猫との関係
私は、猫がちょっと、苦手だ。
私は、少し、落ち着きのない人間な部分が、僅かに自分の構成要素として、残っていたりする。
それに、反応されていると、思う。
猫と目が合うと、『なんだ、コイツ?』という目で見られている気がしてしまう。
『去った方が無難か…』と、判断されて、野良猫なんだけど、去って行く。
こっちも、『どうぞ、お去りください』って感じで見送る。
昔の出来事を思い出す。
高校時代、運悪く学校で孤立していたので、やや心が荒れていた。うちに、デブデブ太ったトラという猫がいた。そいつに、やつあたりしたくなった。
蹴るマネなのか、軽く蹴ってやろうと思ったのか。まあ、当たりはしなかったけど。太っていても、そこそこ素速かった。
そして、軽くイカクした。
ほんのちょっとだけ言い訳すれば、トラは元々、野良猫で。私は、学校でもらった、ちょっと小型のメスの鶏のチャボを飼っていて。オスがいないので、学校からたくさん卵をもらえたので、そのメス、大吉(なぜか、メスなのに、大吉とつけていた)に、あたためさせた。そして、三羽のヒヨコが生まれた。
けれど、ヒヨコは庭に放していたので、ドンドンいなくなった。
一羽、大きくなったが、それもいなくなって。
最後には、大吉もいなくなった。野良猫に食べられたのだ。
その頃、私は中学生で。まあ、普通の家で、飼うのは難しかったのだと、思う。
野良猫は、敵。いやいや、そこまで思ってないよ。ただ、学校が嫌なのを、元々、野良猫でうちで飼われて、デブデブ太ったトラにやつあたりしただけだよ。
そんなに飢えてて、可哀想だよ。捨てるな、可哀想だろう。
ああ、一回だけだけど、もう二十年近く経っているけど。私は、酷いことをした。
だから、それもあって猫とは仲良く、もう出来ないのかもしれない。一生、さようならなんだ。そんなに、好きって訳じゃ、ないけど。
毎回、猫に『なんだ、コイツ?』って目で見られて。私は、『どうぞ、お去りください』って思うんだ。
パチッ。なんでだろう?嫌いじゃないのに。僅かに、憎しみの火が燃える。
飼ってた鳥を、食べたから?そんなの、捨て猫で、どうしようもなくて、飢えていたから仕方ないじゃないか。
たまに、可愛い子猫の写真を見ると、本当に可愛いと思える。
でも、私には関係ないもんな。
もはや、私は、自分が猫に対して、何を思っているのか分からない。
猫の可愛いらしい映像を観たら、可愛いって思うけど。
ドキドキ。やっぱり、苦手な感じはある。それでも、そのうち、相性がいい猫がいたら、一撫でぐらいしようかな、ちょっと怖いけど。
終
自然にまかすしか、ないかな。
補足です。
ネットで、野良猫に触るで検索したら、感染症のリスクや、親猫の育児放棄などが出ました。
野良猫は、なるべく触らない方がいいようです。保健所にまず、保護してもらってからとかの方が、いいかもしれないですね。
私も、もし触るなら、飼い猫やふれあえるお店とかにします。
勉強不足で、すみませんでした。