表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻予約受付中】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

788/836

この世で一番、大事なたからもの  10

「そう。レティシアは、フェリスを何も知らなかったのに、フェリスを見抜いたよ。さすが、竜に乗る娘だ。知らずに竜を暴く」


「……竜に乗る娘……」


レーヴェの言葉に、セフォラは『この婚姻はディアナにとって吉祥。竜に乗る娘がやって来る』と占いました。『竜に乗る娘』の言葉は、私共の胸に留めましたが、と言ったマーロウの言葉を思い出す。


「あの子はおまえを、おまえのままで育てたいんだよな。誰かの呪いや、誰かの想いの檻に囚われぬように」


「呪い、では……」


「呪いのようなものじゃないか? あまりに強く誰かが何かを願うことは……、マグダレーナが何も傷つけられてないのに、フェリスを怖れるみたいに」


「……、……」


ずっと呪いのようだと思ってた。

幼い頃から、義母上の哀しみがフェリスの五体を掴んで離さず、それを振り払う術を知らなかった。

これ以上、義母上の心を追い詰めないように、兄上を脅かさぬようにと、何かと目立たぬように努めてきた。


とはいえ、レーヴェ似のフェリスのこの貌では、どんなに目立たぬようにと思っても、どうしても限界が……。


「レティシアは、きっといろんなものから、おまえを守るよ。マグダレーナからも、ヴォイドのような者からも」


「……レーヴェ」


私がきっとフェリス様を御守りします! と約束してくれるレティシアは可愛くて、凛々しい。


「レティシアが来てから、ずっと……」


フェリスはレーヴェを見上げる。


本人に言うと、調子に乗るから言わないが、常に誰よりも敬愛してやまない御先祖様を。


「僕は……なんていうか、あたたかいです。ずっと……自分の何処かが人より冷たいような気がしていて、なるほど、氷の王弟殿下とはよく言ったものだ、と思っていたのですが……」


自分の一部か、あるいはすべてが、まるで人間ではないように、冷たいと思っていた。


それは母が死んでからそうなったなのか、あるいは初めから、フェリスが人ではなくて化け物だからなのか、どちらかわからなかったけど。


「フェリスは熱い血の男なのにな、実は」


「いえ、そんなことは、ないのですが」


ほかの皆と、同じような熱い赤い血が通っていないような不安が、フェリス自身にさえも、ずっとあった。


(この世のものではないように美しいフェリス様。魔力も計り知れなくて、まるで人ではないような……)


(む? むむむ? いいですか、フェリス様! そこは、怒る処です! 美しいをつけたら、何を言ってもいいというものではありません! そんなことをフェリス様に言う人は失礼です! 私が代わって成敗いたします!)


「レティシアがいつも……僕には思いもつかないようなことでも怒ってくれて……、そのたびに僕は……、己が人になれるような気がします……」


あの子がいると、あたたかい。フェリスの腕の中も、心の中も。ずっと、フェリスに足りなかった何かが、満たされていくような気がする……。




おはようございます!  昨日、途中まで書いてて寝てしまったので明け方に仕上げました!(笑)

三連休いかがでしたか? 私は寒くなって絶好調の王子の散歩に引っ張りまわされ、家では、連休最終日に「光の死んだ夏」をネットフリックスで一気見しましたー! おもしろかったですー!


11/1 、五歳コミカライズ、BOOKLIVE先行配信です♪

椎名先生のとっても美麗な竜王家の二人&可愛いレティシアをとりまく人々をぜひご覧ください~

小説四巻&コミカライズ二巻発売中♪ 表紙、イラスト等を活動報告に載せてます♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ