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ディアナの騎士たち



「あーあ。謹慎解けたのに、フェリス様はお休みかあ」


「仕方ないだろ。レティシア姫との御婚儀の準備とあっては。……まあ実際は、王太后様にお気を遣われたんだろうが」


 はあ、とため息が漏れる。


「職場に華やぎがなさすぎる……どっち向いても武骨な男ばっかりなんて……」


「やかましいわ。おまえ、我らが王弟殿下をお花扱いはよせ。不敬罪で罪になるぞ」


「だってさあ、やっぱりいらっしゃると華やかじゃん。そんなに笑顔振りまくとかいう方ではないんだけどさー」


 カインは二年ほど、フェリスの下で働いていて、いまではすっかり王弟殿下の信者である。

 当初は、気難しいと噂の、自分より年下のフェリスと働くのに抵抗を感じていたが、いまでは配置換えされたら寝込むこと確実な程度には信奉している。

 フェリスは優しいし、理不尽なことも言わないし、何より、仕事がしやすい。


「まあね。そりゃそうなんだけどさ……」


「アルノー! !レティシア妃殿下はどんなだった!? 可愛かったか?」


 唯一、フェリスの婚約者と接してきたアルノーに話が向けられる。


「フェリス様って歳より大人びてるけど、そんな幼い姫と、話あうんだろうか?」


「でも、凄いレティシア姫の事、大事にしてらっしゃるんだろ? オレの知りあいの姫が、王太后様の御茶会行ったら、フェリス様がそれはそれは婚約者大事にしてらして、羨ましくて眠れない! てボヤいてたぞ」


「まあ、お優しい方だから、そんな年端もいかない姫さん、邪険にはするまいと思うけど……」


皆して、好き勝手なことを言っている。


「どうだったんだよ、アルノー?」


「ん? レティシア妃、めちゃくちゃ可愛かったぞ!  なんかきらきらしてた! いまでも可愛いから、大きくなったら、とんでもない美人さんになるだろうなー」


「そうか。まあそれはよかった。美人さんじゃないと、フェリス様と並ぶのは気の毒だ」


「御二人の様子はどんな風だった?」


「なんていうか、家族っぽかった。仲の良い兄妹みたいに見えた。何よりフェリス様が……」


「フェリス様が?」


「フェリス様、いつもより優しい雰囲気だったな」


 アルノーのよく知ってるフェリスは、山積みの仕事を淡々と片づけていってくれる神がかった人だ。

騎士仲間と談笑してるときも、やはりこう他の者とは違う印象の方だ。


いつも実年齢より大人びた印象だったが、レティシア妃と内緒話してる様子は、年相応というか、

少年らしい横顔だった。


「いーなー。オレも見たかったな、噂の御二人!!」


「ついてきゃよかった」


「ふふん。いいだろー。オレなんか、レティシア妃に、いつもフェリス様がお世話になってます、なんて可愛く言われちゃったもんねー!」


「おまえ、いたいけなレティシア姫を騙すなよ。アルノーがフェリス様に御世話になってるだけだろ」


「言えてる」


「うるさい奴らだなー! まーそうだけどー!」


うん。でも、なんか、フェリス様幸せになれそうでよかった。聡明だけど、色恋関係は噂も聞いたことなかったし、そんな幼い方と結婚てどうなるんだろう、て心配だったんだよね。幸せになってほしいなあ……。


今日中に何か一頁~と書いてて、

更新時間が23時59分というギリギリさの本日でした……笑


「好き」「趣味似てるかも」「面白いかも」「続き気になる」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします。作者のモチベーションも上がりますので、ぜひよろしくお願いします

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