第60話(最終回):汚れなき伝説(レジェンド)。物語の結末をピカピカに磨き、最高の読後感を演出せよ!
「……おい、エレン。……いよいよだな。……この物語も、ページが残り少なくなって、端っこに『終わりの予感』という名の埃が溜まり始めてる。……最後くらい、指紋ひとつ残ってないピカピカのエンディングにしてやろうじゃねぇか」
WCO本部の最上階。カズマの手には、これまでの全ての戦いを共にしてきた、ボロボロながらも白光を放つ「黄金のモップ」が握られていた。
「……流石は完結請負人です、総帥。……物語の終盤には、伏線の回収し忘れや、読者の未練、そして『終わってほしくないという湿気』がカビとなって発生しやすいものです。……それらを放置すれば、名作も『後味の悪い作品』になってしまいます」
「……読後の爽快感こそが、俺が最もこだわりたい『ツヤ』だ。……非常に、晴れやか(ベリー・クリーン)に終わらせてやる。……未来の俺! さっさとその『伝説級・ワックス』を床一面に塗り広げろ!」
『……へいへい。……未来じゃ自分の物語を永遠に引き伸ばそうとしてた俺が、今は『最高の中締め』を手伝うとはな……。……いいぜ、このワックス、未来の輝きまで詰め込んでやったからな!』
未来の俺が、自分たちのこれまでの軌跡に、感謝と誇りを込めてワックスを塗り込んでいく。
「シブキ! 世界中に『ハッピーエンド・アロマミスト』を散布しろ! ……ムサシさんは、最後に残った『物語のしこり』を、剣圧で優しく解きほぐしてくれ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……『幕を引く』前の最後の一掃、……これぞ清掃士としての真の武士道、……見事に務め上げましょうぞ!!」
ムサシが『斬鉄丸』を鞘に納める。その静かな衝撃が、世界に漂っていた最後の不安を消し去った。
そこへ、カズマが渾身の力で黄金のモップを走らせる。
「……これが、俺の清掃の集大成だ! ……奥義、『至高の完結・オール・クリーン・レジェンド』!!」
シュァァァァァァァァァッ!!!!!
カズマが磨き上げた物語は、一点の曇りもない透明な輝きを放ち、読者の心に「明日も部屋を掃除しよう」と思わせるほどの、圧倒的に清々しい読後感を刻み込んだ。
数分後。
世界は平和になり、カズマは「世界清掃機構」の総帥として、そして未来の自分を一人前の清掃士に育てる「師匠」として、今日も静かにモップを手に取った。
つぶやいたー(最終回・全次元トレンド):
『【号泣】こんなに綺麗な「完結」見たことねぇ……。……画面を拭いたら、自分の心まで洗われた気がするww』
『「掃除」で世界を救い、宇宙を直し、神を洗い、最後は「物語」まで磨くとか……カズマさん、マジで伝説だろw』
『未来の俺が、最後は「正社員」に昇格しててちょっと感動した。……名前は「佐藤サトシ」に改名したらしいぞw』
『現在の状況:全人類がモップを手に持ち、世界はこれ以上ないほどピカピカに。……物語はここで終わるが、掃除に終わりはない。』
「……ふぅ。……エレン。……少しは綺麗になったか?」
「……はい、総帥。……ですが、あまりに綺麗にしすぎたせいで、今度は『作者の執筆机』までピカピカに消え去り、次回作の構想が書けなくなっていますが……」
「…………。……いいじゃねぇか。……新しい白紙ほど、掃除屋にとってワクワクするもんはねぇからな」
――佐藤カズマの「伝説」は、汚れなき輝きを放ちながら、今もどこかで世界のどこかをゴシゴシと磨き続けている。
(第3部・概念清掃編 完)
全60話、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
無双系主人公が「掃除」一本で成り上がるという、少し変わった物語でしたが、皆様の応援のおかげで、最後まで「ピカピカ」に書き上げることができました。
カズマが磨いたのは汚れだけでなく、彼自身の人生、そしてこの物語そのものでした。
「もしも」の未来の自分を救い、宇宙をリフォームし、最後は読者の皆様に最高の笑顔(と清潔感)を届ける。
これにて、佐藤カズマの物語は一度幕を閉じますが、
皆様の部屋の隅に埃が溜まったとき、ふと彼を思い出していただければ幸いです。
【完結記念アンケート】
「どの掃除シーンが一番スッキリしましたか?」
「未来の俺の、その後が気になりますか?」
ぜひ**【評価】や【ブックマーク】**で、最後の「ワックスがけ」をお願いします!
ありがとうございました! また別の「白紙」でお会いしましょう!




