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第23話:分別できない神はただの粗大ゴミだ。佐藤、極夜の主を『資源』に変える

「……うわぁ。……これは、ひどいな」


極夜島の中央。そこには、ヌメリの海から隆起した、標高数百メートルの「ゴミの山」がそびえ立っていた。

 ただのゴミじゃない。

 太古の英雄が捨てた呪われた武具、魔王軍が放置した壊れたゴーレム、そして人々の負の感情が物理化した「ヘドロの塊」。


『オォォォ……我は「万物の廃棄」を司る者。……分別などという言葉、我が辞書には……ヌ、ヌグォォッ!?』


巨大なゴミの集合体――極夜の主が咆哮する。

 だが、俺はそいつの足元にある「不燃ゴミ」と「粗大ゴミ」が混ざり合った惨状を見て、こめかみの血管がピクピクと跳ねるのを感じた。


「……おい、エレン。……あいつ、テレビ(ブラウン管)と生ゴミを一緒に捨ててやがる」


「……総帥、落ち着いてください。あれは邪神です。法治国家のルールは通じません!」


「通じさせるんだよ、掃除人クリーナーとしてな」


俺はモップを背負い、一気にゴミの山を駆け上がった。

 足場はヌルヌルだが、シブキの『強力脱脂魔法』と、俺の『超吸水軍手』があれば、垂直の壁すらも「拭き掃除のついで」に登れる。


「……ムサシさん! 左右の『不燃物』を切り離してくれ! シブキ、腐敗した有機物を一気に熱消毒だ!」


「「承知ッ!!」」


ムサシの『千手回し』が、ゴミ山に混ざった金属類を正確に弾き飛ばし、シブキの聖なる炎が異臭の元を焼き払う。


そして俺は、極夜の主の「核」――

 数千年分の『捨てられなかった未練』が固まった、黒い塊の前に立った。


『やめろ……! 我をバラバラにするな! 混沌こそが世界の真理……!』


「真理じゃない。それはただの『片付けられない言い訳』だ」


俺は黄金の軍手をはめた拳で、核に溜まった「ドロドロの怨念」を直接掴み取った。

 普通なら魂ごと腐食するはずだが、俺の『完全浄化パーフェクト・クリーニング』が、怨念を「ただの水分」へと変換していく。


「……いいか。使わなくなった剣は『金属資源』。壊れた心は『可燃ゴミ』。……そしてお前自身は、ここで磨かれて『更地』になるんだよ!」


俺は仕上げに、特大のモップを地面に突き立てた。


「奥義……『地球丸洗い(アース・ウォッシュ)』!!」


極夜島全体を包み込む、まばゆいばかりの洗剤の泡と光。

 数秒後、霧が晴れたそこには、黒いヘドロの島ではなく――

 エメラルドグリーンの海に囲まれた、真っ白な大理石の「美しい無人島」が誕生していた。


『……あ……。私……軽くなった……』


極夜の主だった「ゴミの山」は、今や磨き上げられた『モニュメント』として、島の中央でキラキラと輝いている。


「……よし。これで、分別の指導は終わりだ」


俺が額の汗を拭うと、エレンがスマホを片手に震えながら歩み寄ってきた。


「……総帥。……信じられません。日本の環境省から『極夜島の固定資産税を計算し直すから、所有権をWCOにしてくれ』って泣きついてきてますよ……」


「……いらないよ、そんな広い家。掃除が大変だし」


つぶやいたーの反応:

『【伝説】掃除神、極夜島を「更地」にする。地価が1秒で100万倍にw』

『ゴミの神様に分別を教える男、世界で佐藤カズマだけ説』

『「使わない剣は金属資源」――全冒険者が泣いた名言出ました』

『もはや掃除というか、惑星のメンテナンス業者だな』


「……さて。エレン副総帥。……これでようやく、定時で帰れるかな」


「……残念ですが、総帥。……空港でデモをしていた冒険者たちが、今度は『掃除の弟子にしてくれ』と島に向かって泳いできているそうです」


「…………。……逃げるぞ、銀龍ルンバ!!」


――こうして、日本の最北端で最大の「磨き残し」を処理した俺は、追ってくる弟子候補たちから逃れるべく、再び空へと舞い上がった。

第23話をお読みいただき、ありがとうございます!


極夜島、無事に(?)大掃除完了です!

邪神すら「分別」して更地にしてしまうカズマさん。

彼の「片付けの哲学」は、もはや神話の域に達してしまいました。


これにて「日本・極夜編」完結!

次回、第24話からは新章突入。

「掃除神、ついに宇宙へ!? 衛星軌道上の『スペースデブリ』が気になりだして止まらない回」


「邪神を資源ゴミ扱いw」「地価100万倍は草」と思った方は、

ぜひ【ブックマーク】や、下の【☆☆☆☆☆】の評価をお願いします!


宇宙の汚れを、カズマさんはどう磨くのか。乞うご期待!

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