第5章 魔王城4
一方ベルフィリア対ゼルシア。こちらはベルフィリアが圧倒していた。
「このオーラの玉。私のオーラで防ぎきれん」
ゼルシアは高速で攻撃してくるオーラの玉に対処出来ずにいた。
「無駄よ。その玉に霊の魂。生者のオーラはすり抜け直接内部に干渉する。そしてダメージが蓄積すれば死に至る。これが私の能力霊魂よ」
「っち。めんどうな能力だな」
玉のオーラを目視しつつ避け技を放つゼルシア。
「無駄よ。その程度の技じゃ私の魔法壁を抜けられない」
ベルフィリアは上空からオーラを打ち続ける。ゼルシアはじり貧だった。
「少し早いが天使の力を使うしかないようだな」
「ふふ。見せてもらおうかしら。復活した天使の末裔の力を!」
「いいだろう」
そう言うとゼルシアの身体から普段の赤黒いオーラとは別に光のオーラが拡散しゼルシアの背中から赤と白が入り混じった翼が生えた。
「オーラの質が変わったようね……。だけど私の霊魂には通用するのかしら?」
「くだらん」
ゼルシアはそう言うと周囲にある全ての霊魂を吹き飛ばした。
「聖なる力には死者の魂は介入できないということかしら」
「そうかもしれないわね。あなたにこれでは勝ち目はないわね。おとなしく降伏しなさい」
「ふふふふふ。何を勝った気になっているのかしら。霊魂の恐ろしさはそんなところにはないわよ」
そう言うとベルフィリアの周囲に無数の霊魂が並び始める。
「そして貴方達が殺した兵の魂もいただくわ」
門番前に転がっている死体の山の魂も一斉にベルフィリアの元へ集まりだした。
「霊魂の能力はね。死者の魂を憑依し自らの物に出来るの。憑依を続けることで無限に戦闘力が上がる。無敵の能力なのよ」
「……寄生虫が。駆逐してやる。聖なる爆発!!」
ゼルシアが唱えるとベルフィリアは眩しい光に包まれ爆発していた。
「ふふ。強化しているのにも関わらず魔法壁を突破してくるなんて大した威力ね……」
ベルフィリアが煙から出てくるとそこには魔神化し、ベルフィリアには二つの角と翼が生えていた。
「姿があまり変わっていないな」
「驚いたかしら?本物の魔神は人に近い姿をしているのよ。模造品の他の魔王や貴方達とは格が違うのよ!」
「私も修行で強くなったつもりだったが、楽しくなりそうだなベルフィリア」
「粋がらないでもらっていいかしら。格下が」
ベルフィリアは二本の短剣を取り出し、ゼルシアを見下していた。




