我儘王子と甘えた姫
「サイファは大事な友達なのですが、
フェリス様は、どうしてサイファのこと気にかけて下さったのですか?」
「僕に、サイファの話をしたときのレティシアの表情がね」
レティシアを軽々と抱いて、フェリスは夕闇の降りて来た芝生の上を歩く。
「私の……?」
「父様と母様と、サイファと、二ホンの話。
その三つが、一番、レティシア、切なそうな表情をしてた」
「………、」
母様と父様とサイファは今生の話。
日本の話で切ない顔してるなんて、自分では知らなかった。
ただ愛おしく懐かしい、とだけ思ってた。
この界とは違う故郷の思い出を、誰とも共有できないのが、ほんの少しだけ寂しいけれど……と。
「僕の姫君は、まだ僕に心を許してはくれないから。きっと心に望みがあっても、僕に言えない」
「……!? そんなことないです! 許してます許してます! 全力で信頼してます、フェリスさま」
本当だもん!
フェリス様のこと一番信じてるよ!
だって、他に信頼できる人なんて、いないし……。
「本当? でも僕は髪飾りひとつ、レティシアからねだられたこともないんだよ」
「髪飾り? ですか?」
婚約者に髪飾りをねだるのが、もしや、ディアナの女性の信頼の証とか?
ちょっとリタとかに聞いておくべき?
宝石箱に髪飾りはいっぱいあるけど、それが風習なら、全力でフェリス様にねだりたい。
毎日、庭の薔薇でいいので、
フェリス様の手で摘んで、私の髪に飾って下さい、とねだるよ……(ローコスト)。
「レティシアは僕を我儘にしたい、て言ってくれたけど」
うん。
だって、フェリス様、人生遠慮しすぎでは、と思ったので。
そのときのことを思い出したのか、フェリス様が微笑っている
「僕はレティシアに甘えられたい」
我儘なフェリス様と甘え上手なレティシア?
なかなかにどちらも難易度高いような……。
「でも、私、毎日、フェリス様に甘えてると……」
「本当? いつ?」
「だって、美味しい御菓子食べるとフェリス様にも食べさせたいて思うし、フェリス様出かけてらっしゃると、フェリス様早く帰って来ないかなって思うし、すぐフェリス様の部屋にごはんちゃんと食べろーって夜襲かけたくなるし……そういうのは、甘えてる、て言いませんか?」
フェリス様のせいで、孤高の王女が台無しだもん。
フェリス様がいないと寂しいなって。
そんなだいぶ甘えた娘になってしまった。
「……レティシアの甘えてるって……、ダメだ、可愛すぎて……」
また爆笑ポイントでしたか? と思ったけど、今日のフェリス様は、凄く優しそうに笑ってたけど、笑い上戸ではなかった。
「大好きだよ、レティシア」
レティシアのおでこにフェリスのキスが降りてきた。
「……私の方が、大好きです!!」
なんだかわからないけど、レティシアが甘えてくれない、て拗ねてたフェリス様の御機嫌なおった? かも?
それにしても髪飾りについては、リタやレイに調査を要す。
ガレリアのおじさんたちも書かねばと思いつつ
今日は、フェリスとレティシアにさらに甘味を追加してしまいました笑
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五歳で、竜~コミック三巻表紙❤
五歳で、竜コミック連載