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こいつ勇者じゃない!商人だ!  作者: 量産型
第一商「取り敢えず仕入れから」
1/1

一話:こいつ勇者じゃないし悪徳だ

初投稿ですのん

期待はしちゃいけないのん

木々に囲まれた小さな原っぱ。

そこには小屋と牛舎が建てられ、小さな畑もある。

都市からはそこまで離れておらず、ほとんど自給自足が可能な環境ではあったが、


「あれ?砂糖切れちゃってる。買いに行かなきゃ」


やはり調味料やらは買いに行かないといけない。


「家に飾る骨董品でもついでだし買っちゃおうかな」





『魔術都市・アルヒィ』


大陸の中でも小さく、ギリギリ都市扱いをされているといった都市だ。

大きめの町と言っても差し支えないだろう。


「砂糖と食材は買ったからあとは骨董品を…あれ?」


つい最近まであったはずの骨董品店が新しいお店になっている。

ないものは仕方ないので帰路に着いた。


自宅が見え始めたその時、自宅の周りにゴブリン達が居たのだった。

いくら魔族の中でも弱小クラスの彼らといえど一般人には脅威である。


「こ、これじゃ家に入れない…」


そう呟いたその時、自宅の周りに居たはずのゴブリン達が一掃されていた。


その時私の脳裏には噂で聞いた勇者の話が浮かんでいた


「まさか…勇者…?」


勇者と思われる人物は私に近寄り手を差し伸べ言った。


「あ、別に勇者とかじゃないけど取り敢えず商品買ってくれない?」


ただの商人だった。

しかしその商人の持っていた商品は骨董品。

私は値段がわからないことなど気にせず選んだが、


「代金8,000,000Gになります」


「え、今そんなにお金持ってないんでやっぱり…」


断ろうとしたが、それは無駄だった。


「購入していただけるんですよねぇ…?」


肩に手を乗せて、真っ黒な営業スマイルで商人はこちらを威嚇する。

肩に乗せた手には私を逃さないと言わんばかりに力が込められていた。


私は怖くなって商人を押して自宅に帰った。




その夜。

扉を叩く音が聞こえ外に出るとそこには昼間助けてくれた商人が紙を持って立っていた。


「な、何の用でしょう?」


「あんたが俺のこと押して壊れた分の代金を請求しに来た」


「で、でもあれはあなたが!」


「そんなこと関係ないんだよ!とにかく100,000,000,000G支払って貰おうか」


商人は怒鳴るように言い、壊れた商品の値段を書いてあるのだろう紙を叩きつけた。


「そんな大金払えませんよ!」


「じゃあ働いてもらおうか」


壊したものは仕方ない、しかし働くとなれば牛の世話は誰がすれば…


「働かないなら別にお前自身が商品になってもいいんだぞ?」


「働きます!働きますから!」


商人はそれでいいと言った顔をしてこっちを見る。


「そうと決まればさっさと旅の用意をしろ」


「なんで旅の用意なんか!」


「俺は旅商人だ。旅をしなけりゃ商売できねえんだよ」


そんなの聞いてない…


「出発は明日の朝にしてやろう。それまでに用意を済ませるんだな」


その夜は眠れなかった。


「なんであんたが私の隣で寝てるのよ」


「あぁん?客人を床で寝かす気か?」


背中合わせで寝ているとはいえ体を密着させていると妙に落ち着かない。

落ち着かないが、誰かの隣で寝るというのもいいものだ。







モチベさえ保っていれば長めの二話が書けるはず…

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