ギルドのある街へ
「まずは、何としてでもギルドのある街へ行かなくては…」
それは一番最初に考えたことだった、
ギルドのある街へ行けば仕事も貰えるし、恐らく武具店だってあるから装備も新しくできる!
だから、何としてでもギルドのある街へ行かなければならなかった
しかし、そこには大きな問題があった。
一番近くのギルドのある街であるカームまでは15kmもあることだった。
初級魔導師である私にとっては危険で危うい道のりであることには変わりなく、更に薬草などのアイテムも買う金は無いので、自然回復できるくらいのダメージしか受けることが出来ない。
それでも、私は「この道を行かねばならないっ!」と心に決め、歩き始めるのだった。
カームへの道を歩いていた私は恐怖よりもむしろ自身と高揚感でいっぱいだった。
なぜなら、私には一人の時にしか出来ない必殺技があったからだ、
それは剣技でも魔法でもない。その名は「逃げ足」
これだけは誰にも負ける気はしなかった。
前には村一番の瞬足のゲインズおじいちゃんからも逃走することに成功している。
きっと、それはモンスターにも通用するはずだと勝手に思いこんでいた。
そんなことを思っていると何かとぶつかってしまったようだ、
「ごめんなさい…」
そう呟いて顔を上げると、そこに居たのはイノシシ型モンスターのワイルドボアが一匹居た。
「四足歩行にはかてねぇ…」
そう呟く他なかった。
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きっと、ワイルドボアに遭遇した時は焦るんでしょうね、目の前にでかいイノシシ型がそこに居るんですから。