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10万部突破【書籍④巻&COMIC②巻発売中】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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水の神殿 2


「あ、フェリス様、手……」


安心したので、フェリス様と繋いだ手を放したほうがいいかな、と聞いてみる。


「このままでいいよ。竜王陛下は僕達が手繋いでるからって、怒ったりしないよ」


「………、………」


そうかな? そうだといいな、とレティシアはフェリスを見上げる。


レティシアもこちらに来て、フェリス様のおうちでたくさん竜王陛下の御本を読んで、竜王陛下は強くて優しい、細かいことを気にしない方だとわかってるのだけど……。


神官さんも頷いておいでだから、よいみたい……。


そして、フェリス様が、一応、神官さんに気を遣ったのか、竜王陛下って呼んでらしゃるのが微笑ましい。


おうちだと、ずっと、やんちゃなお兄ちゃんでも呼ぶみたいにレーヴェって呼び捨てなのに。


レーヴェが、て嫌そうに言う時のフェリス様が大好き。


竜王陛下愛に満ちてて!


でもこんな風に、外で、王弟殿下然として、ちゃんとしてらっしゃるフェリス様も好き!


我が推し、眩い!


太陽の光を受けて、輝いておいでになる!


先導してきた神官さんが、フェリス様のオーラに気圧されて、ぽーっとなってらっしゃる。


フェリス様ねぇ、何かあるときは、気が増して、ちょっと近づきがたいくらいになるの。


もともとこの神殿の(あるじ)の竜王陛下にうりふたつの、近づきがたいくらいの美貌の方なんだけど、余計に。


今日は、フェリス様的にはレティシアとお揃いの沐浴着を纏って婚前の沐浴にちょっと興味深々、くらいだと思うけど、レーヴェ神殿の神官さんにしてみると、神殿に飾られてる彫刻のレーヴェ竜王陛下が、朝から目覚めて歩いてるくらいの感動があるのね、きっと……。


「ここから水に入るよ、レティシア」


「はい……ひゃ」


水の神殿は美しいけど、裸足の足に水はちょっと冷たいかなとドキドキしてたら、そこまで冷たくはなかった。大理石の床に、足の裏が触れる。くるぶしくらいまでの水の中を、先導の神官に導かれて、フェリス様と手を繋いで歩いていく。


レティシアのなかの沐浴のイメージは、赤ちゃんの沐浴とか、前世のガンジス川の沐浴とかのイメージなんだけど、こちらの沐浴場には、レティシア達と神官だけだけど、一般に開放されてる沐浴場はガンジス川みたいな混み混み状態になっているのかしら? と晴天の空の下、水の道を歩きながら、考えてる。


そっと手を繋いでくれてるフェリス様は穏やかで、初めての儀式に動じる様子もない。


中央に祭壇があって、レーヴェ竜王陛下とアリシア妃の白い石像が建ってる。


祭壇の前で、オリヴィエ大神官と数名の神官達が二人を待っててくれている。


レティシアと手を繋いで歩いてるフェリス様と、祭壇に祀られている竜王陛下がやはりとても似ている。


本当にこのおうちにお嫁に行くんだなあ。


昨日一昨日、どうも暑さにやられて、更新できなくて失礼しました!

皆様もお気をつけて~むしろ書いてる私が温泉行きたい、な沐浴シーンでした(笑)


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