第58話:彗星の『尾』は宇宙の食べこぼし!? 『時空のちり取り』で銀河の廊下を掃き掃除せよ!
「……おい、エレン。……さっきからあの彗星、何なんだ? ……キラキラとお洒落ぶってるが、通った後に氷の粒やら塵やらを盛大にブチ撒けてやがる。……宇宙の公道で『不法投棄』とは、良い度胸じゃねぇか」
WCO本部の天体観測テラス。カズマが指差したハレー彗星(の親戚)は、優雅に尾を引いて飛び去っていったが、その後には大量の「宇宙の塵」が散乱し、後続の惑星たちの運行を地味に妨害していた。
「……流石の交通管理能力です、総帥。……あれは天文学的には『彗星の尾』ですが、清掃学的には単なる『撒き散らされた粗大ゴミ』です。……放置すれば、地球の衛星軌道にゴミが溜まり、人工衛星が『宇宙のわだち』に足を取られて脱輪(軌道外脱出)します」
「……道が汚ねぇのは我慢ならねぇ。……非常に、不作法だ。……これじゃあ、宇宙のドライブも安心して楽しめねぇ」
俺は即座に、WCO土木清掃局が開発した巨大清掃具――『時空伸縮ホウキ:コメット・スウィーパー』と、『重力吸引ちり取り:ブラック・ダストパン』を構えた。
「未来の俺! ぼさっとするな! ……お前は、その『特大・宇宙用ゴミ袋(4500万光年容量)』の口を広げて待ってろ! ……俺が掃き集めた『彗星の食べこぼし』を一粒残らず回収するんだ!」
『……へいへい。……未来じゃ彗星をタクシー代わりにしてた俺が、今は彗星の『落とし物』を拾うボランティア係かよ……。……この袋、重力で中身が暴れてて、俺ごと宇宙のゴミになりそうなんだが!?』
未来の俺が、ゴミ袋の強烈な重力に引きずられながらも、宇宙空間を必死に泳いでゴミを回収していく。
「シブキ! 散乱した塵に『重力凝固・ワックスミスト』を噴霧しろ! ……ムサシさんは、彗星が残した『しつこい凍結汚れ』を、剣圧で路面から綺麗に剥がしてくれ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……『宇宙の往来』を掃き清める仕事、……これぞまさしく修行の基本、……一掃、二笑、三平穏ですな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を水平に一閃させると、時空の路面にこびり付いた氷の粒がパリパリと浮き上がる。そこへ俺が、光速を超える速度で巨大ホウキを走らせた。
「……散らかして歩くんじゃねぇ! ……奥義、『銀河回廊・一斉掃拭(Galaxy Sweep)』!!」
サッサッサッサッサッ!!
俺がホウキを振るうたび、数億キロに及ぶ彗星の塵が、魔法のようにちり取りの中へと収まっていく。
掃き終わった後の宇宙の回廊は、鏡のように星々を反射し、どんな惑星もスリップ一つせずに滑らかに運行できる「完全舗装状態」へと生まれ変わった。
つぶやいたー(銀河・交通情報):
『【朗報】銀河のメインストリート、掃除神に掃き掃除されて「視界200万光年」のクリアさwww』
『「彗星の尾=食べこぼし」は草www でもマジで宇宙のドライブが快適になりすぎてワロタw』
『未来の俺が、拾った塵(氷)で「宇宙かき氷」を作って売ろうとして、掃除神に蹴られてて草ww』
『現在の状況:全天体の運行スケジュールが1秒の狂いもなく正常化。宇宙の交通安全週間が始まった模様』
「……ふぅ。……エレン。……これで、交通事故(天体衝突)の心配もなくなったな」
「……そうですね、総帥。……ですが、道を綺麗にしすぎたせいで、今度は『未来の俺』が、鏡のような宇宙の路面で「土下座」をしながら自分の顔を確認し、またナルシストモードに入っていますが……」
「…………。……よし、シブキ。……あのおっさんの顔面に、直接『砂利』を撒いてこい。……美しさを忘れるまでな」
第58話、お読みいただきありがとうございました!
彗星の尾を「食べこぼし」として掃き掃除してしまったカズマさん。
天体ショーの華も、彼にとっては「散らかったゴミ」に過ぎませんでした。
次回、第59話。
「宇宙の『膨張』、実は『ゴミが詰まって膨らんでるだけ』!? カズマが宇宙の端っこを解体し、パンパンになった容量を整理する回」
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佐藤カズマの「概念クリーニング」、ついに宇宙の「膨張」の謎を解明します!




