ラナンキュラス
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
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十重二十重 重ねた花冠 衣更来に
誘う恵風 ラナンキュラス
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衣更来=如月 諸説ありますが、如月を「きさらぎ」と読む由来の一説になっているそうです。
恵風=春風 読んで字の如し、恵の風。そこから春風のことをこう呼ぶこともあるそう。
ラナンキュラス。
和名は花金鳳花。英名はバターカップと云うそうですが、学名の由来はラテン語の「rana (カエル)」 が語源らしいです。(※1)
どこがカエルなのだろうかと思ったら、多くのラナンキュラス属が湿った土地に生えることや、あのギザギザの葉っぱがカエルの足に見えることから付いたらしい。
そう言われれば、見えなくもない?
でも現在わたしたちが多く目にするラナンキュラスの花は園芸品種(ラナンキュラス・アシアティクス)で、どちらかといえば乾燥した土壌を好むみたいです。
品種改良のおかげで、園芸初心者にも育てやすいお花に大変身。
それに咲き方や色数がとても豊富で、繊細な花弁が幾重にも重なった姿は、とても魅力的だし、華やかで愛らしくも美しい。
花言葉も「とても魅力的」とか、「晴れやかな魅力」とか、「光輝を放つ」とか縁起の良い晴れやかな言葉が続きます。(※2)
そのとおり。眺めているだけで、ふわりと広がる花弁のように気持ちも浮き立ちますよね。
大好きな仲春の花です。
※1 ギリシャ神話に出てくるラナンキュラスという名の青年の逸話も、由来のひとつに数えられているそう。
※2 この他にも縁起の良い花言葉がたくさん。花色別の花言葉も、素敵なものばかりです。
出来れば、不定期でシリーズ化出来たらいいのですけど。