レーヴェ神殿の姫君 3
「ひゃう!? フェリス様!? フェリス様をとりだしちゃいました!? ま、まだお夜食が……」
ううん、フェリス宮の厨房にある食材をイメージしたつもりだったのに、間違えて、フェリス様を呼び出してしまったのだろうか?
フェリス様はまだ早い。
先にフェリス様の為のご飯を召喚しないと……。
「レティシアの魔力の気配がするけど、どうしたのかなと……」
「ああっ。すみませんっ。私こっそり、フェリス様にお夜食の用意をしたくて……でもあの、フェリス宮と違って、レーヴェ神殿の厨房には仲良しさんがいなくて……」
「うちの宮の厨房には、レティシアの仲良しさんがいるの? それは羨ましいな」
んん? とフェリス様が小首を傾げてる。
フェリス様、レーヴェ神殿に来てから、いつにもまして輝きがましてるような……!
「な、仲良しさんというか、フェリス様にたくさん食べさせたいね同盟というか……」
いつ遊びに行っても、フェリス宮の厨房は楽しい。
レティシア姫にお怪我をさせたら、私共、フェリス様に顔向けができません、ってあんまりお手伝いはさせてもらえないけど……。
そもそも手がちっちゃいので、お手伝いできることが少ないけど……。
でも、厨房のみんなと、フェリス様、これなら食欲が湧くかな~て考えてるのは楽しい時間。
「僕に? そうか。うちの奥さんは有能だね。すでにフェリス宮の女主人としてのお仕事に励んでる」
「おんなしゅじんのおしごと……? いえ、これはそんなたいそうなことではなく、ただの、推しの健康第一! という、レティシアの推し活の一環です!」
「……僕の健康の維持も、推し活の一環なのか……推し活とは、奥が深いね」
ふむ、とフェリス様は頷いてる。
フェリス様、いまだに推し活とは何かよくわかってないけど、レティシアが楽しそうな事なのでいいこと、くらいの認識らしいのね。
「推しのフェリス様に健やかであってほしい、と」
「僕も推しのレティシアに健やかであってほしい。それで、うちのお姫様は何が食べたいの? 何を出そうか? うちの厨房からがいい?」
「あの……フェリス宮の厨房の皆さん……きっと、フェリス様の為に何か用意されてるのではと……」
フェリス様とレティシアがいなくても。
夜中に、不意に、大切な主人が食事を必要となさらないだろうか? ていつもせっせと用意してくれてる気がする……。そういう宮、そういうおうちなの。
「それは言えてるね。子供の頃から、僕が何処に外出してても、うちの厨房には何か用意してあったな。……おいで、レティシア、一緒に選ぼう」
ひょい、とちっちゃなレティシアを腕に抱きあげて、フェリス様は、お夜食をのせられるテーブルを求めて、カウチに場所を移した。
あう。ちっちゃい、わたし、相変わらず。……とは思うけど、昼間の華麗な貴婦人姿よりは、いつもの慣れたポジション。
本日はちょっと車に乗っけてもらって、やや遠くに出かけたら、因習村の入り口みたいなとこに……
ゲゲゲの鬼太郎の映画気分でした!(笑)
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