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10万部突破【書籍④巻&COMIC②巻発売中】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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王弟殿下のくまのぬいぐるみ



「ん……、いちご……」


朝の陽の光の気配を感じ、鳥のさえずりを耳にして、レティシアが気持ちよく目を覚ますと、ベッドや床にたくさん落ちてたいちごが綺麗に片付いていた。


フェリス様が手で拾ったとも思えないから、魔法で片付けたのかも知れない。


いちごの雨を降らせてもらって、レティシアがはしゃいだのち、二人でケーキとかお菓子とかミネストローネを食べた。


真夜中の禁忌的な御菓子をたくさん出してから、レティシアの顔をはたと見て、いけない……野菜……栄養……と呪文のように呟きながら、ミネストローネを出してくれたフェリスが、とっても可愛くておかしかった。


「フェリス様……」

眠るフェリス様は、まるで美しい人形のようだ。

誰かが意図を持って作った精巧な美術品。

そんな印象さえ受ける。


起きたらフェリス様いないのかな、それはちょっと寂しいな、と思ってたら、

ちゃんと、いらした!

嬉しい!


「……レティシア……?」


フェリス様、綺麗ー。


フェリス様が起きてらしたら、

緊張して恥ずかしくて、

こんなにじっとは見つめられないから、

フェリス様が眠ってるうちに、綺麗なお顔見つめたい!

と、眠るフェリスの隣で、

ご機嫌な仔犬か仔猫のようにゴロゴロしながら

推し活充していたレティシアは、

フェリスの声にとてもびっくりした。


「きゃー! 動いた!」


「え…? 動いちゃダメ? なのか?」


寝惚けたまま、フェリスは鸚鵡がえす。

まだ眼が開いてない。


「ダメ。ダメです。もう少し眠ってて下さい」


「うん。それはレティシアの命令……?」


瞼をあけられないまま、フェリスは腕を伸ばして、レティシアの金髪を探る。

レティシアの髪に触れると、ちゃんといる、と安心したらしい。


「命令じゃないけど、……フェリス様働きすぎだから、お寝坊してもいいかも……て」


「ああ。そうか。僕は休暇中だものね。朝寝坊しなきゃね……」


「きゃ……」


フェリス様はもう少し寝かして、自分は自由に動き回ろう、と思ってたレティシアは、伸びてきたフェリスの腕にベッドに連れ戻される。


「フェリス様、レティシアは起きます」


「ダメ。レティシアが起きるなら、僕も起きる。僕を寝かしたいなら、レティシアも寝る」


「えー……。フェリス様、私はくまちゃんではな……」


フェリスはまるで、レティシアがくまちゃんを抱き込むように、レティシアを抱き込んでいる。


フェリス様的には、腕の中のレティシアが、ちょうどくまちゃんのように安眠にいいのかも知れない……。


「レティシア、ふんわりして気持ちいいよ……」


婚約者に腕を引かれてベッドに引き戻される、というと、何だか大変に艶っぽい表現だが、実際には、安眠用のくまちゃん扱いである。


「……寝惚けてるフェリス様は可愛いけど、私は人類であって、くまちゃん扱いは不当……」


むー! と桜色の唇を尖らせつつ、レティシアもおかしくなってきて、少し微笑ってしまう。


当たり前だけど、フェリス様も寝惚けるし、甘えるし、疲れるんだなと。


「フェリス様、昨日、大変だったのですか?」


「うん…。あの結界……破るのは簡単だったけど、他に被害ださないように、凄く限定して狙ったから、ちょっと疲れた……」


「……けっかい?」


けっかい、がどうしたんだろう? あのあと、戦闘とかしてたのかな? 


「……ん……」


レティシアをくまのぬいぐるみ扱いして、目覚めたがらないフェリスは、とても綺麗な柔らかい気に包まれている。


あれ? フェリス様の気配、昨日より復元してるかも? 

昨日、もっと疲れてるっていうか、弱ってたような……。


やはり睡眠は大きいの?


「うーん、くまちゃーん、ちょっと代わってー」


いえ、そのお役目は、僕には無理かと……、とくまのぬいぐるみは、レティシアの苦情を全力スルーしていた。




フェリス様はレティシアで充電してるんだけど、あまり意識してはやってない…

吸血鬼のようにレティシアからパワー吸い取ってるわけではないので、

レティシアも充電されて、ツヤツヤになります

(ちっちゃいからもともとツヤツヤ笑)


一昨日更新できなかった分、

今夜、もう一回くらい更新できたらいいのになーと思ってますが、

予定は未定です


「好き」「趣味似てるかも」「面白いかも」「続き気になる」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします。作者のモチベーションも上がりますので、ぜひよろしくお願いします



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― 新着の感想 ―
[良い点] ちゃんとミネストローネも食べてて偉い。
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