてるみたいだから、ディアナで愛されてるレーヴェが不可解にして邪魔なんだろうね」
「人様の国の宗教、ほおっといてもらいたいですね」
レティシアはくまちゃんと一緒にぷんぷんする。
「……レティシア、可愛くて、大好き」
「いま何か可愛い要素ありましたか? わりと感じ悪い私と化してた気がしますが」
フェリス様は褒めるポイントも独特なの……。いやそのフェリス様の独特な感性のおかげで、レティシアはとても助かってるけど。
「だってね……、普通の人には一度では通じにくいような僕の話を、一瞬で理解して、一緒に怒ってくれるからね」
「フェリス様のお話はとってもわかりやすいです。それに竜王陛下は、フェリス様に次ぐ私の二番目の推しですから、普段ぽーっとしてる私でも、推しへの無礼は一瞬で反応できます!」
レティシアの怒りにはいまひとつ瞬発力がたりない。なのでサリアで叔父様たちに意地悪されてても、すぐに怒れなくて、後でじわじわ効いてくる感じだった。
だが、レティシアもフェリス様の推し活始めて、初めて知ったんだけど、大事な推しへの侮辱には、一瞬で怒りが湧くのだ。推しへの愛は偉大である。
「僕のレティシア、レーヴェを推しにしちゃダメだよ」
「フェリス様の次です。二番目です」
「二番目でもダメ。毎日、神殿でレーヴェにはしゃぐレティシアに僕が妬いてるから」
「……ドラゴンの竜王陛下にですか?」
んんん? とレティシアは小首を傾げた。
「うん。だって、レーヴェのが僕よりずっと偉大だし、かっこいいし、可愛いからね」
「そうでしょうか? 可愛さではフェリス様に叶わない気がしますが、竜王陛下……」
竜王陛下は確かに偉大だけど、うちのフェリス様の方がずっと可愛いと思うわ!
「僕のように、リリアの大司教も、ディアナ人に愛されまくってるレーヴェに妬いてるのかも?」
「そこは全然違うと思いますが、……ディアナの人々の心を、レーヴェ様からリリア様に、とお望みなら、竜王陛下は史上最大の強敵ですね……」
一度、フェリス様にディアナの街にデートに連れて行って頂いた時も、それこそ街の至るところに、翼を広げる竜の像があり、フェリス様に似た竜王陛下がいらっしゃった。
リリア僧が広場で、嫌がらせで、竜王陛下の絵を燃やしてたけど、いくら燃やしてもまだまだあるよ、竜王陛下の絵……。
そして街の子供たちが、争って、竜王陛下の役と悪役をとりあって遊んでる。
大神官や大司教に信仰しなさいと命じられたからではなく、人々の毎日の当たり前の生活の中に竜王陛下がいる感じなのだ。
「嫉妬深い男はモテないぞ、孫よ」(from愛され竜王陛下)
三年前、私がまだ毎朝、王子とゴンちゃんと散歩してたころ、大きなくまのぬいぐるを飾ってるカフェが通りにあって、毎日そこのくまを見てたら、くまちゃん可愛かったので、レティシアにもくまちゃんを持たせたのですが、そのカフェが12月で移転とのこと。寂しい……(入ったことないのに、オーナーのおじさんとはたまに喋ってました、犬の好きな方なので笑。おじさんも寂しげだった)
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椎名先生のとっても美麗な竜王家の二人&可愛いレティシアをとりまく人々をぜひご覧ください~
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『五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました@COMIC』コミカライズ三巻表紙
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