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15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻3/1発売】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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サリアの災いを呼ぶ姫 4

(わかるわ、フェリス、私達もご立腹よ)

(オリヴィエ帰っちゃったけど、オリヴィエに意地悪する?)

(オリヴィエじゃなくて、サリアのイザベラ王妃じゃない?)

(それは遠くの眷属達にお願いしないとだわ)

(でも伝えましょう。私達の薔薇の姫を奪おうとする不届き者に報復してって)

(そうね。私達、レティシアがいいわ。アドリアナなんて優しくも可愛くないもの)

(そうよね。フェリスをご機嫌になんて誰でも出来ないわ。レティシア帰したくないわ)


風に乗って、甘い薔薇の香りと、誰かが囁きあう声がする。


「フェリス様、誰かが……」

「うちの薔薇の姫を奪おうとするから、薔薇の精霊たちもご立腹だ」

「薔薇の精霊さん」

「そう。あの子たちも数多の花の王だから、御機嫌損ねると美と健康を害するかも」


薔薇の精霊さんの意地悪てどんなだろう……棘が刺さるとかなのかなあ?

でも、優しそうな感じだけどな、この声……。


「夜に話してた時にね、薔薇の精霊達ね、レティシアが可愛いって言ってくれるから嬉しいって言ってた。フェリスは私達の可愛さや有難みがわかってないって」


「でもフェリス宮もこちらも何処よりも薔薇が見事なので、薔薇の精霊さんたち、きっとフェリス様が大好きなんだと……」


(ダメよ、レティシア。それは内緒なの)


あ。いま、髪引っ張られたかも? 薔薇の精霊さんの姿は見えないけど。


「僕のレティシアに悪戯しない」


フェリス様がそう言うと気配が少し遠のいた。


「フェリス様のおうちは魔法の力に満ちてるから、私にもフェリス様の守護の精霊さんや、薔薇の精霊さんの声が聞こえるんでしょうか?」


「レティシアの潜在魔力が目覚めて発現してるんだと想う。そもそもレーヴェの声が……」


「竜王陛下の御声が?」


レティシアも修行を極めたら、竜王陛下の御声も聞けたりするのかしら!?

まさかねー。


「いや。薔薇の精霊はまだしも、うちの守護精霊さんの声は、そんなに誰にでも聞こえない」


「同じフェリス様最推しだから波長があったのでしょうか?」


「ぜったいに違……、いや、いいか、あの人の話でレティシアが泣き止むなら。さすが子守り竜……」


「フェリス様?」


「ううん。何でもない。ディアナの偉大なる竜王陛下と僕が保証するから、レティシアは災いを呼んだりしないって信じて?」


「……」


「僕、これでも魔導士なんだけど、レティシアは僕よりサリアの詐欺師の話を信じるの?」


「そんなことは……、でもフェリス様はお優しいので、私を庇っておられるのではと……」


「そうだね。ここにいるレティシアと災いは無縁だけど、もし本当に災いつきのレティシアだとしても、僕はレティシアが欲しいし、他の姫はいらない」


「どうして……?」


そんなに望んで貰えるよう自分だと想えない。

実家の権力でフェリス様をお支えする力もないし、もちろんお似合いの年頃の絶世の美妃でもない。

レティシアはここにいられたら幸せだけど、フェリス様にとってはお買い得なところがなさすぎる。


「だって他の姫はこの僕に食事をしろって、くまのぬいぐるみ抱えて夜這いには来ないだろうし」


「それは……」


それは、そんなおもしろいことは他の姫はしないかも知れませんが。


「毎日僕を笑い死にさせようとしてくれないだろうし」


「私だってフェリス様を笑い死にさせようとしてる訳では……」


「こんな楽しい暮らしを奪われたら、世を拗ねてサリアごと滅ぼしたくなるかも」


「……!? どうしてそんな悪役みたいなことを……」


「僕はレティシアを何処にも帰したくないから」


額にフェリス様のキスが触れる。

ううー。なんだかまた泣きそうになってきた。


ここにいてもいいのかな。一緒にいてもいいのかな。

フェリス様の迷惑にならないのかな……。


今日、うちの犬王子のお散歩がてら、お昼コンビニに行ったらパンもサンドイッチもすかすかで!

ここは平日のオフィス街のランチタイムのコンビニ!? とうろたえるほどでした(人気過ぎ笑)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 薔薇の精霊さん、素敵。 [一言] サンドイッチすかすかでしたか。最近は食品ロス対応とか、新鮮なレタス多めとかでぎっしりする棚少ないかも。いつもありがとうございます。季節の変わり目です。お身…
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