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第12話:全人類が俺を『清掃神』と呼ぶけれど、ステータスの桁がおかしくないか?

「……あの、エレンさん。このホログラム、目がチカチカするんだけど」


俺の目の前には、空中に浮かぶ巨大な世界地図と、そこら中に点滅する赤い警告マーク。

 エレンさんはピシッとタキシード姿で、指示棒を振った。


「先輩、いい加減に自覚してください! 今や貴方は、全世界のダンジョン不動産バブルの引き金であり、人類生存圏の守護神――通称**『掃除神クリーニング・ゴッド』**として国際連盟に登録されているんです!」


彼女が操作パネルを叩くと、俺のステータス画面が空中に投影された。


【個体識別:佐藤カズマ】

職業: 世界清掃機構(WCO)総帥 / 伝説の清掃員


レベル: 測定不能(10年間の魔素吸収によりカンスト)


保有スキル:


完全浄化パーフェクト・クリーニング』:あらゆる呪い、瘴気、汚れを物理的に抹消する。


聖域構築ワックスがけ』:磨いた床を物理・魔法無効の絶対領域に変える。


一掃スイング』:モップの一振りで空間の汚れ(敵)を消滅させる。


装備: * 『J-クリーン指定モップ(神話級への進化中)』


『二つ折り式量子通信端末(ガラケー型)』


「……レベル測定不能って、バグじゃないの? 10年前は『0』だったのに」


「10年分、毎日休まず『魔素の塊』を掃除し続けた結果ですよ! 普通は死にます!」


エレンさんが呆れたように溜息をつき、続けて仲間のデータも表示していく。


【WCO 幹部陣プロフィール】

■ 筆頭弟子:エレン・ホワイト(22歳)

元・聖女。 魔王討伐に失敗し絶望していたところを、カズマに「掃除の邪魔」と突き飛ばされ救われる。


役割: WCO副総帥。組織運営、広報、カズマのスケジュール管理担当。


最近の悩み: 「先輩がすぐ安売りの洗剤を買いに行こうとするのを止めること」


■ 筆頭騎士:ムサシ・イワリュウ(45歳)

世界ランク1位の剣聖。 最強の奥義を探求した結果、カズマの「無駄のない雑巾がけ」に真理を見出し弟子入り。


役割: WCO治安維持部長。カズマが掃除する前の「ゴミ(敵)」を蹴散らす前衛担当。


生い立ち: 幼少より剣一筋。今は「剣よりも竹箒の方が深い」と信じ込んでいる。


■ 専属家政婦:シブキ(年齢不詳)

ダンジョン(渋谷)の意志。 浄化されすぎてカズマに惚れた迷宮の精霊。


役割: 総帥専属メイド。カズマの生活環境を24時間「無菌状態」に保つ。


特技: 空間から「不浄な存在」を瞬時にゴミ箱へ転送する。


「……で、これから俺は何をすればいいの? 時給は?」


「時給とか言わないでください! 現在の世界状況ですが、先輩が渋谷を浄化してから**『俺の国のダンジョンも磨いてくれ!』**という暴動寸前の嘆願が190カ国から届いています」


エレンさんが世界地図を指差す。


「特に深刻なのは、アメリカの『デス・バレー』。あまりに汚れ(魔素)が溜まりすぎて、汚物から生まれた巨大な『腐敗龍』が、地上に溢れ出そうとしています。これを先輩に『殺菌』していただきたいんです」


「……あー、龍ね。トカゲのデカい版でしょ。あいつら、粘液が床にこびりつくと取れにくいんだよな……」


俺は渋々、新しく支給された「神話級らしい軍手」をはめた。


「分かったよ。やるよ。でも、帰りにアメリカのスーパーで珍しい洗剤買っていいならね」


「許可します! プライベートジェットに積み放題です!」


こうして、俺の立ち位置は**「安月給の非正規」から「世界を洗濯する王」**へと、完全に入れ替わってしまった。

 ……まあ、モップを振ることに変わりはないんだけどさ。

第12話をお読みいただき、ありがとうございます!


ここで改めて、カズマさん一行のヤバいスペックを整理してみました。

周囲が「神話級」だの「世界ランク1位」だの言っている中で、本人の関心が「トカゲの粘液(汚れ)」と「海外の洗剤」にしかないのが佐藤カズマという男です。


「ステータスが暴力w」「シブキちゃんのサポートが手厚すぎる」と思った方は、

ぜひ【ブックマーク】や、下の【☆☆☆☆☆】の評価をお願いします!


次回、第13話。

「プライベートジェットで渡米! 空の上で『雲の汚れ』が気になりだす掃除神」


引き続き、応援よろしくお願いします!

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