レーヴェ神殿の姫君 8
「ん……?」
うう、フェリス様から、可愛く上目遣いされても、レティシアはごまかされない!
はいっとミネストローネをいれた丸っこいボウルを、フェリス様の手に渡す。
ミネストローネ、あったかい。
「何か食べてるレティシアは、やっぱり可愛い」
「んう?」
レティシアが自分もミネストローネを口に運んでいたら、フェリス様が楽しそうにそれを見ていた。
「わ、わたし、可愛くなくていいので、フェリス様にいっぱい食べてほしいです!」
「……? ごめん。ちゃんと食べるね。……ローストビーフ、一緒に食べよ?」
「はい」
小さくしてくれたローストビーフを、フェリス様が口にいれてくれる。
基本、レティシアのお夜食隊は、フェリス様に食べさせることが目的だが、フェリス様的にはレティシアに食べさせるほうが楽しいらしい……。
「おにく、おいしいです……! ……フェリス様、何か、考え事されてました、夕食の時?」
「ん……」
フェリス様がレティシアの手からローストビーフを食べる。何故かな? お肉だからかな? 綺麗な大きな獣でも餌付けしてる気分になるのは……。
「大半は、レティシアの花嫁姿、すごく美しかったな、て僕はぼうっとしてたんだと想うけど……」
「あ、ありがとうございま……」
ものすごく美しい人に、そんなことを言われて、レティシアは戸惑う。
「いや、お礼を言うのは僕のほうだよ。……こんな可愛い花嫁さんをもらえて、毎日幸せだ。……あとは、今日は、僕達の結婚式の警備図を見せて貰ったりしたから……、竜王剣の騒ぎで僕を怨んでるというリリア教徒が何もしてこないといいんだが……と少し考えてて」
「……私とフェリス様の結婚式に?」
ええ。竜王陛下似のフェリス様の結婚式とか一般の観覧も凄そうだから、何か迷惑な事しないでほしい……。あ。でも、だから、竜王剣さん、「必要な時は呼べよ、フェリス!」て声かけてくれたのかな……。
「だめ。だめです。フェリス様の結婚式、みんな、楽しみにしてるから……」
自慢の領主のフェリス様の結婚式を祝いたがってた、薔薇祭のシュヴァリエの人達の幸せそうな顔を思い出す。
「僕とレティシアの結婚式だよ。レティシアは楽しみにしてない?」
フェリス様に、いちごを唇にいれてもらいながら、尋ねられた。
「んぅ? してますしてます! レティシアも結婚式楽しみです! 前は、政略結婚だから結婚式も簡単でいいと思ってましたが、いまはフェリス様の礼装をいっぱい楽しみたいので、ディアナ流の華やかな結婚式にも大賛成で楽しみにしてます!」
いちご、おいしい。結婚式、妨害ダメ絶対、あぶないから。フェリス様の結婚式の素敵な礼装、連写したい、とレティシアの脳内がちょっと欲望で渋滞する。
今週は、レティシアとレーヴェのSSを書いてたのですが、このコンビ(じーじと孫娘……笑)好きな方は楽しみにしてくださいね。お目に触れるのは、もう少し先になりますが。12月迄、あと五本くらい、SSのネタを常時募集中です(笑)
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椎名先生のとっても美麗な竜王家の二人&可愛いレティシアをとりまく人々をぜひご覧ください~
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『五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました@COMIC』コミカライズ三巻表紙
『五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました@COMIC』コミカライズ連載