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黄泉軍語り 帰還の導 艦長の航海日誌  作者: 八城 曽根康
第一一話 橙の大気とメタンの海の地 タイタン
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第一一話 6 異郷の空に苦戦しつつも

この作品は前作「黄泉軍語り 帰還の導 術使いの弟子(https://ncode.syosetu.com/n2119he/)」の続編です。

「もへへ。誘導弾の誘導。最適化に時間がかかるにぇ。」


「軍医殿。いかがいたしましょう。」


 地上部隊が発砲した弾道から、誘導弾の制御を最適化しているが、もうしばらく時間がかかりそうだ。

 

 敵円盤機はこちらに向かってくる。誘導弾射程圏内には、とうに入っている。


 先行した地上部隊を飛び越えて、円盤機は距離を縮める。誘導弾使用不能に苛立つ飛行機乗りも出ている。


 軍医はハッと閃く。そして誘導弾をすぐさま発射する。


 誘導弾は上下左右に蛇行しながら、しかし確実に敵円盤に向かい、正確に命中する。


「もへへ。打ちっ放し能力はダメだけどぉ、母機から誘導する方法は使えるようだねぇ。」


 確かめるように軍医はもう一発、誘導弾を発射する。その誘導弾も蛇行しながらだが、確実に命中する。


「ほへ。これなら確実だねぇ。みんな、攻撃開始してちょ。ただし誘導中は、敵に気を付けるんだにょ。攻撃時は回避が難しいからねぇ。」


「了解」


 戦闘機乗りは返事をすると、誘導弾を発射して誘導を開始した。それと同時に敵円盤機は急加速し、乱戦に持ち込もうとする。



◇◇◇




「軍曹。上の連中、ようやく誘導弾を使ったすよ。軍医様のは当たったすけど、当たるんすかねぇ。」


 上等兵は四発目の弾込めをしている。今まで三発撃って、命中率は一〇割を叩き出している。


「問題は解決したのかな。だけど、これじゃドックファイトになるじゃないか。」


 浅糟(あさかす)軍曹はロボットの小銃の弾倉を交換する。


 敵円盤機は上空に飛びさり、地上部隊からでは鋼が木が困難な状況だ。


 味方の誘導弾は命中しているが、それでも円盤機は向かってくる。


「おいらは上の連中を援護するっす。軍曹は警戒して下さい。」


 上等兵はそう言うと、四発目のマスケット銃を発砲する。弾道は混戦の敵円盤に吸い込み、ど真ん中を撃ち抜く。


「上等兵。君の射撃は誘導弾以上だ。異郷の地で百発百中は凄いね。」


「ん。おいらはこれで、将来畑を買いたいっすからね。」


 そんな雑談を交わしていると、先行していた靖國上級大尉から入電が入る。


 その内容は、巨大円盤らしき巨大な生体反応が、こちらに向かってきているという内容だった。


ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。


楽しんでいただけたのであれば、幸いです。


次回は、迫りくる巨大円盤と円盤機との混戦です。


それではまたお会いしましょう。


追記:今後の投稿は不定期になるかもしれません。今後投稿される場合、土曜日の21時に投稿になります。誠に申し訳ございません

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