レーヴェ神殿の姫君
「縮んじゃったー」
レティシアはくまのぬいぐるみを抱えて、ベッドでごろごろしていた。
「くまちゃん、私、今日、とっても美人さんになってたのよ!」
えっへん! とレティシアはくまのぬいぐるみに報告する。
そうなの? レティシアいつも美人さんだけど、とくまちゃんはつぶらな瞳でレティシアを見つめている。
「背が高くなってね、大きくなってね、フェリス様にお似合いの花嫁に……シャロン夫人のウエディングドレス、すごーく素敵だったの」
ほわわん、とレティシアは思い出す。
フェリス様が盛って下さってるのか、大人レティシアの何だか凄く美人だけど、美人なことより何より、フェリス様と、フェリス宮のみんなと花嫁支度ができるのが嬉しい。
花飾りを選ぶのも、サイズを微調整してもらうのも、宝石を選ぶのも、何もかも楽しい。
サリアで、葬送の列でも待つように、婚礼の旅立ちの日を待っていたのが嘘のよう。
毎日、目を覚ますたびに、父様も母様もいない、としょんぼりしていたレティシアが、目を覚ますたびに、フェリスの華やかな美貌に出逢って、いちいちびっくりして、何度でも嬉しい。
レーヴェ神殿の神像のようなフェリス様が、レティシアは何をしてるの? 何か困ってることはない? と気にかけてくれる。
「あ、くまちゃん、フェリス様、お疲れじゃないかな。……いつもね、私を大きくする魔法、大変なのかも……フェリス様、御顔が赤くなってね、ちょっと熱っぽいんじゃないかな、て………薬草茶でも……?」
薬草茶、何か持って行こうかな、サリアなら熱っぽいときはリコリスのお茶だけど、ディアナなら、レーヴェ様のお茶も、風邪気味のときにはいいよってフェリス様が仰ってた。
レティシアは本日は衣装合わせがメインだったけど、フェリス様は書類持ってきたりして何かと働いてるしね……。神官さんたちもフェリス様がいると相談したいことがいろいろあるみたいだし……。
「フェリス宮じゃないから、お夜食、頼めないかなー、うう、レーヴェ神殿の厨房にはまだ仲良しさんがいない……」
フェリス様、お夕食もあんまり箸が……箸じゃなくてフォークが進んでなかった……。
ごはん、あんまり食べなくても大丈夫なのかな?
とても均整のとれた美しい身体でいらっしゃるけど……、フェリス様だから大気から栄養吸収できたり?
なんて思ったりしつつも、やっぱりフェリス様には食べさせたくなっちゃう。
たぶんね、フェリス様、何か気にかかることがあったり、考え事されてたりすると、ごはんを口まで運ぶの、うっかり忘れがちなんだよね……。
人類なら何を忘れてもそこは忘れなくない!? と思うんだけど、フェリス様なので……。
きのう八割がた書いてたのに、おなか痛くなってきて寝ちゃって、更新できなくてごめんなさいでした!
KAT-TUNのラストライブに赤西君来てた、という私的な一大事を寝て起きて知りました!(笑)
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椎名先生のとっても美麗な竜王家の二人&可愛いレティシアをとりまく人々をぜひご覧ください~
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『五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました@COMIC』コミカライズ三巻表紙
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