エピローグ
永田隆一は頭を悩ませていた。
内閣情報調査室の中堅として、あの事件の報告書を様々な場所から求められる。それは仕事だから仕方がない。とはいえ、特に情報はない。
諸外国はとても協力的だったが、相変わらず兵器の出所が意味不明すぎる。
敵ネットワーク上に残っていた各種機密ファイルを解析した限りでは、並行世界からの威力偵察の可能性が浮上しており、とてもじゃないが表にだせない。私的に参加している諜報コミュニティにも流してみたが、各国のエージェントたちも頭を抱えるばかりだった。
兎にも角にも、多大な被害を出した本事変は日本社会にも大きな影響を与えた。
とはいえ、良いこともあった。白石颯太氏には、報奨金と、そして勲章がひそかに送られることが内定した。
世間では、突如現れた軍隊によるこの事件を受け、SF小説が流行っているらしい。
「やれやれ……敵の呼称、ね……『秋の軍隊』とでも、名付けようかね」
そう独白し、永田は仕事へと戻るのであった。
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あとがきは活動報告にて。




