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十三番目の賢者  作者: 綾里悠
第八章 過去との決別 <第八節>黒色の決断
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過去との決別 #98


「い、一回でも負けたら、銀貨5000枚だって!?」

「20戦もしたら、嫌でも一回は負けるんじゃないのか?」

「い、いやいや、20戦中一回なんてもんじゃないぞ! 今までの勝率から言って、三戦に一回は……い、いや、もっと簡単に負けるに違いないぞ!」

「な、何を考えてるんだ、あの小僧は!」


 舞台の下でティオの演説の一部始終を見ていた客達は、すぐさまザワザワと騒めき立った。

 「頭がおかしいんじゃないのか?」「やっぱり、今日ドミノを始めたばかりの初心者は、何も分かっちゃいない!」「今まで運だけで勝ってたヤツが、何言ってんだ?」「いくらなんでも調子に乗り過ぎだ!」

 客達の反応は、ティオの正気を疑い、彼をバカにするものばかりだった。


 ティオと今まで実際に戦ってきた、そして負けてきた、大工の若者や行商人の男も、さすがに大言壮語過ぎるといった感じで眉をしかめる。

 ティオがここまで勝ってこれたのは、並々ならない強運のおかげで、それを掴む事の出来たティオには一目置いてはいるものの、運だけで20戦全勝出来るとは到底思えなかったのだろう。


 また、ティオがドミノ牌を裏側からでも見分けられる事を知っている貴族の三男も、呆然とした顔をしていた。

 ティオの異常な記憶力と頭の良さは、自分も実際彼と戦ってみて嫌という程知ってはいたが……

 それでも、ドミノゲームにはやはりギャンブルとしての『運』の要素があり、100%勝てるとは言い切れない、というのが彼の考えだった。

 実際、ティオはかなりの確度でゲームの流れを支配していたが、それでもどうにもならない部分があるからこそ、ポツポツと負けている状況なのだと判断していた。


 更に、貴族の三男よりも、ティオの常人離れしたドミノ腕と頭脳を良く知っているチェレンチーとボロツでさえも、これには言葉を失っていた。

 確かに、時刻はとうに午前零時を回っていたが、ティオの打ちまわしや勝ち上がり方は標準的な一戦一戦よりも早く……

 これからも、そのスピードで淡々とドゥアルテと勝負を続けて、敵の懐を削っていくものと想定していた。

 それが、いくらドミノの腕では明らかに格下のドゥアルテ相手とはいえ、まさかティオが、こんな博打も博打、大博打と言っていい勝負を持ちかけるとは思ってもみなかった二人だった。


(……ぎ、銀貨5000枚!?……)


(……今、ティオ君の手元にあるチップは、赤チップ換算で約2750枚。ボロツ副団長が外ウマで増やした赤チップ約2000枚強を足しても、約4750枚といった所だ。……チップは現金に換金する時に店側が手数料を二割取る決まりだから、「銀貨5000枚」を支払うとなった時、必要となる赤チップは6250枚!……全然足りない! い、一体どうやって支払うつもりなんだ、ティオ君!?……)


(……い、いや、違う。……そもそも、この最後の1マッチは、全20戦中一敗でもしたら、ティオ君に、僕達に、元々勝ちはない。今まで稼いだチップを全部吐き出し、それでも足りなくて兄さんから借りる事になるのか、ともかくも……一発で破産だ!……)


(……ティオ君は、なぜこんな危険な条件で兄さんに勝負を挑もうとしているんだ? このままだと、兄さんにとって有利なだけで、ティオ君にはなんのメリットもない。……)


(……い、いや、ティオ君が、無策でこんなリスクの高い勝負を提案する筈がない。きっと何か考えがあるんだ。この高いリスクに見合う分のリターンを、ティオ君は、この一見こちらにとって不利なだけの勝負の中に見出している違いない。……)


 チェレンチーが素早く頭を回転させ考えを巡らせている間にも、ドゥアルテが、怒鳴りつけるようにティオを問いただしていた。

 「20戦して1戦でも勝てば銀貨5000枚が手に入る」というのは、ドゥアルテにとって夢のような好条件ではあったが……


「……小僧、テメェ……まさか、俺に一回も負けずに20戦勝ち続けられると、本気で思ってやがるのか?」


 ティオの提示した条件は、つまり、ドゥアルテの言うように、彼を相手に自分は20連戦出来ると言っているのと同じだった。

 それが、実力はないがプライドだけはムダに高いドゥアルテの癇に障ったのは、至極当然であった。


 しかし、ティオは、そんなドゥアルテの問いにニコリと笑って、特に力む風もなくあっさりと答えていた。


「思っていますよ。」


「いや、思うと言うより、確信していると言った方が正しいでしょうかね。」


「俺は、夢想家ではないんです。むしろ、自分の事を現実主義者だと思っています。だから、勝ち目のない勝負を持ちかけるような事は、決してしませんよ。」


「ああ、確かに、『20戦中一回でもあなたが勝てば、俺があなたに銀貨5000枚を支払う』と言うだけでは、俺にまるで旨味のない勝負になってしまいますよね。なぜそんななんの得もない喧嘩を吹っかけてくるのかと、疑問に思うのは当然です。その疑問には、答えなければいけませんね。」

 ティオは、ドゥアルテの質問への答えを、途中から、自分の利益の説明に転換させ……

 加えて、そこからは声を張って、周囲にこの異例な勝負の特殊ルールの解説する流れに仕立てていった。


「もちろん、この勝負を挑むにあたり、俺にも『得』はあります。これはギャンブルであり、勝負ですからね。お互い、同じ分だけのリスクとリターンがなければ、公平とは言えないでしょう?」


「ドゥアルテさん側の勝利条件は、先程言った通りです。……1マッチ20戦する内に、俺から一勝すれば、あなたの勝ちです。あなたの勝利が決まった時点、つまり、俺が一戦でも負けが確定した時点で、勝負は終了します。そして俺は、あなたに賞金として『銀貨5000枚』を支払う。」


「どうです? いい話でしょう? 銀貨5000枚もあれば、この賭博場のツケも問題なく返せるでしょうし、家業の商売で必要な現金も大量に手に入る。この勝負、乗って損はないと思いませんか?」


「しかし、その代わり……」


 ニコニコと笑顔でドゥアルテを勝負に誘っていた所から一転、ティオはスッと真剣な表情に変わり、一本指を立てて宣言した。


「一度この勝負を始めたら、勝敗が決まるまで、お互い決して降りる事は出来ない。そういうルールにしましょう。」


「つまり、最短で1戦目であなたが勝って終わるかもしれないし、最長で、全20戦俺が勝って、1マッチが終わるまでゲームを続ける事になるかもしれません。」


「そして、もし、俺が20戦全勝して終わった場合ですが……」


「それまでにあなたが俺に負けた分のチップを、一枚残らず全部支払ってもらいます。それが、この勝負における俺にとっての『旨み』です。」


「ああ、もちろん、途中まで俺がいくら勝っていたとしても、一度でも負けたら、その時点で、あなたから受け取っていたチップは全額返却し、その上で別途、約束通り『銀貨5000枚』の賞金をお支払いしますよ。」


 ティオの説明を受けても、ドゥアルテは釈然としない顔をしていた。

 いまいち、ティオにとってこの勝負を挑む『旨み』が理解出来なかったようだった。

 また、それは、演説にも似たティオの説明を聞いていた周囲の人間のほとんどが同じ心境であった。

 ティオの仕掛けようとしている策略をうっすらと察知して、表情をこわばらせたのは……

 チェレンチーと、オーナーのそばに控えていた従業員の制服を着た小柄な老人、たった二人きりだった。


(……つ、つまり、ティオ君は、負けたら兄さんに支払わなければならない「銀貨5000枚」の賞金以上に、全20戦の勝負で、チップを稼ぐつもりだって事だよね?……)


(……え? い、一体、どうやって?……)


(……いくらティオ君が卓越したドミノの腕で兄さんを圧倒したとしても……1戦で稼げるチップの量は、今までの戦績を鑑みて、多くてせいぜい50枚といった所だろう。一回50枚で20回分だから、合計大体1000枚ぐらいか。……)


(……でも、それだと、『一回でも負けたら銀貨5000枚を支払う』というリスクに、利益が全く釣り合っていない。……)


(……ティオ君が今まで述べた『20戦分の負け分のチップを支払う』という条件で、ティオ君が『銀貨5000枚』以上の利益を上げるとなると……)


(……え?……ま、まさか、ティオ君?……)


 ゾワッと、チェレンチーの背筋を、悪寒と共に恐怖にも似た予感が走り抜けていた。

 そして、それは……ティオが、もう一本指を立てて提示した条件を聞いた時、ただの予感ではなくなっていた。


 ティオは、混じり気のない純粋さで、まるで子供が楽しい遊びを提案するごとく、宣言した。


「『一度試合が始まったら勝敗が決まるまで、決して勝負を降りない』という事の他に、もう一つ条件があります。」


「……それは……」


「この1マッチ、全20戦は、今までの十倍のレート……つまり、『1点につき赤チップ1枚』ではなく……『1点につき黒チップ1枚』で行うという事です。」



「1点につき、く、黒チップ1枚だってぇ!?」


 ティオの思いがけない発言に、ドワッと、周囲の観衆から戸惑いの入り混じった驚きの声が上がっていた。


「……ちょ、ちょっと待てよ!……ええと、赤チップ1枚が銀貨1枚の価値だから……その10倍って事は、黒チップ1枚は金貨1枚の価値って事だよな?……ええ!? 金貨1枚って言ったら、大体俺の一ヶ月分の給料だぞ! それが、ドミノゲームの1点分だって?」

「……つ、つまり、たったのボーナスチップ1枚で、一ヶ月分の給料が飛ぶって事か!?……お、おいおいおい! マジかよ!」

「1点につき黒チップ1枚なんて、そんな高レート、この『黄金の穴蔵』でも一度も見た事ないぞ!……い、いや、今まで長い事ドミノで博打を打ってきたが、もし実現したら、は、初めてだぜ!」


 一方で、チェレンチーも反射的に高速で思考を回転させていた。


(……『レートを上げる』……この勝負におけるティオ君の肝は、ここだったのか!……)


(……た、確かに……1戦で多くて50枚のチップを稼いだとしたら、全20戦で1000枚になる! 現金に換金する時に二割手数料を引かれたとしても金貨800枚だ! 銀貨にしたら8000枚!……負けた時に銀貨5000枚を支払うという交換条件に充分見合う莫大な利潤だ!……)


(……そして、もし、ティオ君が勝てば、兄さんはおよそ銀貨8000枚分の損失をこうむる事になり、それは間違いなく、現在危急存亡の危機にあるドゥアルテ商会にとって致命傷を与える大打撃となりうる!……)


(……た、確かに、兄さんから出来る限り金を吐き出させて、ドゥアルテ家とドゥアルテ商会にとどめを刺してほしいって、僕自身がティオ君に頼んだ事だけれども!……)


 ドゥアルテや番頭達をはじめとする壇上の人間達だけでなく、下で見ている多くの観衆の注目を一身に浴びながらも、相変わらず飄々とした態度を全く崩す事のないティオに反して……

 さすがのチェレンチーも、ドバッと全身の毛穴から冷や汗が噴き出し、ブルブルと体が震えるのが止められなかった。


(……1点が黒チップ1枚のドミノゲームなんて、正気の沙汰じゃない!……)



 この『黄金の穴蔵』では、全てが現金ではなくチップで取引される。

 まず、賭博場たるメインの要素であるドミノゲームにおいて、勝敗により取ったり取られたりを繰り返す点数が、皆チップでやり取りされていた。

 外ウマで遊ぶ時も、チップがなければ賭ける事が出来ない。

 他にも、ビールやワインをはじめとした各種飲料を買ったり、小腹が空いた時の軽食代だったり……

 中には従業員に頼んで店の外にタバコや特別な料理を買いに行かせる客も居れば、汚れた衣服を洗ったり繕ったり、靴を磨くのを頼む者も居た。

 そういった店で売買されている商品の購入や、特別なサービスの提供への報酬としての支払いも、ここでは現金ではなく、皆チップで行われていた。

 そのため『黄金の穴蔵』に遊びにやって来た客は全員、一番初めに手持ちの現金を、一部、あるいは全て、チップ交換のためのカウンターでチップに交換するのがお決まりだった。



 賭博場『黄金の穴蔵』で扱われているチップは、全部で四種類である。

 銅貨1枚と交換出来るのは、何も色のついていない、木から切り出したままの小さな円盤である「裸チップ」あるいは「素チップ」と呼ばれるものだった。

 次に、銅貨10枚と交換出来るのが、白い色で塗られた「白チップ」であった。

 これは、「裸チップ」の十倍の価値のあるチップとなっている。

 更に、その十倍の価値のある、銀貨一枚で交換出来るものが、赤い染料で塗られた「赤チップ」であった。

 そして、更にその十倍の価値のある、金貨一枚で交換出来るものが、黒く塗られた「黒チップ」と呼ばれるものであり、『黄金の穴蔵』で一番高い価値を持つチップでもあった。


 つまり、「裸チップ」「白チップ」「赤チップ」「黒チップ」と言う、四種類のチップは、十倍ずつ価値が上がっていく決まりとなっていた。

 実際の現金取引では、銅貨100枚が銀貨1枚と同じであり、銀貨10枚が金貨1枚と同等の価値であるが、ここでは分かりやすく銅貨10枚の価値のある「白チップ」が設けられていた。


 また、扱うチップごとに、ドミノゲームのテーブルも分けられていた。

 「1点が裸チップ1枚」の「裸チップ卓」にはじまり、その十倍のレートの「1点が白チップ1枚」の「白チップ卓」……

 そして、この店の最高レートであり、たった一卓しかない「1点が赤チップ1枚」の「赤チップ卓」である。



 世間一般的には、ドミノゲームの1点が銅貨1枚の「裸チップ卓」でも、十分高いレートだった。

 銅貨1枚あれば、その日一日分の黒パンが買える。

 裸チップ卓は、王都に住む平均的な庶民が、一ヶ月分の給与を手に勝負を挑みに来るレベルの場所だった。


 ティオが、チェレンチーやボロツと共にこの『黄金の穴蔵』にやって来た時、最初に入った卓も、この「裸チップ卓」だった。

 ナザール王都一の賭博場である『黄金の穴蔵』には、不文律のしきたりのようなものがあり、初めて来た客は、最もレートの低い「裸チップ卓」からゲームを始める、というのもその一つだった。


 そして、ティオは、「裸チップ卓」でのドミノゲームに快勝し、次に「白チップ卓」に歩を進めた。

 「白チップ卓」のレートは、都の住人でも、もう、一般庶民には手が出ない高さであった。

 卓を囲むのは、店の経営者や、かなりの儲けを出している商人など、富裕層に限られる。

 そのため、みすぼらしい見た目のティオは、なかなか卓に入れてもらえずに苦労した一幕もあった。

 しかし、ひとたび「白チップ卓」に着いてゲームを始めると、ティオは持ち前のドミノの腕でみるみる勝ちを積み重ねていき、チップ入れの木箱からあっという間に稼いだチップを溢れさせる程だった。


 そうして、ティオは、ついに、今夜のターゲットであるドゥアルテの陣取る「赤チップ卓」に挑む事となった。

 この王都一の高レート賭博場『黄金の穴蔵』でも、たった一卓しかない、選ばれた常連客のみが遊ぶ事を許された、最高レートの「赤チップ卓」である。

 「1点が、銀貨一枚相当の赤チップ1枚」という破格のレートであるため、この卓に入れるのは、まさにドゥアルテを代表とするような、富豪と呼ぶべき段違いの富を有する者達だった。


 しかし、そんな、気を抜けば庶民の一ヶ月分の給与が一瞬で飛ぶような高レートの「赤チップ卓」でも、ティオは巧みに勝ち続けてゆき……

 材木問屋の主人、地方の大地主、とある貴族の四男、また別の貴族の三男と、次々と有り金を吐き出させて卓から弾き出していった。

 そして、ついに、最初からターゲットに定めていたドゥアルテと、一対一の勝負にまで持ち込むに至ったのだった。


(……この『黄金の穴蔵』における最高レートは「1点が赤チップ1枚」の「赤チップ卓」だ。しかも、「赤チップ卓」はたった一卓だけ。こうして、赤い絨毯の敷かれた壇が作られ、その上に特注の豪華なテーブルが用意されている事からも、この一卓がどれ程特別なものか分かる。また、「外ウマ」に賭ける制度が整っているのも、この「赤チップ卓」だけだ。……)


(……しかし、そんな現状を叩き壊すかのように、ティオ君は「1点が黒チップ1枚」という、赤チップの更に十倍の、超高レートによる勝負を吹っかけてきた!……)


(……こんな事は、おそらく『黄金の穴蔵』でも前代未聞の出来事だろう。オーナーも、長年ここで働いている熟練の従業員達も、まさに驚天動地といった心境に違いない。……)


 チェレンチーは、赤チップ卓のティオとドゥアルテの勝負の行方を、同じ壇上で見守っているオーナーや従業員の老人の緊迫した表情から、事態の大きさをヒシヒシと感じていた。

 そして、また、チェレンチー自身も、バクバクと心臓が苦しい程大きな音を立てるのを止める事が出来なかった。


(……ティオ君が、僕の予想を遥かに超えた行動を起こす人物だという事を、僕はもう、十二分に知っていたつもりだった。でも……甘かった!……)


(……赤チップ卓のレートよりも更に十倍の、超高レートによる1マッチ20戦限りの勝負!……まさか、こんな事を思いつくなんて!……)


 誰もが驚き、怯み、あるいは呆然とする中で……

 その渦の中心に居る筈のティオ一人が、まるで嵐の目の無風地帯に佇んでいるかのごとく、微動だにせず落ち着いていた。

 ティオの面に自然と浮かびくるのは、いつもと何も変わらない、緊張感の欠けらもない能天気な笑顔だった。

 騒然とした観衆の只中で、どこ吹く風といった様子で、飄々と立っていた。

 古ぼけた眼鏡の白く曇った分厚いレンズの奥にひそむ、その独特で鮮やかな緑色の瞳は、どこか遠くを……

 他の人間には予測不可能な未来の一点を、静かに真っ直ぐ、見据えていた。


読んで下さってありがとうございます。

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とても励みになります。



☆ひとくちメモ☆

「ティオの服装」

普段は、色あせた紺色のマントを全身を覆うように身にまとっている。

マントは185cmを超えるティオの長身をもってしても地面を擦る程の長さがあり、実際裾がボロボロにほつれてしまっていて、ボロ布を体に巻きつけているかのような印象だった。

現在は、マントと上着を脱いで、襟付きの白いシャツに群青色のリボンタイという格好になっている。

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