第5章 ジェネシス3
ジェネシスは更に深い闇を纏っていた。
しかし、その姿は変わっていなかった。
「魔神化じゃない……!?」
「ふん。そんなものは必要ない。私は純粋なる魔神なのだからな」
「闘力が30万……!! ありえない……」
オーラを使い果たしたティナはジェネシスの強さを肌で感じていた。
「っち。これは流石に想像以上だな」
ラースもあまりのオーラ量に冷や汗をかいていた。
「ラース。お前を消せば魔王のコアは全て揃う。闇に散れ」
「な!? まさかミルスも手中にあるというの!?」
「ふふふ。ミルスならここにいるぞ」
ジェネシスはそう言うと手に持った水晶の中に入ったミルスをティナとラースに見せる。
「あとから一緒に魔王に捧げてやろう」
「させないわ。光の塔!」
ジェネシスに向かって光の突起物がぶち当たる。
しかしジェネシスは片手でそれを弾いていた。
「そんな小手先の技が今の俺に効くと思うか?」
「くっ……」
「氷で封印する!!」
氷がジェネシスを覆う。しかし簡単にジェネシスのオーラで弾かれてしまっていた。
「ラース。お前も魔神の力を全開放してみなァ」
「っち。最終手段だが仕方がないな。理性を失うので使いたくはなかったが……」
そう言うとラースは更にオーラを増幅させる。
塔全体が揺れて今にも崩れそうになっていた。
「はぁっ!! はぁはぁ……」
シルヴァはその頃、ラースの罠から抜け出していた。
「上がかなり揺れてやがる…。相当なオーラのぶつかり合いだな。ティナは無事なんだろうな」
シルヴァは独り言をぶつくさいっていると少女がそこに現れる。
「やばいかもね♣︎」
「クジャ! 久しぶりだな」
「久しぶり……? 一週間くらいしか経ってないけど?♢」
エルシドの修行場の副作用でお互いの時が麻痺していた。
「あぁ、わりぃわりぃ。あの場所ではすごい時間が経ってたからよ」
「なるほどね、シルヴァとティナの爆発的な闘力の伸びはそういうことだったんだね♤」
「だが、それでもジェネシスはつええな」
「そうだね♢ だけど、僕たちなら何とか出来るはずだよ♡ シルヴァ、上に向かおう♠︎」
そう言うとクジャはシルヴァの体力を回復させた。
「サンキュークジャ」
「例には及ばないよん♡ そしてこの数日で手に入れた新能力お見せしますわよ♢」
クジャはよく分からない口調でそう言うと二人は塔の最上階へ来ていた。
「なっ。瞬間移動!?」
「そゆこと〜♢」
「シルヴァ・ライズにローズ・クジャ……。役者は揃ったようだなァ!!」
ジェネシスは嬉しそうにこちらを見て不適な笑みを浮かべていた。
「ジェネシス。終わらせてやるよ!!」
「かかってきな!!」
対ジェネシスの総力戦が始まろうとしていたーーー。
「はぁっ!!」
ティナとシルヴァとラースが3人でジェネシスに攻撃を仕掛ける。
「悪くない。が、そんだけだ」
ジェネシスは一瞬で3人の背後にまわり込み闇の波動を打ち込んだ。
「「がはっ」」
塔の壁に当たり、ティナとシルヴァはかなりのダメージを受けていた。
「クジャ、治しておけ。私が時間を稼ぐ」
「命令するな♡」
シルヴァとティナは連戦もあり、オーラ量が回復していない様子だった。
オーラの質量は生命に直結することをある程度の使い手ならば熟知している。
ラースは遠距離が得意な氷のオーラを駆使して、紙一重でジェネシスと渡り合っていた。
「っち。もう一度イノセンスになるしか勝ち目はねぇか……」
「僕にとっておきの作戦があるよ♠︎」
「聴かせてもらおうじゃないの」
突如としてクジャを筆頭に作戦会議が始まっていたーーー。




