表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/763

王弟殿下のちいさな花嫁



「王弟殿下におかれましては、ご機嫌うるわしゅう……」


 なんと哀れな姫君。

 

 両親を失って、後ろ楯もなく、たった五歳で

 

 十二歳も年上のディアナの王弟殿下の輿入れなどと……。


 憐みの声にも、同情の目配せにも、疲れてしまった。


 自分がそんなに可哀そうな姫なら、


 そんなに哀れな姫を、

 妻に貰わなければならないお相手も、

 とても気の毒だ。


 もちろん、お互いに、

 自分で選んだ結婚ではないけれど。


 でも、出来れば、追い返されたくない。

 

 変わり者と評判のこの方に、

 この縁談は迷惑だと言われたら、

 レティシアには、もう、帰るところがない。


「ああ、長旅で疲れたろう。どうか、わが花嫁よ。そんなに怖がらないでくれ」


 初めて聞いた花婿の声は、そんなに怖い声ではなかった。


 優しい声だった。


 ここに来るまでに

 あまりよい噂を聞かされなかったせいか

 物凄く冷たい声や態度を想像していた。


「まあな。こんなに幼いのに、だいぶ年上のおじさんと結婚させられて、可哀想なんだが…」


 自らをおじさん扱いする花婿殿は、そうは言っても、十七歳だ。


 おじさんではない。


 

「好き」「趣味似てるかも」「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします。作者のモチベーションも上がりますので、ぜひよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ