1/1
1
プロローグーー
暗闇から6年かけて這い上がり俺が初めて見た光景は仲間達の骸だった。
どこまでも行っても広がっているのは「死」のみ。
漂う死臭に顔をゆがめながら自分の無力さを攻め、そして間に合わなかった事実を受け入れられず俺は啼いた。そして啼きながら俺にも死が訪れた。
蘇る走馬灯すらない俺の人生の最後にあったのは
神への「祈り」のみ。
なんの意味もなかった俺の人生の最後に1つだけ願うことが許されるならーー。
どうか来世では蝉以外に生まれさせて
http://22156.mitemin.net/i255589/