表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

はな's観(はなずかん)

ラナンキュラス

作者: 澳 加純 

現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。

感じたままを詠んでみました。


お気楽に味わってみてください。






****************************



十重二十重 重ねた花冠 衣更来(きさらぎ)



   誘う恵風 ラナンキュラス




****************************





衣更来=如月  諸説ありますが、如月(にょげつ)を「きさらぎ」と読む由来の一説になっているそうです。


恵風=春風  読んで字の如し、恵の風。そこから春風のことをこう呼ぶこともあるそう。





 ラナンキュラス。


 和名は花金鳳花(はなきんぽうげ)。英名はバターカップと云うそうですが、学名の由来はラテン語の「rana (カエル)」 が語源らしいです。(※1)


 どこがカエルなのだろうかと思ったら、多くのラナンキュラス属が湿った土地に生えることや、あのギザギザの葉っぱがカエルの足に見えることから付いたらしい。


 そう言われれば、見えなくもない?


 でも現在わたしたちが多く目にするラナンキュラスの花は園芸品種(ラナンキュラス・アシアティクス)で、どちらかといえば乾燥した土壌を好むみたいです。


 品種改良のおかげで、園芸初心者にも育てやすいお花に大変身。


 それに咲き方や色数がとても豊富で、繊細な花弁が幾重にも重なった姿は、とても魅力的だし、華やかで愛らしくも美しい。


 花言葉も「とても魅力的」とか、「晴れやかな魅力」とか、「光輝を放つ」とか縁起の良い晴れやかな言葉が続きます。(※2)


 そのとおり。眺めているだけで、ふわりと広がる花弁のように気持ちも浮き立ちますよね。


 大好きな仲春の花です。




 




※1 ギリシャ神話に出てくるラナンキュラスという名の青年の逸話も、由来のひとつに数えられているそう。

※2 この他にも縁起の良い花言葉がたくさん。花色別の花言葉も、素敵なものばかりです。









出来れば、不定期でシリーズ化出来たらいいのですけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  ラナンキュラス……園芸に疎いの調べたのですが、仰る通り花弁が何層重なる不思議なお花ですね。  春の匂いが運んでくれる素敵な短歌だと思います。 [気になる点]  育てやすい……むむむ。 …
[一言] 確か昭和初期くらいに出版された旧訳の小公子だったと思うのですが、「小川の縁にはバタカップ」という一節が幼い頃から耳に残っております。英語圏の児童文学には良く登場する花で、子供の頃には名前だけ…
[良い点] 立春が過ぎてもまだまだ寒い二月では服は重ね着。でもそれが花びらだと思うと、春はもうすぐだなぁとも思いますね(*´ω`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ